『キーパー』について
◆『キーパー』概要
『キーパー』(KEEPER)はアーケードゲーム用としてサクセスが開発し1992年8月頃に稼働を予定していたアクションパズルゲーム。最終的に1993年には稼働予定だったようだが立ち消えている。
SHARP X68000版はサクセスが開発を行い、1992年12月25日に電波新聞社より発売した。後に任天堂 スーパーファミコン(データム・ポリスターより1994年7月15日に発売)やSONY PlayStation(サクセスより2002年10月24日に発売)に移植された。
https://www.success-corp.co.jp/software/sl/keeper/index.html
『キーパー』はサクセスのオリジナルソフトではない。元々はログイン(アスキー刊)が開催していたソフトウェアコンテストのプログラム部門入選作品である桑木隆治(Ryuji Kuwaki)作「レーシーズ」(LESHES)をアレンジしたものだ。後に書籍の「X68000傑作ゲーム選」(アスキー出版局刊)にも収録されているが、1992年7月17日にソフトベンダーTAKERUにて発売(税込2,000円)もされた。
桑木隆治はそれまでも数々のソフトウェアコンテストを受賞。『琉球』もソフトウェアコンテストの受賞作で、サクセスにより業務用基板用として開発されたり、家庭用ゲーム機で製品化された。桑木隆治は現在でもゲームクリエイターとして精力的に活動しておりゲームアプリでその姿を見ることができる。
リファインされたパッケージイラストおよびキャラクターデザインは同社『コットン』でもお馴染みの田村英樹(Hideki Tamura)が描いている。アニメーター時代にはファミリーコンピュータ用としてハドソンが開発・発売した『スターソルジャー』のパッケージイラストを手掛けている。
BGMもオリジナルから変更されており、磯田重晴(Shigeharu Isoda)が担当している。業務用基板で開発された『琉球』でもサウンドを担当している。X68000関連では1991年に電波新聞社から発売した『イース』のBGMアレンジを開発開始時から途中まで作成(後藤浩昭に引き継ぎ)している。