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2006.1.29 相談から
NAのZ32に拘ってどこまでできるものなのか。
こういうことは正直若いうちでないとできない。資金的にも時間的にも。体面的にも。以前からZ関連でお付き合いしていただいているGBさんより、太鼓判を押すショップを紹介してもらったのだった。エンジンに手を入れるのは怖いことだ。下手したら一発でお釈迦なんてこともネットを徘徊しているとよく見る。特にショップ選びで失敗すると陥るケースだ。
初めてメールで相談したのがこの日だった。
その後メールのやりとりを数多く交わし、ある程度の仕様とこちらの要望を織り交ぜお互いに妥協の無い所まで詰めた段階でショップに持ち込むことにしたのだった。
2006.3.26 持ち込み
そして持ち込む日がやってくる。大阪から栃木まで。距離は長いが、これからの作業はもっと長くなる。初めて訪れるショップに緊張。ある程度のプランをもう一度確認。GBさんも交えて話していると時間はあっという間に夕方。宇都宮まで送ってもらった。唯一の誤算は駅前からのバスが終了していたこと。徒歩で1時間ほど歩いた。
2006.3.29 パーツが厳しい
コンロッドの選択でH断面。当初のTOMEI製は製造終了(ネット上では記載があるが)。お次のTRUST製は値上げにより
249,900円。あともう一つの選択肢として JUNのI断面。これが186,900円。ソリッド化するにあたってのリフター(TOMEI製)もバックオーダー待ち。6月以降という曖昧なメーカーの回答。リフター自体がここからしか出ていないので、無理なら通常のラッシュアジャスターで行くしかない。…が、問題はカム。仕様によりカムまで変わってしまう。ということで、カムは両方の仕様で用意してくれることになった。
2006.4.7 下回りからの駄目出し
  
下回りを見ていただいてオイルクーラーの取り回しにダメ出し。
これが原因でステアリングシャフトにギリギリでエンジンが振れた時にカスっているようでホースが痛んでいる。また、クラッチラインが邪魔だったらしく、こっちも曲げてありラインが引っ張られている。他、フロントのオイルシールが漏れている。
情報としてピストンは入荷済み。コンロッドは思案中とのこと。
2006.4.19 クロスミッション
 OS技研クロスミッションに組み直し。
NA用など出ていないのでターボ用。
それさえも、製造終了品。
エンジン脱着はGWあたりで検討中とのこと。
2006.5.7 エンジン取り外し
  
 加えて見つかった燃料ラインの破れ。
2006.5.29 ボーリング行き前
 
次週にボーリング行き決定との報告。
ネタとして今回入れた3.2Lのピストンで最後だったとのこと。在庫ではなく、製廃。ギリギリの滑り込みセーフ。あと、バックオーダー中のリフターがもう6月だというのに未定のまま。
2006.5.31 ボーリング行き前
  
分解作業。
クランクのジャーナルに異物を噛んだ後がありとのこと。
プラグの状態にも問題あり。
2006.6.2 ボーリング行き前
  
プラグはペンの先がフロント方向。
カム周りは入荷。270の10.35リフト。
コンロッドはエスコートにしようと問い合わせ中とのこと。
2006.6.17 今の一式
 
現状、カムはラッシュ用(右)とソリッド用(左)を準備。
TOMEIリフターは未だ返答が来ないらしい。
6月以降というのは7月も8月も9月も、そしてその次の年もあるから。あながち、どうなってるの？という事にはメーカー的にもならないのだろう。
2006.6.22 最悪のNISMOリフター？
 
270°カムと260°カム。
次週くらいにブロックが戻ってくるので、それまで待って、それでもTOMEIが来ない場合はNISMOで行って貰うことになった。(勿論NISMOが上)
NISMO製は 8,000円x24個=192,000円(高けぇ)
それでも今は手に入らない一品。金額はTOMEIの金額で行って貰えるとの事。
2006.6.30 ピストンとコンロッド
コンロッドは重量やスペックを考えTRUST製になった。
ブロックとピストンも返ってきて腰下制作準備に。
2006.10.3 ターボ用ヘッド着手
随分間が空いた。かれこれ２ヶ月。
ツインターボ後期のヘッドを乗せることになった。
真ん中が前期、右側が後期。こんな所にも違いがあるとは。
2006.10.4 ポート研磨着手
プラモのようにバリがあるのでまずはそこから。
気の遠くなる作業ですが頑張っていただきます。
2006.10.21 ポート研磨荒削り終了
次はペンシルリューターに変更し細かい成型に。
気の遠くなる作業ですが頑張っていただきます。
2006.10.27 ポート研磨ペーパー掛け
 次はペーパーで仕上げ。
やっぱり気の遠くなる作業ですが頑張っていただきます。
2006.11.09 コンロッド
 ここまではTRUST(右)で行く予定だった。
別の所から新型が出たので5台分購入したとか。
精度も申し分ないとか。
H断面に加えて、1本あたり30g軽い。
価格も123,900円とTRUST の半値。
2006.11.11 ラダーフレーム
 ブロックのバリ取りと砂落としとクランクを支えるラダーフレームの砂落とし。
2006.11.16 ブロック
 ブロックも完了！
2006.11.19 ヘッドライト
エンジン関連から外れるが、この際にとお願いしていた外装関連。
GBさん→きいろさん経由で最終型メッキライトのメッキ部分を初期型のように見せるための塗装。メッキは個人的に受け付けなかった。最終型らしくないと言われようとも自分の道を行く。
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FAIRLADY Z
フェアレディＺデータ(H11年式)
●エンジン VG30DE改(3.2L)
種類 DOHC.V型.6気筒
総排気量 3170cc
最高出力 230PS/6056rpm
最大トルク 27.5kgm/5871rpm
(上記数値はDynaPack tcf値 1.0)
心臓部：90φピストン、H断面コンロッド、ハイカム(272°)、強化バルブスプリング、ターボ用ヘッド、ポート研磨&燃焼室加工、リフターソリッド化、クランクキー一本化、各部バランス取り、オイルクーラー(10段)、ターボ用ラジエター、他色々。
駆動系：全高調整式車高調、機械式デフ(2way)、強化スタビライザー、ツインクラッチ、F50フロントブレーキキャリパー、ローター大型化、ファイナル4.3、33R用ブレーキマスターシリンダー
吸排気系：チタンインテーク、キャタライザー付フロントパイプ、チタンマフラー、ビッグスロットル、等長エキマニ
外装：エアロボンネット、LM-GT4、純正ライト内部着色
内装：フルバケ、３連メーター、４点式ベルト
●車名形式 GF-GZ32
●運転タイプ 5速マニュアル
●寸法
全長 4520mm
全幅 1800mm
全高 1255mm
●重量 1480kg
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後に続く人に。
