シューティングゲーム・コンストラクション
吉田建設
対応機種 : MSX2+
メディア : 3.5inch 2DD (1枚)
定価 : 4,500円 (税込)
発売日 : 1989年5月19日
開発 : MSXマガジン編集部
販売 : アスキー
○MSX2+専用
○要本体内蔵FM音源
GALLERY
吉田建設について
吉田建設は1989年5月19日にTAKERUで販売(作者は吉田哲馬さん)となったシューティングゲーム・コンストラクション。1988年に 吉田工務店 というMSX2の縦スクロール機能を活かしたシューティングゲーム・コンストラクションツールが発売。そしてMSX2+ 専用として縦横両対応となってグレードアップしたのが、この 吉田建設 だ。(縦・横スクロール面を各12ステージまで作成可能。)音楽はFM音源のみで提供されている。PnasonicのFS-A1FXはMSX2+ではあるが、FM音源非搭載のためBGMは鳴らない。FM-PACも非対応だった。
自機、敵キャラ、マップ、ボスキャラの各種エディットが可能。加えてタイトル画面やエンディング画面までエディット可能だ。また、ステージの縦横構成は自由で混在が可能。1ステージのみ横スクロールステージなんてことも可能だ。
吉田工務店同様にユーザーからの作品募集を行っており、優秀作品はデータ集として販売されている。また、BGM19番に関しては風変わりな曲ということもあり、歌詞募集もされた。(ソフトを所有していないユーザーやMSX2ユーザーに対してのフォローでMMLプログラムリストも公開された。)
ゲーム作成をしたいがプログラミング技術がないという少年少女の夢を叶えるツールが 吉田シリーズ。専門的な知識は無くても適当にドットを打ち込んで配置して音楽番号を指定してやればシューティングゲームが一作出来上がるという夢のようなツール。(ゲーム単体で遊ぶ場合は吉田建設本体が無くても遊ぶことが可能)
問題があるとすれば、専門的な技術は必要ないが絵心はそれなりに必要なこと。と気づくのは作成してからだろう。かっこいい自機や見栄えのある背景画像は素人が描くのは不可能。結局大衆に見せるレベルのものが作れるユーザーはそうそういなかったと思われるが、それでも十分にクリエイティブな体験をさせてくれるありがたい存在だった。そして、友人同士で公開し遊び遊ばせしているだけで十分楽しめる、そんなコンストラクションツールだったのだ。インターネットが普及したことによりネット上では黒歴史に近いような個人的作品からコンテスト入賞作まで見ることができる。
音楽も陰ながら非常にデキが良く、MSX2+のFM PACの音にマッチした無理ない作りで素晴らしい。名曲揃いで自分の作った作品に対してどの音楽をチョイスするかを悩むのも非常に楽しい工程だ。サンプル作品の印象が強すぎて、そちらのBGMだけは覚えているという人がいるかもしれないので紹介。
音楽番号00 ステージ曲
音楽番号27 タイトルBGM
音楽番号28 エンディングBGM
音楽番号30 ボスBGM
音楽番号31 ゲームオーバーBGM
裏技の紹介
【無敵】
F1 キーでポーズをかけてNAKAI␣MIHOと入力する。(文字入力の際はCAPS キーをオンにしておくこと。)
【レーザーでフル装備】
F1 キーでポーズをかけてTANAKA␣MISAKOと入力する。(文字入力の際はCAPS キーをオンにしておくこと。)
【ダブルでフル装備】
F1 キーでポーズをかけてASO␣MIDORIと入力する。(文字入力の際はCAPS キーをオンにしておくこと。)
【残機が10になる】
F1 キーでポーズをかけてMSX2+と入力する。(文字入力の際はCAPS キーをオンにしておくこと。)
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
MSX MUSIC
音源チップ:YAMAHA YM2413(OPLL)
01 音楽番号:00
02 音楽番号:01
03 音楽番号:02
04 音楽番号:03
05 音楽番号:04
06 音楽番号:05
07 音楽番号:06
08 音楽番号:07
09 音楽番号:08
10 音楽番号:09
11 音楽番号:10
12 音楽番号:11
13 音楽番号:12
14 音楽番号:13
15 音楽番号:14
16 音楽番号:15
17 音楽番号:16
18 音楽番号:17
19 音楽番号:18
20 音楽番号:19
21 音楽番号:20
22 音楽番号:21
23 音楽番号:22
24 音楽番号:23
25 音楽番号:24
26 音楽番号:25
27 音楽番号:26
28 音楽番号:27
29 音楽番号:28
30 音楽番号:29
31 音楽番号:30
32 音楽番号:31
合計時間 : 23:17
作曲者 :
吉田哲馬(1,2,3,4,5,6,7,8,9,28,29,30,31,32),
石橋克彦(10,11,23,24,25,26,27),
松本礼児(12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22)
発売日について
発売日に関しての告知
出典:MSXマガジン 1989.7