ロールプレイングゲーム
ブルトン・レイ
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (3枚)
定価 : 8,800円 (税別)
発売日 : 1990年11月30日
販売 : システムソフト
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PROMO WORD
そこは、剣と魔法の世界。
それは、愛と勇気の物語。
神秘的な中世ファンタジーの世界を舞台にした正統派ロールプレイングゲーム───ブルトン・レイ。そこは、人間と妖精たちが、まだ対話を忘れていない頃のロマンス・ワールド。この世界であなたは、ひとりの英雄に姿を変え、幾多の冒険を繰り広げる。あらゆる困難も、愛と勇気で、豊富な剣やアイテムで、そして時には魔法の力をかりて、きっと乗り越えてゆけるだろう。小気味よいテンポで進む複数の短編シナリオを収録。しかも、98版シナリオエディタで作成されたデータ及びシナリオ集Vol.1、Vol.2がそのまま使用可能。レベルアップした主人公やアイテムをX68000のシナリオに引き継ぐこともできる。はるかなる時空を超えて、誇り高き戦士の物語が、いまふたたび始まる。
●98版シナリオエディタで作成されたデータ及びシナリオ集Vol.1、Vol.2がそのまま使用可能。●小気味よいテンポで進む短編シナリオを複数収録。●各シナリオに、キャラクターの成長度に応じたレベルを設定。●レベルアップした主人公やアイテムを、次のシナリオに引き継ぐことも可能。●主人公のキャラクターは、特徴ある5人の中から選択が可能。●敵・味方キャラクターとも意志をもって行動する。●シチュエーションに応じて変化する豊富な会話メッセージ。●繊細なグラフィックで描かれた広大なマップとキャラクター。●半自動で行われるリアルな戦闘シーン。●仲間のキャラクターが使用する魔法の頻度を設定可能。●豊富なアイテムと魔法の種類はシナリオに応じた幅広いバリエーション。
ブルトンレイについて
システムソフトがティル・ナ・ノーグに続いたRPGを製作したのが、このブルトン・レイだった。ティル・ナ・ノーグはシナリオをコンピュータが作成するということで話題を呼んだが、このブルトン・レイはユーザーがシナリオを作成することを前提としたシステム作りがされているということで話題になった。市販のソフトではゲーム作成を基本としたツクールシリーズは存在していたものの、先にゲームとして出し、後にシナリオエディタを別売で出すという方式は、一時噂になったソーサリアンのシナリオエディタの市販化と重なったりして、やはり出ないということになるのでは?と思ったりしたがきっちり販売されている。これにより、市販のゲームをそのまま作成できる夢のゲームに一歩近づいた感があったが、いかんせんマイナーなままで終わってしまった。だが、プログラムを組めない人間がゲームを作成するという夢は当時の子供なら少なからずあった筈だ。当時は、今と違ってゲームクリエイターは輝いて見えたのだから。
ゲームはPC98先行でほぼ1年後にX68000で発売されたのだが、内容はPC98のままで、キャラクターの荒い動きなどもそのまま再現されている。X68000らしさは、オープニングで見られるタイトル画面1枚きりだ。
内容はアクティブRPGに近いのだが、バトルゴリラ風。自分が動かないと、周りの時も変化しない。戦闘シーンはもちろんのこと、店の中のキャラクターなども同様で、邪魔になって進めないために、自分自身がバタバタ動かないと場所を開けてくれない。目立った部分というと実はこの位で、あとは用意されたシナリオのレールに乗れば、ストーリーは進んでいく。
シナリオは7種類(魔術師デミトル、アシュレの炎、時の回廊、風の伝説、眠れる者の覚醒、英雄誕生、赤き妖精の花)が用意されており、クリアさえすればキャラクターを転送させて遊ぶこともできる。
多くのシナリオを提供し、小さなミニゲーム(といっても長いんだけど)を遊ばせる。なのに爽快感に掛ける部分がキツイ。システムソフト故かシミュレーションゲームっぽく感じるのだ。逆に、そこがいいという人も多いのだが…。早業でクリアせず、腰を落ち着かせてクリアする。時間に縛られている状態ではなく、そう、通勤時などで携帯ゲームとして遊ぶような、そういう遊び方ならまた考えも変わったと思う。再度チャレンジしているようだが、吉と出るか凶と出るか。
音楽に関してはオープニングディスクのオープニングを除いては基本的にどの音楽も自由に使えるとあって、決まった所で使われている曲というのは少ない。それっぽい曲に仕上げているというのは存在し、"Lotus Eaters"に関してはゲーム開始のプロローグ導入部分に使用されている場合が多い。また、"アイスブルーの瞳"に関してはエンディングに使われているシナリオが多い。
テクニックで語る部分はないのだが、聞いてみれば分かるとおり非常に懐かしい音色だ。BASIC等で最初から登録されているようなベタな音色なのだが、これがまた90年代というより80年代半ばのFM音源の生まれたてのような音で心をくすぐるのだ。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)
01 Opening
02 Lotus Eaters
03 The Holy Crown
04 The Sole Hope
05 See The Sunrise
06 Night Birds
07 時空の矢
08 The Pale Faces
09 黒い幻霊
10 予言の光
11 Dreamy Moon
12 Smelling Bottle
13 Bluish Tears
14 夢追いの丘
15 銀砂の果て
16 扉はひらく
17 アイスブルーの瞳
合計時間 : 18:49
作曲 : 柴田真季