タイプNRダンパーに伸/縮同時調整機構(16段クリック付)を持たせることにより、ストリートからミニサーキットレベルまでをカバーする走行性能を持たせたタイプNAダンパー。シチュエーションに合わせて、さらに深く走りを追求するユーザーのために。

S.TECH MEDIUM
フロント
バネレート 3.4〜5.0kgf/mm
車高    -10mm

リヤ
バネレート 3.2〜4.3kgf/mm
車高    -5mm
 
 
 

ホイールの変更、フルエアロ化と一歩ずつ外見の変化が進んでいくと次々にバランスが崩れる。ノーマルがバランスという面において優れているのは性能だけではなく、デザインという意味においても同様である。個々のパーツの変更はユーザーのセンスに左右されるため万人向けでなくなる場合がある。が、しかし18インチホイールにフルエアロに対し車高がノーマルというのは誰もが見た目に疑問符を付けたくなるのも事実。車高自体はカタログ値でノーマルでも相当低い数値を示しているが、問題点はホイールアーチとタイヤとの隙間である。フェンダーとツライチのせいもあるが、妙にボディが浮いて見えるのである。それだけの為にローダウンは必然と考えたのである。

まず考えたのがノーマルショックにダウンサスとかいう組み合わせ。しかしながら、調べていくうちに、ノーマルのショックに対しての組み合わせにローダウンさせるものは走りにおいての性能は低下するとの見解。となれば、キットになるわけである。しかし、様々なサスキットが販売されており、高額なものになれば30万は下らないものまである。値段の高い安いがわかるレベルに達しているわけでもないし、ミリ単位での調整を行うのかと問われればノーである。

そこで候補にあがったのが、テインのNAとNR。違いは減衰力調整ができるかできないか。それだけで価格差がそこそこ出るのだが、手軽に変更ができ性格が変えられるのも面白みがある。Cリング調整という目を三角にして調整しなくてもいい点が気に入った。

まずノーマルのアーチ部分の高さを予め測っておく必要がある。それを基準に何ミリ下がったか見極めるためだ。参考までにノーマル時のフロントが690mm、リアが680mmとフロント上がり気味。本を参考にすると20mm下げるくらいが適度であり、それ以上下げると大きくバランスが崩れるとのことであったので、フロントを20mm、リアを10mm下げた見た目としては申し分ない水平状態にした。今、思えばこれこそが大きなバランスを崩していることに何故気付かなかったのか…。まず20mmダウンの弊害として、段差の乗り上げなどにフロントスポイラーを擦るという点。そして、フロントを上げているというのは、リアライト、フロントヘビーの特性をある程度カバーしようとしていたのではないかということ。つまり、フロントを下げ気味にしたことにより、アンダー特性から弱オーバー特性になってしまい初心者には扱いづらいことになってしまったのではないかということだ。

なお、よく言われる「馴染むと車高が落ちる」という点であるが、これについては一切起こらなかった。

減衰力調整においては、これ程乗り味が変わるとは思わず、峠に行っては前後のバランスを調整し続けた。前後のバランスだけでもアンダー気味、オーバー気味に振ることができた。しかしながら、結局、ノーマル時の設置感みたいなものが欠けており妙に浮いた感じになった部分ではいつまでたっても安心して踏んで曲がれないという部分があった。また、減衰力調整では乗り心地の堅さというものは調整できず、感覚としてはフワフワするだけで初期の入力の感覚が「ガツン」というのには変わりなかった。リアに置いてあったDVDナビは、それでご臨終。柔らかいとしなやかの意味合いや、高い安いという意味でのサスはそういう部分なのかもしれないと感じた(どうかわからんけど結論づけた)。

サスというものはやはりノーマルが最もよくできている。特定の場所を走る場合を除いては変更するメリットはごく限られたものだと失敗を通じて学んだのである。



商品名

金額
TEIN 車高調 タイプ NA

71,760

工賃

20,000

合計金額

91,760

消費税

4,588

総合計金額

96,348