2013.06.07(金) [ドライブ] 青森から大阪へ帰る




昨晩は早くに就寝した。
なぜなら大阪へ帰る時間が12時間前後かかるからであり、寄り道をすれば時間はどんどん増えていくから。
目標は朝の5時起床、食事を済ませて6時にチェックアウトだ。
これで、すんなり帰宅すれば18時。それでも既に夜といえる時間。

当然ながら高速の割引を適用するから、これは早過ぎる帰宅時間。調整をして亀山を0時以降に突破しなければならない。
亀山までだとおよそ10時間。つまり8時間の余裕は生まれる。
8時間は寄り道しようが仮眠しようが問題無い時間だ。




無理だった。

目はばっちり覚めた。だけど身体が動かない。
全身肩こりのような怠さ。指の筋肉までこっている。なんとか頑張って起床まで2時間以上かかった。

その間にざっくりと行く場所を決めた。
十和田湖…これ以上は帰り道で寄れそうな所でめぼしい場所は無かった。
その十和田湖でさえ正直期待できるかというと経験上ワクワクもドキドキもしないと思われる。

午前8時44分、パラカ駐車場を脱出。
最初に向かったのはすぐ近くのローソン。
なぜなら…用意してきた現金が尽きてしまったからだ。




これが青森からの地図

ルートはシンプル。国道103号線を南下するだけ。
途中で十和田湖側に進路変更するがまずは八甲田山側に走ることになる。

まずはガソリンを補給。こういう田舎道を走る場合ガソリンはなるべく入れておくのがコツ。
妙な不安を感じながら走行するのは楽しさをスポイルしてしまうから。

給油量は45.00L、@162.0 で合計7,290円。燃費は10.29km/l。(午前09時03分)




少し走ると地図の雲谷峠に差し掛かるんだけど、その手前から割と癒し系の道になる。




八甲田ゴールドラインと呼ばれる




直後の動画。サイクリングしている人も映っている。

途中で水を跳ねる音が聞こえるけど、雪解け水が道路に流れだしているから。




出発から約1時間。少し進んだ所で車を停めた


ストリートビュー可能

ストリートビューは季節が異なるとここまで変わるのか?という場面を見せつけられる。
今の季節だと葉は生い茂り木漏れ日とのコントラストが非常に美しい。
直射日光だとジリジリとした暑さを感じるんだけど、ここは空気が冷たい。北海道での感覚に似ている。




そして地図にも見えている「酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん) http://www.sukayu.jp/」付近。(ストリートビュー)


走っている時は温泉と気づかなかった。写真撮影したのも雪がこの季節にあったから。
気づいていれば入っていただろうな。日帰り入浴は600円。
こういう時だけは、下調べせずにドライブしたことを後悔する。



そして少し進んだところで傘松峠に差し掛かる。
青森市と十和田市の県境。


傘松峠で開けた風景になった。(ストリートビュー)




まだまだ雪は残っている。




土手にはたんぽぽ。

地理的には八甲田山とされていて標高は1040m。
季節は夏だというのにこちらではまだ春だ。




国道394号線あたりで再び風景は森になった。(ストリートビュー)


鳥や虫の鳴き声が非常に大きく自然を感じる。




少し走ったところで我慢できずTバールーフ解放。


(ストリートビュー)




TバーからiPhoneを出して動画撮影

しかしiPhoneに風の音がこれだけ入るとは考えていなかった。
本当は凄い音量の鳴き声を聞いて欲しかったんだけどかなり聞こえにくくなってしまった。

まったく予想だにしていなかった道だった。道だけではなく、空気の冷たさ、そして聴覚に訴える鳥や虫の鳴き声。
今まで色々な道を走ってきたけど、ここは色々な意味で最高!
景色だけなら似たような所もあると思うけど、冷たい空気はこの地域独特ではないかな?
(この後、秋田側に抜けたけど空気は湿っぽかった。)

観光バスも数多く走っていたけど、窓も開かない状態で車内から風景を見るだけなんてどうなんだろう。悲しすぎるよね。
肌で感じて、耳で感じるのが本当に素晴らしい道なのに。




右折して国道102号線に入ると川がすぐ真横に。滝なども多々表れる究極ともいえるスポット。


10時47分。ここまでも停まろうと思ったスポットは数知れず。やっと停まった。

写真の右側に見えているように道のすぐ横が川。
少し増水したら溢れそうなくらいの高低差なんだけど大丈夫なんだろうか?




Zを撮影した位置からカメラを右側にシフトさせるとこんな感じ。


当然、屈めば水がある。水深も浅そう。

この付近は遠足と思われる学生や、ハイキング姿の人を多数見かけた。
三脚を立てて撮影しているカメラマンも多数いた。
子供とかいるならかなりオススメなんじゃないだろうか。

一眼を使えないのがかなり悔しかった。
iPhoeだとぱっと見で綺麗に見えても、大きな画像にすると粗が出る。




十和田湖まではすぐだった。(10時56分)

湖はどこに行ってもパンチに欠けるというか、イマイチ感動しない。
見所を分かっていないんだろうな。



施設や駐車場があるところに到着。


これが全容。(拡大可能)

北駐車場に停めた。駐車料金は410円で前払い。
地図の右上に見えているけど、どうやら見所は「乙女の像」らしい。

徒歩で5分くらいかかるらしい。早速歩き始める。




どうやら「ひめます」が名物らしい。




「乙女の像に一番近い道」と書いてある。






途中から浜になってしまう。




そして、「乙女の像」







そろそろ昼食時なのと、この後は高速に乗るだけなので適当に回って昼食でも食べようと思っていた。
タイミングよく、呼び込みのおばさんに声を掛けられた。
どうやら十和田湖の名物はやはり「ヒメマス」であるらしいこと。そして、今朝上がったヒメマスが出るらしいこと。
まだ12時にもなっておらずお客さんも少ない様子だったので金額は調べず奮発して入ってみることにした。


そして頼んだ「ひめます定食」は2500円。なかなか刺激的な価格だ。
しかし、写真はピンぼけ。
焼きと造りの2セット。ボリュームがもう少し欲しいところだが、この大きさ故の「ヒメマス」なのだろう。
しかし、久々に旅らしい食事をした。本来の旅とは名物を食べたいと常々思っていたがやっと実現できた。
弾丸ドライブだと食事時に通っている場所が高速道路の上だったり、まったく名物の無い土地だったりするのだ。

食後、そのまま秋田県にある十和田ICへ向かう。
青森県を通っている高速道路も秋田県を経由するので一番近いのだ。

十和田湖ともおさらば…と思っていた交差点に見晴らしがよく、人もいない場所があったので停めてみた。

十和田湖の真南より少しだけ西にずれた地点。
和井内という所らしい。

ここで、LINEにて某氏から「京都なう」みたいなメッセージが届いたのでこの場所の写真を送ってやったのだった。

スケールが違うぜ。

この後は山道をひたすら登っていくんだけど、青森県側と違って湿度が高い。気温もやや高めで窓を開けた状態でも暑い。青森県側とは全然違う印象。山なのにこれだけ暑いと印象も悪い。

印象的だったのは脇道に料金所みたいなところが何カ所もあったこと。最初は有料道路なのかと警戒していたけど、どうやら入山料の様子だった。

そして、高速に乗ってしまうまでに最も重要な課題がある。それは完全に凝り固まった全身を何とかすべくドラッグストアを探すこと。iPhoneにインストールしたナビが意外に優秀で、十和田湖ICの直前に見つけだした。




ハッピー・ドラッグ 毛馬内店。
0186-30-3399

何を選んでいいか分からなくて迷っている所に声を掛けていただきオススメをそのままいただいた。抜群らしい。

タイアンテロンクール液(協和薬品工業) 880円
時間は13時09分。

その場で開封。
首から肩、背中、腕、指と凝り固まった部分に流布していく。上手くできていて、症状のある部分はカーッとなってきて麻痺に近い状態になる。逆に症状の無いところに流布してもひんやりするだけ。素晴らしい!

そして高速に乗って帰宅の途につく。





一応設定してみたけど残り距離は出るものの時間はアバウト。




ナビはこんな感じ。午前8時47分着。

ここで、東北から関西へ帰る時の時間と資金の節約方法を伝授。
基本的にナビは、東京を必ず経由しようとする。
しかし、東京付近では必ず渋滞に見舞われる上に、料金所を通過するため深夜割引(半額になる)は使えない。
そこで、数年前に東北道にまで繋がった北関東自動車道を使う。栃木ICを過ぎた所から真西に抜けるニュアンス。
そのまま多少の上下はあるものの長野県まで突っ走り、その後は中央自動車道へ。
東名高速道路に達する前に東海環状自動車道に移行すれば、その道は伊勢湾岸になるのだ。
亀山ICまで料金所を通過することも無く、かつ短時間と思われる距離で大阪へ向かえる。

そんな感じで以下ダイジェスト。


15時06分 花巻IC。(岩手県)




14時59分 日本全国600国中381国目を統一。




15時06分 宮城県に入る!(十和田ICからおよそ2時間)




16時22分 福島県入り(十和田ICからおよそ3時間)




16時28分 福島県 国見サービスエリアで休憩。コーヒータイム。
位置的には佐渡島の真横あたり。



栃木県に入ったあたりで燃料の限界が来た。
那須高原サービスエリアにて給油(17時41分)

55.52L、9,050円。あと17Lは残っている計算なんだけど結構きわどい位置にやっぱり針が来る。
燃費は9.67L/km。青森で給油してからの距離は537km。計算上あと700kmか。


18時18分 宇都宮市。帰宅時間が現実的になってきた。
このまま短縮され続ければどこかで休憩しないと、深夜割引適応時間外に料金所を通過してしまう。




20時51分 長野自動車道 塩尻IC付近。十和田ICからおよそ8時間。
前方に見えているのが中央自動車道の岡谷JC。残り383km!




岡谷JCからおよそ40km、駒ヶ岳サービスエリアにチェックイン。(21時24分)




遅めの夕食。豚カツ定食1050円也。(21時35分)



この後、水分補給のためアクエリアスを購入(150円)。
このまま走り続けてもガソリンが足りない様子だったので早めだけど給油することにした。(22時05分)

38.79L。6,400円。
燃費は9.95L/km。走行距離は386km。
ここまで来れば安全圏内だろう。

あと2時間過ごせば深夜割引タイム。亀山ICまではまだ結構ありそうな予感。
しかし、ナビは東名高速経由で名神高速道路から帰らせようと指示されているので全く読めない。
地図を見て分かるとおり四日市を経由する方が直線的になるので明らかに距離は短い、
それでも、迂回させるのは名阪国道を「単なる国道」と計算しているからだろう。

自宅到着時刻は休憩を挟んだのでやや延びたものの、これでも仕事には差し支えのない時間だ。




夕食から1時間経過。
というわけでこう走るのが正しい。
名古屋から自宅まで200kmジャストくらいなので、ボチボチの距離まできている。
到着時間は全然縮んでいない。



この旅最後の国盗りは豊田市で取れた。ここだけ残していたんだよなあ。
600国中403国目。iPhone導入からまだ1年経過していないけどそれでも3分の2を通過したことになる。
難所は北海道と沖縄かな。



あとは計画通りに進行。
東名阪自動車道の亀山ICを0時08分というほぼベストタイムに通過!
帰宅時刻は1時31分と上出来の時間。十和田ICからほぼ12時間かかった。

時間はやっぱり以前に青森を経由して北海道へ行ったときとほとんど変わらず。
でも以前は正直速度をかなり無理していたのに対し、今回は法定速度圏内。
それを考えれば上出来な時間かな。

旅費の総合計は76,585円。意外にかかってしまった。
しかし、その半額にあたる38,629円がガソリン代金。
それに対し往復の有料道路代金は20,550円。
リッター20km走るエコカーなら4万円で青森まで往復できてしまうのだ。

はて、それはともかく2項目でおよそ59,000円。
残りの17,000を考えると割と大盤振る舞いな旅だったかもしれない。

ビジネスホテルを差し引いても12,000円。あとは土産や食費に消えたことになる。
あんまり、計算して行動すると旅は面白くなくなるのであくまで経験として必要な額を抑えておく位にしておこう。