当然ですが、まず新しいフィルターを購入しましょう。 ディーラーで頼めば取り寄せてもらえます。
値段は確か2800円ぐらいかな? 「部品だけでいいんですか??」 とサービスマンが聞いてきたら
「それだけで結構です。交換は自分でしますから。(フフン!)」 と言ってやりましょう。
この狙いは 「むっ、コイツ出来るな。」 とサービスマンに思わせつつ、言ったからにはもう自分でやる
しかないという背水の陣でこの作業に挑み、自分を追いつめる為です。(爆)
これは燃料ホースです。 普通の燃料ホースは結構な値がするんで、私はホームセンターで購入。 これだけで
普通なら1000円以上はしますが、これなら20cmで52円。(笑) しかし、コレが失敗だったと気づくのは
最後の方で分かります。 半透明だしカッコイイと思ったんだけどなぁ~。
ディーラーにてフィルターを購入する際、必ず一緒に純正の燃料ホースも
購入する事。 内径8mmの物を10cmほど切り分けてもらえばOKです。
さて、準備にとりかかります。 私が用意した工具その他諸々は、
○ドライバー(+)(-)
○カッター
○軍手
○ゴム手
○透明なビニール
○布ウエス
ガソリンを確実にこぼす作業のため、飛散と自分に付くのを最小限に抑えようとした装備です。 透明ビニールは
作業時に上から被せ、飛散を防止しながら手元が見えるように考えました。 スキーなどのゴーグルでもアリ
ですが、ガソリン付いたら臭いですしね。 結論から言うと、透明ビニールはほとんど使いませんでした。
透明とはいえやはり手元が見にくかったのと、ホースを抜く時さえ気を付ければガソリンが飛び散るような
事はありません。 ゴム手も最初のうちは使ってましたが、手なんてすぐ汚れるんで途中から気にしませんでした。
火気さえ気をつければガソリンなんて手に付いてもすぐ蒸発します。(笑)
書き忘れてましたが、作業前にはガソリンタンクの蓋を一度開けて圧を抜き、バッテリーのマイナス端子を
外して下さい。
外したバッテリーのマイナス端子に何かビニールテープ等でカバーしてから
作業しましょう。 燃料フィルターの場所がバッテリーのすぐ前なので、何かの拍子に端子に当たりショートして
火花が出れば…ガクブルです。
ビスは4ヶ所ありますが、まず1番から始めます。 この時2~3番は緩めず固定したままです。
これは1を外す時、全部緩めると1のホースが抜きづらくなります。 画像では2が抜けてますが、
作業を始めてからその事の気づき、この後また入れてます。(笑)
この部分で特に説明は要らないと思いますが、しいて言うなら簡単には抜けないんで、このようにマイナス
ドライバーで後ろから押しつつ左手でジワジワと力を入れながら少しずつ抜いていきましょう。 少し抜ける
までが手強いですが、抜け出すと最後は簡単に抜けます。
ホイ、抜けました。 すかさず布ウエスをホースに突っ込んでますが、出来ればテーパーの付いたゴム栓があれば
ベストでした。 ここで大さじ一杯ぐらいガソリンが出ますが、慌てる事はありません。 最初にドポッと出ますが
すぐに止まります。 ここで抜いたホースは上を向けてどこか適当に固定して下さい。
こぼれるガソリンはホース側よりもフィルターからの方が多いです。 想像以上にフィルター内に
ガソリンは溜まってるんで、この時点でフィルターにも栓をした方が後々の作業が楽です。 この状態ではフィルター
が若干上を向いてる為にこぼれませんが、3を外して傾けたらドバーーーーっと出ます。
次は2と3です。 ちょっと画面から出て写ってませんが、この時点で2のビスは完全に外れてます。 そして3を
緩めた状態の画像です。 このゴムが固くて厄介でした。 コツとしては、2が外れているんでフィルターは回ります。
まず固着したゴムを外す為フィルターを矢印の方向にグニグニその場で回して下さい。 これも最初は若干の力が
いりますがじわ~っと力を入れていけば回ります。 回ったとしてもこのままでは引っ張っても抜けません。
私はコレをうまく抜いて再利用を考えてましたが諦めてカッターで切りました。
結果的には再利用しませんでしたが、外したゴムホースは金具で締め付けてるため形が付き、再び金具で締めても
おそらくきちんと締め付けられないです。 ですから最初に書いた通り、この部分だけでも事前にディーラーで用意
しましょう。
これでフィルターが抜けます。
固着したゴムの意地でしょうか、こんな状態でもくっついて取れないんでラジペンでつまみながらカッターでジョリジョリ。
さぁ、これで新品フィルターの受け入れ体制完了です。
よく見るとこの外したホース、ゴムの中に糸が編み込まれてます。 かなり頑丈な作りですが、私の買ってきた燃料ホースはただの
ゴムなんですが…。(汗)
新旧フィルターを並べてみました。 古い方のフィルターの赤い矢印の箇所に黒いプラスチック製のストローの様な
ものが刺さってます。 新しいフィルターには何故か付いてません。 引っ張れば簡単に抜けます。
抜いてみました。 作りは単純で中は空洞です。 雑誌等の記事でご存じの方もおられるでしょうが、コレは使っても
使わなくても問題ないそうです。 私が見た限りでもあってもなくても良さそうでした。 しいて言うなら、コレをつければ
フィルター出口部分の内径が小さくなるため、ガソリンの流量が若干少なくなるかもしれません。 が、実際にアクセル
踏んだ時にガソリン流量が足りなくなる程ではありませんし、最初から付いてるんだから私は新しいフィルターに付けました。
今まで付いてたものを外したために後からトラブルが出るのも嫌ですし。
いきなり取付けた画像ですが、1-2-3と外した逆の順序、3-2-1と付ければ問題ありません。
しかし、私は問題発生。 内径は合わせたんですが外径が若干違うのとホースの固さが柔らかいため、金具で締める
といくらでも締まってキリがありません。 ディーラーへ走ろうかと思ったんですが…面倒くさい。(笑) 純正ホース
のように頑丈でもう少し外径を太くし変形しにくくする方法は…。
そうだ、ビニールテープを巻こう!(笑)
コレで一応完成。 最初はフィルターにガソリンが無いんでEgのかかりは悪いですが、すぐに戻ります。
私が買ったこのホースはオススメ出来ませんが、アイドリングでは問題なさそうでした。 踏み込んで
燃圧がかかった時は分かりませんが…。(爆) 以上でフィルター交換作業は終了です。 作業自体は素人の
私がやって1時間ぐらいですかね。
フィルターを傾けた状態でこぼれてくるガソリンは結構キレイです。 が、
逆さまにして振るとさすがにゴミが出てきました。
ヘドロ状なものではなく、砂大ぐらいの黒い粒です。 フィルター自体をバラしてないんでなんとも言えませんが、
この砂状のゴミがフィルターにびっしりと付いてるなら要交換ですが、アチラコチラで大げさに言われてる
ほど重要パーツではないと感じました。 私のように10万kmを超えてるようならパーツ代も安いし交換
しておいて損はないかな??というのが率直な感想です。 当然走ってて違いは分かりませんが、自分で
交換した事による愛着と、新しいフィルターがゴミを取りまくってる感じが気分的に◎です。(笑)
<追 記>
もちろん、この後で修理はキチンとしましたよ、自分で。(笑) さて、追記というのは5cm足らずのこの燃料ホース、
ディーラーで注文しても現在ではありませんでした。 正確には2mほどの1本物では販売してますが、切り分けてもらえません。
しかも2mで1万円弱します。 バカらしくてこんなの買ってられないからといって、ホームセンターで買うと私みたくなりますしね。
ここはダメ元と考えて、フィルターに付いてる反対側のホース(赤線)で代用出来ないものかと(1900円)。 とりあえず取り寄せて
外観・径を確認してみると…バッチリではないですか! ちゃっと糸も埋め込まれてますし、耐圧性も問題なしです。
純正部品には違いないですが、純正位置には使用してないため後にトラブルになった場合ディーラーに文句は言えませが…。
真似されてトラブルがあっては困りますんで、建前上 「2mの純正部品を使いましょう!」 と言っておきます。(笑)