GENOCIDE・GENOCIDE2、そしてスペシャルデモを内包しズーム史上最強のGENOCIDE²ついにリリース!
ジェノサイド(ジェノサイド・スクウェア)
対応機種 : 富士通 FM TOWNS
メディア : CD-ROM (1枚)
定価 : 12,800円 (税別)
発売日 : 1993年4月28日
販売元 : ズーム
○RAM2MB以上必要
○FM-TOWNS MARTY非対応
○ジョイパッド対応
○RS-MIDI対応
○ハードディスク対応
○Roland SC-55対応
GALLERY
PROMO WORD
西暦2121年、人類の苦悩は頂点に達していた。太陽系の星を何度破壊しても余るほどの飾りだけの爆発物の数、増え続ける人口、国際的テロ活動、国家間での極端な貧富の差…
2172年、それらの問題を解決する人類の救世主とすべく、「MESIA」を、大型端末装置として設置・稼働開始することに成功した。
しかし、「MESIA」は徐々に人類に対して暴挙を及ぼすようになり、次第に影を落としつつあった。
これに対して、「I.P.C」の技術の粋を結集し、有人のバトルマシーンを開発。メシアシステムのセキュリティ機構をかいくぐれるよう設計されたそれは、、「トレーサー」と名付けられ、パイロットにはIPCブランクス部隊より若きエース、「竜ヶ崎 健」が選出された。
2230年、人類の奢りが肥大した最強の敵「MESIA」とのファイナルバトルが、今始まろうとしている。
プロローグ
西暦2121年、人類の苦悩は頂点に達していた。太陽系の星を何度破壊しても余るほどの飾りだけの爆発物、増え続ける人口、国際的テロ活動、国家間での極端な貧富の差…
それらの問題が、ある計画を実現させた。
その計画とは、地球上における全ての国家間を、一つのコンピューターで統括しようという大胆な発想から始まった。
アメリカのウェップナー博士によるその発案は、実に50年の歳月と1万人の関係者を費やすことになった。
開発責任者にはウェップナー博士の息子であるウェップナー・Jr博士があたった。コンピュータのMPU、いわゆる中央演算装置は、形式JX0001をベースとし、完全稼働させるまでJX6801までバージョンアップが行われた。そしてその計画は「Magnetic Extrasensory perception System Incorruptible A class」通称「MESIA」と呼ばれ、極秘に進められていた。各国家の政治、経済、治安、軍事施などのほとんどをコンピュータで制御しようというものだから、テロ対策に非常に神経質になったのはいうまでもない。いずれにしても、ハードの組み立てからソフトウェアはもちろん端末機に至るまで、その全てが公表されていないのである。
2172年、ついに「メシア」は人類の救世主となるべく、大型端末制御装置として各国の「世界統一連合セキュリティセンター」に設置された。
メシアシステムは順調に稼働し、度重なるシステムアップを経て、処理項目も日増しに増え続け、2221年には各国の全ての政治、経済、人々の生活管理、治安に至る何万にも及ぶ項目を処理するまでになっていた、当然国家間の貧富の差などは解消され既に軍備などは無用の長物となった。
だが、世界の人々の全てがこのシステムを歓迎したわけではなかった。全人類のほんの数%足らずではあったが、初期段階から反対した知識人もおり、さながら20世紀の原発問題と同様の反対集会も存在していたのである。しかし反対者達は社会情勢によって沈黙を余儀なくされた。地球上はそれほどまでに切迫しており、全体の80%以上もの人々が、生きる上での何らかの問題に直面していたからである。
2202年、世界統一連合最高司法省は’、ウェップナー・Jr博士以下、第2期メシアシステム開発責任者5名を、私的なソフトウェア等の変更による背任罪など15の罪状で起訴した。そして、2203年アラスカ処刑場で彼らは処刑された。
その事件を機に、反対者達はメシアシステムに接してきた人々を中心に「I.P.C」(International Peace Conference・国際平和評議会)という地下組織を結成し、有事の際に備えるべく数々の工作をとり続けた。徐々にではあるが、メシアの暴挙は人類に影を落としつつあったからである。
2227年、南太平洋上の島が一瞬のうちに消滅した。メシアシステムからの指導に対して意義を申し立て、従わなかった為である。しかし、全世界への報道では病疫の蔓延が原因となっていた。
同年、IPCのブランクス部隊はメシアシステムの設置場所を確認し、極秘に破壊工作を開始した。しかしあらゆる想定において設計されたセキュリティシステムや、メシア自体が造り出したバイオニクス兵器に阻まれ、成果はあがらなかった。核兵器による攻撃も検討されたが、爆発の規模が、誘爆を含め地球を粉々にしてしまう事実が判明し、お手上げ状態となる。また、メシア本体の設置場所は判明したものの、5つの補助動力装置に守られており、近づく事すらできなかった。
翌年、IPCの技術者達はもてる力の全てを結集し、有人のバトルマシーンを完成させた。このマシーンは、搭乗者の動作をトレースして動くことから、”トレーサー”と呼ばれた。今までに確認されているセキュリティシステムをかいくぐれるように設計され、誘爆の危険性のない武器を搭載し、敵と同じバイオニクスを動力源としている。さらに初の試みとして、トレーサー内部にニューロコンピューター"LANDY"を搭載、そしてパイロットには、ブランクスの若きエース、「竜ヶ崎 健」が選出された。
西暦2230年、人類の奢りが肥大した最強の敵「MESIA」とのファイナルバトルが、今始まろうとしている。
ジェノサイドについて
SHARP X68000で開発・販売の中心だったズームが富士通のFM TOWNSに参入すると聞いたときは不思議な気分だった。そろそろFM TOWNS自体の旬も下降気味になり始めた時に出た話だったからだ。噂の域では音楽がFM TOWNSらしくCD-DAで音楽を奏でるのではないか?と言われていた。しかしながら、MP3等の技術の浸透が無い時代のため、あり得ないことは分かっていた。曲を全て録音した時にジェノサイド2だけでも90分のカセットテープを要したからだ。
商品名「ジェノサイド・スクエア」と銘打って出た1,2カップリングのFM TOWNS版は予想を良い意味で裏切ったMIDI(SC-55)対応だったが、MIDI版の出来映えはお世辞にも「MIDI版の方が良い」とは言えないデキだった。このためだけに買ったSACOM製のMIDIボードだったので非常に残念に感じた思い出がある。何のためのCD-ROMかというと、各オープニングのムービーに使われていた様子で容量はかなり余っていた。
ゲームとしては多重スクロールがやや犠牲になったものの、全てに於いてと言っていいほどの書き直しが行われている。また、ステージの進行と雰囲気は同じだが、実際は大きく異なり、作り直されている。まさにアレンジだ。それは、経験を積み重ねてきた進化の具現化とでも言おうか、非常に格好イイものに仕上がっている。また、ゲーム性は殆どそのままに、難易度を大幅に下げて遊びやすさを重視している。実際、この画面写真をキャプチャーする際に2回プレイしたがストレスは微塵も感じなかった。逆に難易度が低すぎて攻略性が薄くなってしまったのは残念にも感じる。実際のところ、詰まったのは最終ボスだけ。それでさえも、顔面破壊の後は右端で剣を振っていれば無傷でクリアできるという穴があった。
他の大きな違いはビジュアルシーンが無くなったこと。アクション性を追求しすぎたのはいいが、話の流れにマリアは出てこない上、ブラッドショーが何者かもわからない。あくまで突き進んでいくだけだったのが少々残念。
そして、1,2カップリングの為かエンディングが無い。エピローグ的なビジュアルがあるだけで、そのまま2のオープニングに流れてしまう。しかも、この方法で連続プレイし2をクリアしないと真のエンディングは見れない。…スタッフロールが追加されるだけだけど。
音楽に関しては、内蔵版はうまく編曲されている。X68000版と音色のニュアンスが若干異なるが、これもまた甲乙を付けがたい出来映えだ。X68000版はシンセチックだったが、FM TOWNS版は、FM音源らしい音になった。似せようとしているが、やや静かで角がない。そして、PCM部分は多重再生が可能なためFM TOWNS版の圧倒的勝利。残念なのはオーケストラヒットのサンプリングが削られていることだった。
裏技の紹介
【隠しドキュメント】
DOCディレクトリにスタッフのドキュメントが入っている。
HASEGAWA.DOC
KIMURA.DOC
SGT.DOC
UH.DOC
YAMA.DOC
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+PCM音源)
内蔵音源
音源チップ:YAMAHA YM2612(OPN2)+RICHO RF5C68
01 Say Zoom! (IPL)
02 Ceremony (Opening1)
03 Opening2
04 GENOCIDE (Opening3)
05 Desrt Player (Stage1-1)
06 Blast (Stage1-2 etc.)
07 Burning (Stage1 Boss "RAMPAGE")
08 It's not Easy (Stage2-1a)
09 Rush (Stage2-1b,2-3 etc.)
10 Doom (Stage2-2)
11 Mysticism (Stage 2-4)
12 Long Distance (Stage2 Boss "88-ANTI・TRACER")
13 Before the Stprm (Stage3-1)
14 On the Run (Stage3-2)
15 Symphton (Stage3-3)
16 Snare (Stage3 Boss "Akyu・Ra")
17 Magnificent (Stage4-1,2)
18 Dark Fascination (Stage4 Boss "Lue・Lue")
19 Bravery (Stage5-1)
20 Tencity (Last Boss "The Supreme Guardian")
21 Mission Complete (Stage Clear)
22 Epilogue (To Be Continued...)
23 Confusion (Unused)
24 Continue (Configration)
25 Game Over
合計時間 : 34:10
作曲 : 鈴木英樹, 下野秀幸(03), 木村直之(21,22)
編曲 : 木村直之
DISCOGRAPHY
ジェノサイド/ズーム
発売日: 1990年7月11日
価格: 2,530円(税込)
商品番号: TOCT-5724
販売元: 東芝EMI
収録曲
01 Ceremony
02 It's Not Easy
03 Doom ~ Before The Storm
04 Magnificent
05 Ceremony
06 Right Away
07 Desert Player
08 Blast
09 Burning
10 Confusion
11 It's Not Easy
12 Splash!
13 Doom
14 Mysticism
15 Long Distance
16 Before The Storm
17 On The Run
18 Symptom
19 Snare
20 Magnificent
21 Dark Fascination
22 Bravery
23 Tensity
24 Affection
25 World Without End
26 GAME OVER
27 ZOOM
28 Caps
29 CONTINUE
30 GENOCIDE
31 Visual Demo 0
32 Visual Demo 1
33 Internal 0
34 Internal 1
35 Internal 2
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証言
中身w#あれ実は私なんです pic.twitter.com/Tgz9PLFWo0
— Tsuyoshi HASEGAWA? (@thasega) April 12, 2022
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