
ウォーロイド for MSX
作品名 : ウォーロイド
販売 : アスキー
開発 : イエローホーン
対応機種 :
メディア : ROMカートリッジ
サウンドチップ : GI AY-3-8910
サウンド性能 : PSGx3
定価 : 5,800円
発売日 : 1985年10月18日
○RAM16K以上必要
○ジョイスティック対応
GALLERY
PROMO WORD
ウォーロイド、この強力な大型戦闘マシンを操縦し、兵士たちは1対1で激しい白兵戦を繰り広げる。ビーム砲を撃つ、キックする、ジャンプする。敵が倒れ、粉々に爆発するまで戦い抜く強化装甲戦闘兵士。
神殿、ピラミッド、巨大な機械、洞窟など、美しく変化に富んだ背景は全部で16面。ウォーロイドのリアルな動き、MSXの機能をフルに生かした、グラフィック、サウンド、スピードなど魅力もいっぱい。手に汗握って、思わず熱中してしまうオモシロゲームだ。
2人で同時にプレイすれば、楽しさも倍増、友達や家族とワイワイ言いながらプレイできる。ネアカでナウいゲームがこの"WARROID"だ。
ストーリー

西暦1999年、わずかな誤解がもとで始まった異星文明エグゾアの地球支配に対し、国連宇宙軍は月に逃げ、細々と抵抗を続けていた。特に国連宇宙軍を悩ませたのは、エグゾアの使う高性能戦闘マシン、通称ウォーロイドであった。しかし、国連宇宙軍は2年間の研究の後、これに対抗できるだけの性能を持つウォーロイドの開発に成功し、大規模な地球奪回作戦を開始したのである。
そこで君の任務は、このウォーロイドに搭乗し、地球上を徘徊するエクゾアのウォーロイドを1機でも多く破壊することである。健闘を祈る。
遊び方
ウォーロイドの武器
ビームとキックがあります。ビームは発射するたびにエネルギーが1減ります。相手に当たると相手のエネルギーが10減ります。キックはエネルギーを消耗しません。キックされた方はエネルギーが5減ります。なお、1人プレイの場合、コンピュータ側ウォーロイドのビームの強さは、33面から15、49面から20になります。20より強くはなりません。
ウォーロイドのエネルギー
エネルギーは最初、200あります。エネルギーがちょうど0になると、移動とキックはできますが、ビームが発射できなくなります。さらにダメージを受けて、エネルギーがマイナスになるとウォーロイドは倒れ、爆発します。ただし、エネルギーはマイナス表示されません。
エネルギーボールと機雷
面によっては、エネルギーボール(黄色)と機雷(赤色)が何個か浮かんでいます。エネルギーボールにウォーロイドがぶつかるとエネルギーが50増えます。ただし、エネルギーボールをいくつ取っても、エネルギーは250よりも大きくはなりません。また、機雷にぶつかるとエネルギーが50減ります。
ゲームの勝敗
ゲームの勝敗は、画面上部の "WARROID" という文字の下に表示される青と赤の四角(バトルカウンタ)の数で決まります。
1人プレイの場合
プレイヤー側のウォーロイドが倒れると、青のカウンタが1つ減ります。全部無くなるとゲーム終了です。また、17面の始めに、青のカウンタが1つ増えます。以後、33面、49面……というように16面ごとに1つ増えます。なお、相撃ちで両方とも倒れた場合も、青のカウンタは一つ減ります。
2人プレイの場合
どちらかのウォーロイドが倒れると、勝った方のカウンタが増え、負けた方のカウンタが減ります。どちらかのカウンタが無くなると、ゲーム終了です。相打ちで両方とも倒れた場合は引き分けで、カウンタの数は変化しません。
操作方法
⇧
⇨
⇩
⇦
SPACE
STOP
ESC
ジャンプ
右へ走る
ひざまづく
左へ走る
ビーム発射
一時停止
パラメータ変更(タイトル画面のみ)
ウォーロイドについて

SHARP X1シリーズ用として高田義広(たかたよしひろ)さんがエグゾアを開発、1983年にアスキーより発売となった。その続編として同じくSHARP X1シリーズ用として開発を行い、第2回アスキーソフトウェアコンテストに応募。その受賞作として1984年12月にアスキーより発売されたのが、このウォーロイドのオリジナルである。後にゲームアーツより発売されたテグザーの名称の元になったシリーズ作品でもある。(テセウス、エグゾア、グロブダーを混ぜたものとされる)。パッケージはペーパーアートで著名な内藤英治(ないとうひではる)さんを起用している。
オリジナルであるSHARP X1シリーズ用での名称はエグゾアII ウォーロイドとなっていた。しかし、おおよそ1年後にMSXへイエローホーンが移植するにあたり、エグゾアという名前は消えることになりウォーロイドが正式名称となった。MSXではエグゾアが発売されていない上に、ゲームも続編として謳われている割にまったく関連性のないゲーム内容であったからだと思われる。ただし、ストーリー上にはエグゾアが、シリーズ作品である名残は残っている。
ファミコンを始めとするコンシューマー層には知られていないが、MSX黎明期に発売され、同ユーザーにメジャーなのが、このウォーロイド。当時のMSXマガジンでは1986年2月号でトップを飾っている。その後もおよそ半年に渡りトップ20位以内に入っていた。ボコスカウォーズ(第1回アスキーソフトウェアコンテストグランプリ受賞作)同様にアスキーよりファミコンにも発売される予定であったが、中止になっている。もし、これが叶っていたならば、ウォーロイドの取り扱われ方も大きく変わっていたと思われる。

ゲームは1体1の対戦ゲームで2人、もしくはコンピュータとの対戦となる。ただし、2人プレイの場合は別売のジョイスティック(ジョイパッド)が最低限1つ必要になり、キーボードのみで対人対戦はできなかった。
ウォーロイドの攻撃方法はビームとキックのみだ。主に遠方から間接的に攻撃できるビームがメインの武器となる。ビームの照準は自動で行ってくれるのが画期的だった。ただし、ビームは真下へ向かって撃つことができない仕様になっている。この場合にはキックを使用することになるのだが、ビームには負けてしまうので、真下を上手く取ることができればダメージ連続して与えることが可能。
接近戦に持ち込んでゴリ押しするのか、それとも壁に隠れてタイミングよく狙い撃ちするのかという戦略性にも優れており、16種類ある背景パターンも相まって長く遊べるゲームになっていた。

カスタマイズもできる点が当時としては珍しい仕様だった。コンピュータ側の調整はできないものの、対戦時のハンデを細かく付けることができた。
パラメータは、ジャンプできる高さ(JUMP)、移動スピード(WALK)、ビームによるダメージの強さ(BEAM)、キックによるダメージの強さ(KICK)の計4種類。また、ゲーム内容には関係ないが、ウォーロイドの色変更も可能だ。GUNの色を透明(00)に設定すると、ビーム砲を持っていないことにできたので、大きなハンデを背負わせたりキックだけで闘うといった多様な遊び方ができた。
音楽に関しては特筆すべき点はないのだが、当時プレイしていた人間には感慨深く聞こえるのだろう。ファンも多く、色々なアレンジで作成され公開されている。
TRACK LIST
ラジオ収録曲
01 タイトルBGM
02 メインBGM
03 ゲームオーバー
合計時間 : 1:54
作曲者 : 不明