このたびは「エメラルド・ドラゴンX68K」を御買上いただき、有難うござ います。また、いつもの愚痴を並べてみたいと思います。 1.ハードディスク・インストールについて 2.ミュージック・モード 3.マウス対応について 4.誰も聞いてくれない、言いたかったことシリーズ 1.ハードディスク・インストールについて エメドラX68Kでは、その気になればシステムディスク、データディスクを ハードディスクにインストールできます。(面倒ですが・・・) ハードディスクのインストールには以下の作業を必要とします。 (1) エメドラディレクトリの作成 ・エメドラ用のディレクトリを作成する。 ・その下にシステムディスクの内容およびデータディスクの内容を必要 に応じてコピーする。 ☆インストール例(Bドライブにシステムディスクがあるとする。) ; ディレクトリの作成 A>MKDIR EMEDRA A>MKDIR EMEDRA\SYSDATA A>MKDIR EMEDRA\MUSIC A>MKDIR EMEDRA\MAPDATA A>MKDIR EMEDRA\TALKDATA A>MKDIR EMEDRA\FIGHTDATA A>MKDIR EMEDRA\MOVER ; システム実行ファイルのコピー A>CD EMEDRA A>COPY B:\MDEVICE.SYS A>COPY B:\EMEDRA\*.* ; データファイルのコピー A>COPY B:\SYSDATA\*.* SYSDATA A>COPY B:\MUSIC\*.* MUSIC A>COPY B:\MAPDATA\*.* MAPDATA Bドライブにデータディスクを入れ替える A>COPY B:\TALKDATA\*.* TALKDATA A>COPY B:\FIGHTDATA\*.* FIGHTDATA A>COPY B:\MOVER\*.* MOVER (2) デバイスドライバ「MDEVICE.SYS」の登録 ・CONFIG.SYSにデバイスドライバ「MDEVICE.SYS」 を登録する。 ☆インストール例(A:\EMEDRAにシステムディスクの内容がコピー されているとする。) CONFIG.SYSに以下の行を追加する。 DEVICE = \EMEDRA\MDEVICE.SYS 注! 他に登録されているデバイス・ドライバ(特にFM音源に関 するもの)によってはエメドラが動かないことがあります。デバイ ス行はCONFIG.SYSの最後の方に追加した方が良いようで す。 (3) EMEDRA.SYSの変更 ・EMEDRA.SYSのシステム・パスを変更する。 ☆インストール例(A:\EMEDRAにシステムディスクの内容がコピー されているとする。) EMEDRA.SYSの以下の行を変更する。 PATH SYS = \EMEDRA\SYSDATA PATH MAP = \EMEDRA\MAPDATA PATH MOVER = \EMEDRA\MOVER PATH MUSIC = \EMEDRA\MUSIC PATH TALK = \EMEDRA\TALKDATA PATH FIGHT = \EMEDRA\FIGHTDATA PATH VISUAL = C:\VISDATA PATH USER = C: (4) エメドラの起動 ・作成したエメドラ用のディレクトリに移動する。 ・システムディスクをB:にセットする。(2HDディスクドラ イブ) ・EMEDRA.Xを起動する。 ☆起動例(A:\EMEDRAにシステムディスクの内容がコピーされている とする。) A>CD EMEDRA A>EMEDRA (5) その他の注意 ・インストールを行った場合でも、2HDディスクドライブには どちらかにシステムディスクを挿入しておいて下さい。 ・設定したパス名が存在しないと、あきらめてゲーム本来のディ レクトリを探し始めます。システムディスクから読んでいるよう だったり、データディスクを入れるように要求された場合はこの 可能性があります。 ・ビジュアルディスクもインストール可能ですが、量は多いしA, B,エンディングすべてをインストールする必要があるため止め た方が賢明です。 ・ユーザー・パスを変更すると、ハードディスク等をユーザー・ データのセーブに利用できます。 2.ミュージック・モード オープニングディスクの起動時にOPT.2キーを押しているとミュージック ・モードとなります。 「ZAVAS」のミュージックモードを知っている人へ。 えーー・・・・・・ほっっっっっっっっとんど進化していません。ごめんなさ いごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ い。(←キーでバック出来るようになりました。わっはっはっ・・・はぁ・・) 3.マウス対応について 普通RPGのマウス対応というと、普段の移動はキーやジョイスティックを使 い、メニューの選択等にマウスを使いという方式がとられます。しかしこれは実 際にはわずらわしい限りです。なぜでしょうか。ユーザ・インタフェースの基本 原則には次のようなことが記述されています。 ・入力デバイスはシステムに於いてユーザの最も使用頻度の高くなる物である。 ・(従って)入力デバイスを交換するという動作は極力少なくするべきである。 即ち一度マウスやジョイスティックを握ったら、それで全ての動作が行えなけ ればならないのです。これがGLODIAの提唱するキー、ジョイスティック、 マウスそれぞれの完全対応です。マウスでは選択だけでなく、移動も行えるので す。 ま、一度マウスによる移動等も試してみて下さい(マニュアル参照)。最初は 慣れずに戸惑いますが、メニュー選択はこちらの方が得意ですし・・・GLOD IAオリジナルの新しい操作方法です。 完全対応とは言いながら、さすがに文字列入力だけはキーボードにたよらざる をえません。が、これは当ゲームに於いては極めて使用頻度の少ない物です。 4.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その1 あーあ、やっぱり一年かかっちまった・・・昼間は普通のサラリーマンしてる っつうのがまちがいだよなぁ・・・今年一年、夜も休みも無かったっけか・・・ お・・・俺の青春を返せーーーーーっ!! 5.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その2 マウスによる移動処理は、かねてからのアイデアでした。が、最も考察を要す るのは連続して移動する場合の操作をどうするかということです。 最初はゆっくり動かすと普通の移動。素早く動かすとその方向へ連続移動する というものでした。これは普段の動き量に追従して早い遅いのしきい値を変化さ せるなど、大変高度な処理であったぁ!!のですが、停止させるのに難があり結 局トリガを利用して連続移動、停止を制御する方式になりました。 6.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その3 スクロール速度は「ZAVAS」より早くしました。しかし背景処理はあの忌 まわしいオーバー処理のためかなり遅くなってしまいました。これはマップ上を 飛ばされる時などにぼろを出してくれます。ななめに歩くと、がたつくのもその せいです。 7.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その4 9801とはちがうんだよおおぉぉぉ・・・!! 98とはああぁぁぁ!!! 8.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その5のつづき 何っ!?それでは「ZAVAS」にはエキスパートがリンクされていると言う のか! そうだ。ゲームプログラムの中でゲーム自身を監視し、ビットの動きやマップ 情報などを常に把握している。 そうだったのか・・・くそっ!それを知っていれば、もうすこし早く進めたも のを・・・まてよ・・・そのエキスパートからはどうやって情報を引き出すんだ? この前の男はそれを伝えようとして死んだのだ。エキスパートはある簡単なコ ード入力を行うことで活性化する。そのコードとは・・・ つづくとは思えん 9.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その6 「ZAVAS」に付いていたエキスパートは今回エメドラには付いていません。 エメドラはユーザに与える情報がかなり親切で、余計な補佐を付ける必要があり ませんでした。そういう意味では今回あまり遊びの要素はありません。 10.誰も聞いてくれない、言いたかったこと その7 いままでのゲーム制作に於いて私は一貫してX68KユーザはPC88、98 ユーザとは違うと主張し続けてきました。 ゲームソフトの歴史はまさにNECと共にあり、その中で ・ゲームプログラムとしての完成度が不十分で、販売品と個人の作成物との 差が少ない場合があった。 ・年齢層が若く、著作という認識がないまま彼等はただでソフトを手に入れ ることを求め続けた。 などから、ゲームソフトをコピーに依って手に入れることを当然と考えるユー ザ層がPC88、98ユーザに多いと考えられます。 X68Kユーザは、圧倒的シェアをもつNEC、宣伝性抜群の富士通などをさ しおいてシャープのパソコンを買う訳ですから、共通してコンピュータに対する 知識、評価等を自分なりに持つことの出来る人間であると考えます。著作、PD S、コピー等といった言葉に対し、充分論じあえる人間が多いのです。すなわち、 「X68Kユーザは大人である」というのが私の主張です。 今回も私はノンプロテクト、ハードディスクインストール可をGLODIAに 提唱しました。結果としてノンプロテクトは却下されるに至りました。彼等もま たNECユーザであり、不正コピーに対する心理的恐怖を克服することは出来な いこと、GLODIAとしての第一作であり今後の製作、営業活動を支える上で 冒険は出来ないといった理由があげられます。また、ディスク製作や流通に携わ る業者も同様に抵抗を示します。彼等も防衛を余儀なく、また当たり前と考える ようになってしまっているのです。 いつの日か人々が労働から開放され、人生を創造の場として使えるようになる ころには、きっと著作などという言葉そのものも問題とされないくらい創造とい うものに対する概念が確立していることでしょう。ま、当分先の話にしても、X 68Kユーザ内でそのような意識が確立出来たとしたら、コピーだのプロテクト だの言ってる連中にものうげにこう言うのです。 「あぁ・・・PC88(98)とは違うんだよ・・・」 11.謝辞 エメラルド・ドラゴンX68Kの開発にはGNU−GCCを使用致しました。 GNUプロジェクト及びX68Kへの移植に御努力された方々に感謝の意を表明 致します。 開発の途上に於いて多くの励ましのお声をいただきました、Nifty−Se rveシャープユーザーズフォーラムの方々に感謝の意を表明致します。 HAVA A NICE GAME!! エメドラ PRO−68K プログラマ ホエー桑田