H25.01.21(月) [サーキット] 鈴鹿サーキット 国際レーシングコース



 昨年は殆どサーキットに出向くことも無かった。
折角取得したライセンスも殆ど使用せず、更新手数料金(24,500円)だけが毎年引き落とされていく。
鈴鹿に関してはコースすらまともに覚えることもせず淡々と走ってきただけだった。
ということで、2013年は仕事休みと鈴鹿サーキットの運営スケジュールが重なれば、晴れに限り走ろうと決めた。

 鈴鹿を走るに当たって日記に書くのは初めてなので、ちょっと詳しく書いてみる。逆に走ってからに関しては書くことは少ない。
映像が無いと難しい。(今回は見事に失敗)

 ライセンスを持っていると30分を6,000円で走ることができる。
高いか安いかというとライセンス費用を除けば安いと思う。
周辺にあるモーターランド鈴鹿では50分で4,000円。鈴鹿ツインサーキットではフルコース30分×2で7,000円。
鈴鹿サーキット・国際南コースは30分4,000円+2000円(共済会費/日)。

 ただし、スケジュールに関しては前述の2コースなんかはスケジュールを合わせやすいけど、鈴鹿サーキットは開催日も非常に少なく厳しい。

 普通の車で走るのはチャレンジクラブと呼ばれるプログラム。
国際レーシングコース側(以下 鈴鹿サーキット)は、平日でも貸し切りがあったり、4輪以外に2輪もあるし、フォーミュラカー、ナンバー無しのレースカーまであるので、
スケジュールはタイトであり、休みを自由に調整できる職業でなければ走ることは困難。

参考までにこれが1ヶ月のスケジュール表。

実はフルコースだけではなく半分の西だけのコースもある。
つまり、1ヶ月間でフルコースで開催されるのはたったの6日間。(FS(フォーミュクラス)、4S(ツーリングカークラス)は走れない。)
あんまり走るつもりの無いクルージングクラスに関しては1回だけの開催!?
という感じで、走りたくてもスケジュールを合わせられない。
現状、私の仕事休みは月・木。となると2月では11日のみ。しかし、祝日で混雑するので正直走る気がしない。となると2月は走れる日が無いということになる。

という感じで、1月中で月曜と木曜で唯一重なっていたのが21日の30分だけだった。



ということで、最低限必要なもの。

・メット
・レーシンググローブ
・長袖の服とズボン
・ライセンス

メットはバイク用でも構わない。むしろバイク用の方がいい。
何故なら、4輪用はバイザー部分上下の幅が短いために、胸元を見ることができないから。
4点式のシートベルトなんか装着する場合も腹や腰部分を目視することは不可能。

無いと困りそうなのが計測器。
普通のサーキットだとレンタルで借りることができるんだけど、鈴鹿はレンタルは無い。
計測機が必ず付くという枠(7,000円)もあるけど、自分のスケジュールを合わせるのはかなり困難だろう。
よく見るのがHKSのもの。私は、とりあえず鈴鹿で販売されていたP-LAPIIIを購入した。これが31,500円と結構バカ高い。

加えて鈴鹿を走るのに一般的に必要なのがSMSCライセンス。(41,000円)
2013年2月28日まではビジター料金ということで12,000+7000円(共済会費/日)で走ることができる。
それ以降は会員以外は不可になる。
このライセンスを貰うのに面倒なのは写真を用意しなければならないこと。久々に写真撮影に行った。
あと、ライセンスは座学のみで取得できるんだけど、意外に何も教えてくれない。
マニュアルらしきものも記載はほとんどない。重きを置いているのはWebでの予約方法だったりする。

後から分からない事はどんどん出てくる。
例えば、今の所の疑問はクラッシュ時、灯火類の飛散防止のテーピング。先日行っていたのは自分の車だけだった。もっと基本的な部分だとピットのシャッターの開け方からピット内の使い方も全然分かんないと思う。




走行クラスはCC-B(チャレンジクラブ-ビギナークラス) 。(2分50秒/周以上)
間違えても普通の人は CC-H(チャレンジクラブ-ハイクラス) なんてクラスへ行ってはならない。
表向きは「2分50秒未満/周の方が対象」となっているが、恐らく2分30秒前後かそれ以下だ。

CC-B は「2分50秒/周以上の方が対象」なっているけど、そんな車はほとんどいない。
余談として CC-C (チャレンジクラブ-クルージングクラス) は4分以上となっているけど、先導の1周目でもそんな遅いタイムで走らない。
クラス分けをそのまま信じたら大変なことになる。

ということで地図。
最初はどこから入るのかもわかんないと思う。「交通教育センター」の左側にある道路から入る。ちなみにライセンスが無いと入場料として1,200円が必要。
後は道沿いにぐるーっと回ってメインストレート前のパドックへ。受付は1番ピット(一番右)の隣。


朝は6時に起床。鈴鹿に到着したのは9時過ぎ。
CC-B は10時15分から10時45分。

あんまり群れるのは好きではないので29番ピットに放り込む。

到着したら申し込みへ。
カード決済で6,000円を支払ってシールを受け取る。
これは右側の窓に貼るのが決まり。

ちなみにこの日の枠では11台が走ることになった。
この直前に走行されていたCC-Hではコースインでいきなりクラッシュや先導車に付いていく時にスピンとか
あったらしい。冷えているのでタイヤの温めは充分するようにということだった。








計測器をセットし、ライト部分にテーピング。4点式シートベルトの調整に、コンビニで仕入れたオニギリで朝食を済ませる。

一歩外に出ればこんな風景。(iPhoneにて撮影)



今回、車載道具は何も持ってこなかった。空気圧に関してもまったく考えず。
目的は体を慣らすことと、ちゃんとコースを頭に叩き込む事(今更)。

意外になんやかんやで時間はあっという間に指定時間に。

この季節だとメットを被るとバイザーを開けていても眼鏡まで曇る。

30分みっちり走れるかとも思われるけど、1周目はペースカーが先導し、ピットロードに戻らなければいけない。
1周目に関しては確かノーヘルメットでもOKで知り合いなどを横に乗せてもOK。

その後、各自一旦ピットに入るもよし、そのまま再びコースインするも良しということ。

今回はその後一度もピットインしなかった。油温・水温共に問題なくブレーキもまったくフェードしないから。
無論フェードするような攻めるブレーキングなどしなかったんだけど。

たったの30分と思われるかもしれないけど、私個人は1時間にも感じた。
なんか、怖い。
ひょーえ、これ、死ぬかも〜とか思いながら走ってた。

走り終わったら真冬なのに全身汗びっしょり。

ビデオ映像はメモリ不足のため、先導ありの1周目の途中で切れていた。(なんたること!)


剛性感が無いためか足回りは上の筈のZがNSXよりロールする感じがする。体を支えるのが苦しい。
フロントとリアの動きが一体化していない。

S字コーナーなんかはあまりの揺られっぷりに車酔いしそうになるし、ダンロップコーナーなんか左に顔を向けるのも苦しかった。

妙に車がロールするもんだから転がるんじゃないかと思う程。
アクセルをベタ踏みしながら、このまま飛んで行ってコースアウトするかも…なんて毎周ダンロップコーナーを走る度にそう思いながら走った。
NSXだと何の問題もなくここで軽く170km近くまで出てしまう。ホントに軽くだ。気付けば出ているという感じ。
一度、全然スピードが出ているとも思わなくて(120kmくらいの感覚)、まったくもってブレーキングが間に合わずデグナーの2個目でコースアウトしたことがある。
そのくらい違う。Zは150kmも出ればいいほう。しかも、速度感は200km以上。とにかく怖い。バラバラになりそう。

スプーンカーブもラインを間違えると手前より出口側で苦しくなる。アンダーを出しながらコーナー一杯までアクセルベタ踏みなんてことが何度かあった。
じゃないと、Zではその後にある坂道が登らない。

西ストレートでは190kmでリミッターに当たった。コントローラーで解除されている筈なのに。
130Rで恐怖(ビビってアクセルを緩めれば恐らくスピンする)を感じながら、シケインをゲームでよくやったオーバーをしないように気をつけて、ストレートへ。
…という流れを繰り返した。

しかし、何だろう。NSXとZの差をここまで圧倒的に感じるのはこのサーキットくらい。(ターボモデルだったら価値がある)
モーターランド鈴鹿ではストップ&ゴーなだけにターボモデルより出だしの早いNAの方が有利だったし、鈴鹿ツインサーキットでは直線400mで引き離される感はあったものの
それこそ2〜3秒違いのレベル(それもストレートで主に差が付く)。
鈴鹿では、スピード感はあるのにスピードメーターを見ると全く出ていない。とにかく遅い。

でもZはアクセルを床まで踏み込めるポイントが多いという面白さがあった。

ちなみに、ハイドラをONにしていたら、こうなった↓

おおきさんと約束があったので11時過ぎには奈良方面へ。
13時過ぎには香芝。昼食をファミレスで食い、オリジナルフルバケでお馴染みの「ナニワヤ」(箕面市)へ。
西名阪から近畿道を使い吹田ICで下道へ。
普通のオフィスビルの7階。ドアを恐る恐るあけるとブリッドのシートが大量展示されていた。
殆どが通販専用のショップみたいだったけど。

そのまま夕食は寿司、映画(007 SKYFALL)を見て別れた。帰宅したらおよそ午前1時。

サーキットからショップ巡り、映画まで。充実した1日だった。