恋する乙女は強いのです!
FRAY(フレイ)⎯ In magical adventure ⎯
対応機種 : NEC PC-9801VM/UV以降
NEC PC-88VA
メディア :
5inch 2HD (4枚)
3.5inch 2HD (4枚)
定価 : 7,800円 (税別)
発売日 : 1991年12月20日(発売予定11月下旬→12月12日から延期)
販売元 : マイクロキャビン
○PC-88VA対応
○PC-9801VM0/2/4は要16色ボード・640KB RAM
○PC-9801VFは要16色ボード・640KB RAM、2HDドライブ
○PC-9801/E/F/M/U/LT/HA/ハイレゾモードでは動作不可
○サウンドボード・ジョイスティック対応
GALLERY
PROMO WORD
[VRシステム(Ver.2)・フレイスペシャル]
●ビッグスケールシナリオ
Xakを基本に作られた [FRAY] の世界はいうまでもなく壮大。
●リアル・アクション
VRシステム(Ver.2)搭載の多重スクロールやアニメーション効果により、美しく、よりリアルな画面を演出します。今までには体験したことのないような感覚を味わう事ができます。
●コミカル・モンスター
ユーモアあふれるキャラクタ達が登場します。ボスキャラと間違えてしまいそうなほどビッグなモンスターも現われるぞ!
●カラフルマジックパワー
ロッド(杖)による攻撃魔法8種類、スクロール(巻物)魔法11種類。多種多彩な攻撃魔法がバトルシーン中、すべてカラフルアニメーション!
プロローグ
エピソード(Xak I より)~
それは聖暦753年のある日のことでした。
森の泉に水を汲みに出かけた私は、泉のほとりでモンスターに襲われ、大ケガをしてしまったのです。
その時やってきたのが、ラトク・カートその人でした。
彼はあたりにいたモンスターを蹴散らすと、私に声をかけてくれました。
「君、もう大丈夫だよ。あぁ、こんなにケガをして。よし、背中に乗りなさい。」
それから、病院までの間は夢の中にいる様でした。でも、私を病院に預けると彼は嵐のように去って行ったのです。
「使命があるんだ。」と言って。
それからの活躍はみなさんがご存知の通りです。王家の聖域に向かった彼は、幾多の試練を乗り越えて、妖魔バドゥーを倒しました。
そして、あの日から彼は私の心の一部に、いいえ、すべてになったのです。
インターミッション(フレイの決心)~
そう、あの日はラトクが帰って来てから数日が過ぎていました。
「ラトクのために何かをしたい。」という思いでいっぱいになった私は、エンドラさんの所へ相談に行ったのです。エンドラさんは、私が魔法使いとしての才能に恵まれていることを教えてくれました。そして、魔導都市ミルセイアの魔法学校(マジック・アカデミー)への入学を薦めてくれたのです。これはつらい選択でした。なぜなら、ラトクのために入学するということは、同時にラトクと離れなければならないということでしたから。
でも、私は決めました。”前向きに進め”と父に教えられてきたのですから…。
それから、ひと月の後、私は魔法学校に向けて旅立ったのです。
インターミッション(修行の日々)~
学校では、たくさんの友達もできて楽しく過ごしました。
ただ、ラトクと会えないのがさみしくもありましたけど。
毎日の授業も楽しく、先生方も良い人ばかりでした。中でも若手No.1のミル魔導士の話には、ことかきません。例えば、テレポートの魔法を教えている時のことです。
ミルは(ミルは、先生と呼ばれるのがはずかしいそうなので、みんなミルって呼んでいます。)「じゃあ、今からあの建物の上にテレポートしますから。」と言ってテレポートしたのに、現れたのは隣の建物だったんです。「ごめんなさい。イメージしそこねたみたいですね。」と、まあこんな調子です。でも、魔力はダントツにあるんですよ。
そして、3年の月日が流れていきました。
プロローグ(フレイの旅立ち)~
魔法学校を卒業し、フェアレスの町へ帰り着いた私を待っていたもの。それは一通の手紙でした。
私を残して旅に出たラトク・カート。
その事実を知ってショックを受けたのは言うまでもありません。でも、そんな私をエンドラさんとエリスが励ましてくれました。
エリス「フレイ、ラトクを追いなさい。あなたはラトクに会いたいんでしょ」
エンドラ「あなたの力を信じなさい。どんなことでもできるはずです。」
2人の励ましを受けて、私は心を決めました。私はラトクに会いたい、そのための力もある。だから、追いかけて共に旅をするんだ。そう心に決めると、急に体が軽くなりました。
そして、私は旅立ったのです。冒険の旅へと。
登場人物
[フレイア・シェルバーン]
本ゲームの主人公。16歳、女性。
魔導都市ミルセイアで修行を積んだ魔法戦士であり、ラトク(サークの主人公)を慕い、常にラトクと共にありたいと願う夢多き少女でもある。今回は、ラトクを追う長く厳しい旅に出るのだが…?
[ラトク・カート]
ゲーム"Xak"シリーズの主人公。19歳、男性。
戦神デュエルの子孫で、この人間界を守る運命を神々より与えられているらしい。3年前バドゥーの復活の時、単身王家の聖域に乗り込みバドゥ復活を阻止した英雄であるが、常に他人のために行動する心やさしき青年でもある。今回は、父の噂を聞いた彼が、港町バヌワへ旅に出た後より始まることになる。
[ミリアム・スイート]
ヴァルアの町の元気少女。10歳、女性。
愛称はミリーである。道具屋を営むおじいさんと暮らしている。「私ってば天才!」と「私はガキじゃないわよ!」が口癖。
[エリス]
フェアレスの町長の孫、18 歳、女性。
ラトクの幼なじみであり、フレイの恋のライバルでもある。しかし、この手の話に鈍いラトクは何も気づいていないのであった。がんばれエリス。負けるなフレイ。
[ミル・グリード]
ミルセイアの魔導士。24歳、男性。
フレイの修業時代の先生の内の一人である。魔導士は常にサークの力に接しているため、普通の人々より長寿となる。そのため、彼も見た目は18 歳くらいに見えるのである。ただ、非常に力は強いのだが、肝心のところでドジをふむ、致命的な欠陥を持っている準魔導士である。
[エンドラ]
フェアレスの町の魔法使い。?歳、女性。
オッドアイの不思議な色をした瞳を持つ大人の女性である。フレイの素質を見抜き、魔導都市に入学を薦めたのも彼女であり、常に良き助言者として町の人々に知られている。しかし、出身地や年令など、多くは謎に包まれている。
フレイについて
MSX2(turboR)版に1年程遅れて出たのがこのPC-9801VM/UV以降版(PC88VAにも対応)。ゲーム画面右上のフレイの絵が一新されている。
ゲームは基本的に縦に進んでいくアクションゲーム。お金で魔法や武器、防具を購入してパワーアップというRPG的な要素は持っているものの撃って避ける、そしてジャンプで飛び越えるというアクション要素があまりにも強く、RPG的要素は希薄だ。
難易度は割と高めなのも特徴。このシリーズ、サーク1はよかったものの進化するたびにゲームの難易度は高くなっていき、楽しんでゲームを進行していくという点が薄れてしまった。難しい原因の一つにPC-9801というハードのせいもあるだろうか。シューティング的な部分だけならまだしも、「ジャンプ」という概念が入ると極端に難しくなるからだ。特にタイミングが狂うと即ゲームオーバー。このあたり同ジャンルのワルキューレの伝説のようなダメージを受けるだけというルールにすれば良かったのではないかと思う。X68000等で出し直したらハードの力を使って面白いものができたのではないかと思うが、マイクロキャビンはX68000にリファインしてソフトを出すつもりはなかったようだ。サークⅡ、幻影都市はタケル・ブラザー工業から販売されている。
残念なのは難易度のお陰でコミカルに徹しきれないところだろうか。オープニングはそれっぽい部分を醸し出している。しかし、ゲームは途中の会話シーンで何度もコミカルさを出そうとはしているもののゲームの作りが真面目なものだから、プレイしている人間は、そんな内容など吹き飛んでしまう。そういうパロディ的な部分で見ればジャンルは違うもののパロディウスシリーズは旨く行えていると改めて思う。
ラトクのそっくりさんまで登場させながら後半の路線は完全におふざけ無し。いや…サーフィンシーンだけが救いで、それ以外は普通のゲームのようなエンディングで終わってしまい、これでいいのか「フレイ」は!?と思わずにはいられない。あと、ディスク4枚にしては、凄く内容が少なかった気がするが、何に食われているのだろう。
音楽はサーク1の音楽を少しかじりながら、ほとんどがコミカルな音楽で構成されている。
フェアレスの町 [フェアレス]、町の教会 [フェアレスの教会]、Tears [手紙]、飛翔 [空中戦]の4曲がサークからのアレンジになっている。Tears [手紙]」はサークでバドゥーを倒した後に流れるBGMだが、フレイに関してはゲームの初っぱなから使われる。
音楽サイドは、とにかく「コミカル路線」で伝えられていたのではないだろうか?音楽だけがこのゲーム「フレイ」の本来あるべき姿を表していると感じる。メインのBGMの2曲、そしてボスの曲とメインで使われる曲を聞いていればイメージだけが先行するはずだ。
最後に、「エンディングマーチ/旅立ち [スタッフロール]」だが、1ループが40秒少しの曲なのに7分間も続くため、2ループで終了させている。
裏技の紹介
【隠しグラフィック】
【GOGOピクシーを遊ぶ】
【デバッグモード】
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+SSG)
音源チップ:YAMAHA YM2203(OPN)
01 メーカーロゴ (マイクロキャビンロゴ)
02 帰郷 (オープニング1)
03 おのろけフレイ (オープニング2)
04 HURRY FRAY! (タイトルバック/エンディング)
05 フェアレスの町 (フェアレス)
06 町の教会 (フェアレスの教会)
07 Tears (手紙)
08 Running Fray (メインBGM1)
09 フレイのマーチ (メインBGM2)
10 平和な町 (村/町)
11 ドミソGo (ボス)
12 ミリーのテーマ (ミリー会話シーン)
13 空に浮く城 (空中城登場)
14 飛翔 (空中戦)
15 城のテラス (空中城 ク・オル)
16 ク・オルのワルツ (ク・オル迷宮内)
17 サーフィンGo!Go! (サーフィンシーン)
18 邪悪の中心 (ラストシーン)
19 ピクシー VS. フレイ (ダーク・メア)
20 ヴァルアの祝宴 (平和)
21 星空の下で (エピローグ)
22 エンディングマーチ/旅立ち (スタッフロール)
注:曲名はFMP版を使用。
ただし、08,09,11,16,17,20はオフィシャルの曲名。
合計時間 : 23:59
作曲 : 新田忠弘, 福田康文, 瓜田幸治
DISCOGRAPHY
サークⅡ&フレイ
発売日: 1991年5月25日
価格: 2,400円(税抜)
商品番号: PSCX-1023
販売元: ポリスター
収録曲
〈アレンジ・バージョン〉
01 メインタイトル
02 ボローズの森
〈サークⅡ・オリジナル・バージョン〉
03 繁栄
04 暗雲
05 メインタイトル
06 現在
07 ボローズの森
08 タウトゥーク・森の民
09 バヌワの町
10 酒場の酔っ払い
11 放浪の吟遊詩人
12 聖なる故え
13 町人
14 町人
15 AI・YU・E・NI
16 再会・親しき友よ
17 天空の橋
18 森の洞窟
19 激闘!四天王
20 眠り姫ミューン
21 TA・KA・MI・NI・TE
22 鉱夫ベルナンドの苦悩
23 結晶採掘場
24 あやしき輝き
25 カウリャンの城
26 水路を行く
27 トラップ
28 ゲームオーバー
29 参上!レイ
30 港にて
31 船出
32 襲撃!
33 テスマウンテンの漂着
34 封印の地
35 赤き月満ちるとき
36 飛翔
37 ただ一人最終決戦!
38 対峙!将軍ゴスペル
39 妖魔対決
40 最後の死闘
41 静かなる勝利
42 再会・同士たち!
43 エンディング1
44 フレイとピクシー
45 エンディング2
〈フレイ・オリジナル・バージョン〉
46 Running Fray
47 フレイのマーチ
48 ドミソGO!
49 ク・オルのワルツ
50 サーフィンGO GO!
51 バルアの祝宴
レジェンドオブゲームミュージック
コンシューマーBOX
発売日: 2006年3月24日
価格: 16,800円(税込)
商品番号: SCDC-00497~506
販売元: サイトロン
当時の広告
証言
YOU@さんのPC98版続き、
— ここまひ(赤い靴CLUB) (@kokomahi) August 29, 2022
最近、お手伝いで絵を描かせて頂いた、某所さんからも、
MSX2+版とPCエンジンCD-ROM2版のパッケージが!
『FRAY』のイラストは、某社2年目の夏休みに、別ルートからのお誘いで、こっそりバイトで描かせて頂いたもので、いまだにファンも多い作品で、かかわれて幸せでした?? pic.twitter.com/6CSsqIzBat