ジェネレーティング・ロールプレイングゲーム
ティル・ナ・ノーグⅡ 〈カオスの警鐘〉
対応機種 : PC-9801シリーズ
メディア :
5inch 2HD (1枚), 2DD (3枚)
3.5inch 2HD (2枚)
定価 : 9,800円
発売日 : 1988年12月
販売元 : システムソフト
○要2ドライブ
○PC-9801, PC-9801U動作不可
○PC-9801Eは要漢字ROM
○要RAM 640KB
○要MS-DOSシステム(Ver2.11, Ver 3.10またはVer 3.30)
GALLERY
PROMO WORD
ダーナの神よ。与えたまえ。
何者にも負けぬ、強い力を。
永遠の楽園、ティル・ナ・ノーグの国々に再び暗雲がたちこめ、
忍び寄る邪悪の気配に、どこからか警鐘が打ち鳴らされている。
以前にも増して闇の力は巨大になり、
すでにいくつかの国を吸収し、混沌の中に陥れようとしている。
光の世界の英気を身に秘めた英雄よ、いま一度立ち上がれ。
そして、神々の昔より伝わる魔法の品々を捜し出し、邪悪をこの世から消しさるのだ。
辛く、長い冒険の日々になろうとも、伝説の中に生きるダーナの神々が、強い力を与えてくれる。
シナリオ・ジェネレータ機能に、新たに前作のエンドシナリオを取り込む機能を追加しました。
ゲーム中に前作で登場した国や町、キャラクターなどに再び出会うこともあります。
また「Ⅱ」では、多くの出来事や個性あふれるキャラクター、武器、アイテムなどが新たに加わり、よりゲームを引き立ててくれます。
ストーリー
地上は戦いにあふれていた。闇は光を呑みこもうとし、光は闇を焼きつくそうと、互いに奮戦していた。いつ果てるともない戦いが、至るところで繰り広げられていた。
この様子を見て、なんとか戦いをやめさせる手だてはないものか、と困り果てた神々は、世界を二つに分けることを思いつかれた。闇のものは闇の世界へ、光のものは光の世界へ……。そして、"邪悪"を闇の世界に封じ込められてしまった。
こうしてなんとか戦いはおさまった。しかし問題が残った。境界線をどうするのか?直接、境を接している限り、常に戦いが始まる可能性がある。
結論として、光と闇のはざまに緩衝地帯を設け、無数の小世界を配すことにした。緩衝帯によって両者を遠ざければ、戦いは避けられるだろう。残る問題は、誰がその緩衝帯を守るか、ということだ。
神々の討論の結果、ダーナ女神を主神とする、ダーナ神族が緩衝帯の主に命じられた。彼らは光の世界の主人である人間に姿形が似ていたからである。まばゆい金髪と青く澄んだ瞳を持つ巨人族の彼らなら、人間達の尊敬を一身に集められるに違いないと思われた。
……そして、そのとおりになった。
人間達はダーナ神を敬い、祈りと供物をささげた。その祈りと供物を糧に、ダーナ達の神性はますます光り輝いた。いつまでも老いることなく、不幸のかけらも見いだせないその楽園を、人間達は"常若の国(ティル・ナ・ノーグ)"と呼び、大いなる憧れの地とした。
とりわけダーナ神を敬ったのは、勢いの盛んなケルトの民であった。ケルトの民は、自分達の戦いにダーナの神が加わってくれるよう熱望したのだった。
緩衝帯を守ることに少しばかり退屈していたダーナ神達はその要請に応え、光の国を出て、ケルトの民と共に戦った。
これを見た神々は激怒した。緩衝帯を守るべきものがその任務を離れ、光の国に干渉するとは何ごとだ!と。
神々はマイリージアン神族を地上に遣わし、ケルトの民とダーナ神達を撃ち負かしたのだった。
ダーナ神達はそれぞれのティル・ナ・ノーグへ引き返したが、神々の怒りはおさまらず、彼らから不老不死の力を取り上げてしまった。人間達も、敗北者の神を敬うことをやめ、祈りや供物がささげられることもなくなった。
こうして、ダーナ達は次第に神の属性を失っていった。輝く金髪と青い目は保ったものの、雄大な体躯は卑小になり、高貴な魂もありふれたものに堕した。もはや昔の面影は失われ、なみの妖精とほとんど見分けがつかないまでになってしまった。
……闇の世界の者どもが、ティル・ナ・ノーグの衰退を知った。彼らはこの楽園を支配しようと企み、手始めに邪悪の影をティル・ナ・ノーグに送り込んだ。
ティル・ナ・ノーグを邪悪で埋め尽くそうと考えたのだ。
多くのティル・ナ・ノーグに危機が迫っていた。得体の知れぬ化け物や魔物がうろつき回り、住人の人格をも変えていた。
偉大だったダーナの神性は、王家の姫にだけ受け継がれていた。それも姫でいるほんの僅かな間だけ。婚姻によってその神性は失われ、次に姫が生まれるまでの間、ダーナの神性と光栄はティル・ナ・ノーグから失われる。
今、王家の姫は行動を起こしていた。単身、邪悪の討伐に出たものもある。逆に邪悪に捕らわれたものもいる。しかし、彼女達には、残された最後の切り札があった。光の世界に救援を求めることである。そして……
ティル・ナ・ノーグを救うため、我らが英雄「ジギー」が立ち上がった。
ティル・ナ・ノーグⅡについて
ティル・ナ・ノーグⅡ(カオスの警鐘)は NEC PC-9801シリーズ用として開発し、1989年12月に発売されたシナリオジェネレート型ロールプレイングゲーム。1月に発売された『ティル・ナ・ノーグ(ダーナの末裔)』の続編。
ゲームデザインは福田史裕。プログラムは竹谷直志と岩根誠一が担当した。