DRAGONKNIGHT IS THRILLING SLG.
ドラゴンナイト4
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (13枚)
定価 : 8,800円 (税別)
発売日 : 1994年3月31日
販売元 : エルフ
○要RAM2MB
○ハードディスクインストール対応
○18歳未満は購入できません
目次
ドラゴンナイト4 for X68000
※マニュアル抜粋
PACKAGE REPRODUCTION
感動必至
ドラゴンナイト4は、タケルとルナの息子カケル、そしてバーンの息子セイルが繰り広げる
元気印冒険SLGです。ここからまた、新たなるドラゴンナイトシリーズが始まります。
このソフトは18歳未満のお
客様はご購入になれません。
価格8,800円
価格には消費税は含まれて
おりません。
TM
株式会社
エ・ル・フ
〒169東京都新宿区百人町2-21-27ペアーズビル1F
『ドラゴンナイト4』X68000版 について
◆『ドラゴンナイト4』概要
『ドラゴンナイト4』(DRAGON KNIGHT 4)はエルフが開発を行い、NEC PC-9801VM21/UV21以降用として1994年2月25日に発売したファンタジーシミュレーションゲーム。SHARP X68000版は1994年3月31日に発売した移植作だ。
シナリオはシリーズでお馴染みの蛭田昌人(Masato Hiruta)、キャラクターデザインは竹井正樹(Masaki Takei)が担当。エルフの名を不動のものとした『同級生』と同じコンビで作られている。これまでのエルフ作品と同様にX68000版はモニターの周波数を24MHzと31MHzから選択できる他、BGMは専用に編曲されている。グラフィックはX68000のハードウェア性能を活かした作りにはなっておらず、NEC PC-9801VM21/UV21以降版のものが流用されている。
◆『ドラゴンナイト』の流れ
『ドラゴンナイト』シリーズはエルフの代表作となる1つで、エルフをアダルトゲーム業界の大手へ伸し上げた作品でもあった。『ドラゴンナイト』発売当時の1989年頃はアダルトゲームが一般層にはまだまだ浸透しにくい時代でもあり、作りも稚拙なものが多かった。しかし、『ドラゴンナイト』はデッサンの整ったグラフィックや細やかな色遣いは他社のゲームより数歩先を行っていた。それに加えてゲーム内容やシナリオも当時ありがちな弱さがなく、きっちり作り込まれており爆発的なヒットを影で飛ばした。
ちなみに、Ⅰ,Ⅱは3Dダンジョン型ロールプレイングゲームで、Ⅲがフィールド型ロールプレイングゲーム。Ⅲで完結と当時言われていたが、4が発売となった。続編ではあるが今作の主人公はタケルの息子であるカケルのストーリーになっている。
ゲームの進行は街での情報収集(会話)と旅を共にする仲間を捜すこと。街を出てシミュレーションバトルという流れで進む。東へ進み続ける理由は黒い霧が西から迫っており、霧に触れると石化してしまうから。戦闘で残りターンが0になるとゲームオーバーになるのは、この霧に追いつかれたからという理由にも結びついている。
◆世代の変わった主人公カケルを取り巻く物語
シナリオは非常に良くできている。主人公カケルと幼なじみのナターシャ、そしてエルフの村の生き残りマルレーネ。謎の男、エト。この4人の恋愛感情を中心に進む。会話のシーンでもカケルが底抜けの陽気で元気一杯、背景は重々しい空気ではあるが笑顔でプレイできる。これは当時の蛭田昌人が生み出す主人公キャラの特徴でもあった。こういう楽しさをこちらに伝える、皮肉や生々しい会話が人気に繋がる一つなのかもしれない。残念なのは、他のキャラが話として殆ど進展しない完全なサブキャラになってしまっていること。とりあえず出ている的な部分もあって勿体ない。エトの正体もゲームを進めていくと明らかになり、後半戦はエト中心でゲームを進めることになるという意外性も持っていた。エトの心がナターシャに向いていたか、マルレーネに向いていたかという流れの違いが未来を大きく変えるというメッセージが込められているように感じる。
◆割と難易度の高いシミュレーションシーン
物議を醸したのがシミュレーションシーンだろう。難易度が高く先へなかなか進めないのだ。マニュアルには殆ど触れられていないが、このゲームを進めるには街の中で各種パラメータを上げるための「種」を探し出す必要があり、かつその種を旨く配分して部隊を作り上げないといけない。そのため、問題に気付いたときには最初からやり直すしかない状況になることもある。種は一度に10個見つかったりして侮れない。街に入ればフラグ回収以外にも一通り種を探して街を出るという行動が必要になる。「まだ種が残ってるかもしれない」という後ろ髪を引かれる思いで街や村を出るのは、なんとも気持ちが悪いものだ。ちなみに、この種の関連はシミュレーションシーンのマップ上にも落ちているが、通常はこれを狙って移動など不可能なので無理に考える必要はない。(攻略本には位置が記されている)
◆キャラクターを成長させるのも大変
攻略には種を集めるだけではダメで当然分配せねばならない。ここで仲間に手広く与えてしまうとそこで詰んでしまう。実は、ほとんどの仲間は使い捨てか設置するだけのユニットにしないとクリアは不可能なのだ。
序盤は カケル にすべての種を与え、ドラゴン砦を超えたらその後はすべてセイルに種を与えると剣士部隊と空中のドラゴンナイトによる最強コンビが出来上がる。あとは魔法部隊(ネレイド、ナターシャ)や弓矢部隊(マルレーネ、メイフェア、レア など)を各2名ほど選抜して経験値を与える戦闘を行えばそれなりに進めることが可能だ。(それでもなかなか難しい!)
また序盤のロンボニ王国では大砲部隊のガリバンを仲間に入れて遠方射撃で敵を削るのもコツだ。見た目からしてむさ苦しいオッサンだが、凄く役に立つ。
後は集団に突っ込まないようにすること。コンピュータの思考ルーチンは単純で、基本的には寄ってたかって1ユニットをボコボコにして全滅させようとするからだ。なお、全滅させてしまうと以後復活はしないしエンディングにも登場しない。戦力となるキャラクターを全滅させた場合は直前の街や村からやり直さなければ、結局詰むようにできている。
◆家庭用にも移植されているが魅力はオリジナルが一番
他機種への移植や、色々なメディアへの進出、OVAや攻略本、小説にまで世界は広がっている様子からも世間の評価は高かったようだ。(ストーリー中心に考えた時にという注釈がつきそうだが。)移植は別として、小説や画集、アニメはアダルト中心で構成されていることから、売れ行きはPCが一番ということになるのだろうか。アダルト部分をカットしたコンシューマ版では各キャラクターの心情変化やHシーンにおけるカケルが生み出す表情と性格の豊かさが100%伝えきれないと思われる。
◆PC-98版からアレンジされたX68000版も至高のBGM
『ドラゴンナイト』のBGMは、PC-9801VM21/UV21以版からの移植に際してパート追加や音色に至るまできっちり作り直されている。これは一つの完成系と言えるのではないだろうか。やたらと曲の数が多いのが特徴でシミュレーションパートの戦闘シーンだけでも全10曲+ルシフォンの1曲がある。色々作ってみたら全部良かったので採用したのだろうか。実際に格好いいんだけど、繰り返し聞く頻度が少なく印象に残りづらい。
逆に曲数の中途半端に感じるのが登場キャラの曲だ。マルレーネやナターシャの曲は頷けるが、サブキャラはパンドラとビアンカのみ曲があるというのはどういうことなのか。実際は全員に曲を用意しようと思っていたが、途中で諦めたのかもしれない。
ラジオ収録にあたっては音楽の並びをCDと変更している。というのも、進行順に鳴る曲を並べていくとCDの曲順は明らかにおかしいからだ。その並びを調べるために1からプレイしたりしたので凄く疲れた。こういうのはスタークルーザに続いて2度目だが。本当に疲れる。
なお、「keep on running」に関しては使用箇所不明のままだ(PC-9801VM21/UV21版だけ使用されているのかもしれないが未調査)
ストーリー
遠い未来の時代、人類は新しい文明のあり方を見つけていた。むろん、そこには神や魔族の介入はいっさいなく、人類は自分たちの力だけで繁栄を続けていたのだ。未来世界の魔界の王ミナクスは、魔族による人間世界の支配を夢見ていたが、神族の監視の目が厳しく、なかなか行動を起こせずにいた。そんな時、彼は次女イノの密告によって、長女マノと部下である四天王のひとり、ルシフォンが密通していることを知る。怒った彼は、ルシフォンを次元の狭間へと閉じこめてしまう。
それから3000年……。ミナクスはついに行動を起こした。それは、神族に忘れ去られた存在であるルシフォンを使い、魔界の王ディードを倒した神と人間の子「ヤマト・タケル」を抹殺、人間の進行を弱め、人間界への干渉を可能にするというものだった。
ディードが倒れたあとの人間界では、ヤマト・タケルに息子カケルが生まれていた。父親そっくりのカケルはすくすくと育った。
カケルが15歳になったある日、タケルの元にソニアの街に住んでいる戦友バーンから一通の手紙が届いた。
「正体不明の男が自らドラゴンナイトを名乗り、世界を戦火に巻き込もうとしている。その男を倒すため、協力してほしい……」
だが、タケルはこれをいい機会と、カケルを旅立たせることにした。カケルは期待で胸をふくらませ、冒険の旅へと旅立った。
キャラクターの紹介
■名前/カケル
■部隊名/剣士隊
■概要・性格/我等がヒーロー、ヤマトタケルの一人息子。父親に似た元気一杯のやんちゃ坊主。正義感にあふれ、曲った事は大きらい。いつも物事をいい方に解釈する都合のいい性格をしている。
■名前/セイル
■部隊名/戦斧隊
■概要・性格/これまたおなじみ、タケルと共に苦楽を共にしたバーンの一人息子。カケルとは対照的に気が弱く大人しい。自分がドラゴンナイト一族の血を引く事を全く誇りに思っていない。
■名前/エト
■部隊名/剣士隊
■概要・性格/レイモンド王国で出会う謎の剣士。顔が半分隠れる兜をかぶっているので、誰も彼の素顔を知らない。とにかく強くたくましく、頼りがいのある人物である。ただしカケルはエトの事を、ただのスケベなおやじだと思っている。
■名前/ナターシャ
■部隊名/魔道師隊
■概要・性格/カケルの幼馴染みで、幼い頃はよくカケルにいじめられていた。今ではカケルと話しをするたびに喧嘩になってしまう。気が強いが、本当は優しい女の子。カケルの前に出るとついつい意地っ張りになってしまう。
■名前/マルレーネ
■部隊名/弓術隊
■概要・性格/トリアノンの村で出会う。エルフ一族の女。ぞっとするほど美しい顔に、いつも悲しげな目をたたえている。カケルとエト以外の仲間達とほとんど話しをせず、いつも一人でぽつんといる。
■名前/ルシフォン
■部隊名/なし
■概要・性格/魔族の四天王の一人。魔族の王ミナクスの命令によって、カケル達が住む世界に時を超えてやってきた。すさまじいほどの魔力を持ち、冷徹で誇り高く、虫一匹殺す時でさえ、己の美学を追求するような男。
■名前/マノ
■部隊名/なし
■概要・性格/魔族の王ミナクスの娘。ルシフォンとの関係がミナクスに知れてしまい、その罰として次元の隙間に閉じ込められたルシフォンを助ける為に、自分の身体を犠牲にしてでも助けようとするけなげな女性。
■名前/ネレイド
■部隊名/魔導部隊
■概要・性格/ユリシーズの街で出会う魔導師。ルシフォン軍に捕われ、ユリシーズの街の倉庫で縛られたまま、忘れ去られていたかわいそうな女の子。エトの事が好きで、ナターシャに対して対抗意識を燃やしている。
■名前/ネプチューン
■部隊名/剣士隊
■概要・性格/ラビニアの街で出会う、褐色の肌をした漁師の娘。父親をルシフォン軍に殺され、そのかたきを討つ為にカケル達の軍隊に参加する。気が強くわがままな感じを受けるが、実は寂しい気持ちの裏返しである。
■名前/パンドラ
■部隊名/剣士隊
■概要・性格/シーボーズの港街の酒場で出会う色っぽい踊り子。彼女もまた父親をルシフォン軍に殺され、踊り子をしながら自分の部下達を養っていた。性格は明るく、何事にも動じない。そして男の事なら表も裏も全て知り尽くしている女性でもある。
■名前/メイフェア&クラリス
■部隊名/弓術隊
■概要・性格/二人ともルシフォン軍に捕らわれていたが、無事に救出されカケル達の軍隊に加わる。トリアノンの村出身のエルフ一族で、本人達もわからないほどよく似た双子。しかし性格は正反対でメイフェアは大人しい女の子でクラリスは男っぽい。
■名前/ビアンカ
■部隊名/騎士隊
■概要・性格/ロンボニ王国のお姫様。気が強くてわがままで、いつも自分に注目が集まらないと満足できない。無謀にもエトに対して闘いを挑み、そして欲しい物を手に入れる為には手段を選ばない怖い女性。
■名前/ロザリンド
■部隊名/砲術隊
■概要・性格/ミシエルの街の長老の孫。おじいちゃんをルシフォン軍に殺され、カケル達に泣きついて仲間に加えてもらう。歳のわりには幼い感じの女の子で、身体も小さい。その小さな身体で巨大な大砲を引きずりながら懸命に闘う。
■名前/セイラ
■部隊名/忍者隊
■概要・性格/ミシエルの街で出会う、すらりと伸びた足が自慢の女性。とにかく自分の容姿に自信を持っており、何かといえばすらりと伸びた脚の事を自慢するナルシスト。しかし、それは彼女の暗い過去の裏返しでもある。
■名前/レア
■部隊名/弓術隊
■概要・性格/ロンボニ王国一の弓使いと言われた女の子。ある理由により、なかなかカケル達の軍隊に参加してくれない。彼女は本来優しく女の子らしい性格なのだが、周りの男達がそう扱ってくれない事にコンプレックスを感じていた。
■名前/ジーナ
■部隊名/工作隊
■概要・性格/ホビットの村に住む爆弾娘。ピエールと共に村はずれに隠れて、ルシフォン軍をやり過ごした。男の子のような容姿をしているが、れっきとした思春期の女の子。身体は小さく痩せているのとは対照的に、彼女の扱う爆弾は強力である。
■名前/ターニャン
■部隊名/忍者隊
■概要・性格/タスタの港街で出会う手癖の悪い女の子(?)。四本脚で歩いても不思議のない容姿をしているが、彼女自身は自分が人間だと思っているようだ。彼女はカケルの大事な物を盗み、それがきっかけでカケル達と共に闘うようになる。
■名前/トルル
■部隊名/ドラゴンナイト
■概要・性格/トルル自身はドラゴンナイトではないのだが、幼い時にドラゴンに連れ去られ、育てられたという過去を持つ。カケルと同じように生意気で活発な男の子。自分の事をドラゴン一族だと信じて疑わない。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 take the offensive (タイトル)
02 the Festival of the Star Vega (ビジュアル-ルシフォン)
03 selfishness (会話-通常)
04 rational (会話-ナターシャ)
05 last peace (ビジュアル-冒険,エンディング)
06 haggle (街1)
07 commic market (会話-ハプニング)
08 atmosphere (城)
09 a new phace (ビジュアル-突然)
10 raid (戦闘1 カケル側)
11 colse in upon the enemy (戦闘1 敵側)
12 tear (会話-長老)
13 obvious (エルフの村/ホビットの村)
14 precocious girl (会話-マルレーネ1)
15 fortune (会話-マルレーネ2)
16 divine punishment (戦闘2 カケル側)
17 native motion (戦闘2 敵側)
18 pitiful (会話-パンドラ)
19 inconstancy (街2)
20 strong pressure (迷路)
21 olgel (会話-悲しみ)
22 brick (会話-ビアンカ)
23 irruption (戦闘3 カケル側)
24 call to your heart (戦闘3 敵側)
25 it's a monkey rhythm (無人島)
26 predudice (会話-驚愕)
27 presence mind (ソドムの村)
28 arty operation (戦闘4 カケル側)
29 militant (戦闘4 敵側)
30 endure (会話-ドラゴン)
31 time out (ドラゴンの砦)
32 irresponsible (戦闘5 カケル側)
33 lead th van (戦闘5 敵側)
34 antique (ライムリン王国)
35 muddy (戦闘 ルシフォン)
36 despair (会話-エト)
37 indulge in idole reverie (スタッフロール)
38 grow light (ラストタイトル)
39 a deciling town (ゲームオーバー)
40 keep on running (unused?1)
41 (unused2)
42 (unused3)
43 (unused4)
44 (unused5)
合計時間 : 45:02
作曲 : Witch (須合真樹, 福冨幹, 清水洋一)
DISCOGRAPHY
ドラゴンナイト4
コンプリート・ミュージック・ファイル
発売日: 1994年5月21日
価格: 2,800円(税込)
商品番号: NACL-1149
販売元: NECアベニュー
収録曲
MIDIレコーディングバージョン
01 TAKE THE OFFENSIVE
02 MEDLEY
03 DIVINE PUNISHMENT
オリジナル・バージョン
04 MUDDY
05 IRRESPONSIBLE
06 Raid
07 ARTY OPERATI0N
08 IRRUPTION
09 LEAD THE VAN
10 SELFISHNESS
11 IT'S A MONKEY RHYTHM
12 LAST PEACE
13 PRESENCE OF MIND
14 PITIFUL
15 OLGEL
16 OBVIOUS
17 RATIONAL
18 FORTUNE
19 INCONSTANCY
20 COMIC MARKET
21 THE FESTIVAL OF STAR VEGA
22 STRONG PRESSURE
23 TIME OUT
24 CALL TO YOUR HEART
25 NATIVE MOTION
26 KEEP ON RUNNING
27 CLOSE IN UPON ENEMY
28 MILITANT
29 A NEW PHASE
30 ENDUSE
31 DESPAIR
32 PREJUDICE
33 PRECOCIOUS GIRL
34 INDULGE IN IDLE REVERIE
MIDIレコーディングバージョン
35 GROW LIGHT
エンディングムービー
最初に大きな効果音が鳴りますのでボリュームにご注意ください。