Challenge The Limit
OVERTAKE(オーバーテイク)
対応機種 : SHARP X68000シリーズ
メディア : 5inch 2HD (6枚)
定価 : 9,800円 (税別)
発売日 : 1992年11月20日(発売予定10月→11月13日から延期)
販売元 : ズーム
○要2MB RAM
○ハードディスク対応
○アナログジョイスティック対応
○RS-MIDI対応
○Roland MT-32/CM-64/SC-55対応
数字ボタンを選択すると動画再生
SC-55 店頭デモ
SC-55 オープニング
MT-32 店頭デモ
MT-32 オープニング
SCREENSHOTS
PROMO WORD
総排気量3500cc、高出力700psのパワーユニットが作り出すオーバー300km/hの世界。地表ギリギリで滑るように疾走するマシンとそれを操る者たちが、その空間で繰り広げる時間とポイントとテクニックの戦い。そんなFORMULA-1の世界をゲームとして再現し、F1ファンの人も、またそうでない人にもこのエキサイティングな世界を体験し、楽しんでいただきたい、という事でこのドライビングスポーツシミュレーション「OVERTAKE」が生まれました。
「OVERTAKE」とは「追い越す」、という意味です。レースの醍醐味である "前方の車を抜き去る快感" をあなたのマシンでお楽しみください。
Licended by Foca to FUJI TELEVISION
●FOCAとのライセンス契約により、92年度のドライバー、コンストラクターズ、マシン、16戦のコースレイアウトに至るまで全て実在のデータを使用。本物の雰囲気を楽しんでいただけます。
●実車からのPCM取り込みで、大迫力のリアルエキゾーストサウンド。
●RS端子による通信対戦機能搭載(本ソフト2本と2台のX68000、RS232Cクロスケーブルが必要です)。
●MIDI音源はROLAND製MT-32/CM-64/SC-55に個別対応。また、システムサコム製SX-M232によるRS-MIDIも使用可能。
●アナログジョイスティック使用により、更に臨場感あふれる操作性を約束。
健康 その参 -なつの号-より
グラフィックのスゴイとこ
・道路両ワキになんとポリゴンのカベが!!
・十六戦分のドスルデェ背景!!
・しかも天候が変わる!!
・しかも雷が!!
・敵車から火花が!!
・水シブキが!!
・ケムリが!!
・エントリーは二十六台だ!!
・タコも二種類だ!!
・デモも取り込み多用で約5分!!(予定)
・しかもIPLもちょっと今までで最強だ!!
・そんな所に凝ってどうする!!
・シフトチェンジも再現してるぜ!!
・タイヤだって振動するのさ!!
・デモや何やらにレイトレ多用だ!!
・それは四十万もしたんだ!!
サウンドのスゴイこと
・ものすごい、エンジン音!!
・内蔵音源の限界に挑戦!!
・SC-55完全対応!!
・CM-64専用対応!!
・もちろんMT-32もネ!!
・泣かせるサウンド!!
・木村君二十一歳にして新境地を開く!!
・下野さん二十四歳にして明るい曲に挑戦!!
オーバテイクについて

オーバーテイクは当時の日本で大ブームであったF1を題材にしたゲームだ。アイルトン・セナやナイジェル・マンセルを知らない日本人はほとんどいなかっただろう。
X68000も終焉と思われ始めたのが1992年。そんな中でX68000を引っ張ってきた1つのソフトハウスであったズームが新作を発表した。
当時のスポーツゲームはライセンスを取っていなかったので、選手名やドライバー名は連想できるギリギリの名前に変更されていた。そこで、ライセンスを契約し実在のチーム名やドライバー名を使うことにより、リアル感を増したのがオーバーテイクだった。今でこそ、実在の人物やチームの名前を使用するのは当然となっている。しかし、当時はライセンス契約は殆ど無く、その先駆けとなった作品とも言える。
残念ながら、この作品を以ってズームはX68000から撤退し、プラットフォームをプレイステーションへ移すことになる。

オーバーテイクは公認の利を活かして、データベースソフトも付属し充実させていた。
発表当初の雑誌や広報誌に掲載された開発画面写真ではライバルのマシンは画面の半分を占有するくらい大きく迫力もあったのだが、製品ではかなり小さくなってしまった。また、画面上のコースレイアウト図も簡素化されていたりとボリュームが小さくなってしまったのは残念。
内容としては「シミュレーション」と謳っているものの、実際の所はゲームらしいゲームという印象だ。
シミュレーションを謳うだけあって、ウイングやサスペンションを始めとしたセッティングが行える。しかし、ゲーム内容に大きな変化は無く必要性は感じられず印象は薄い。
コースに関してはスタンドなどの建造物は無い。坂道の表現もなく全てが平坦な道だ。それでも、ポリゴンの壁が存在するだけで「スゴイ」という時代だった。

忘れられがちだが、一応ピットインやピットアウトも存在している。しかし、これが物議を醸した。この部分だけをポリゴンで作成したのだ。そのため描写のコマ落ちが激しく酷評されていた。プログラムの分業化を行っていたためか、プログラムの寄せ集め作品のようになってしまったのだ。
X68000作品としては非常に人気が高く末期とは思えない売上だった。働いていたショップでは発売日当日だけで初回入荷の100本は完売するほどだった。ただし、評価は二分された。当時ではファイナルラップやスーパーモナコグランプリなどが数年前にアーケードゲームとして稼働しており、同じ土俵のゲームを求めるユーザー層からはかなり厳しい意見が聞かれた。
しかしながら、あくまでゲームという捉え方で見た場合は遊べる出来になっており、今から見れば稚拙な出来に見えても未だに遊べるものになっている。ただし、アウトインアウトのレベルでの攻略性も無く、シフトダウンが肝になっている。
リアルを追求すると何が何でもシフトダウンさせるとオーバーレブし、一気にエンジンはお釈迦になるのだが、そこも、ゲームとして捉えれば目をつぶることができるだろう。
当時としては珍しく通信対戦に対応。難点は高価なX68000とモニターがそれぞれ2台必要なことだ。通信対戦を行ってはみたが、対戦ゲームとしての駆け引きがあまり感じられず一人で遊ぶのが面白いという結論に達した。

音楽面に関してはMIDIを含め全て独立対応した。(ズームが直前に開発していたジェノサイド2はMT-32+内蔵音源まで)。MIDI対応と謳ってよくある、モジュールのみでの演奏ではなく、ジェノサイド2と同様の内蔵音源とのミキシングになった。主にリズム部分(スネアドラム+バスドラム)をADPCMで慣らしている。ジェノサイド2と比べるとFM音源の使用頻度が減ったのが特徴だ。
MT-32版が残念だったのは折角用意された音色はジェノサイド2からの使い回しだったことだろう。音色として悪くないが、フュージョンで使用すると一気に安物っぽくなるのが残念だ。特にバッキングでギターを多用するシーンが多く、軽い音になってしまう。また、ジェノサイド2ではベースにFM音源を使用しうまくミキシングされていたが、オーバーテイクではボリュームが落とされている。ベースの音量を上げるだけでも印象は大きく変わったのでは無いだろうか。
なお、ゲーム自体にミュージックモードは用意されておらず、後日ユーザークラブ会員に送付された健康ディスクで用意された。
裏技の紹介
【隠しドキュメント】

システムディスクに README.DOC のファイルがある。内容は福田さんのちょっとした追加仕様、解説。
【ドラッキー登場】
CONFIGRAIONを選択してHELPを押す。
PCの動作速度に応じてドラッキーがバーベル上げを行いレベルを表示してくれる。
【ドライバー名を表示】
コード入力をオンにする。
【いつでもリタイヤする】
SHIFTを押しながらHELPを押す。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM+MIDI音源)
内蔵音源 +
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 SAY ZOOM 92 (OPENING 0)
02 ANXIETY (OPEING 1)
03 DEEPEST RED (OPENING 2)
04 DEPARTURE (UNUSED 1)
05 JOYRIDE (DEMO DISK)
06 READY (QUICK RACE QUALIFY)
07 MAKE A WISH
08 SHOWDOWN (DATA BASE)
09 FULL BLAST (CANADIAN/JAPANESE)
10 FRANTICALLY (SPANINSH/BELGIAN)
11 HOW ANNOYING (REST RUN)
12 PAINSTAKING (MEXICAN/GERMAN)
13 AFTER RACE (RESULT)
14 EXCEED (AUSTRALIAN)
15 ITALIAN RESOLVE TO WIN (SANMARINO/ITALIAN)
16 TAKE A BREAK (CONFIGRATION)
17 SPIT (UNUSED 2)
18 TRAFFIC JAM (SETTNG)
19 K ROCK (SOUTH AFRICAN/BRITISH)
20 BREAKTHROUGH (MONACO/PORTGUESE)
21 ON THE LIMIT (TIME ATTACK)
22 HOT WIND (BRAZILIAN/HUNGALIAN)
23 S BEAT (FRENCH)
24 EXCITING GRID (STARTING GRID)
25 TAKE THE NEW STAGE
26 READY S.P.2 (DRY CONDITION)
27 READY S.P.3 (WET CONDITION)
28 PRECIOUS TIME (ENDING 1)
29 RAISE YOUR HANDS (ENDING 2)
30 WIN HANDS DOWN (ENDING 3)
31 CLOSING (ENDING 4)
32 A SUNSET GLOW (ENDING 5)
合計時間 : 50:21
ラジオ収録曲(FM音源+ADPCM+MIDI音源)
内蔵音源 +
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)+ OKI OKI MSM6258
01 SAY ZOOM 92 (OPENING 0)
02 ANXIETY (OPEING 1)
03 DEEPEST RED (OPENING 2)
04 DEPARTURE (UNUSED 1)
05 JOYRIDE (DEMO DISK)
06 READY (QUICK RACE QUALIFY)
07 MAKE A WISH
08 SHOWDOWN (DATA BASE)
09 FULL BLAST (CANADIAN/JAPANESE)
10 FRANTICALLY (SPANINSH/BELGIAN)
11 HOW ANNOYING (REST RUN)
12 PAINSTAKING (MEXICAN/GERMAN)
13 AFTER RACE (RESULT)
14 EXCEED (AUSTRALIAN)
15 ITALIAN RESOLVE TO WIN (SANMARINO/ITALIAN)
16 TAKE A BREAK (CONFIGRATION)
17 SPIT (UNUSED 2)
18 TRAFFIC JAM (SETTNG)
19 K ROCK (SOUTH AFRICAN/BRITISH)
20 BREAKTHROUGH (MONACO/PORTGUESE)
21 ON THE LIMIT (TIME ATTACK)
22 HOT WIND (BRAZILIAN/HUNGALIAN)
23 S BEAT (FRENCH)
24 EXCITING GRID (STARTING GRID)
25 TAKE THE NEW STAGE
26 READY S.P.2 (DRY CONDITION)
27 READY S.P.3 (WET CONDITION)
28 PRECIOUS TIME (ENDING 1)
29 RAISE YOUR HANDS (ENDING 2)
30 WIN HANDS DOWN (ENDING 3)
31 CLOSING (ENDING 4)
32 A SUNSET GLOW (ENDING 5)
合計時間 : 50:21
作曲者 : 下野秀幸, 木村直之
DISCOGRAPHY
レジェンドオブゲームミュージック
コンシューマーBOX

発売日: 2006年3月24日
価格: 16,800円(税込)
商品番号: SCDC-00497~506
販売元: サイトロン
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エンディングムービー
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SC-55 エンディング
MT-32 エンディング