オルゴール

GALLERY

影籐智名子と召使いの老婆。今回の依頼者。

桜沢加奈子。イラストレーター。

山田影一。町工場経営者。

加茂川宗尋。自称タレント。

菊岡みどり。女子大生。

羽柴姉妹。右が弘美。

友人の樋渡京介と医師の坂藤幸信。

PROMO WORD

灼熱の音が響きわたる季節。
うだるような暑さが、連日のように熱い吐息を吹きかける。
蝉の鳴き声さえも暑さに消え入り、
ただ汗の匂いだけが深呼吸している。
俺の事務所も例外なく、この熱い腕に捉えられている。
女が二人、歩いていた。
二人は季節に逆らうように、喪服を身に纏い、
手には数珠を携えている。
そして陽炎に揺れる俺の事務所に消えて行った。

プロローグ

　灼熱の音が響きわたる季節。
うだるような暑さが、連日のように熱い吐息を吹きかける。
蝉の鳴き声さえも暑さに消え入り、
ただ汗の匂いだけが深呼吸している。
俺の事務所も例外なく、この熱い腕に捉えられている。
女が二人、歩いていた。
二人は季節に逆らうように、喪服を身に纏い、
手には数珠を携えている。
そして陽炎に揺れる俺の事務所に消えて行った。

葬式の帰り、或いはこれから参列するのか……
どちらにしろ、あまり縁起の良い話ではない。
俺は喪服に包まれた女と対峙していた。
その背後には、無表情な老婆が影のように寄り添っている。
美しい顔立ちの女だった。影が薄く、線の細い印象を
受けるが、その目だけは異様な輝きを放っている。
窓から差し込む明かりが、彼女の横顔を照らしだす。

オルゴールについて

次回作のナイトメアより大きいフル画面での描写ではあるが、その分解像度は荒くなっており、50%に画像を縮小してもまだジャギーがまだ見える。そして、ゲームとしては問題ないレベルだが、大画面での描写のために犠牲になる容量の問題だろうか、圧縮を高めすぎた見返りとして色が一部化けてしまっている部分が見受けられる。
ストーリーは奇談亭を訪れる５人の誰かが、智名子の大切にしている市松人形を盗もうとしているので犯人を捜し出して欲しいう依頼を解決すること。その奇談亭で起こる事件の描写は残酷そのもので気分が悪くなる。ただ、描写の中には笑いを誘うようなやりとりがあったりしており、ホラー一辺倒になっていない、またプレイする人間の感情を様々な方向へ揺さぶる。どこかで見たような惨殺シーンや話の流れにニヤリとしながらもどっぷりはまりこませてくれたこの作品は一連のシリーズでも高評だ。

ゲームとしてどうかというと、フラグがきつい。何も起こらなくなりひたすら歩き回ったり調べたりする時間が長いのだ。逆に後半は放っておくと紙芝居のように勝手にストーリーが進んでエンディングに辿り着いてしまうという、ゲームとしてはかなり中途半端なデキ。最後はゲームとして作る時間がなかったのでは？とさえ思わせる。

TRACK LIST

ラジオ収録曲（FM音源+PCM音源）

内蔵音源
音源チップ：YAMAHA YM2612(OPN2)+RICHO RF5C68

01 The Gloomy Town
02 A Fine Autumn Day
03 Opposite Love
04 Orgel 4
05 Doubtful Touch Version 3
06 Vision of Love
07 Orgel 7
08 Orgel 8
09 Orgel 9
10 Sand Storm
11 Orgel 11
12 Orgel 12
13 Orgel 13
14 Orgel 14
15 Opposite Love (Piano Solo)

合計時間 : 17:16

作曲 : 斉藤康仁

DISCOGRAPHY

サイキック・ディテクティブ・シリーズ・ザ・ベスト

発売日: 1991年12月18日
価格: 2,500円(税込)
商品番号: TOCT-6381
販売元: 東芝EMI

収録曲

01 PHOTOGRAPH
02 AUTUMN
03 OPPOSITE LOVE
04 JAPANESQUE #3
05 IGNITER
06 D.N.A. (ReMIX)
07 JAPANESQUE #1 (ReMIX)
08 FEEL TIRED (ReMIX)
09 ROSE MARY
10 SAND STORM
11 A FEAR (ReMIX)
12 SHADOW
13 ALONE
14 INVITATION
15 YOU-ME

Orgol オルゴール - サイキック・ディテクティヴ・シリーズ VOL.4 : Windows