リアルタムバトルRPG
ソードダンサー
対応機種 : PC-9801VX/UX以降
メディア :
5inch 2HD (6枚)
3.5inch 2HD (6枚)
定価 : 9,800円 (税別)
発売日 : 1992年3月25日
販売元 : テイジイ総合研究所 (TGL)
○要RAM 640KB
○要16色ボード
○要アナログモニター
○ジョイスティック・ジョイパッド対応
○FM音源対応
○MIDI音源対応
(MT-32,CM-32L,CM-64,SC-55,CM-300,CM-500)
GALLERY
PROMO WORD
即 時 戦 闘
その昔光と闇を、天と地をも創造した二匹の龍の壮絶な闘いがあった。
やがて勝利した「白き善き龍」は天に昇り守護神となり、敗れた「黒き悪しき龍」は地下深く封印されたと伝えられる。白き善き龍セイウォードを信仰する民スザクの村から、龍の巫女セツナが何者かによってさらわれた。誰が、何のために。事前にセツナが感じとった不吉な予感とは。セツナの悲鳴を聞き付け飛び込んできた一人の戦士。巫女の身辺を守る〈ソードダンサー〉である彼の名はヒエン。物語の始まりであった。
"ソードダンサー"とは、壮大なPRGシナリオに、単体アクションゲームとしても一級のスピード感をプラスしたハイブリッドRPG。映画作りにも匹敵する本格的プロデューサー性の導入で、じっくり時間をかけ作られた内容はビジュアル面でも、サウンド面でも従来のゲーム感覚では語ることのできないクォリティを実現。「これはゲームじゃない!ストーリー参加型のアクション巨編だ!!」
OPENING
約3分半にも及ぶオープニングシーンは、これから始まろうとする壮大なドラマの幕開けにふさわしい重厚なもの。「これが98版のゲームか」と目を疑うファーストカットに始まり、緻密なカット割り、完全に画面とシンクロしたBGM、さらに留まることなく流れるアニメーションなどなど、時間を忘れさせ、一気に見せてしまうのだ。
CASTING
主役キャラクターは贅沢に4人をキャスティング。個性、技、能力ともにまったく違った4人のキャラクターが出会い、助け合いながらドラマを一段と盛り上げていく。敵キャラとの戦闘シーンは1対1のリアルバトルモードへと急展開。腕におぼえのあるアクション派でも納得させてしまう、そのくらいソードダンサーは手ごわいのだ。
MAKING
トップビューを採用したフィールド画面は段差のあるものに乗ったり、ジャンプしたりする高さの表現をプラス。この全く新しい概念の導入で、水路に体を半分浸からせながらの移動といった微妙な表現から、複雑なトラップまで、実に細やかな作り込みを披露してくれるのだ。
CHARACTER
キャラクターサイズでも98最大級。画面半分をも覆う巨大キャラクターの出現、加えて全編に挿入された美しいビジュアル。ソードダンサーをプレイするには15インチCRTじゃ小さすぎる!
MUSIC
BGM構成の巧みさ、楽曲としての完成度は最大の売物。オープニングシーンでのシンフォニーに始まり、プレーヤーは全編を通じて美しいソードダンサー組曲に身を委ねることになる。
話題のローランドSOUND Canvas SC-55(CM-300、CM-500その他GSフォーマット対応モデル)のほかMT-32/CM-32L(ミュージ君)、CM-64(ミュージ郎)など 豊富なMIDIマシンに個別対応。もちろんFM音源にも対応。
AND…
「アクションゲームは不慣れで」、と敬遠気味の人や初心者のために、イージー/ノーマル/ハードと3段階の難易度設定や、繰り返しモンスターとの戦闘が練習できる"モンスターアタックモード"を。[もっとアクションを]、と血の気の多い人のためには主人公を使って2人で対戦できる"対戦モード"をプラス。オマケを超えたおまけなのだ。
プロローグ
遥か昔、天と地は一つであった。
宇宙には何もなく、ただ混沌だけがあった。
あるとき、混沌のエネルギーが二つに分かれた。それらは渦を巻き、塵となってかたまりをつくった。
一つは白い渦であり、もう一つは黒い渦でだった。
混沌の集まりは、二匹のいきものになった。
それは牙と爪と翼を持ち、体中に鱗をまきつけていた。
いきものは龍だった。
彼らこそ、この世に最初に生まれてきた生き物であった。
二匹の体は彼らを生んだ渦と同じ色をしていた。
白い渦からは白い龍が、黒い渦からは黒い龍が生まれた。
その姿は、まるでこの世界を2つの要素をそれぞれが代表しているかのようであった。
その一つは善であり、もう一つは悪であった。
二匹はやがてお互いを見つけた。
そして闘いが始まった。
彼等は、互いにあいいれぬものだったからである。
闘いはいつ果てるともなく続き、その度に二つの対立するものが生まれた。
一度争うと光と闇が生まれた。また、二度争うと天と地が生まれた。
三度争うと火と水が生まれた。四度争うと海と陸が生まれた。
五度争うと生と死が生まれ、そして龍たちの戦いは終わった。
勝ったのは白い龍だった。
黒い龍は負けて地に封印され、白い龍は勝って天に登った。
そして、白い龍は天から地上を見守り、
ほどなく、地上は生命で満たされていった。
「白き善き龍」セイウォードと、「黒き悪しき龍」ラザウォードの戦いはこうして終わり、
われわれの世界は完成したのである。
1 オルトウ山中
男が1人、洞窟
の中で一心不乱に祈りを捧げていた。
あやしげな呪文が、洞窟の中に響いていた。
男の名はジュオーといった。
まだ若いはずだが、外見は明らかに80を過ぎた老人である。
この祈りが、彼の生命を削り取っているのは明らかだった。
男の前には祭壇があった。
よく見れば、そこにはおびただしいいけにえを捧げた後があった。
ジュオーは呟く、
「まだか、まだだめだというのか?何が足りないというのだ?まだいけにえが足りないというのか?
もう8人もおまえに捧げた。それでもおまえは目をさまさん。何故だ。
俺はわが娘の腹を裂き、生きたまま心臓をえぐり出しおまえに捧げた。妻の目をつかみ出し、全身を切り裂いて血を捧げた。それでもなお、おまえは空腹だというのか。
闇の王よ、世界に邪悪はびこるとき、おまえは復活するという。ならば、今がそのときだ。
俺の復讐に力を貸してくれ」
ジュオーは力の限り呼び続けている。
しかし、懸命の叫びも、空しく洞窟に響くだけだった。
「俺はおまえを復活させねばならない。でなければ、俺がやってきたことの意味がないではないか。なんとしてもやり遂げてみせる。そのためには俺はどんな事でもする。
いけにえが足りないというなら、この俺の命を持って行け。
さあ、闇の王よ、くれてやる。このジュオーの命、しかと受け止めろ!!」
ジュオーはそういうと、自らの刀で自分の心臓をうがった。
彼は地面にゆっくり倒れた。
祭壇にささげられた最期の生贄だった。
洞窟は音もなく静まり返っていた。
突然、地鳴りが起こった。
激しい振動とともに地割れがあらわれ、ジュオーの死体が吸い込まれた。
そして、長い沈黙のあと、地の底から声がした。
「おまえの命、確かに受け取った。
例を言うぞ、ジュオーとやら。
ついにこのくびきから解放されるのだな。
我は闇の王ラザウォード。黒き悪しき龍だ…」
2 スザクの村
かつて、海上にスザクという都市があった。時の王、アルダ2世によって弾圧を受けた「白き善き龍」の信仰者達は、新天地を求めて海に出で、その都を起こした。
その島に古くから住んでいたのは、不思議な言葉と文字を持つ温厚な種族だった。
彼等は共存し、いつしか交わった。
そして、不思議な文化を育んでいった。
しかし、ある時大きな津波と地震がスザクを襲い、スザクは一夜にして海中に没した。
かろうじて生き残った者たちは大陸に逃げのび、いくつかの村を作った。
ここ、オルトウの山のふもとにあるスザクの村もその一つである・・・・・
スザクの村に異変が起きつつあった。
怪しげな黒雲がオルトウの山を覆っていた。
やがて黒雲は嵐を呼び、その風はスザクの村に向かって吹き荒れた。
空に稲妻が奔った。
異常ないなびかりであった。
なぜなら、それは山頂から天へと走ったのだから。
稲妻はいくつも集まって光の柱となり、見る間に輝きをまして空中へと登っていった。
スザクの神殿では、若き龍の巫女セツナが、不安げに空を仰いでいた。
荒れ狂う嵐は、もう3日3晩もの間続いていた。
その様子はまるで、天上で何かが暴れ回っているかのようであった。
セツナはつぶやく。
「何か恐ろしいことが起きようとしている。でもいったいどんな?」
そのとき、セツナの後ろでカタンと音がした。
「何の音?誰かいるの?」
セツナは振り向いた。
そこには、恐ろしい怪物がいた。
緑色の皮膚を持つ、醜悪な巨人だった。
いつのまにか部屋の中に入りこんだその巨人は、値踏みするようにセツナを見ていた。
怪物はいった。
「失礼、わたくしイービーと申す者。ジュオーさまの命により、あなたをさらいに参りました」
「な、何ですって?」
「一緒にきてもらいましょうか。龍の巫女どの。」
「ち、近寄らないで。誰か誰か助けて!!」
「騒いでも無駄だ。おとなしくしろ!!」
「きゃああーっ」
そのとき巫女の悲鳴を聞いて1人の戦士が部屋に飛び込んできた。
彼は巫女の身辺を守る戦士、すなわちソードダンサーの1人である。名を、ヒエンといった。
「誰だきさま!セツナに何をする!!その手を離せ!!」
「何だおまえは?悪いが、遊んでいる暇はないのでな。機会があれば相手をしてやろう。さらばだ!!」
イービーはそう言うと、巨体ににあわぬ素早い動きで窓から身を躍らせた。驚いたことに、この巨人は空を飛んだのである。
しかしその一瞬、ヒエンはすばやい動きでイービーの体につかまった。
「こいつ!離せ!」
「離すものか!!」
イービーは恐ろしい速度で飛んでいる。ヒエンは今にも振り落とされそうである。
「ええい、しつこいやつめ!これでどうだ!!」
「うわっ!!」
イービーの一撃に、ヒエンは蹴り落とされてしまった。
森の中に落ちたヒエンは、その衝撃で気を失った・・・・
TRACK LIST
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 タイトルロゴ
02 OPENING THEME
03 邪龍降臨
04 トトの村
05 冒険の始まり
06 HI-SPEED BATTLE
07 ムグルの洞窟
08 激闘!
09 王国のお祭り
10 トゥーラの王城
11 戦いへの序章
12 王国のテーマ
13 妖虫の森
14 港町のにぎわい
15 廃墟と化した町
16 戦士達の休息
17 ジゼルのテーマ
18 忍者屋敷の罠
19 深海にて
20 氷の回廊
21 幼き日々
22 追憶
23 バランキア城
24 THE FINAL WAR
25 英雄達の帰還
26 旅は道連れ
27 悲しみのバラード
28 ソードダンサー音頭
29 逃げろ!!
合計時間 : 43:48
作曲者 : 引野祐子(安斎ゆう子)