オリジナル3Dポリゴンアクションシューティングゲーム
ジオグラフシール
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (2枚)
定価 : 9,800円 (税別)
発売日 : 1994年3月15日 (発売予定3月12日から延期)
発売元 : エグザクト
○要2MBメモリ
○MIDI/内蔵音源対応
GALLERY
PROMO WORD
加速する戦慄は止められない。
はじめに
「これより作戦の説明を行う。
敵惑星WS090に建設中の地上プラント兵器は、我が連邦に脅威をもたらすのは必至である。
この作戦はプラント兵器を無力化し、壊滅する事にある。
諸君らは制空圏外より侵入、各自地上より極点をめざしプラントを破壊せよ。
現時点より、この作戦をプロジェクト・ジオグラフシールとする。
健闘を祈る、以上。」
ジオグラフシールについて
ジオグラフシール(Geographseal)は エグザクト が SHARP X68000 および X68030 専用として企画・開発し、1994年3月15日に発売したオリジナル3Dポリゴンアクションシューティングゲーム。エグザクト の X68000 市場最後の作品でこの後は家庭用ゲーム機のプレイステーションへと移ることになる。
ゲームデザイン及びメインプログラムは 山本浩(やまもとひろし)さんが担当している。
2023年に ジオグラフシール を含む EXACT PERFECT COLLECTION -1990~1994- for X68000 を X68000 用としてD4エンタープライズが数量限定販売で予約発売を行い完売。また、Windows PC用として限定1000本で EXACT PERFECT COLLECTION -1990~1994- for Windows(Windows10,11対応)2023年冬発売予定だ。
ジオグラフシール は X68000 のゲーム市場末期であったためか、18禁ゲームを除くゲームソフトの中でノープロテクト状態の出荷という極めて希なゲームだった。
印刷業者がパッケージにJANコードを印刷し忘れる失態を犯し、発売前に急遽送られてきたJANコードの印刷されたシールを1つ1つに貼った経験は忘れられない。
パソコン通信上で店頭用デモも配布するという行為も積極的に行われた。店頭用デモも見せる作りになっており足を止めて見る人が多かったのも事実。そして、何より10MHzのCPUなのにポリゴンでグリグリ動くのは心底驚かされた。限界の見えつつあったX68000でのゲームではアルゴリズムに磨きを掛けるゲームが多々あったが、その中でもプログラムのチューニングの凄さを久々に見せてくれたゲームだったのだ。また、コピーによって市場が成り立たなくなったと一部囁かれたものだが、このゲームは末期のマシンのゲームとは思えないほど売れに売れた。
ゲーム自体はプレイステーションのジャンピングフラッシュの元になったゲームと書くと分かりやすいだろうか。用意されたターゲットを破壊するとボスへと扉が開かれて決戦になる。希に3Dシューティング風のステージがあ存在する。。
ジャンプは2段ジャンプ以上の3段ジャンプができるようになっており、敵の上に飛び乗る事によりダメージを与えることができた。また、この技を駆使しないと倒せないボスキャラもおり、単なる一つの動作だけでは無く必要不可欠のものとしていた。
武器は多彩で、初期装備のバルカン、レーザー、ホーミング、ライアッとの計5種類。また、武器のレベルアップ(L4まで)もあった。武器自体は所定の位置の物を破壊するか、所定の敵を破壊することによって得られるもので、ランダム的な要素は無い。
ステージはガンガン攻め込むのが効果的なタイプと戦略的に物陰から隠れて撃つタイプが効果的なタイプに別れており見極めることも重要。こういうゲームは後半になるとグダグダになるパターンが多いと思うのだが最後のステージまでしっかりと作り込まれている印象を受けた。ただ、後半は難易度が割と高めでボスに辿り着くのもやっとだったりして、ボスでやられたりするとかなり落胆することになる。何度も落胆しては技術を磨くという日々が続き、一気にクリアできなかった。
更なる楽しみとしてX68000を2台持っていればシリアルケーブル接続で対戦ができるというのも凄かった。世の中2台も持っている人間はそうそういなかったと思われるのだが、我が家には2台のマシンとモニターが運良く転がっておりよく対戦で楽しんだ。意外にジャンプによる踏み付けが楽しい。また、よくある1つのモニターの分割でないところが自分だけの世界に入っている気がして気分も盛り上がった。
エグザクトのX68000最終作であるこの作品の音楽はいろんな意味で熟成されたと感じた。エグザクトの音楽が有名だったのは音楽の無茶苦茶っぷりでメロディとベースで引っ張る以外は不協和音ばかりで音が外れまくっていたからだ。それでも曲がいいという事実に代わりはなく、過去の作品であるアクアレスではCD化を果たしている。それ程の破壊力というか勢いがエグザクトにはあった。エトワールプリンセスでポップな方向に一時は移行したものの再びメカを中心とした無機質な世界に戻ったこの作品は過去の作品の中でもイチオシだ。
特にエグザクトらしさを語るならチョッパーを多用したベースは外せない。そういう意味ではオープニング、そしてミッション説明時に鳴る曲はまさにそれ。ワイヤーフレームでミッション説明を行う際はナイアス、アクアレスなども全て似たような曲が多いが、これはこれで良いと思わせる。ミッション中の曲は逆に印象に残るものが少なく似ている曲の多いのが残念だ。
エトワールプリンセスに続いてMIDIに対応している。しかしエトワールプリンセスが内蔵音源とのシンクロだったのに対して、この作品はMIDIのみ。それまではMIDIの処理がゲームの処理の足を引っ張るので音をほとんど出せないということだったのだが、今回のゲームではMIDIのみで奏でられる。これはつまり3D処理を行った上でも殆ど無理のない状況で演奏できるということ。しかし、出来映えとしてはややお粗末。メロディが基本的に内蔵音源版より1オクターブ低い音なので、派手な音楽が沈んで聞こえるのだ。音色のチョイスも妥当というより、もう少し考えた方がよかったんじゃないのかと思わせる。MIDIだからアレンジされているというより、そのままMIDIに置きかえて鳴らしただけというニュアンスなのが悲しいところだ。
裏技の紹介
【隠しドキュメント】
【デバッグモード】
TRACK LIST
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 OPENING
02 MISSION
03 STAGE 1
04 STAGE 2
05 STAGE 3
06 STAGE 4
07 STAGE 5
08 STAGE 6
09 STAGE 7
10 STAGE 8
11 BOSS 1
12 BOSS 2
13 STAGE CLEAR
14 GAME OVER
15 NAME ENTRY
16 VS.MENU
17 VS,BATTLE
18 ENDING
合計時間 : 20:25
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 OPENING
02 MISSION
03 STAGE 1
04 STAGE 2
05 STAGE 3
06 STAGE 4
07 STAGE 5
08 STAGE 6
09 STAGE 7
10 STAGE 8
11 BOSS 1
12 BOSS 2
13 STAGE CLEAR
14 GAME OVER
15 NAME ENTRY
16 VS.MENU
17 VS,BATTLE
18 ENDING
合計時間 : 19:55
作曲 : さえぐさひろゆき
niconico
作者: x68k-jp さん
注)動画は内蔵音源版。
作者: x68k-jp さん
注)動画は内蔵音源版。