H25年02月07日(木) [ドライブ] なめたら危険、北陸地方


NSXを入院させたのは残暑真っ直中であるiPhone5の発売より前の9月10日だった。
お願いした作業は

1. O2センサー交換 (エンジンチェックランプ点灯が頻繁に起こるようになってきたから)
2. 燃料ポンプ交換 (一度、アクセルを踏んでもエンジンが吹けなくなったから)
3. ついでに社外エキマニ交換
4. ついでにブレーキランプ切れ警告灯修理

そして発覚した下記対策
5. VTEC スプールバルブオイル漏れ
6. エクスパンションタンクひび割れ

タンクは新品になったけどキャップが古いまま。

修理などは1ヶ月くらいで終了。後はブレーキランプ切れ警告灯だけ。

皮肉にもついでにお願いしたこの作業が絶望的な状況に追い込むことになった。
一度はギブアップ宣言も飛び出したほど。

メーターをバラしてみても問題らしい部分は見つからず、リアのハーネスとユニットを交換して、数日間は大丈夫だったものの再び点灯。
年末にサイドメーター分解。配線図を取り寄せて貰って全部見直し、接点清掃と復活剤流布。
みたいな流れで、現状2週間毎日始動点検を2回行って点灯しなかったので大丈夫じゃないか?という流れ。

決定的な原因は掴めず。
何度も分解したメーターに関してはトラウマのご様子で、これで点灯したら凹むと言ってた。
ディーラーとかなら一度点灯しなくなったらそれで、返却!という所だろう。
時間で人も工賃も動いているので腰を据えてくれないでしょう。本当に感謝!


無論、別でお願いしていたエンジンチェックランプも点灯せず、こちらはO2センサー交換で直った様子。

今度は、引き取りに向かうために使ったZを今度は預けることにした。
致命的ではないんだけど、アクセルオフの際にデフ付近からハブベアリングの時のような異音が鳴るのでそれの対応。
後は、吊るしのコンピュータを入れて貰う。KS ROMあたりを相談しておいたのだった。

ついでになってしまった期待の社外エキマニ。

だけど常用の回転域では何の変化もなかった。ある意味予想通り。
今までは2,500rpmあたりでマフラーからクォーン!という音が鳴り始めたんだけど、交換後は4,000回転あたりからになってしまって街乗りでは静かになってしまった。
4,000rpmからVTEC突入ラインの5,500rpmあたりへの吹け上がりのよさとやや音が変化したかな?というレベル。
音質は根本的には変わっていないし、正直気のせいとも言えるレベル。
インテRやシビックRのように尖がってもおらず、おっさんカーとも言えるNSXでは3,000rpmもあれば常用はカバーできるのだ。
高回転など基本的に使わない一般道ではまったく役に立つことはないだろう。

レ ビ ュ ー 終 了

さて、受け取ってそのままとんぼ返りというのも面白くないので久々に石川県の千里浜を目指すことにした。
出発は10時半、近畿道から第二京阪、京滋バイパス、名神へ。米原から北陸道へと順調に道を進めた。

しかし、滋賀県から福井県にまたがる山で景色に雪が混じり始める!

この場所は琵琶湖の真上にある地点。
福井県手前の山岳地帯。(まだ滋賀県)
地図を見ていたらこのすぐ東側(右手)に赤子山スキー場があった。
積雪が多い地帯なのかもしれない。

この風景を見て引き返そうかとも思ったけど、周りの下道は積雪の可能性が高く、
Uターンが困難な可能性が高いと考え、このまま進むことにした。

高速道路の掲示板に広域規制情報で出ていたのは東海北陸自動車道の白鳥ICから福光IC。
白川郷がある地点が区間のど真ん中。

北陸道に関しては全く問題無さそうだった。



そこから5km程の刀根パーキングエリアではこう。

道路上に積雪はないものの、立派な積雪だ。

なんとなく嫌な予感がしながらも、そのまま車を進めたが山を下ると雪景色はそれ以降無くなった。
石川県の小松付近ではF15が着陸態勢に入っている姿を見ることができた。大興奮。
調べると自衛隊の小松基地があるみたい。

金沢西ICを降り、難なく千里浜まで到達。天気は小雨に強風。
能登有料道路に入ると掲示板にいきなり、「千里浜なぎさ道路 走行できません」と警告が。

県立看護大ICの側にある「道の駅高松」というパーキングから海を見たら海岸は波に侵食されていた。

風も非常に強く、車内だとNSXのような

低い車体でも揺れるのに驚かされる。
さて、どうしたものかと悩んだあげく、ここまで来たんだからと、能登半島の北半分の国(ケータイ国盗り合戦)を取りに行くことにした。

地図で見て穴水あたりまでいけば取れることを確認し再び車を走らせる。

しかし、この有料道路、頻繁に料金所があり小銭をむしり取られていく。
ETCが使えないのも面倒だし、ウチのNSXが抱えている持病もブルーの要因。
上下運動の内、上がる動きがかなり遅いのだ。
いつ動かなくなるか、落ちるか分からない。
そんな窓を大きく開け閉めしなければならないというプレッシャーがあるので気分悪い。

起点〜高松 \220
高松〜柳田 \240
柳田〜徳田大津 \260
徳田大津〜終点 \460

ここからがチャレンジだった。
雨は次第に雪に変わり、路肩には山盛りの雪が。

越の原IC 手前にある名も無きパーキングエリア。
道路上に積雪は無いけれども周りの積雪はぱねぇ感じになってきた。

日本海側でも山間部だけは雪が確実にあることを理解。

この地点で国盗りができれば…と思ったけど無理。
もうちょっとで穴水ICだけど、少しの距離でも5感で危険な雰囲気をビンビンに感じる。

パーキングを出てすぐに国盗りは成功したものの降雪は激しくなり
道路上にも積雪が確認できると流石に危機感。

下道と違って有料道路は積雪に対する対策は取られている。
融雪剤が散布されていて積雪しにくい筈。
それなのに積雪し始めているとなると、これは事だ!


流石にヤバイ!ということで穴水までの完全制覇を諦めすぐさま退却することにしたのだった!
Uターン地点までの距離は420km。
ちなみに輪島塗で有名な輪島市は更に北にあるのはこの時に知った。石川といえば久谷焼も有名。しかし、何てとこにあるんだ。辿りつけやしない。

ナンバープレートには雪がべったり。雪質はサラサラなので走っているとボディにへばりつかない。

だけど、数秒でこう!

16時過ぎなのに辺りは真っ暗になってきて、逃げるような気分で能登半島を南下。

再び金沢に戻ると(金沢まで80km)、天候は雨だった。

そういえば、この道路2013年3月31日正午より無料になるらしい。
名前も変更されるようだ。

次に訪れたときは無料になっていることだろう。


順調に車を進め、福井県の福井市も越えた南条サービスエリアに18時。天候は雨。
昼食はウイダーインゼリーのみで空腹だったので、早めの夕食。ちょっとリッチに福井豚を使った生姜焼き定食。(\1,180)
食事中に疲れと睡眠不足のためかウトウトし始める。
昨日は遅く寝て今日は早く起きた。いわゆる寝不足と疲れによるものだと一発で理解した。

まだ19時前という時間で結構進んだ。ちょっと数時間一眠りしてから帰ろうか・・・と思った。
しかし、往路で見た県境の雪山がどうも嫌な予感がしたので、缶コーヒーを一気のみして出発することにした。

ややガソリンが心許なくなっていたので給油。
54.50L(@\169)給油。623.7kmを走ったので燃費は11.44km/L。まあまあかな。

出発は18時55分。これが第6感というやつだろうか。嫌な予感は見事的中。

すぐ先から急に大雪だった!掲示板には「敦賀IC〜木之元ICチェーン規制」との表記が。
チェーンは・・・チェーンは・・・持ってないぞ。
どう考えても山を通らずに南下するルートは無い。
ましてや高速道路を降りてマイナーな道路を使えば融雪剤なんか散布されていないだろうから身動きさえできなくなる。

そして、ちょっと進むとライトで照らし出される雪が邪魔で前が見えない!!地吹雪というやつだ。
そして敦賀ICからは本当に積雪。道路は真っ白。周辺で南下している車はこちらを含めて3台。
同じ状況(夏タイヤ)なのか周りの車もスローペース。
前の車が作った轍をずれないようにトレースしていく。ずれたら終わりの予感がした。ものスゴイ緊張した。

反対車線では除雪車が雪を高らかに巻き上げながら走っていて、その後ろに渋滞ができていた。

約50kmの雪道を走破し、米原では雨も上がり、無事大阪に到着したその天候は星空だった。なんたること!
もし、サービスエリアで仮眠していたら帰宅難民になるところだった。

教訓:日本海側をなめたらあかん!

 

走行ログを取り始めるのをすっかり忘れていて、時間は11時34分からになっている。丁度名神高速道路に入る直前くらい。
スタート地点の奈良でガソリンを入れた時間が10時35分なので1時間分の距離が入っていない。
Uターン地点が420kmということでざっくり800km程と思われる。

時間により割り引きが入るためか、往復で金額が結構変わった。

往路 京田辺本線〜金沢東第二 \5,350(\6,000-\650)

復路 金沢森本〜京田辺本線 \4,250(\6,100-\1,850)

今回、能登有料道路で北陸道の標識があったインターで降りたら金沢森本ICからになった。
距離の検証は行っていないけど、次回行く時は調べてどちらが近いか調べたいと思う。