CYBER BLOCK
メタルオレンジEX
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (2枚)
定価 : 7,800円 (税別)
発売日 : 1993年1月(発売予定1990年末→1991年4月上旬→5月→11月→1993年1月10日から延期)
販売元 : カスタム
○要2MBメモリ
○ジョイスティック・マウス対応
○MIDI(Roland SC-55)対応
○18歳未満は購入禁止
※動画は内蔵音源版
GALLERY
PROMO WORD
サイバーなゲームとキュートな女の子をミックスしたら超おいしい
ソフト「メタルオレンジ」がX68000版として帰ってきた!
■パワーアップごぅごぅなブロックくずしゲーム
■操作方法はキーボードモードマウスモード選択可能!
■ウヒョっと素晴らしいミュージックは、MIDI対応の太っ腹!
■クリアした女の子は当然いつでも見れちゃいます!
■オプションモードで設定すればゲームだけのモードにもなる
緻密に考えられたステージは全50面以上!!
メタルオレンジEXについて
発売日は本来1月10日であったが延期されている。恐らく下旬と思われるが正確な日付は不明である。
PC-8801版がオリジナルの移植作品。…というというよりグレードアップ版にあたるのが、この「メタルオレンジEX」だ。グレードアップは画面と音の両面から行われている。
まず、画面に関しては8色モードから256色に書き換え。X68000で使用される解像度は256x256モードが多い中、細かい512x512モードを使用している。また多発色な上に、動き自体も滑らかなのでプレイしていて気持ちがいい。カスタムのキャラクターであるチップちゃんもゲーム中はまばたきしているだけだが、PC88版より確実にグレードアップ。ビジュアルシーンにおいてもベタ移植ではなくX68000に合わせた移植を行っている。
音に関しては8音化は勿論、ADPCMを用いたリズム音源としての使用、またMIDIによる外部音源の対応である。
また、ハードディスクインストール対応(ノンプロテクト仕様なのでゲームディスク不要)、ステージセレクト機能、ゲームのみのモードに加え、ビジュアル鑑賞などのオプションも充実。PC88では裏技扱いだったミュージックモードに加えSEのモードまで標準搭載。ただ、ハイスコアのネーミングが完全に省略されておりスコアだけしか残らないのは残念。
だが、所詮といってはなんだが、ゲーム内容はブロック崩しなのである。よくあるゲームで脱がすという意味では脱衣麻雀の延長線上にあると言ってもいいかもしれない。これに7800円というのは、正直グラフィックや音楽が好き!という人以外は購入する気がしないのだがどうなのだろうか?
プログラム的にも実は1MBで動作しない程の大きさになっていたりして、どうにかならなかったのか?と思う点がある。PC88版は64KBで動作していたのだ。X68000には1MB仕様の X68000初代、ACE、PRO、PRO2という合計4種の1MBモデルが存在しており、64KBで動作していたゲームがノーマルでは遊ぶことさえできないのだ。もっとも93年という時期なら2MB必須というのが常識になりつつある時代であったので、1MBのままという機体の方が少なかったと思われるが。
アダルト的な部分を省けばSIMPLE1500シリーズで今でも販売できると思う完成度の高さだ。ブロック崩しという基本のテーマは、目新しさは感じないものの風化もそれ程しないものなのだ。また、最近では携帯電話で行うゲームも多数販売されている。そういう点でこそこういうゲームは打って付けだと思う。
音楽に関しては、この時期になるとお馴染みのZ-MUSICで制御されている。Oh!X上で公表されたフリーのミュージックドライバーだ。FM音源にADPCM同期は当たり前、MIDI同期も可能としている。またゲームへの使用も考えられた作りになっていたため、多くの市販ゲームでも採用されるに至った。
今回は新曲が1曲あり、それが VISUAL2 である。なぜこの1曲だけなのかは謎だ。1曲を除いて全てPC88版のアレンジに留まっているが、このアレンジが賛否両論。というのも、元の雰囲気がやや損なわれている為だ。
2007.5.13更新
今までMakkenさんにいただいたデータを使用していたがストリーミングを行うと音割れしてしまう現象が起こっていたので改めて録音し直した。
編集していて特に目に付くのはボリューム関係の扱いが雑であること。例えば、ADPCMのリズム関連ではクラッシュシンバルだけが他の音色に比べて3倍以上の音量があり、全体の音量を下げない限りメーターを振り切ってしまうのだ。
また、2名で行われているOPMアレンジに関しても問題が有る。ゲームにおいては複数存在する曲の音量を合わせるというのは基本であると思うのだが、これができていない。X68000のADPCMに関しては音量調整はできないので、こういう場合リズムパートを基準として作成していく筈なのだが、二極化してしまっており、片側の作成のデータはリズムパートが大きく聞こえてしまい、もう片方の作成データではリズムパートが聞こえないほどにFM音源パートのボリュームが大きいのだ。
MIDI版はOPM版とスタッフが一部入れ替わりモコモコ弘田さんとJKL古川さんがアレンジを行っている。特徴的なのはリバーブとコーラスの値がMaxになっていることで、良くも悪くも非常に押しの強い音質になっている。スピーカーの音量を上げるとやや聞きづらいので絞って聞くのが一番バランス良く聞こえる。
裏技の紹介
【隠しメッセージ】
TRACK LIST
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 OPENING
02 SELECT
03 VISUAL 1
04 VISUAL 2
05 VISUAL 3
06 VISUAL 4
07 VISUAL 5
08 INFORMATION
09 STAGE 1
10 STAGE 2
11 STAGE 3
12 STAGE 4
13 STAGE 5
14 STAGE CLEAR
15 PAUSE
16 CONTINUE
17 GAME OVER
18 RANKING 1
19 RANKING 2
20 ENDING
合計時間 : 25:19
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 OPENING
02 SELECT
03 VISUAL 1
04 VISUAL 2
05 VISUAL 3
06 VISUAL 4
07 VISUAL 5
08 INFORMATION
09 STAGE 1
10 STAGE 2
11 STAGE 3
12 STAGE 4
13 STAGE 5
14 STAGE CLEAR
15 PAUSE
16 CONTINUE
17 GAME OVER
18 RANKING 1
19 RANKING 2
20 ENDING
合計時間 : 26:09
作曲 :
JKL古川(01,06,09,11,13,15,16,18,20),
岩田匡治(02,08,10,12,14,17,19),
モコモコ弘田(03,04,05,07)
編曲 : JKL古川, WAIENDEE
■エンディングムービー
※動画は内蔵音源版