疾駆する宇宙、X68000オリジナル。シューティング・ドリーム発進!
ソル・フィース
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (3枚)
定価 : 8,800円 (税別)
発売日 : 1990年11月17日(発売予定11月上旬→11月16日から延期)
販売元 : ウルフ・チーム
○MIDI対応 (要CZ-6BMIまたはSX-68M)
数字ボタンを選択すると映像を再生
CM-64版MT-32版
内蔵音源版
GALLERY
PACKAGE REPRODUCTION
機械が人間を支配していた悪魔のような時代・・・。幾度か機械への反抗を試みた人間に対し、マ
ザーコンピューターGCS-WTは、人間狩りという一方的な虐殺で報いた。
反機械の急先鋒である、科学者エドウィン・M・フィースも、このとき命を落とし、人類の未
来は閉ざされたかにみえた。
しかし、ここに最後の希望とでもいえる、要因があった。即ち、後世において、フィースの落
とし子と呼ばれる二人の若者の存在である。
航宙士エリック・ウイリアムズと、フィースの助手であり、射撃手でもあるミサオ・ハタナカ
の二人は、フィースの遺作となった、複座式超高速宇宙戦闘機ソル・フィースを駆り、密集する
宇宙軍の領域をかいくぐりながら、GCS-WTの拠城たる太陽系第三惑星地球を目指そうと試
みる。
だが、地球までの航路には、強力な星間警備隊が、幾重にも防御を固めているのだった・・・・・・。
光と熱が交錯するなか、血とオイルの惨劇が始まる・・・・・・。
視覚中枢に訴えかける美しいグラフィック!
X-68000の性能を余すところなく発揮した、グラフィックは、ウ
ルフ・チームの技術の粋を結集したもので、貴方の網膜を遥か宇宙
の彼方へいざなうことでしょう。
新システムによるフルアニメーションオープニング!!
業界を震撼させ続けている、ウルフ・チームのオープニングは、
今回また、新たなる進化を遂げました!
グラナダの作者による、画面全体を瞬時に描き換えるという、全
く新しいアニメーションシステムにより、本物のアニメそのままの
感動を味わえます。
多関節キャラのオンパレード!
ゲーム中にでてくる敵キャラクターの多様な動きを追求した答え
としての多関節キャラクターは、あらゆる面で、従来のパソコンゲ
ームを凌いでおり、想像を絶した迫力で貴方にせまります!
正統派シューティングゲームの集大成!
簡単な操作と、スムーズな動き、そしてバリエーション豊かな敵
キャラクターが織りなす壮大なスペースオペラ、ソル・フィースは、
まさに正統派シューティングゲームの集大成というべき作品です。
MIDI対応のすばらしい音楽!!
MIDI音源を使用することにより、内蔵音源を超える素晴らしい
BGMでゲームを堪能いただけます。
ジョイスティック/ADPCM/MIDI対応
対応MIDI ローランド社製MT32/CM32L/CM64
MIDIを使用するには別売りの専用MIDIボードが必要です。
CZ-6BM1(SHARP)または、SX68M(SYSTEM SACOM)
※当社は当社が著作権を有する本ソフトウェアのレンタル行為、
及び複製行為について、これを一切許可しておりません。
もし違反した場合は懲役または罰金が課されます。
ウルフ・チーム 〒169東京都新宿区西早稲田2-14-1TOHMA西早稲田ビルB1
ストーリー
"年号の必要とされなかった時代"ないしは"年号の冒漬されていた時代"と呼ばれる時代があった。強いて西暦を用いるならば、その3000年代初頭から中葉にかけての一時期、宇宙は、人間ではなく、年号を必要としない機械によって統制されていた。異常に奇形化し、肥大した科学の結末である、このおぞましい時代は、それに前後する長大な人類の歴史の中でも、極めて特殊な一時期といえるであろう。
1.前奏曲
さて、人類をある意昧では支配すらした機械、仮に当時の呼び名を採って無機生命体としておくが、それについて、多少、時代を溯行して説明をしておこう。
西暦2000年代中葉、宇宙への進出をあらゆる意昧で果たした人類は、約三百の恒星系を手中に収めると、その学術的好奇心を次なる標的へ向けはじめた。
即ち、電子頭脳における疑似思考回路ならびに疑似感情システムの開発である。
このうち前者が、より確立されていく事は、人類の負担を極端に軽くすると予想され、その研究は全人類の期待のもと、日進月歩その成果をあらわしていった。
そして2900年、あらゆる性能において従来のコンピューターを凌駕するスーパーコンピューター"GCS-WT"は完成した。
GCS-WTは地球に置かれ、地球上の全てのコンピューターはGCS-WTの端末となった。
マザーコンピューターとなったGCS-WTは正確な思考回路の判断により、あらゆる事象に対し適切な決断を下し、その功績は全人類の認めるところとなった。
かくてGCS-WTは他星系全てのコンピューターの上に立つマザーコンピューターとなり、人類は、それまでの多大な労働から開放されたのである。
が、これはまた一つの社会的奇形児を生み出した。過分な恩恵をGCS-WTから受けた人類の、精神的な堕落である。その蚕食の度合は年月に比例して増大していった。
そのような中、疑似感情システムがGCS-WTへ組み込まれた。
疑似感情システムは、特に需要を迫られていた訳ではない。むしろ機械が感情を持つということに対しての危険性を訴える声の方が強かったのであるが、この開発は実に強く科学者たちの好奇心を刺激した。
供給する側の異常な熱意により、疑似思考回路に勝るとも劣らない勢いで開発された疑似感情システムは、前者と50年の時差で完成した。ただ、50年という時問は、人類の精神を蝕むには充分すぎた。誰一人として疑似感情システムの設置に異論を唱えなかったのである。
そして、人類と機械の立場が逆転した。かつての主人は飼い犬となりさがったのである。
2.歴史的狂言
人類は、一切の責務をGCS-WTへ押し付けた筈であったが、GCS-WTが知性と感情を備えたとき、それは義務と権利を譲渡しただけのこととなった。機械で出釆た専制君主の誕生である。
GCS-WTへ組み込まれた疑似感情システムは、ごく初歩的なものであったが、GCS-WTは自ら着実に、そのシステムをより向上させていった。そしてある時、彼は気付いたのである。"宇宙は全て自分の思い通りになる"と。
彼は、極めて合理的な思考を持っていた。加えて自分本位に物事を見る傾向が現れ始めた。詰まるところ、彼の疑似感情システムは完全ではなかったのであるが、強大な力を手中に収めた彼にとって、そのようなことはどうでも良いことだった。
先ず、彼は自分に不必要な要素を排除していった。そして、最初に廃止されたのが年号である。これは、人類にとっては、正に寝耳に水の出来事であり、多くの人々が愕然としたのであるが、まだこの段階では、人類の精神は完全に活性化しておらず、西暦をはじめとする全ての年号が廃止されたのに対し、大きな反発は起こらなかった。が、これが、やがて宗教、学問、医療にまで及ぶに至って、ついに人類は立ち上がった。具体的な行動は、GCS-WTの破壊計画という形であらわれたのであるが、この反抗は計画自体が不完全なものであり、簡単に失敗してしまった。そのうえこの事件はGCS-WTに、「人類は非常に危険な要因である」という観念を植えつけてしまった。
この深刻な主客転倒の末、GCS-WTは人類を他の品々と同等に扱うようにするという結論を出した。個人名が由緒ある旧来のものから、散文的で暖かみに欠けるアルファベットと数字によるものへ変更され、人類の行動範囲にも、一定の枠が設けられた。この屈辱的な仕打ちに対して、アルタイル星系の科学者、エドウィン・M・フィースは、一つの作戦を立案した。
彼の言によれば、GCS-WTの思考、感情の両回路は、我々のそれと較べて非常未熟で偏りがあり、特に自衛の面でズサンさが目立つのだという。外面的に見ればGCS-WTの拠城と化している地球の周りは、幾重にも宇宙軍がガードしており、非常に堅固なのであるが、内面はスキだらけで、独立したコンピューターを用いれば、GCS-WTのデータバンク内に侵入するのは、たやすいのである。そこで、GCS-WTの全データを消去してしまい、その間に、フィースの設計した複座式超高速宇宙戦闘艇ソル・フィース号で、地球へ向かい、GCS-WTを破壊するのだ。勿論、宇宙軍にも非常時を想定したプログラムがあるが、非常用プログラムでは宇宙軍が個々の領域外に出るのは不可能なので、ソル・フィースはそれらのすき間を飛べばよいのである。
ただ、この案には一つ、看過しえない欠点があった。GCS-WTの持つメモリーチェックシステムの存在である。いくらデータを消去したとしても、メモリーチェックシステムによりそれが簡単に発見されて復元されるようでは何の意昧も持たない。しかも、そのような失敗を犯したら、以後GCS-WTは、この上なく堅固なデータ防御システムを構築してしまうだろう。
メモリーチェックシステム自体の破壊ということも考えられたが、流石にこれは外部からの侵入に対して堅い防御がなされていて、その防御がとかれるには、GCS-WTが、全宇宙規模ぐらいの大命令を実行せねばならず、そのようなきざしは全くなかった。
人問側の思域をよそに、状況は更に変化をみせた。地球で、暴徒化した民衆がGCS-WTへ攻撃を仕掛けたのである。
すぐさま鎮圧されたこの暴動は、ごく小さなものであったが、その影響たるや絶大を極めた。GCS-WTは遂に人類を危険分子と見なし、人間狩りを宇宙規模で開始したのだ。連日、億単位の血が流され、人類の混乱は絶頂に達し、そのなかでエドウィン・M・フィースも命を落としたのである。
人類にとってこの損失は大きすぎた。だが、この全宇宙規模の人間狩りは、皮肉にもメモリーチェックシステムを守る見えない防御壁を取り除くことになったのである。
3.残照か黎明か
アルタイル星系第五惑星スーリヤ。エドウィン・M・フィースのいたこの惑星の地下にある秘密ドックに、ソル・フィースは乗員を待ちながら鎮座している。今にも不満の声を上けそうなコックピットを一組の男女が見上けていた。
彼等は、フィース博士の計画のなかで、ソル・フィースに搭乗する重責を担っていたのである。エリック・ウィリアムズは23才、天性の操縦テクニックをフィースに見込まれ、ソル・フィースのパイロットを務めることになっていた。
ミサオ・ハタナカはフィースの助手を務めていた21才の女性で、フィースの計画の全容を知っている唯一の人間であった。故に、彼女はソル・フィースの後席で射撃手兼ナビゲーターを務めることになっていた。
フィースに忠実であったこの二人は、これを機に、メモリーチェックシステムを破壊し、その計画を逐行するつもりでいたのだ。
「システムは一応完壁ね……」
内部の点検をマニュアル片手にしていたミサオが言った。整備、点検、その他何から何まで彼等二人でしなければならなくなっていた。
「じゃあ、予定通り、明日の14時に決行だな……」
予定通りとエリックは答えたが、この予定とは、当初のものとやや異なる。一つは、星問警備隊の事で、彼等がワープアウト地点に考えていた、シリウス星系付近から地球までの空間を、宇宙軍の領域にふれないように飛ぶとすると、最低でも、5ヶ所で星問警備隊との衝突を余議なくさせられるということ。もう一つは、GCS-WTを破壊したあとでも地球上に残っている多量の兵器はなお制御が可能であり、その絶大な火力を用いて地球近辺に駐留している宇宙軍を壊滅することができるということである。
後者は喜ぶべき事であるが、自分たちの行動の重大さを認識している二人は、その障壁となりそうな前者を、より深刻にとらえていた。
「5つの星間警備隊との交戦か……きびしすぎるな……」
「ふつうありえないことね……」
何度このような会話を交わしただろう…。弱気になるのは彼等の年齢を考慮に入れれば仕方のないことかもしれない。だが、他に道のないことも二人は知っていた。
あえて西暦を用いれば、その3325年2月9日の14時、全宇宙の活動が停止した。
GCS-WTをはじめとする、全無機生命体に対するこの痛烈な第一撃は、GCS-WTデータバンク内に侵入を果たしたミサオの十本の指から放たれたものであった。
メモリーチェックシステムのない今、GCS-WTはデータの完全な復元まで最低でも300時間はかかる。そしてその間にすべてがきまるのである。
ワープアウトしたソル・フィースは、シリウスの青白い光を虚空に反射させながら、不明確な未来へその軌跡を描いていった。
『ソル・フィース』について
『ソル・フィース』(SOL-FEACE)はウルフ・チームが開発を行い、1990年11月7日にSHARP X68000専用として発売した横スクロールシューティングゲーム。
外部MIDI機器(Roland MT-32/CM-32LのLA音源部/CM-64は加えてRS-PCM音源部)に対応(起動時に登録キーを押しっぱなしにする)している。
ゲームデザイン、プログラムは谷裕紀彦(Yukihiko Tani)さん。中学3年生になってNEC PC-8801mkⅡを手に入れゲーム作成を開始。電波新聞社刊行の『マイコンBASICマガジン』にゲームプログラムを投稿しており、度々掲載されていたことは界隈で有名。
高校卒業後はコンピュータの専門学校へ進学し、その後ウルフチームへ入社。X68000でプログラムを始めたのは入社してからで、スプライトを扱うのも初めてだったという。
グラナダ、FZ戦記アクシスに続くウルフ・チームX68000オリジナル作品。ディスク1は毎度の事ながらオープニング専用のディスクとなっておりフルアニメーションで見せつけてくれる。特に今回はキャラクターのみがアニメーションするのではなく、背景そのものもグリグリ動くので躍動感は素晴らしい。その様は初めて見たときは本当に凄いと感じた。が、今回はデザインの弱さが露出することになる。
お世辞にもカッコイイとは言い難い機体(ハッキリ書くと格好悪い)にブサイクな主人公らしき搭乗者男女2名。このゲームの最大の難点である部分がオープニングディスクから滲み出ているのである。キャラクターに対する格好良さや渋さがあまりにもなく、また素人が描いたような背景やキャラクターが「見た目の判断」というラインで人気を下げたとも言える。実に惜しい作品となった。
今回の作品はベーマガのプログラム投稿で有名だったBug太郎氏プロデビュー。ゲームデザインとプログラムを担当している。よって上記の目新しいシステムにも頷ける。また、キャラクターの疑似回転機能は益々パワーアップ。1面のボスの足の動きはアーケードゲームで出ていたグラディウス3の1面ボスよりも動きが圧倒的にイイと各雑誌で評判であった。
ゲーム操作は至って単純。ボタンはスペースキーを使用するだけでパワーアップはアイテムに体当たりという方法を採っている。
なお、体当たりする部位により装着される場所が異なることに注目したい。これにより、多種多様なコンビネーションで攻撃方法を行うことができるし、武器による自分なりの攻略方法を編み出すことが容易にできる。また、ボタンを離している間は砲台の角度を自由に変えることができるのも目新しいシステム。これにより、攻撃のバリエーション、攻略法は幅広くなるのだ。
自機の移動スピードの変更は CONFIG MODE でのみ可能となっているのが注意点。スピードアップアイテムは存在しない。ただ、スピードが早くてありがちな壁への激突は基本的にミスとならない。当たり所が悪ければ即時に爆発だが、大概は予想外の場所へはじき飛ばされるのである。ゲームのシステムとしては目新しい物ばかりであるのに、無駄がなく失敗に終わっていないのは絶賛すべき点である。
各ステージごとの色や、ボスのアルゴリズムも多種多彩であり、初めてプレイした人はステージの斬新さや、攻略に興味を覚えるだろう。しかしながら、このゲームに難点が無い訳ではない。
まず1点は上記で述べたグラフィックの不味さ。そしてもう1点はゲームの難易度である。実際4面クリアまでは誰でも到達できるレベルであるが、5面以降は1面進むごとに尋常な難易度の上がり方ではなくなる。特にボス戦はアルゴリズムパターンが多いのに加え、攻撃が強烈でなのだ。また、コンティニューが5面以降は全て5面に戻される。1つのボスを攻略するのさえ苦しいのに戻されるというのは余りにも大きい課題である。2度目をやりたいと思うのは恐らく攻略法のヒラメキが起こったとき以外はないかもしれない。かく言う私も、受験で挫折を喰らい、このゲームで更に挫折を喰らった記憶がある。何度かクリアしたことがあるが、それは自分の中でも偶然として捉えている。
色々書いてはいるが、X68000の中でシューティングの最高傑作を述べるならこのソル・フィースを私は推す。
MIDI対応で注釈は無いが、このソル・フィースはLA音源の上にCM32PにあたるPCMの音を被せる方式で音を鳴らすことになっている。
つまり機種によって作り分けている訳ではなく、ベースとなるLA音源版を作成し、その上でPCMの音を大音量で鳴らすことにより、LA音源の音を打ち消す訳だ。しかし、この方法を採ると共通として使用しているリズムの音量がPCM側で聞く場合に小さくなる欠点があった。また、共用しているブラス系の音はLA音源のみから発せられるため、LA音源単体で聞くと若干ボリュームが大きく、PCMと合わせると小さめに聞こえるという難しい状況もあった。
このMIDI版はMT-32部分にCM-32P部分を重ねるだけといった作りになっている。いわゆる強引に上位グレードのCM-32Pの音でMT-32の音をかき消すような形で作られていて、リズムの音が非常に聞こえにくい。そこで、この収録分に関してはリズム部分のボリュームだけ強制的に上げてある。というかそれでも小さいくらいだ。
音量やバランスに関してはそういう意味でかなり強引な部分があるが、やはりCM-32P部分の音と質には圧巻だ。
オススメはステージ2の曲。シューティングぽくないのだが、LA音源部分のコードとPCM部分のバランスが絶妙で、それに交わるストリングスが好きだ。
グラナダやアクシスで聴かせてくれたMT-32の曲であるが、タイトルを経る毎にグレードがダウンしている気がする。このソルフィースではMT-32だけで聴くと、細いのだ。また、ピアノやブラス部分の音が妙に弱く感じる。これは最初からMT-32を想定して作られていなかったのではないかと思わせる。
結局CM-64(MT-32+CM32P)の対応作品はこれが最後になったと思われる。その後のアークスオデッセイではMT-32部分のみの対応となっていた。
MIDI版のベースともいえるMT-32。作品を重ねるに連れて新鮮さが無くなっているのが否めない。というのも、1作目のグラナダではオリジナルの音色を多用した上で明かなアレンジパートの追加があった。それに加え徐々に薄くなり、このソル・フィースでは、かなり曖昧になった。オリジナルの音色は使い回しな上、この作品では遂に標準プリセットされている音色の多用が進んだ。
"Doctor Solo"と呼ばれる音色がそれだ。これには、少しがっかりした。また、オルガンの音色をメインに持ってくる曲もあったりして、音色の選択も少々難ありに感じた。
されど、曲自体はしっかりしており、ウルフチームならではの音がFM音源で確立できたのと同様にMIDIの世界でも確立できたと思うのだ。
内蔵音源は、レベルが下がる傾向にあったウルフの音色使いであるが、このソルフィースも内蔵の音はお世辞にも良いとは言えない。リズムのADPCMも使い回しなためアンバランスさは隠せない。ましてや、こういうシューティングゲームの効果音で欠かせない爆発音はザコを倒すたびに鳴るためにリズムパート自体が消えてしまう。その段階で何か間違えているのでは?と思わせる。
音楽面では純粋におかしい部分がある。最初のボス曲はループするとメロディがずれてくる。ループする音楽を作成する上でやってはならないミスだが、この後に出たアークスオデッセイでも同様のミスがあった。他にも、3面の曲でブラスの音量がループしたときに元に戻っていない。エンディングの曲がメロディと伴奏がずれている等、打ち込みをしたことのある人間なら誰もが犯す間違いを残したまま製品化されている。
裏技の紹介
【隠しグラフィックスを見る】
システムディスクでHuman68kでコマンドモードを起動した後、ゲームディスク2を入れて「OMAKE.X」を起動させる。
【隠しメッセージ】
ゲームディスク2の中にドキュメントファイルが存在する。
YONDE.DOC
締め切りまで3時間と記載があるので1990年11月8日の20時が締め切りと思われるが、結局間に合わなかったようで11月9日のタイムスタンプのファイルがある。そして、全員が締め切りに追われていたわけでは無いようで、翌朝9日の8時前後に上記のグラフィックが追加されている。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 IPL~OPENING
02 STAGE1 Cosmic Illusion
03 STAGE2
04 BOSS A
05 STAGE3
06 STAGE4 Glasier
07 BOSS B
08 STAGE5
09 STAGE6
10 STAGE7
11 BOSS C
12 STAGE CLEAR
13 ENDING
14 STAFF ROLL
15 GAME OVER
16 DEMO DISK MUSIC
合計時間 : 21:23
ラジオ収録曲(MIDI音源)
01 IPL~OPENING
02 STAGE1 Cosmic Illusion
03 STAGE2
04 BOSS A
05 STAGE3
06 STAGE4 Glasier
07 BOSS B
08 STAGE5
09 STAGE6
10 STAGE7
11 BOSS C
12 STAGE CLEAR
13 ENDING
14 STAFF ROLL
15 GAME OVER
16 DEMO DISK MUSIC
合計時間 : 21:46
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 IPL~OPENING
02 STAGE1 Cosmic Illusion
03 STAGE2
04 BOSS A
05 STAGE3
06 STAGE4 Glasier
07 BOSS B
08 STAGE5
09 STAGE6
10 STAGE7
11 BOSS C
12 STAGE CLEAR
13 ENDING
14 STAFF ROLL
15 GAME OVER
16 DEMO DISK MUSIC
合計時間 : 21:46
作曲 : 桜庭統
sm11354562 - X68000版 ソルフィース 店頭デモ
X68000 [CM-64] ソル フィース
/ Sol Feace - Full Game
X68000 ソルフィース [MIDI MT-32] ノーミスクリア 【HD720p】
ソル・フィース FM音源版 : Sol-Feace(FM Sound). X68000実機
当時の広告
エンディングムービー
数字ボタンを選択すると動画再生
CM-64版 / MT-32版