アサルトギア射出、10秒前 降下スタンバイ…。
ナイト・スレイブ
対応機種 : PC-9801シリーズ(VX/UX以降)
メディア :
5inch 2HD (10枚)
3.5inch 2HD (10枚)
定価 : 8,800円 (税別)
発売日 : 1996年3月8日(1995年11月発売予定から延期)
販売元 : Melody
○18歳未満の方はご購入できません。
○ハードディスク専用
○要MS-DOS Ver5.0以降
○要プロテクトメモリ1MB
○FM音源対応 ○MIDI対応 (GS音源)
○ジョイスティック対応
GALLERY
PROMO WORD
アサルトギア射出、10秒前 降下スタンバイ…。
世界を破壊と混乱の渦に巻き込んだ巨大軍事組織「スレイブ・ドッグ」。「パンアメリカーナ」、「ラシアン」、「エイジア」、「ユーロアフリカ」の各国はこれに対抗すべく、特殊戦術部隊「スティール・フォックス」を編成、作戦コードネーム《ナイト・スレイブ》を発動した…。戦いの狭間で繰り広げられる愛憎、裏切り、捕虜としての淫猥な辱め、そしてその先に待ち受けているものは果たして…!?
■全7ミッション+α■武器選択式による豊富な攻撃パターン■個性豊かなステージ構成と敵キャラクターたち■ドラマと共に進行するリアル・ロボットアクション■アクション敬遠派にも難易度の最適化を計ったプレイバランス
ストーリー
東西陣営の駆け引きに終わりを告げた20世紀末期、世界は新たな動きを始めた。押さえつけられていた独立への意識、民族の誇りが嵐となって、世界を駆け抜け、紛争が局地戦争へ、そして悲劇的な結果になった「最後の災い」を起こすに至る。核が用いられた人類史上2度目のこの戦いにより、中東の小さな国が世界地図より消え去った。核兵器、引いては核エネルギーを用いたあらゆるものと共に…………。
「最後の災い」から20年後、激的なまでに世界の勢力の再編成が進み、国々は「パンアメリカーナ」、「ユーロアフリカ」、「エイジア」、「ラシアン」の4つの経済勢力に分かれるに至った。同時に新たなるパワーバランスの駆け引きも始まったのだ。だが、そのパワーバランスは、どの国も予想しなかった勢力によって乱される事になる。軍事組織「スレイブ・ドッグ」の出現である。
4ヶ国の間の「微妙な均衡」を利用し、軍事組織「スレイブ・ドッグ」は、世界の各地への電撃的な侵攻に成功し、着々とその軍事力を強化、一時的な軍縮によって弱体化した各国を後目に、本格的な全面対決に備えつつあった。
これに対し各国政府は、「スレイブ・ドッグ」に対する暫定的な対抗手段として、巨大企業ネオロジック社の協力の下、国の枠を超えた「どの国にも属さない」戦闘集団「スティール・フォックス」を編成、一大反攻作戦「ナイト・スレイブ」を開始したのであった………。
登場人物
<スティールフォックス陣営>
【チホ(千帆)】 女 18才ネオロジック社のテストパイロットとして、スティールフォックスに派遣され、主人公たちと行動を共にする。
【レイ(麗)】 女 19才エイジア国出身。「スティールフォックス」の戦闘隊長を務める物語の主人公。
【オフィサー】 女 25才「スティール・フォックス」の指揮官。
もと「パンアメリカーナ」空軍出身のおてんば娘。
【ラーニャ】 女 20才もと「ラシアン」軍出身、副戦闘指揮官を務める。
【ノッティー】 女 18才もと「ユーロアフリカ」統合軍出身の電子技師。
<スレイブドッグ陣営>
【エリカ】 女 22才「スレイブ・ドッグ」の戦闘隊長。真紅のアサルト・ギア、「ノイ・ミステル」のパイロットであり、ストーリー上、重要な存在となる。
【アンジュ&エミリー】 年齢・性別不詳「エリカ」の直属の部下として現れる双子。幼い外見とは裏腹に、アサルト・ギアを駆り、レイたちを苦しめる。
【デーニッツ】 男 38才軍事組織「スレイブ・ドッグ」の指導者。旧ヨーロッパ統合軍の伝説的軍人であったが、統合軍の解体と共に行方をくらます。後に軍縮後の各国の兵士やゲリラを集め、軍事集団「スレイブ・ドッグ」を設立し、各国に対し大規模な無差別テロを行い、世界を震撼させた。
ナイトスレイブについて
1996年3月に発売されたPC9801・ハードディスク専用のゲーム。アダルトゲームソフトとしては珍しいロボットアクション系だ。あまりに知名度が低いのか、スーパーファミコンで発売されていた重装機兵ヴァルケン(1992年)を例えに出されるケースが多いようだ。見た目の雰囲気は似ているが、展開の豊富さとボリュームは残念ながらヴァルケンに数歩劣ってしまう。
しかし、PC-9801VX/UXという1987年代の古いハード(要増設メモリ)にも対応している点を考えれば、スレイブ・ギアの動きの細かさ、全画面スクロールのスムーズさは素晴らしい。敵キャラクターも同様に動きが多い。1面ボスの足がスムーズに動いているのを見ているとPC98でゲームしているのを忘れる。また、背景の多重スクロールはハード的に難しいので割愛されているが、ゲーム中は気にしている余裕など無いし、ゲームとしての本質には無くても問題ないということに気付かされる。アクションゲームでは庭用ゲーム機に数歩劣ってしまう時期ではあったが、ゲームの面白さはハードに左右されるものでは無いと気付かされた作品だった。
残念なのは発売時期が遅すぎたこととアダルトゲームとして発売してしまったことだろう。MS-DOS上で動作させるゲームとしては末期に近い時期だった事を考えると、あと数年早ければ、PCエンジンやメガドライブユーザーにも移植され高く評価されたと思う。また、一般用ゲームであれば店頭でデモも大きく行えたり、一般PC雑誌媒体での告知も行えたのでは無いかと思えるのだ。
アダルトシーンについてはストーリーの進行上無くても問題ないだろう。製作者側もある程度察しているのか、コンフィグでアクションシーンだけを遊べるモードを選択できるようにしてあった。
ゲーム操作は各種移動(ショット方向)の他、ジャンプ、ショット、パワーアップを基本として行う。ショットの固定はSHIFTキーを押しながら、ジョイスティックの場合はショットボタンの2度目を押しっぱなしにすることで行える。また、ジャンプボタンを押し続けることにより短時間ながら飛ぶこともできる。
ガンウエポン、サブウエポン共にスコアや一定ステージクリアで手に入る仕組みになっている。なお、ウエポン関係はステージ開始時に選択し、ステージ中変更はできない。ウエポン選択は序盤でこそ適当でも何とかなるが、後半で選択を誤るとステージやボスで難易度を大幅に上げる事になる。
特徴的なのはパワーアップにグラディウス形式を採用していること。ただし、ガンウエポンと、サブウエポンはパワーアップというより経験値を上げる役目を果たすだけで、指定数集めるとレベルが上がる仕組み(最大レベルは各3まで)。難儀なのはこのパワーアップカプセルが短時間で消えてしまうことと数があまり出ないことだ。
パワーアップカプセルを出す敵の数は多くないのでレベルを最大に上げようとすれば、ウエポンを決め打ちで上げていくしか無い。また、エネルギー回復やシールドなど他にも使えるが使用し過ぎるとレベルアップは見込めなくなってしまうのが注意点。
ゲームの難易度は高いと言われているが、大体は力押しで進むことができる。一般的な敵キャラクターに関しては密着することによってダメージを受けることはほぼ無い。また、大抵のボスも力押しで倒せるし、安全地帯に近いダメージを殆ど受けない場所が存在する場合も少なくない。作り手側が上手く隙を作ってくれることによって難易度が抑えられている。こういった攻略方法を見つけ出すのもゲームとしての面白さだと思う。
ミスしてもやり直すのが面倒ではない絶妙なボリュームと難易度に仕上がっている。コツさえ掴めれば特定ステージ以外は割とあっさりクリアできてしまうし、最終ボスですらもエネルギーをある程度残していれば、一定位置から殆ど動くことなく簡単にクリアできる。死角も多いので攻略方法を見つけられれば割とあっけないだろう。
ただし、流石にキーボードだとやや辛いのでジョイスティックの使用を推奨したい。
一度クリアしたらおしまいというゲームも多いが、このゲームにはやりこみ要素としてノーコンティニューで進むと分岐して別シナリオへ一旦反れてストーリーの中間的なステージを遊ぶこともできるようになっている。また、ゲーム終了時にはハイスコアのネーミング登録も用意されているので、スコア狙いでプレイすることもできる。先述した適度なボリュームと調整された難易度のお陰で何度でもプレイしようという気になる。
音楽はMIDI(GS音源)に対応。SC-55mkⅡを準拠として製作されている。打ち込みは素直にきっちりと作られた印象だ。ビジュアルシーンの一部ではFM音源と異なる編曲がされたものもあり、ループ時間はFM音源版と異なる曲があった。
FM音源版は86音源(FMx6+SSGx3)には完全対応させず26K音源(FMx3+SSGx3)に準拠していた作りになっている。FM音源は音色作りでメーカーのカラーを出す事のできる1つの手段にもできる。しかし、恐らくはMIDI版を再現する作りにしたのだろう、音色はMIDIの音色に近づけている感がある。ただし、音色の作りはしっかりしているためにショボさは感じられず、よくぞFM3音+SSGでここまでの音を再現できたと思う。ゲームの効果音が随時この中に含まれていても音楽が破錠していないのはSSGを陰の薄いパート専門に特化した曲が多いためだろう。そういった部分を考えると何気に完成度は高い。
各ステージ曲はノリの良い曲が多い。鼻歌で歌えそうなメロディラインに加え、カッコいいロボット物に必須のブラス・セクションがばっちり決まっている。ヴァルケンを否定するつもりはないが、音楽が上手くゲームの雰囲気を変える一つのお手本ともいえる作品に感じる。曲の長さもゲーム用の音楽らしく1ループ1分前後に纏められている曲が殆ど。そんな制約の中、"TRAP CELLAR" のようにソロパートを組み込んだりと冒険的な作り方をしている曲もちらほらある。知名度が低いものの埋もれさせるには勿体無い曲が多い。
曲順はミュージックモードと異なり、進行順とした。また、括弧内の注釈も一部実際と異なっている部分があるので変更している。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 MELODY (LOGO) (未使用)
02 OVERBLOW (TITLE)
03 PREP (CONFIGRATION)
04 OBBLIGATO (PROLOGUE)
05 COCKPIT (WEPON SELECT/NAMING)
06 INITIAL VELOCITY (STG1A)
07 SENSITIVE MOMENT (STG3B/1B)
08 RISKY TUNE (STG1 BOSS)
09 GO AHEAD! (STAGE CLEAR)
10 NEXT! (MISSION END)
11 WAR OF NERVES (ADULT VISUAL)
12 STEEL FOX (STANDARD1)
13 SLAVE DOG (VISUAL-SLAVE DOG)
14 ASSIGNMENT (STANDARD2)
15 HARD RUSHING (STG2)
16 GET AWAY (STG2 BOSS/STG3 BOSS A)
17 SHAKEDOWN (VS ELICA)
18 CONFUSION! (STG2 BOSS B/STG5 BOSS)
19 RELAXATION (VISUAL)
20 TO YOUR HEART (CHIHO)
21 STORMY EDGE (STG3A)
22 STEADY NOTE (VISUAL)
23 FROSTY BOUND (STG4A)
24 TURN OVER (STG4B)
25 INCREMENT (STG4 BOSS)
26 LAYERED NIGHT (STG5)
27 BOTTOM SWEEP (STG6)
28 FLARE-UP (STG7A/STG8 BOSS B)
29 TRAP CELLAR (STG7B)
30 UNCONSCIOUS DANGER (STG7 BOSS/LAST BOSS1)
31 UNITY (VISUAL)
32 NIGHT SLAVE (STG8A)
33 MISSING SPACE (STG8B)
34 DESTINY (VISUAL)
35 BESIDE ME (VISUAL)
36 SILENT GUILTY (STG9)
37 PRETENDER (STG9 BOSS)
38 DEPTH (LAST BOSS2)
39 SO FAR WAY (ENDING)
40 SO BAD! (MISSION FAILED)
41 NEVER MIND! (GAME OVER)
合計時間 : 47:54
ラジオ収録曲(FM音源+SSG)
音源チップ:YAMAHA YM2203(OPN)
01 MELODY (LOGO) (未使用)
02 OVERBLOW (TITLE)
03 PREP (CONFIGRATION)
04 OBBLIGATO (PROLOGUE)
05 COCKPIT (WEPON SELECT/NAMING)
06 INITIAL VELOCITY (STG1A)
07 SENSITIVE MOMENT (STG3B/1B)
08 RISKY TUNE (STG1 BOSS)
09 GO AHEAD! (STAGE CLEAR)
10 NEXT! (MISSION END)
11 WAR OF NERVES (ADULT VISUAL)
12 STEEL FOX (STANDARD1)
13 SLAVE DOG (VISUAL-SLAVE DOG)
14 ASSIGNMENT (STANDARD2)
15 HARD RUSHING (STG2)
16 GET AWAY (STG2 BOSS/STG3 BOSS A)
17 SHAKEDOWN (VS ELICA)
18 CONFUSION! (STG2 BOSS B/STG5 BOSS)
19 RELAXATION (VISUAL)
20 TO YOUR HEART (CHIHO)
21 STORMY EDGE (STG3A)
22 STEADY NOTE (VISUAL)
23 FROSTY BOUND (STG4A)
24 TURN OVER (STG4B)
25 INCREMENT (STG4 BOSS)
26 LAYERED NIGHT (STG5)
27 BOTTOM SWEEP (STG6)
28 FLARE-UP (STG7A/STG8 BOSS B)
29 TRAP CELLAR (STG7B)
30 UNCONSCIOUS DANGER (STG7 BOSS/LAST BOSS1)
31 UNITY (VISUAL)
32 NIGHT SLAVE (STG8A)
33 MISSING SPACE (STG8B)
34 DESTINY (VISUAL)
35 BESIDE ME (VISUAL)
36 SILENT GUILTY (STG9)
37 PRETENDER (STG9 BOSS)
38 DEPTH (LAST BOSS2)
39 SO FAR WAY (ENDING)
40 SO BAD! (MISSION FAILED)
41 NEVER MIND! (GAME OVER)
合計時間 : 45:31
作曲 : PANDA(吉谷厳穂)
エンディングムービー
■エンディングムービー(内蔵音源版)
・最終ステージから収録