悪魔のZ

~テロリスト2~





「ハイオクを満タンで!」

このセリフを最後に言ったのはいつの事だろう…。


ある日、仕事を終えた帰りに会社の横にあるスタンドで満タンにした。
帰宅したものの、すぐに出かける用事があったので車庫には入れず家に横付け。

車を降りるとあの、思ひ出の臭いがツーンと。

修理は完了したはず。クッソーとか思いながらボンネットを開けた。
ん?モレテナーイ。こんどこそキャニスターか。
車内でも確かにプ~ンと臭いはする。しかし、

明らかに車外のほうが臭い。

とりあえず、外灯の明かりを頼りに下回りを調べてみた。
リヤのガソリンタンクの下で、

闇夜にキラキラと輝く直径50cmほどの怪しげなシミ

を見つけるのに、そう時間はいらなかった。

ヤバイ。デートの待ち合わせ時間が刻々と迫っている。
でも、このまま出ていく訳にもいかず、電話をかける事にした。


「ガソリンが漏れて出ていけないんですが…。」


「ハァ??」


いきなりそんな話しのため、理解して頂けない。
とりあえずその日はデートを中止し、細かい調査を強いられた。
懐中電灯片手に覗き込むと

危険物指定の液体が点滴のようにポタポタと音をたてている様子を



目撃ドキュン!


しかたが無いんでその日はそのまま放置プレイ。いたしかたない。
そんな危険物を屋内の車庫なんかに入れられない。
通行人に煙草をポイ捨てされると危ないので、一応念のため、
車体回りを水浸しにするという

安全策をとる事にした。

さらに調査を進めると判明した事は、”満タン”時にだけ漏れるという事。
つまりタンク上部で漏洩が起こっている。
最もBESTな解決策を考えた、

そうか!満タンにしなければイイんだ。


俺は何か間違ってますか??




今の所は問題ナシ。こんな私は

やっぱりテロリストですか???












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