~讃岐うどん弾丸ツアー~








2004年 8月13日。

何とか取った盆休みを利用し、久々のドライブも兼ねて四国は香川県に「うどん」を食いに行きました。

鉄火丼を食いに何度か和歌山へ行った事はあるんですが、讃岐うどんを食いに四国までってのは私的に

少々根性が要ります。 翌々考えてみるとZで遠出というのは先日の高野山が最も遠出だったりするので、

このツアーがZ君にとって最長距離であることは確かなようです。 たかが四国ぐらいで?なんて思われる

方もおわれるかもしれませんが、あの 『悪魔のZ』 で長距離を走る事の恐ろしさを知らないからそんな

「軽率」 な言動が出るんです。(汗) では、当日のルートから。





自宅を出発し山陽自動車道を通り、瀬戸大橋を渡って四国入り。 帰りは淡路島を抜ける予定。

盆休み真っ最中という事もあり、渋滞を避ける為に出発時間をあえて遅らせ自宅を出たのはAM9:30頃。

出発前にネットでリアルタイムの渋滞情報をチェキ。 阪神高速神戸線は須磨先頭でダダ混みの模様。

中国道はというと吹田~宝塚がバカ混み。 バカだなぁ~君達、バカで混むから「バカ混み」なんだヨ☆

私はかしこく阪神高速を使い中国道の池田ICより高速へ。 池田からなら渋滞先頭の宝塚まではすぐ。

上に乗ってみると予想通りの渋滞。 この混んでる渋滞の中でも少しでも前に行こうと右に左に車線変更する

サンデードライバー。 高速で渋滞した時は一番左車線が鉄則。 案の定スルスルッと流れる。

宝塚トンネルを抜けると何事も無かったかのように車は流れ始め、その内に姫路をも越え赤穂。

しかし、ここで問題発生。 エアコンが効かなくなり吹き出し口からは白煙。

なんとなく冷気は出てるものの風が弱い。 弱いというか出てないといっても過言ではない状態。

それでも引き返す訳にもいかず、窓を少し開け2人して我慢。 「このボロ車!!」とは嫁のセリフ。



「いや~、夏を感じるよね☆」  「 オ マ エ ハ コ ロ ス !! 」







何とか岡山も越え瀬戸大橋突入。 橋に入ってすぐ左車線に広島ナンバーでボメエアロの赤Z32発見。

スーッと抜いていくも互いにアクションは無し。 少し残念。(笑)







橋の途中にある与島PAで少し休憩する事に。 来たのは2回目だけど、前回来たのは…7年ほど前か!?

上からもいいけど、大きな橋を近くで下から見上げるってのも乙なものです。







とりあえず記念写真って事で。(^^;) 画像の奥側が四国になります。

それにしてもムッチムチやなぁ俺。 嫁に負けてねーよ。





しばし探索した後SAを出発し、そのまま四国入り。 いや~結構遠いね四国までってのは。

四国に入るとすぐ坂出ジャンクションで道は二手に分かれ、私達は右に曲がり松山方面へ。

7kmほど走ると一つ目の善通寺IC。 ここで降りてうどんツアー1軒目となる有名店 「長田in香の香」

を目指す。 事前にネットで調べた場所に店は無く、地元民をとっ捕まえて場所を聞いてみた。







ありました!! 店の作りはお世辞にも豪華とは言えませんが、何となく名店の臭いはプンプン。

この裏にも大きな駐車場があり、車で行くのは問題ありません。

それにしてもこの時点でPM2:30にも関わらず、車はほぼ満車状態でさすがに人気店。

ここまで一切何も食べてない私達からすれば、まずくてもいいからサッサと食わせろ、と。



店内は結構広く、一度に50人以上は入れそうな感じ。 先に料金を支払うシステムになっており、

レジにて商品を注文すると番号の入った木札を渡され、それを持って勝手に空いてる席に座る。

お茶や麺つゆなどもセルフで自分で取りに行く。 注文といっても釜揚げうどんしかなく、

温か冷やか、大か小かを選ぶだけ。 釜揚げの冷やって…それって「ざるうどん」ちゃうの??

とまぁ、ツッコミたい所だったがその辺はアレだ、地元に従おう。 とりあえず私は腹が減って

いたので冷やの大、嫁は冷やの小を注文。 しばらくすると自分達の木札番号を呼ばれるので

手を挙げてコッチ!コッチ!と店員さんにアピール。







ホイ!!来ました讃岐うどんの到着~。 ちなみに写真は私の「釜揚げうどん・冷や・大」。

おぉ、麺が光ってる。 いや、嘘じゃなくて本当にツヤツヤ光ってるのよコレが。

この世に生まれて3○年、こんなに光ってる麺を見たのは初めて。

見た目に凄くとも味が伴わなければ無意味。 この「麺スペシャリスト」こと俺様の舌を唸らせる

一品かどうか確かめてやる!! ズルズルズル…むっ!!!



なんて言えばいいだろう、この本場讃岐うどんとやらを一言で表現するならば、『腰』。

”うどんの腰”とはよく言ったもので、大阪では味わった事のないこの麺のもつ腰。

決して歯ごたえが「固い」ではない。 うどんに腰があるとはまさにこの事なのか。



ただ残念なのは、冷やとはいうものの氷水でシメたものではなく、どちらかと言うとぬるい。

釜揚げなのでもちろん一度熱湯を通しているから麺の表面はふにゃっと柔らかくなってしまう。

それを氷水等で冷やせばキュッと締まるのだが、おそらく水道水でサッと流して熱くないように

しているだけと思われた。 麺を楽しむだけならそれもアリかもしれないが、私的には暑い日に

冷たい麺を冷たいダシで食べたかっただけに少々不満が残る。



あと、温と冷でダシが違うらしく、温は味が濃いめで冷やは薄い。(後にネットで調べてみた)

濃いめが好きな私にとって、冷やを選んだ時点で全てが間違ってたようだ。

ダシも含めた総合的な俺的評価は低くなってしまったが、麺の艶と腰は素晴らしい一品。

讃岐の人達の中には 「麺を食いに来てるんだからダシは使わん!」 なんて方もいるそうな。

どうやら地元から見た評価の付け方として 「麺のうまさ」 が最大の争点みたい。

店の雰囲気とかは私も気にしないが、やっぱダシも含めて総合評価だよなぁ。







善通寺の長田から次に向かうは高松市。 すぐに店に行ってもそうバクバク讃岐うどんを食える

訳もなく、小腹を空かせに立ち寄った高松駅。 ちょうど当日は駅前にて高松祭りだったらしく、

花火も上がるみたいで浴衣姿の女の子も結構いました。 駐車場を探してウロウロしてたら

一時間200円という激安タワーパーキングを発見。 ココだ!!とばかりに突っ込んで行くと

おじさんが一人出てきて 「入るかなぁ~、これ(Z)。」

おいおい、何言ってんの??普通の車だっつーの。 大丈夫だって、頭から突っ込めばイイのね!

ブォーン、ブォーン!!



「ギュギュッ。」



トレッドが広すぎてタワーパーキングには入りませんでした。 恐るべしワイドボディー。(汗)

何とか別の駐車場を探し駅回りをブラブラ。 特に何もなく土産のうどんを買っただけ。

画像左が駅で真ん中のタワーがホテル、その右の建物は商業施設です。







次に向かったのは高松駅より車で15分ほどにあるお店 「わらや」。

四国村という訳のわからん所にある、江戸時代を思わせるような雰囲気のある店構え。

簾(すだれ)で覆われた屋根伝いに階段を下りていくと水車なんかもあったり。



のれんをくぐり店内へ。 すぐのレジにてまず食券を買うシステムは一軒目と同じような感じ。

食券の半券を持ちどこでも好きな席に座り、これまたセルフでお茶とダシ用の器を自分で

取りに行かないといけない。 ダシ用の器は白と黒。 ダシ用というかお茶も同じ器。

どっちがどっちでもよさそうなんで、適当に黒器にお茶を入れて待ってると隣のカップルには

店員さんが 「お茶は白器ですので。」 俺達にも早よ言え!!







さぁさぁ、やってきました。 手前が私の「ぶっかけ」、奥が嫁の「釜揚げ」。

ぶっかけは大根おろしと鰹節と刻みネギ。 釜揚げはショウガと下ろし金を渡され自分で擦れ、と。

まず私の食べた「ぶっかけ」レポから。 付属のダシ…というか醤油差しに入った讃岐ならでは

の生醤油を上からその名の通りぶっかける。 大根おろし、ネギが混ざるように少しかき回し

ズルズルーーー。



うまーーーー!!!!!! これはンマイ!!



麺はもちろんウマイんだけど、生醤油ならではのダシの濃さと、大根おろしのサッパリ感が絶妙。

うどんを生醤油で食べるってのは讃岐うどんならではなんですが、普段から関西のダシで

ばかりうどんを食ってきた私からすれば、違和感のある食べ方(味)にも関わらず全然OK。

OK!なんてもんじゃなく、帰りのSAで家で食べる用に生醤油を買ったほど。

生醤油だけなら大阪でも売ってるけど、やっぱ香川の生醤油でたべないと、ね。

あんまり食ってないからアレだけど、嫁の釜揚げもGoodでしたよ。 ダシの味がいいねぇ~。





 

大満足で店を出るとすぐにある屋島神社。 とりあえず行ってみようという事になった時、

嫁の携帯が鳴ったんで出ると、今は辞めたけど仕事場の元同僚の女の子からだった。

確か香川県出身だったという事で地元の情報を教えてもらおうと、四国上陸してすぐに電話

したのだが電話に出てもらえず、諦めていた所への折り返しの電話だった。

内容は普段は広島に居るにも関わらず、偶然にもお盆休みを利用して実家に居るとの事。

「私達今高松市におるねーん!」 と言うと、その友人の実家も実は高松市。

コッチの現在地を告げると実家から車で5分の所らしい。 久しぶりに会おう!なんて話しに。







待ってる時間もなんなので屋島神社のテッペンまで上ってみた。 うん、イイ景色だ。

夜なら夜景がバッチリ見えそうな高台。 しかし以外と階段の数があり翌日に筋肉痛になった。

しばらく眺めてから下に降りると丁度その友人が旦那と共に車で到着し、15分ほど立ち話で

互いの近況報告などするのだが、相手の旦那と私は初対面だし、その女の子も私はお会いした

のは2回目で、それも私の結婚式以来。 よって話しが分からない。(爆)


讃岐うどんを食いに四国まで来た事についてはさすがに驚いてた様子で、次に狙ってる店を

告げると 「30分は待つ覚悟の方がいいよ~。」 との情報。 地元という事あり何度か

その店に行った事があるらしく、そのほとんどが待たされたという。 マジっすか!?

場所的にはここから近いらしく、他に行くつもりの店もなかったんでとりあえず向かう事に。

たった今食べた所だし、少々待たされた方がお腹も空くってモンよ!!

嫁の友人とはその場で別れ、ラストの3軒目へと地図を頼りに西へ10分ほど走った。







今回の讃岐うどんツアーの最後、「山田家」 に到着。

地図的に場所は分かりにくいですが、途中から山田家の道案内看板が電柱事に貼られてたりして

迷う事なく無事にたどりつきました。 店構えは前2店と比べ格段に立派です。

うどんの文字を外せば一見、高級懐石料理店かと思うほどです。 駐車場も十分にあります。

駐車場の車は結構多かったですが、全く並ばずに店に入れました。







先ほどの門(?)をくぐると目に飛び込んでくるのは立派な庭園。 元は醤油蔵だとか何とかで、

その建物をそのまま使ってるそうです。 いやホント、うどん屋には見えません。

どんな高級うどんが出てくるのかメニューの値段を見るまではドキドキものでしたが、その辺りは

やっぱうどん屋、目の飛び出るような金額ではなく大阪の大衆食堂の方が高いぐらい。(笑)

そういえばこの店だけです、お茶とおしぼりがセルフでなく店員さんが持ってきてくれた所は。

それも写真付きのメニューが各テーブルにあったのもこの店だけ。 さっきまでは大きな

メニュー一覧の看板がドン!と置いてあるだけでしたから。 後に料金支払いもこの店だけだったなぁ。

まぁ、これがいわゆる普通の飲食店って事ですよね。(笑)

メニューを見ると「釜ぶっかけ」と「ざるぶっかけ」がココの一押しメニューっぽいんだけども、

使われてる写真が同じ。 だいたい関西人からすると「釜あげ」はアツアツでありその「ぶっかけ」

って事はソレを冷やしたものであると解釈し、「ざるぶっかけ」も勿論冷たいって事だろう。

で、使われてる写真は同じな訳で具体的内容の違いがイメージ出来ない。 しかたなく店員さんを

捕まえて聞いてみると、「釜ぶっかけ」は温かい麺に温かいダシ、「ざるぶっかけ」は冷たい麺に

冷たいダシとの事。 使う麺やダシは全く同じ物を使うそうな。 なるほどね。

後日、讃岐うどんの詳しい人にこの辺りの話しを聞くと、冷たい麺に温かいダシのパターンとか、

またその逆パターンもあったりして、しかもそれを「ぶっかけ」と呼んだり「冷やし」や「ざる」

とか店によって呼び名が違うそうです。 ”郷には入れば郷に従え”って事ですね。

とりあえず私達はその「釜ぶっかけ」と「ざるぶっかけ」をそれぞれ注文。







やってきました私の「ざるぶっかけ」。 もちろん嫁の「釜ぶっかけ」も見た目は全く同じ。

うどんに使う柑橘類ではスダチが一般的ですが、この店ははレモン。

薬味を一通り全部入れ、レモンを搾り天かすをパラッと入れたらメニューの如くダシをぶっかけ、

適度に混ぜて、ズルズルズルーーーーー。



うん、ウマイ。 でも讃岐うどんに慣れてきたせいか、はたまたお腹が一杯なのか驚くほどではない。

ダシは結構濃いめ。 んーーー、讃岐うどんなんだけど、大阪でも食べた事のあるような感じ。

はっきり言って30分も並んで食べるほどの店ではないなぁ~ってのが正直な感想。

マズイって事じゃないよ、ウマイのは十分ウマイんだけどそこまでして…って事。



とりあえず完食しお腹も一杯になり、座敷だしゆっくりしようと思ってたら店内にでかい蜂が!!

しかも早く出て行けとばかりに私達の周りをブンブン飛びやがり、しかたなく逃げるように退散。

あのヤロォ~、次に見つけたら絶対にコロス!!! (出会ったらね)



そのまま店を出て11号線を西へ向かい、志度ICより高速に乗って淡路入り。







休憩も兼ねて淡路SAで一休みし、明石海峡大橋をパチリ。

相変わらずエアコンが効いたり効かなかったりしつつ、阪神高速神戸線から摩耶で湾岸線に乗り換え。

1人で運転という事もあり、湾岸なんだけれどもさすがに疲れて100km/h巡航。

家に到着したのはPM9:30で、丁度出発してから12時間後。 走行距離は494kmでした。



ルート的に大阪からなら淡路回りの方が距離が近いですね。 でも、どうせなら瀬戸大橋も渡った方が

ドライブルートとしては楽しめるかな?? 橋を渡るだけで4000円ってのは痛いですが。(汗)

有名な讃岐うどん店としてまだいくつか行きたい店はあったんですが、昼過ぎで終わってしまう店が多く

他府県から行くにはそうとう朝早くから出ないとキツイですね。 で、思ったのは店による麺の違いは

そう感じられず、ダシ・生醤油・薬味の違いで印象が変わるんではないでしょうか。

一応、私的に今回の3店に順位を付けるとすれば…。



優勝 「わらや」、 第二位 「長田in香の香」、 第三位 「山田家」。 (嫁も同順)



2位、3位は接戦ですが、優勝の 「わらや」 は文句なしです。

大根おろしと鰹節の上から生醤油をタラ~っと。 あぁ~、又食べたい。 ( ̄¬ ̄)



~参考リンク~

讃岐うどん総合サイト  「わらや」  「長田in香の香」  「山田家」