WWⅡ Game
提督の決断
対応機種 : NEC PC-8801mkⅡSR以降
メディア : 5inch 2D (4枚)
定価 : 14,800円 (税別)
発売日 : 1990年11月下旬(発売予定10月上旬→11月8日から延期)
販売元 : 光栄
○要2ドライブ
GALLERY
PACKAGE REPRODUCTION
大艦隊出撃!!
──太平洋を舞台に繰り広げる、
超弩級シミュレーション・ウォーゲーム!!
巨大戦艦を意のままに動かす!
鬼才シブサワ・コウが5年の歳月を費やし、
ついに成し遂げた未曾有のコンピュータ・シミュレーション!
空母赤城・加賀、戦艦大和・武蔵…
そびえ立つその勇姿が、波濤砕ける太平洋上に出現する。
──日の出前〇五四七、闇を切り裂いて主砲が火を噴く。
弾道の彼方、轟音とともにあがる水柱。
号令一下、無敵の零戦が出撃を開始する。
歯列を窮める戦いの中で、勝利の女神はどちらに微笑むのか?
争覇の行方は、提督の手に委ねられている。
あなたの決断が、戦局を左右し、歴史を塗り替えるのだ──。
WWⅡを舞台にした、待望のシブサワ・コウ 新シリーズ発動!
このゲームは貴方が連合艦隊または太平洋艦隊司令長官となり、大艦
隊を指揮し、戦略・戦術の限りをつくして、太平洋を舞台に艦隊決戦を
繰り広げながら重要拠点を制圧していく本格派シミュレーションゲー
ムです。(プロデューサー:シブサワ・コウ)
ゲームの特色
12人までの同時プレイが可能。
2「日米交渉決裂」から「大和特攻」までの9編におよぶマルチシナリオ方式。
3実戦を髣髴させる迫力あるHEX戦。
4戦術から戦略までをリアルに再現したコマンド体係。
5HEXマップ51枚、登場艦船270隻、登場将校40名。
6新兵器までを網羅した豊富な登場ユニット。
7時代の流れをシミュレートした豊富な登場ユニット。
8オリジナルBGM全18曲。(FM音源対応)
商品構成
1フロッピーディスク
2海軍作戦綱領(マニュアル)
3太平洋海戦記(サブマニュアル)
4製品保証書・登録カード
5生頼範義イラスト絵はがき
※姉妹商品としてサウンドウェア(CD版)入り17,200円もございます。
█品質には万全を期しておりますが、万一製造上の原因による不良品がありましたら、新しい製品とお取換え致
します。(マニュアルの注意事項をご覧ください。) █純正ドライブ以外は作動しないことがあります。 █2ドライブ必
要です。 █ゲームと完全にシンクロした豊かなCDサウンド(要CD-ROMドライブ・CD別売)。 █ 98DOをお持ちの
方は、PC-9801用、88VAをお持ちの方は88VA専用ソフトをお買い求め下さい。
C1990 KOEI CO.,LTD.
MADE IN JAPAN
〒223 横浜市港北区日吉本町1-4-24 Tel.045-561-6861㈹
はじめに
昭和16年(1941)12月8日、日本海軍はハワイの真珠湾に空襲をしかけ、ここに太平洋戦争の幕が切って落とされました。
日本軍優勢で始まったこの戦争も、ミッドウェイ海戦での予期せぬ敗北からは連合艦隊側に形勢逆転し、日本の無条件降伏によって終戦を迎えました。日本とアメリカ合衆国の資源や国力の差を考えてみると、長期戦になれば日本が苦戦することは必定だったといえます。
しかし、たとえばミッドウェイで日本軍が大勝し、海軍の弱体化がなかったら、その先はどうなっていたでしょう。過去の歴史を変えることはできませんが、そういった空想を馳せることも、歴史の楽しみ方のひとつではないでしょうか。
光栄のシミュレーションゲームは、すべてこの「歴史IF」の考え方にもとづいて作られています。ある歴史的状況を設定し、自分なりの戦略・戦術を駆使して、自分だけの歴史を作り上げる──。『提督の決断』も、そのようなコンセプトがもとになっています。『提督の決断』は、広大な太平洋を舞台にした歴史シミュレーションゲームです。あなたは、日本、あるいは連合国の艦隊司令長官となり、太平洋の制海・制空権を得るために敵基地を攻略していきます。個性を持った艦隊同士が激しくぶつかり合う艦隊戦のリアルさは、あなたを戦場のまっただ中へと投げ込むことでしょう。
司令長官はつねに戦況を把握し、全体のバランスを考え、的確な判断を下さねばなりません。基地を占領するという戦術的側面だけでなく、防衛体制や国力の充実も図らなければ、最終的に勝利は得られません。
『提督の決断』は、いわば正史と対決し、新しいストーリーを作りあげるゲームです。あなたも艦隊を率いて大いなる戦いに臨み、自分だけの「歴史」を存分にお楽しみください。
プロデューサー・シブサワ・コウ
提督の決断について
1989年にPC-9801版が発売され数々の移植を経て辿り着いたのがPC-8801版だった。その間の1年と2ヶ月の間にはX68000やFM-TOWNSなどの新鋭機、そしてPC88VA版にさえ先行されてしまう程の屈辱。時代は8bitから16bitへ移行しているのは火を見るより明らかだった。それでもPC-8801版を移植して出してくる光栄には脱帽した。PC98版などに比べると削られているグラフィックやシーンがかなりあるが、遊びやすさはそのままだったことは評価すべき点だった。
提督の決断とはWWⅡシリーズ第一弾として発売した作品で、太平洋戦争を扱った作品。とはいっても、基本的には艦船を用いて攻略していくというのが主な戦略であり、光栄のシミュレーションゲームという部分では定番の要素で進めることが可能。信長の野望などをプレイしていれば大体のプレイ方法が把握できるというものだった。扱いに関しても艦船が中心であり人物なども割と忠実であったが、陸戦や戦闘機などに関しては細かい設定などが一切無かった。あまり細かく設定されていないことにより遊びやすかったのだが、設定が遊びやすさを重視したためアバウトになっていた。そういう点がマニアからはあまりいい評価を得られていなかった。
音楽は宇宙戦艦ヤマトで有名な故 宮川泰氏。この作品が出るときに話題になった要素の一つでもあった。真価はサウンドウェアで発揮されるのと思っていたのだが考えていたものと随分違ったのでガッカリした記憶がある。旋律はもちろん宮川泰氏なのだが演奏方法がなんとなく違ったのだ。
さて、PC-8801mkⅡSR版に関しては問題があった。それは曲がPC-9801版より少なくなっていたことだ。PC-9801版では戦闘の場所により曲が与えられていたのが1曲に纏められてしまった。また、その1曲も随分短く纏められて編曲し直されている。また、会議シーンは曲そのものが消滅している。音色に関してはPC-9801版からそのままコンバートしたようで変化は感じられない。
X68000版に比べるとスペックでは見劣りするFM3音にPSG1音の合計4音で通常シーンの曲は作られている。効果音の関係なのか制約が厳しいようだ。そういう点を踏まえると寂しい感じがするかと思いきやそうでもない。X68000版の作りがイマイチというのも否めないが、PC-8801mkⅡSR版のPSG1音の使い方が非常に素晴らしい。特に、母港である呉のテーマ曲は非常に巧く作られていると感じる。柔らかい曲のためか音色的にすぎやまこういち氏が作曲されているエニックス作品を彷彿させると感じるのは私だけだろうか。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+SSG)
ノーマル音源
音源チップ:YAMAHA YM2203(OPN)
01 序曲
02 オープニング
03 母港・呉のテーマ
04 出港
05 洋上
06 陸戦
07 敗北
08 レクイエム
09 寄航
10 慰安
11 帰港
12 日本の勝利
13 母港・ハワイのテーマ
14 アメリカの勝利
15 風の子守歌(エンディング)
合計時間 : 21:33
作曲者 : 宮川泰
DISCOGRAPHY
提督の決断
発売日: 1989年9月25日
価格: 2,987円(税込)
商品番号: H29E-20006
販売元: ポリグラム
収録曲
01 交響詩「提督の決断」第一楽章:
序曲~オープニング~母港・呉のテーマ~会議(日本)~出港
02 第二楽章:洋上~空戦~陸戦~敗北~レクイエム
03 第三楽章:寄港~慰安~寄港
04 第四楽章:出港~海戦~帰港~日本の勝利
05 アメリカ編母港・ハワイのテーマ
06 会議(アメリカ)
07 アメリカの勝利
08 イメージソング風の子守歌