とりあえず部屋を出た私達は、早速 「大和」 を見に行く事にした。
大和のロケセットはホテルから海を挟んで目の前に見えている。
見えてるとはいえ、歩いて渡る訳にはいかないのでもちろん乗り込むのは船。
ホテル(と呼べるのか?)の窓から見える景色で説明すると、赤矢印が船乗り場。
ちなみに青矢印がホリエモンの事務所で、黄矢印が尾道駅。 必要な物が凝縮された町だ。w
それにしてもこの水道を通る船は半端なく多い。 よくこれで当たらないものだと関心する。
下に降りて逆にホテルを見上げてみる。 下に見える赤い屋根が先の尾道駅。
こう見たら立派なホテルなんだけどなぁ…。 立地なんて最高だし。
これ見ただけでも分かるだろうが、景色”だけは”とびきりである。
うーん、近くで見ると少しボロいかな?? 昔のカンフー映画にでも出てきそうな感じだ。
料金は確か1人100円。 船に乗り込んでから出発すると、袋を持ったオジサンが巡回し
1人づつ料金を徴収するシステム。 自動券売・自動改札のこの時代に人とのふれ合いを感じた。
久しぶりの船だったが、ポカポカ陽気で顔に当たる風が気持ちイイ。
3分もすれば 「向島」 に到着。 船着き場の目の前はもう 「大和」 の入口。
無料バスが停車しており乗り込む。 造船所の跡地という事もあり、敷地がバカ広く歩いては無理。
バス会社を見るとどうも市営バスのよう。 町を上げてこのイベントに取り組んでいる様子が伺える。
バスに揺られる事3分。 半ば廃墟と化した造船所なんだけれども、錆び付いた機械などは残っており
それを見ながら活気のあった様子を想像するのもまた乙なもの。
到着して降りるとまずは大和の先端部分。 水に入っている見えないであろう部分は作ってなかった。
先端部をセピア調で雰囲気を出して撮ってみた。 どうよ?いい感じでしょ。(笑)
ここからは特に説明もなく写真を並べていきます。
一見リアルに見えるが、骨組みは鉄骨ながら外壁部分はほとんどが木板にペイント。
それにしても上手く出来ていた。 叩けばそれなりに固いし、階段も普通に使える。
でも、所々で裏側が見えており、赤い鉄骨がムキだしのままだったり。
見て回る時間は特に制限がなく、長く居たければずーっと残ってても大丈夫。
ルートは決められており、大和を前から入って後ろに抜けると自動的に足は土産物屋へ。
ココでは食事も出来る。 カレーが500円なら良心的ではないだろうか。
ただし、「そのカレーのどこらへんが大和やねん?」 というツッコミは無しの方向で。
古びた建物の2階に上がると展示室。 映画撮影で使われた物から、実際に戦時中に使われた物まで。
あとは当時の写真だっけな?? 展示コーナーとはいうものの、展示品があまりにも少なくやる気を
全く感じない。 そのくせ写真撮影は禁止。 スペースの隅で職員と思われるおっさんと、バイトの
女子高生らしき不釣り合いなコンビが世間話とかしてるし。 展示品の説明とか無いのかオイ??
後半はグダグダだったが、大和の大きさは一見の価値有り。 でも過度な期待はしない方がいい。
古びた造船所と大和をじっと見つめ、周りの景色を消して脳内で当時を再現すればそれなりに楽しめる。
見る物もなくなったので撤退。 向島も特に何もないのでそのまま船で逆戻り。
夕方になりそろそろ晩飯を探す事にした。 まずは駅前の本屋に入り、グルメマップを探す。
古い料亭風な店が多い中、駅近くに最近オープンしたらしいシャレた居酒屋系の店を見つけ晩飯。
店は小さいが景色は良く、海を挟んで丁度 「大和」 の裏側が見える。(画像左隅の方)
しばらくして日が沈むとクレーンがライトアップされイイ感じ。
ココで食べた 「シャコの刺身」 はウマかった! 寿司ネタのシャコは見た目グロテスクで
キライなんだけど、刺身で頂くとあんなに美味しいとは驚き。
2時間ほどで店を出て外へ。 おぉ、なかなか雰囲気があって美しい。 そのまま視線を左に移すと…。
お約束の 「チンコ」 ネオン。 これを見るだけでも来る価値あり。(嘘)
この日はこのままホテルに戻り就寝。
密かに楽しみにしてたインターネットコーナーは電源が落とされてた。
─── そして翌朝。
チェックアウトを済ませ早速インターネットコーナーへ。 まだ電源が落とされたままだったが
勝手にスイッチオン。 問題無くPCは立ち上がった。 さてと…IEダブクリで起動!!とりゃーー。
な、なんやとーーーー。
くそー、光かADSLか知らんがおそらくルーターかハブの電源まで落とされとるな…。
しかしそこまで電源落とすか??普通。 とりあえずPC近辺を見渡すがソレらしきものが無い。
目と鼻の先にあるフロントへ行きオバチャンに聞いてみた。
「すんまそん。 インターネットに繋がらないんですが??」
「あぁ、昼に来るニーチャンじゃないと私達では分からんじゃけんのぅ。」
「いや、たぶんルーターの電源を入れればいけると思うんですが。」
「ルーター?? (゚Д゚)ハァ??」
「いや、だからこのケーブルの先にあるであろう箱、、、くっ…。」
そこからルーターの説明を2時間ほどしなければいけないのかと思うと、さすがの”ネバーギブのゴル”
と言われた私も思わずタップ。 ニーチャン、今度から落とすのはPCだけにしといてくれ…。
後ろ髪を引かれながらもホテルを後にし、とりあえず車に荷物をのせ向かうべきは、
やっぱ城行っとかなアカンやろ。w
と言ったものの、どうやら数年前に閉館されたようで中には入れない。 とりあえず敷地内に入ってみよう。
入口キタコレ─────!!
何故か入口は磁石型。 あ、奥がS極で手前がN極なのね。w
文字が剥がれかけているが、「全国城の博物館」と。 おいおい、全国の城協会からクレームくるぞ!!
さらに奥へと足を踏み入れてみる。
ところで誰やねん、お前。
おそらく名は 「彦助」、いや 「彦助」に違いない。 つか、「彦助」 であってくれ。
戦国時代は勿論の事、のちの世界大戦時もコイツが城を守ってたに違いない。うんうん。(妙に納得)
奥に見える赤く錆び付いた扉をこじ開けようとしてみたものの、どうやら施錠されてたので諦めた。
しかし何というか、コレが 「尾道城」 を名乗ってもいいものかどうか…。
これ以上探検も出来そうにないので撤退。 車に乗って山を降り、とりあえず駅前に向かった。
駅前の2階建て駐車場に車を停め、1階にあるレンタサイクルへ。
そう、ここからチャリンコを借りて因島大橋(いんのしまおおはし) を目指すのだ。
昨日と同じく船に乗って向島へ渡り、そこから西側の海沿い道をひた走り、橋までがゴール。
なにせこの日はとてつもなく暑く、さらに普段から運動不足気味の体にはたまらない。
海沿いを走るので景色はとても良く、疲れた体をほぐしてくれる。 たまにすれ違う市営か町営の
バス運転手も手を挙げ私達に挨拶してくれたり。 この人の暖かさがたまらなく心地よい。
ヒィヒィ、フゥフゥ、言いながらも何とか1時間弱で橋に到着。 それにしても最後の坂は地獄だった。
嫁が中指立ててゴメンナサイ。 聞いてみたらあまりにもしんどくてブチギレてたそうな。
いや、チャリンコで行きたいって言うたのアンタ…。(ごふっ!)
本当ならこのまま橋を渡りきり因島まで行こうかとも言ってたが、あまりの暑さとしんどさに2人共ギブ。
Uターンして帰りました。 特に他に寄る事もなく来た道でそのまま戻り、自転車を返却して終了。
このまま帰るのもアレなんで、昼飯を探して駅前の商店街をブラブラ。 見つけました、お好み焼き屋。
そう、広島でお好み焼きといえば 「広島焼き」 じゃけんのう!!
カウンターだけの小さな店でしたが味はなかなか。 おいしく頂きました。
途中、選挙中という事もあり丁度ホリエモンじゃない方、つまり民主党の候補者が商店街に握手しに
やってきたのはいいんですが、店主が応援しているらしく店を飛び出してしまい、大阪からノコノコ
やってきた私達たった2人だけが残されポツーンという一幕も。 食い逃げしてやろうかともオモタリ。
店を出てそのまま同じ商店街でお土産を購入し、後はどこにも寄らず高速乗って帰りましたとさ。
(部屋からの景色、3枚の画像をくっつけてパノラマ風にしてみた。)
~おわり~