~足回り交換~










「DIYで足交換!」 なんて、ちょっと素人が聞いたら尊敬の眼差し間違いなし。  まずはカッコから…という事でプロっぽくツナギを着てみた。(笑)  これが以外とカッコだけではなく、車体の下回りの作業となるためリフトでもあれば 別だが寝転がる作業が多いので汚れてもいい格好、もしくは下にブルーシートを全面に敷いて しないと中腰では腰が痛くなり作業できません。 こういった下準備もお忘れ無く。  ケツ筋がキュッと締まってるのは気合いの表れです。(笑)






大まかには前2輪・後2輪の二回に分けて作業しますが、左右両輪を同時にジャッキで上げる為、 安全策の一つとして車載純正の車止めをタイヤに咬ませて車体が動くのを防ぎます。  (もちろん、前輪を上げるなら後輪に、後輪を上げるなら前輪にです。サイドブレーキも きっちりね。) せっかく純正で付いてるんです、使わないとね。






下準備が出来たらまずはフロントからいきましょうか。 画像では分かりにくいですが、フロントの ジャッキポイントは前輪軸のセンター、かつ車体真ん中のフロントメンバーにかけます。  もちろん(?)最初から油圧ジャッキは入りませんので純正のパンタジャッキを使って片輪を上げ、 ウマもしくは画像奥に見えてますが、タイヤを敷いて一旦ジャッキを下ろし、反対側に回って同様の作業。  この時点である程度はフロントが両輪とも浮いてるのでこの状態から油圧ジャッキをかけてキコキコ。  ある程度上がれば油圧ジャッキだけでフロントを持ち上げてる状態になりますが、決してウマ やタイヤは外さないように。 最悪、油圧ジャッキが下がってもタイヤで止まるようにして おきましょう。 車体下回りに見える錆びのような赤茶色は見てはいけません。(笑)






ジャッキUP前にホイルナットを緩めておき、フロントが上がれば両輪ともサッサと外しちゃって 下さい。






これでフロントの両輪を上げ、タイヤを外した状態になります。 こんな感じですね。






上下どっちからでもいいんですが、まずアッパーのボルト2本を外しましょうか。 12mmのナットです。 まさ氏からアドバイスを頂き、事前にCRCを吹きかけておいた からでしょうか、以外と簡単に外れました。 ナットは緩めるだけでなく完全に取っちゃって 下さい。






んじゃ、お次はロアボルトに取り掛かりましょうか。 まず、作業をし易くするためにローターを手でグニッと曲げます。 (画像は左フロントです。)






おっと、出て来ましたねロアボルト君。(17mm)  画像を見て分かるようにナットの上からプラスチック製のカバーが付いてます。




 

コノ!コノ!と、マイナスドライバーでこじって外します。  ある程度ツメが外れればポン!と取れます。






姿を現したなロアボルト!! 






画像ではラチェットが写ってますが、ナットが回り出すまでは使わないように。 素人の私は いきなりラチェットを使ってしまい、1本オシャカにしてしまいました。(泣)  出来ればメガネレンチ、無ければスパナ・モンキー辺りを使いましょう。

とまぁ、文章で書くと簡単ですが、コイツが曲者で固くてなかなか外れません。 結構パワーには 自信があったんですが、悟空直伝の20倍界王拳を使ってもダメポ。 それならば!!






kappa氏直伝、40倍界王拳炸裂!! ちょっと画像が無くてこれはリアの時の分ですが、こんな感じで パンタジャッキを使い強引に回します。 但し、これは出来れば最終奥義と思って下さい。 掛かりが 甘かったりしたら工具が自分に飛んでくる可能性もあります。 画像には写ってませんが私は目の前に ダンボールの束で体を隠し、そこから手だけ出してジャッキを上げていきました。 だって怖いんだモン。(泣)   ココが足交換作業のキモです。 コイツさえ…コイツさえ回す事が出来れば勝利のガッツポーズをして もかまいません。






ロアボルトは外れましたか?? お次はショックに止めてあるブレーキホースを外します。  ボルト1本だけなんで何ら問題ありませんね。 画像ではプラスドライバーを使ってますが、 固い場合ネジ山を潰すかもしれないので出来ればボックス(10mm)を使って下さい。  (スパナでもいいけど面倒くさいよ。)






もう一度ロアボルトに戻ります。 ナットは外れているんでマイナスドライバーを突っ込み グニグニしてある程度ずらし、樹脂ハンマーで横からゴン!と叩けば、、、






アラ!簡単に外れちゃいました。 (拍子抜けするぐらい簡単に…)






スッカラカンです。






もちろん汚い方が外した足です。 こう見ると中身はヘタっているでしょうが、外した状態での 長さは変わりませんね。






某所で先にネタバレされてしまいましたが、今回syabu氏より頂いた最終型Z32・VersionR の足はトキコ製でした。 勿論、私のに付いてた純正のサスにはこのような刻印はありません。  誰だ!?ビルシュタイン製とか言ったヤツ。 でも、中期のVersionRはそうかもね??






入れる時も特に説明の必要もないくらいスポッと楽勝。 ローターを踏むなりして下げないと入らない と思われましたが、今回は何もせずでそのまま新しい足は入りました。 これは入れる足が純正だった ためなのかどうかは分かりません。 社外品を入れる時はローターを下げないといけない可能性も あります。






アッパー・ロアのナットを入れ適度に締め、増し締めをする前にガタツキを無くすため樹脂 ハンマーでゴン!ゴン! その後にしっかりと増し締め。






どうよ??こんな感じで作業後のフロント。 私のZを見た方はご存じでしょうが、以前はかなりキャンパーが付いた状態で16inch に履き替えないと車検も通らなかったのがホレ!! 見事にフェンダーつらいち。 いい感じでしょ?







とりあえず右フロントのみの作業レポですが、左フロントも作業は全く同じです。 違いがあるとすればロア17mmのナットの固さぐらいでしょうか。(笑) 両ホイルを取り付け仮締めし、ジャッキを下ろして増し締めでフロントは完了です。 さて、リアの作業に取り掛かりましょう。











リア交換作業の下準備もフロントと同じ要領で。 片側をパンタジャッキで上げてタイヤ敷いて、 もう片側も同様にして両輪を浮かせてから伝家の宝刀、油圧ジャッキで一気にうp。  ジャッキを掛ける場所は画像のようにリアの場合デフです。 但し、近くにデフオイルの ドレンボルトがありますのでそれは避けるようにして下さい。






こんな感じになります。 ハッチが開いてるのは後にアッパーボルトを外す際、内装をブッた切る 準備です。 左スミに見える白い支え棒は、作業中にパクッと食われない為の安全策。  年式の古いZはダンパーがヘタって少しの振動でも降りてくるので気を付けましょう。  飼い主が飼い犬に食われてちゃシャレになりませんものね。(笑)






いきなりですが内装をカット後の画像です。 後に見た目にもこだわるならチョークで仮線引いて 丁寧にカッターで切るんでしょうが、残り作業時間(日没まで)と普段見えない箇所にこだわりの無い 私は五感を研ぎ澄ませ、「そこかっ!!」 とニュータイプの如く てきとうに 切りました。  私は刃幅が2cmほどの大きめのカッターを使いましたが、事務用品レベルの小さなカッターでは 刃が負けて折れると思われます。 初めは固そうですが、一旦刃が入ればそのままスーッと切れます。  画像では分かりにくいですが、プラスチック製の内装の下に防音材か吸音材のような綿状のものが 出てきます。 まずプラスチックを一通り切り、フタを開けてから吸音材を切っていきます。  この時、プラスチックは4辺とも切り取りますが、画像の通り吸音材は1辺だけは切らずに残し、 ガムテープ等でめくって仮止めしておけば終わってフタをする時にキレイに戻せます。  中に黒いカバーが見えますが、これはアッパーボルトのカバーです。  手で簡単に取れます。






黒のカバーを取ればアッパーボルトが見えました。 1本しか画像には写ってませんが フロントと同じように2本あります。 ここで問題発生!! 画像を見て分かるように 下から出てるアッパーボルトが長く、画像のボックスレンチでは深さが足りない為にナット まで届きません。 スパナ・メガネレンチ等で回したい所ですが、狭すぎて使えません。  長めのボックスの頭があれば問題ないんですが、持ち合わせが無く買い出しに行かねば ならないか…と諦めかけた時、会社の工具箱をあさってると出てきました!…ホッ。






ただ、頭がボックス用ではなくビット頭だったので秘密兵器のインパクトドリルの登場。  これが早い!早い! すっごく固かったんですが、叩きながら回していくインパクトの パワーの勝ち。 もしコレを手で回すとすれば泣きが入ってたかもしれません。  ココでの注意点は、外したナットを絶対下に落とさないように。 この中で落とすと車体下には 出てきませんので上からの捜索となり大変です。 とか自分で言っておきながら、実は入れる時に 1本落としてしまい、針金を駆使して苦労しました。(汗)






リアのアッパーボルト2本が外れたらロアに移りましょう。  リアのマルチリンクサスペンションが見えますね。






コレがロアボルトです。 知らない私はコレを一生懸命回そうとしてたんですが、リアの場合はボルトが ピンの役目をしていて、フロントの様にこれだけを外そうとしてもダメです。 反対側を覗いて下さい。






あら!?こんな所にナットが。 コツとしては共回りを防ぐためボルトをメガネ・スパナ等で固定し、 このナットを回すようにします。 でもコレが回らねーんだよなぁ~。  フロントの2倍は固いと思って作業して下さい。 私はここで初めて40倍界王拳を使い外しました。  一旦、回り出せば問題ないんですが、初めの回り出すまでが気合いの入れ所です。






ボルトが濡れた感じになってるのはブッシュのオイルが漏れた…訳ではありません。(笑)  CRCを吹き付けた跡です。 このボルト・ナットが外れたらマイナスドライバーを突っ込み グニグニ。






これでボルト・ナットが取れました!!






リアはフロントの様に横から叩いても抜けません。 一旦、アッパーボルトを車体から抜かねばならず、 その為にはローターを下げないといけません。 2人いればローターを踏んでもらって簡単だそうですが、 私は一人の作業だったため木材とパンタジャッキを使ってじわじわとローターを下げました。  一見、丸いローターの上にジャッキを置くのって危険な様に見えますが、画像奥側はキャリパーで ずれないようにしてますので以外と安定してます。 でも危険ですので出来れば誰かに手伝ってもらいましょう。






ローターを5cmほど押し下げ、アッパーボルトが車体から抜ければもう簡単、片手で取れます。  ただ、ボルト類は全て抜けててもフェンダー内から引っ張り出すまでは知恵の輪。(笑)  コツは下に下げきってから斜めにして手前に抜きます。(GB氏直伝)






途中省略してますが、この画像はすでに新しいサスを入れて仮止めしてる所です。  写真を撮ってる間がなく画像ははありませんが、外す事が出来たなら入れるのは簡単です。 抜いた逆の手順でフェンダー内にサスを入れ、まずロアボルトを入れておきアッパーボルトを 車体の穴に合わせながらジワジワとジャッキを元通りに縮めていけばOK。






コレが交換前後の比較画像。 交換前はタバコの箱がココまでしか入りませんでした。  ギュッギュッと詰めてもこんな感じが交換後はスポッと楽勝で入りました。  赤線の部分にまだ余裕があります。 およそ1cm強ぐらい車体が上がりました。  コレぐらいじゃ見た目には分かりませんね。





以上で足交換作業レポは終わりです。 なるべく身近にある工具で…とは思ったものの、 それではかなり辛い作業となります。 「12mmの長いボックス頭」 「インパクトドリル」  「油圧ジャッキ」 「手伝ってくれる人」 「いざという時の工具買い出し用の車」  はあったほうがよさそうです。(笑) 足交換といえば素人には無理っぽいイメージもしますが、実際やってみると想像してるより簡単です。  これで工賃2万ほど取られるなら自分で…と思いますね。 ただ、リア交換で内装剥がして作業する なら工賃2万払うかも!?(笑)


しかし何より、この充実感はお金で買えないものだと思います。 お金持ちの方はショップに頼めば 問題ないですが、DIYでチャレンジしようと思ってる方、容量の関係上あまり詳しく画像を載せれません でしたが不明な点や質問等があれば聞いて下さい。 私も今回の作業前、色々な方にアドバイス頂き 素人ながら無事(?)作業を終える事が出来ました。 私でも何かお役に立てる事があれば幸いです。  私が分からなければ掲示板で誰かが答えてくれると思いますし。(笑)












ここから先はおまけ。













── Webmasterより重要なお知らせ ───

ここから先は大変痛々しい画像が含まれています。

一応は画像の色を反転させグロくないようにしてますが、

人によっては気分を害する可能性はあります。

まぁ、何を言っても見るんでしょうが(笑)、心して見るがイイ。

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リアのロアボルトが外れずナット側にスパナを掛けそれを右足で力一杯押さえ、、、





両手を使って全力で反対側のボルトをメガネレンチで回そうとしたら、、、





押さえてた右足のスパナがスコーン!!と外れてそのままの勢いでローター下に足を突っ込み、、、























スネを削ったら白身が出た時の痛さを…。



帰ってからその傷口に薬とガーゼをあて包帯で巻き、翌日にガーゼを外そうとしたら、、、



























ガーゼと肉が一体化してソレを剥がす時の痛さを…。



















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