地球を救え!!
イメージファイト
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (2枚)
定価 : 9,700円 (税別)
発売日 : 1990年12月14日
販売元 : アイレム
○ジョイスティック対応
○フルオート連射機能内蔵
○難易度設定(4段階)可能
○サウンドテスト機能付き
○X68000版オリジナルテレホンカード付録
GALLERY
PROMO WORD
完全移植!待ちに待ったシューティングゲームの最高峰「イメージファイト」登場だ!!
特殊攻撃パーツは多様な8種類。ポッドを使いこなし、充実した装備で戦いに挑め!
電脳空間内で広げられるイメージファイト!
破壊率90%以上のアベレージを出しリアルファイトをめざせ!!
ストーリー
緊急事態発生!!
21st Century……。
東西陣営の果てなき競争は絶える事なく続いていた。互いにわずかでも敵よりも軍事的優位に立たんとした技術開発も無論例外では無かった。
20世紀終盤に、時のアメリカ大統領により始動したSDIが結実し、人類の歴史以来の処女地であった宇宙もまた戦いなき戦場と化した。さらにSDI計画は歴史の語る通り様々なテクノロジーを生み出し、それを呑み込んだ巨大なテクノロジーの集積場と変貌した。超LSI、超硬セラミック、月面ベース、スーパーAI、サイバー接続子……。
特に核融合エンジン開発について、日本というバックボーンをもった西側はその実用化に於いて、僅かながら優位に立った。
それらすべてのテクノロジーを統合し、2043年、ジェネラル=ダイナミック=ミツビシ社は遂に汎用軌道用戦闘機X-42の開発に成功した。ここにおいて人類は単独大気圏離脱及び突入能力を持った戦闘機を手にしたのである。これはまさにSDI構想における究極の兵器と呼ぶ事ができた。しかし、その操縦技術は従来の戦闘機とは及ぶべくもなく高等となった。さらに、サイバー接続子の採用により思わぬ弊害があらわれた。あらゆる制御系コンピューターと電脳空間<サイバースペース>を通じてバイオフィードバックを可能としたサイバー接続子ではあったが、体質により強烈な拒否反応を現わしたのである。その結果、ロールアウトした完成機、Orbit Fighter-1<ダイダロス>のパイロットは、ただ単に操縦技術のみではなく、あらゆる体質検査にパスした先天的な素質-ライトスタッフ-を持つ者に与えられる称号となった。しかし、そのような者達にとっても無重量空間における戦闘という極めて特殊な状況に対応する訓練は凄絶を極めた。電脳空間内で繰広げられる模擬戦闘はシミュレーションの域を超え、まさに実戦であった。中にはサイバー接続子のパルスの逆流により脳を破壊された結果、死にいたる者も出、脱落者は後を絶たず、初年度の訓練生も今や残るは僅か一桁となった。それでもここに世界精鋭のパイロット集団は誕生しつつあり、これにより西側は制御権に王手をかけた。しかし、侵略者は彼等の考えたいかなる仮想敵国でもなかった。そしてそれは異常なほど唐突に始まった…。まず、月が砕けた。
2048年4月28日、西側のムーンベース三箇所が同時に大爆発を起こした。原因は核融合炉の暴走であった。しかも運悪くその日は反応剤の交換日で普段の倍以上のヘリウム3が基地内にあった。巨大な爆発は月を四つの破片-それぞれM1からM4と命名された-と無数のアステロイドと化した。この爆発の際、強烈な電磁破が地球を襲い(南極条約で禁止されている "核の宇宙空間への持込み" に対する疑惑が、再びとりざたされたが西側はこれを否定した)地上のコンピュータネットワークに甚大な被害を与えた。これにより地球ではキャッシングシステム、交通信号から果ては早期警戒システムまでコンピュータに依存したあらゆるシステムが停止した。バックアップシステムへの切り替えは早急に行われたがそのタイムラグはいかんともしがたいものがあった。侵略はその間に始まったのである。
まず軌道工業プラントS-21が正体不明の戦闘機の攻撃を受け、そこに従事する203人全員が死亡した。その後もいくつかの軌道プラントが攻撃を受け破壊された。軌道工業プラントS-16が攻撃を受けたのは2048年6月3日であった。修復完了した早期警戒システムはそれをいちはやくキャッチし、迎撃衛星IS-32を向かわせた。善戦空しくプラント、迎撃衛星ともに全滅したが、戦場から重要な映像が送られて来た。その映像に映っていたのはまぎれもなくムーンベースに配置された無人迎撃戦闘機の姿であった。時を同じくしてムーンベースの事故の実態を記録せんと打ち込まれた偵察衛星の送って来た映像にも驚くべき物が映っていた。妖しげな輝きを持つ植物がムーンベースのマザーコンピューターにからみつき、その様はまさに寄生しているようであった。国連安全保証理事会はこの事態を重視し各国代表を招集、緊急会議を開いた。総会は夜を徹して行なわれ、その結果各国の利害をも超えた結論を導き出した。今回の事態はムーンベースのマザーコンピューターが未知の植物(一部の学者はこの植物は珪素生物であり人類が初めて接触する異星生物-エイリアンの侵略であると主張した)の侵入により暴走しその結果起った不幸な事故で、融合炉爆発もこれに付随したものであるとし、各国はこれに対し全力をあげて事態の収拾にあたる、これが国連本部の出した結論であった。早速、事態を収拾すべくいくつかの計画が実行されたが全て失敗におわった。マザーコンピューターの自爆装置はすでに地上からのコントロールを失い、突撃衛星による攻撃も機動性が桁違いの無人迎撃戦闘機の前では標的となるのみであった。その間にも軌道上のステーションに被害は広がり、またムーンベース所属の作業用ロボットが攻撃が目的と思われる新たなステーションの建造を行なっているという情報も入ってきた。この状況において、M空間への直接攻撃が行なえる兵器は、唯一西側のOF-1<ダイダロス>のみであった。しかし、パイロットの訓練は完璧と言うにはほど遠かった。時間さえあれば…そんな対策委員会の想いをあざわらうかのように一つの情報がはいってきた。マザーコンピューターが地球にアステロイド落としを画策している。もはや猶予はならなかった。これは戦争である。ダイダロス計画訓練生に対しM空間攻撃の志願者が募られ、全員が志願した。対M空間特別攻撃部隊「ストライカーズ」。それが彼等に与えられた名であった。
「プロジェクト ストライカーズ」
第一攻撃目標 軌道上戦闘ステーション
第二攻撃目標 アステロイド落下計画旗艦
最終攻撃目標 ムーンベース内マザーコンピュータ
人々の望みを託し、ストライカーズ編隊が宇宙へ向けて飛び立つ。それはまさにかかとに翼をロウ付けし、天へと駆け昇る伝説の巨人ダイダロスそのものであった。
ここに人類という種の存亡を賭けた戦いの幕は切っておとされた。
イメージファイトについて
イメージファイトはアーケードゲーム用として1988年にアイレムが発表したゲームだ。多機種に渡った移植で割と有名なゲームだがR-TYPEに比べると人気はあったと言い難い。理不尽な攻略方法と激辛な難易度は一部のマニアにしか受けなかった。理由として安全地帯を知らないと話にならないからだ。時には自機のスピード変化時に発生するバーニアを武器として使用した攻撃を行ったり、割と多彩な攻撃が楽しめるがスタンダードの域は出なかった。
X68000版はアーケードゲームの縦画面モードと異なり横に潰したモードでの移植となった。同時期に他社が移植したFM-TOWNS版は縦画面を採用したが、上下にスクロールさせて再現させるモード(X68000ではA-JAXが採用していた)での再現のため、ゲームとしての再現性はX68000版に軍配が上がった。ただ、この時代になるとほぼ100%といえる移植でないとブーイングが起こる状況。X68000版は安全地帯が旨く再現されておらず、そちら方面からの評判は酷い物だった。
イメージファイトの曲は独創的だ。FM音源の音とノイズを掻き鳴らしながら、変わったリズムパターンでテンポを落ち着けさせる。また、ゲーム曲っぽく1分程度の短めで構成されているにも関わらず充実した内容。ここ最近のゲームの曲には見られない傾向なだけに懐かしささえ感じる。移植具合は微妙に異なっており、基準となるアーケード版より高く移調している。普通に聞いていると気付かないが比べると微妙にずれているのが残念。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)
01 IPL~OPENING
01 TITLE BACK (TITLE)
02 INTO THE "IMAGEFIGHT" (START)
03 INTRODUCTION (LEVEL1)
04 BOSS THEME~ACTIVE (BOSS)
05 YOU GET POINTS (CLEAR)
06 FLIGHT OVER THE CITY (LEVEL2)
07 LOOSE, LOOSE, LOOSE (LEVEL3)
08 BODD THEME~NEGATIVE (BOSS)
09 THEME OF FACTORY (LEVEL4)
10 ORGANIC ZONE (LEVEL5)
11 SKILL (PENALTY AREA)
12 INTO THE "REALFIGHT"~FRONT LINE(AREA1)
13 FRONT LINE (AREA1)
14 SONG "C" (AREA2)
15 FINAL MISSION (FINAL STAGE)
16 DEDICATE TO THE SUPERIOR FIGHTER (ENDING)
17 OVER... (GAME OVER)
18 WHAT'S YOUR NAME? (NAME ENTRY)
19 CONTINUE?
合計時間 : 12:59
作曲者 : 石崎正人(SCLAP)
DISCOGRAPHY
イメージファイト -G.S.M. IREM 1-
発売日: 1989年1月21日
価格: 2,800円
商品番号: D28B-0012
販売元: サイトロン
収録曲
01 GAME WARS (IREM GAME MEDLEY ARRANGE VERSION)
最後の忍道
02 IZA
03 OSHIE
04 Theme from BUTSUZO
05 KESSEN
06 IZANAI
07 FOREST
08 MOON
09 KARAKURI
10 MUNEN
11 SASURAI NO SAMURAI NO TOMURAI
12 KANE
13 BEHIND THE WIND
14 DARK BLUE
15 KIZASHI part 1
16 KIZASHI part 2
17 DEEP BLUE
VIGILANTE
18 Title Back
19 Help Me
20 Bad Company
21 Left Alone
22 Taken Prisoner
23 Scraps Fight
24 High Time
25 Continue
26 Back Street
27 Emergency
28 Last Mission
29 Final Story
30 Roll It Over
31 Enter Your Name
IMAGE FIGHT
32 Title Back
33 Into the "IMAGEFIGHT"
34 Introduction
35 Boss Theme-ACTIVE
36 You Get Points
37 Flight over the City
38 Loose, Loose, Loose
39 Boss Theme-NEGATIVE
40 Theme From Factory
41 Organic Zone
42 Skill
43 Into the "REALFIGHT" ~ Front Line
44 Song "C"
45 Front Line
46 Quiet Crisis
47 Final Mission
48 Dedicate to the Superior Fighter
49 Over
50 What's Your Name?