おおき

チーム内で最もヘビーチューニングを施すマシンに乗る。そんな彼に与えられたマシンは平成3年式のRX-7。そのマシンのデキの良さは「おおきが死んだらRX-7だけを実家に持って帰る」と妻に言わしめるほど。つまりそれは、…おおき本人のデキが悪いことを示唆している。歪みはボディでなく夫婦に発生していたのである。

Mazda RX-7 (FC3S) 平成3年式
■Catalogue Specification

Max Power
205ps/6500rpm

Max Torque
28kgm/4000rpm

MASS
1200kg

W/P
5.58kg/ps

Drive Type
FR

Aspiration
TURBO

それまでの初代サバンナRX-7 SA22Cの後を受けて、1985年10月に登場したのが2代目のRX-7、 FC3Sである。先代に比べて、全長で10mm短く、全幅で20mm幅広になり、全高で5mm高くなったそのボディは、先代のイメージを残しつつも新しいスポーツカーとして魅力的なスタイルを実現していた。

そんなボディに搭載されるエンジンは、先代から受け継いだ13B型ロータリーインタークーラーターボで、最高出力は185ps、最大トルクは25.0kgmを発生していた。与えられる足廻りは、フロントがマクファーソンストラット、リアがセミトレーリングの4輪独立懸架で、リアサスペンションはマツダ独自のトーコントロールアームが与えられていた。そして1989年にはマイナーチェンジを行い、エンジンを205psへとパワーアップしている。そんな2代目RX-7のラインアップは、GT/GT-R/GT-X/GT-Limited/カブリオレ(限定)などと豊富なもので、中でももっともポピュラーだったのがGT-Xだった。また、この2代目RX-7はそのモデルライフの中で通算4タイプ、計8回にわたり、特別仕様の限定車である∞(アンフィニ)を発売している。

    

 

    

かずなり

チーム内で最も安定志向。選んだクルマのバランスも職業も至って安定…の筈だった。しかし、昭和のマシンは故障に継ぐ故障、ミッションブローなど安定など木っ端微塵にするトラブル続出。修理を減る度ターボ化したりバージョンアップ。現在の問題はボディのヤレ具合。好きなもの:餃子と男のケツ。食えるものは何でも食うのだ。

TOYOTA ALTEZZA
Grade. RS200 Z Edition
■Catalogue Specification

Max Power
210ps/7600rpm

Max Torque
22kgm/6400rpm

MASS
1340kg

W/P
6.38kg/ps

Drive Type
FR

Aspiration
NA

 若者をターゲットに積極的な攻勢を仕掛けるトヨタが1998年に放った生粋のFRスポーツ、アルテッツァは、BMW3シリーズを本気でカモることのできる、日本で唯一のコンパクトFRセダンだ。

 モータースポーツマインドを持つ方であれば、カタログスペックを見ただけで、アルテッツァの生い立ちを知ることができるだろう。全長4.4メートルコンパクトなボディと、2.67メートルのホイールベース。クイックな回頭性を実現すべく、前後オーバーハング部をばっさりと切り落としたことを物語っている。搭載されるパワーユニットは、軽量・コンパクトな2リッター4気筒エンジン。トヨタの定番、3Sシリーズに手を加えた3S-GE型と呼ばれるエンジンは、前輪ホイール軸の手前、バルクヘッド部ぎりぎりの場所に縦置きマウントされており、これはコーナーリング時のヨー慣性モーメントを低減させる効果を狙ったものだ。特に6速マニュアルトランスミッションモデルに搭載されるエンジンは、NAにも関わらず実に210馬力のパワーを発生させ、そのパワーを余すところなく路面に伝えるべく、最初から17インチホイールを装着するこだわりも見せる。

 さらに、特筆すべきはシャシー剛性の高さと、強大なブレーキ性能だ。急激なコーナーリングが連続するコースでは、ロール挙動が若干気になるものの、ボディのねじれやきしみ音といったネガティブな要素は感じられない。ブレーキング時の挙動安定性も見事で、重量1.3トンを越えるボディを軽々と止めてしまうブレーキ性能は、文句のつけようがないレベルに到達している。アルテッツァのシャシーとブレーキ・コンポーネンツは、エンジンのパワーを100%活かして余りある、一回り容量の大きな性能が与えられているのである。これはスポーツ走行を本気で楽しむ上での必須条件だ。

 どちらかといえば保守的なイメージのあるトヨタが、久々に「攻め」の姿勢で世に問うアルテッツァRS200。FRスポーツならではのドライビングプレジャーを知る上で、またとない絶好の1台といえるはずだ。

    

    

    

Syabu

チーム内で唯一大排気量に魅了されて病まない男。チームの大排気量を誇るかずなりとやはりラブラブという噂もあり、かずなりの彼女と犬猿の仲になりつつある。ここのところ彼女ができないのはまさにこのレディに夢中だから?それともダディに夢中だから?それは本人のみぞ知ることである。

NISSAN FAIRLADY Z 平成11年式
Glade. Version R
■Catalogue Specification

カラー:ライトニングイエロー

Max Power
230ps/6400rpm

Max Torque
27.8kgm/4800rpm

MASS
1480kg

W/P
6.43kg/ps

Drive Type
FR

Aspiration
NA

1989年に登場したフェアレディZは、現在の280psスーパースポーツの先駆けとなったモデルである。このZ32が登場するまで、フェアレディZはどちらかといえば大陸GT的な性格を持ったクルマだったが、このモデルチェンジによって、方向性はリアルスポーツへと転換された。スタイリングも、伝統的だったロングノーズと決別し、ワイド&ローフォルムに進化。エンジンやシャシーも徹底して走りに振った構成になっている。

エンジンはロングノーズを避けるために、以前のモデルで利用された直6から、3.0リッターのV型6気筒DOHCツインターボVG30DETT型になった。NAでは同型のVG30DE。トランスミッションは5速MTと4速ATの2種類が用意されているが、2シーターのバージョンSは5速MTのみしか存在しない。足回りはフロント/リアともにマルチリンクを採用。バージョンR(最終型)では専用のサスペンションとボディ剛性パーツが設定されたことで、さらにシャープなドライビングが可能となっている。しかしデビューから10年以上経過しているだけに、実際に走ってみると、絶対的なポテンシャルでは後発のライバルたちに一歩譲ってしまうのも事実。だが、ツインターボは大排気量ターボFRならではの豪快さが味わえるし、NAはバランスの良い走りが可能だ。

ラインナップの基本展開は2シーターと2by2で、2シーターにはノーマルルーフとTバー、2by2にはTバールーフが設定されている。また、これに加えて1992年8月のマイナーチェンジではコンバーチブルも追加された。最初のデザインコンセプトが良いためか、マイナーチェンジではファンでないとわかりづらい箇所の改良に留まることが多かった。モデル誕生10年となった1998年10月には、エクステリアではバンパー、リアウイング、サイドシルプロテクタ(バージョンRのみ)、インテリアではシートベルトの位置などが変更。シャシーの剛性もあがることになった。

しかし、残念なことに2000年8月をもって、11年続くZ32の歴史は幕を閉じることになるが、早くもZ33の期待がある。空白の数ヶ月間、次の貴婦人はどれだけの紳士を魅了することになるのだろうか。

HONDA NSX 平成3年式
Glade. Coupe
■Catalogue Specification

カラー:フォーミュラレッド

Max Power
280ps/7300rpm

Max Torque
30.0kgm/5400rpm

MASS
1370kg

W/P
4.89kg/ps

Drive Type
MR

Aspiration
NA

 生産コストや販売台数は二の次にして、純粋に最高のスポーツカーであることを目指して開発されたこのマシンは、隅々にまで非常に深いこだわりが与えられており、他のスポーツカーとは全く別物といえる成り立ちを有する。

 まず、そのシャシーは国産車としては他に例を見ないアルミ製のフルモノコック構造を採用。そしてボディパーツを始めとして、足回りなどにもアルミ素材が贅沢に使われており、軽量かつ高剛性、高品質なボディを実現しているのが特徴。

 そしてこのボディのシート後方に収められるパワーユニットは、F1テクノロジーがあらゆる部分に注ぎ込まれた3.0リッターV型6気筒DOHCエンジンで、もちろんホンダならではの可変バルブタイミング機構VTECが採用されている。

 フェラーリやポルシェに匹敵する性能とスタイリングを備えているにも関わらず、その価格はそれらのクルマたちよりもリーズナブルなため比較的人気も高いモデルである。


    

チーム"DEKISUGI RACING"のメンバーそしてマシンの紹介です。少数精鋭の語り屋チームの内容をご覧下さい。





解説文章はGT3より引用。

◎Max Power
いわゆる馬力と言われるものです。ある意味この値が大きいほうが、速い車と言えるのですが、重さやトルクなどのバランス次第で、ラップタイムは変化するでしょう。

◎Max Torque
いわゆるトルクと言われるものです。この値が大きいほうが加速が良いとも言えますが、パワー同様、一概には言えません。

◎MASS
クルマの総重量です。同じパワーなら軽いほうが加速もよく、止まりやすいとも言えます。

◎W/P
重量とパワーの比率です。小さいほど加速が良いという目安になるでしょう。

◎Drive Type
駆動形式です。FF、FR、4WD等があります。

◎Aspiration
過給器の形式、有無です。NA(過給器無し)、SuperChargerなどがあります。過給器が付くと加速がよくなりますが、NAの方がエンジンの吹け上がりがフラットで扱いやすいとも言えます。