腕利きのヘッドハンター・通称フクロウのもとに、妖しげな事件が舞い込んだ…。
牝猫秘書室
対応機種 : NEC PC-9801VM/UVシリーズ
メディア :
5inch 2HD (5枚)
3.5inch 2HD (5枚)
定価 : 8,800円 (税別)
発売日 : 1995年12月22日
販売元 : Melody
○18歳未満の方はご購入できません。
○要RAM 640KB
○要アナログディスプレイ
○ハードディスク対応
○バスマウス対応
○FM音源対応
○MIDI(GS)音源対応
GALLERY
PROMO WORD
腕利きのヘッドハンター・通称フクロウのもとに、
妖しげな事件が舞い込んだ…。
押しかけパートナーの朋子と共に、美女ぞろいの謎の企業
「飛鳥商事」に潜入する。
だが、そこは陰謀と欲望の巣窟だった…。
複雑にからむ美女たちの思惑、
果たして、味方なのか!?
敵なのか?得意のワザを武器に、
フクロウは事件の真相へと近づく。
ゲームの進め方によって登場するCGが変化する。
甘い誘惑に乗るも好し。
冷たくあしらうも好し。
「飛鳥商事」のOLたちが、
あなたを待っている…。
ストーリー
腕利きのヘッドハンターである通称フクロウのもとに、朋子と名乗る一人の女ヘッドハンターが訪れる。二人はボスの命によってコンビを組み、美女揃いの「飛鳥商事」に潜入する。だが、そこは乱れた人間関係と陰謀が渦巻く妖しげな世界だった。
〈フクロウと朋子に課せられた任務は二つあります。〉
1つ目は、有能な秘書になり得る女をスカウトする事。
2つ目は、行方不明のヘッドハンター・ほたるの探索です。
登場人物
【杉山 朋子】 女 24才
主人公と共に行動する事になる女ヘッドハンター。
やや頼りない主人公と共にパートナーを組む。
【千堂 季美子】
「飛鳥商事」の秘書室長であり、社長の千堂竜之介の娘。語学に堪能であり、ナイスバディを持つ女。
【真澄】
みどりと親しい高校生の女の子。なぜか、たびたび「飛鳥商事」を訪れる。
【田島みどり】
「飛鳥商事」の総務部OL。面倒見が良く人当たりの良い女性。
【千堂 竜之介】
「飛鳥商事」の社長。謎の多い人物である。
【塚本 かえで】
「飛鳥商事」の人事部OL。仕事はできるが、キツイ性格の為、社内の評判はあまり良くない。
【西脇 真由】
「飛鳥商事」の受付の女の子。風貌は幼い感じだが、胸はDカップの巨乳ちゃん。
牝猫秘書室について
1995年にアイデスから派生したMelodyのデビュー作。並行して第二作のナイトスレイブを開発しており牝猫秘書室よりおよそ3ヶ月で販売された。(牝猫秘書室のマニュアル最終ページに次回作としてナイトスレイブが記載されている。)
ブランドが派生しただけで、1993年に同じく派生したCat'sPro同様、スタッフに「ぱんだはうす」メンバーが参加している。
キャラクターデザインには漫画家の 氷室芹夏 氏を起用している(過去代表作:沙織、亜紀子)。ただ、パッケージや原画(同人誌 ももの湯)から見ると彩色スタッフの問題なのか方針なのか、過去の作品を含め違う印象を受ける絵柄が多いのは残念。パッケージ買いしてしまうとちょっとがっかりな作品だった。
ゲームはオーソドックスなアドベンチャーゲーム系。システムとして目新しい点は見受けられない。選択肢によって見ることのできるグラフィックスが多少変化する点とゲームオーバーになることがある点がオーソドックスな部分より抜けている部分だろう。
アドベンチャーらしい選択は主に飛鳥商事内での移動が主でフラグ回収が中心。稀に遭遇するシーンでの選択肢が加わる程度で、ストーリー上の変化はバッド・エンドを除いては無い。
マニュアルに記載されている人物以外に多数キャラクターが出てくるものの、人間関係の繋がりを推理したりする面倒なシステムは無いので適当に進んでいればエンディングに辿り着いてしまう。2HDディスクで5枚(パッケージに枚数記載は無い)であるが、枚数から察するボリューム感は無く、ゆっくりプレイしても3時間ほどでクリアできてしまう。ストーリーより実用性の部分を重視したためか、アダルトシーンがかなり多い印象を受ける。そのためか内容は淡々としてしまいユーザーの心にも残りにくかったと思われる。大量に出たアダルト作品の波に飲まれてしまったように感じる。定価が8,800円と安くはなく、価格で計ると物足りなさを感じてしまう。
Melody作品は第一弾である牝猫秘書室からMIDI(GS音源)に対応。曲数は少ない上に短い曲が多いものの完成度は高い。
ミュージックモードは存在する(一度クリアすると初期メニューに出現する)が曲名は記載されていないために、便宜上名前を付けておいた。曲順は個人的なイメージで変更してある。
事務所で流れる曲がテーマ曲となっているようで、同メロディフレーズがスタッフロール曲でも流れる。
秀逸なのは、そのスタッフロールで使用されている曲だ。2分少々の時間で上手く纏めており、フュージョン調に仕上げた曲は爽やかな出来栄え。そんな短時間の中に先に述べたテーマ曲のフレーズ、歯切れよいブラス、カラフルなピアノソロを盛り込んでいるのが素晴らしい。音楽面から見れば、ゲームの知名度が理由で埋もれさせるにはあまりにも惜しい作品だ。
エンディングムービー
■エンディングムービー