8ビット機、究極のゲーム
ファイナル・ゾーン
対応機種 : SHARP X1シリーズ
メディア : 5inch 2D (2枚)
定価 : 6,800円
発売日 : 1986年12月29日(11月5日発売予定から延期)
販売 : 日本テレネット
○ジョイスティック対応
○FM音源対応
GALLERY
PROMO WORD
凄いやつらがやってきた
キイ・ポイントはここだっ!
アドベンチャー・ゲームにも引けをとらない、アニメーションによるメンバー同士の会話シーン。各自の性格、現在の状況、背景などが明らかにされて行く。ここでメンバーセレクトと攻撃に出ることになるが、そのメンバーによってフリー以外の24種の中からフォーメイションのパターンが決定される。それがその後のゲーム展開に大きく影響するので、くれぐれも慎重に。
ゲームの究極
いわば、(アクション)+(RPG)+(アドベンチャー)がファイナル・ゾーン。それぞれの要素を取り入れてあり、しかも、目と耳の両方で楽しめてしまう。
特に映画のようなオープニングは、並のアドベンチャー・ゲーム以上のクォリティで、プレイヤーを圧倒する。
エンディングも、ゲーム結果に応じて違ったものが用意され、BGMまで変わるという感動のマルチ・エンド方式。
まさにアクション・ゲームの究極だ。
ストーリー
緊急指令!緊急指令!コードナンバー166。特殊行動隊"ブラックコブラ"ノボウイ大尉ニ告ぐ。マウカ島ノファラオ軍ノ要塞ニ、スーパーウエポン"GN-16B"ガ配置サレタ。至急4名のスペシャリストト合流。完全作動開始前ニ要塞ニ侵入、コレヲ破壊セヨ。小火器ノミ合流地点デ支給スルガ、ソノ他必要ナモノハ現地デ調達サレタシ。 以上。
ザム・ズルク戦争も終結し、人々に平和と安らぎが戻ったかに見えた頃新たなる脅威が迫りつつあった。太平洋上に浮かぶ孤島、マウカ島においてファラオ軍の最終兵器"GN-16B"が配備されたのである。これを憂慮した連邦軍首脳はこの最終兵器破壊のため5人のスペシャリストを選出した。
ランディ・ハンセン、
PM戦線においてパワードスーツ相手にバズーカ1基で立ち向かった男。
カール・ジョウ、
インディアンの正統な血を引く。その鋭敏な感覚は野生動物のそれに匹敵する。
ダコタ・ボンバー、
貴族出身。あまりの残忍さ故にマシンガンマーダーと呼ばれる。
リン・モモコ、
東洋系の美女。ナイフを使わせたら右に出る者はいない。
最後にこの4人を統括するのに最適な人間として、特殊行動隊々長ハワード・ボウイ大尉が任命された。
そして…
これが後に伝わる『FINAL ZONE』の幕明けとなる。
ファイナルゾーンについて
1986年というとまだまだパソコンゲームの発展途上期だった。それ故に出てくる作品が全てにおいて進化するのが素人目でも分かる時代でもあった。上記のデモで述べられている文章はやや誇張しすぎにも感じるが、実際はそうでもなかったのだ。
縦スクロール型アクションシューティング。フォーメーションアタックにより仲間との体系を変更することにより様々な戦略を進めることができた。(とはいっても、実際はほぼゴリ押しだけど)弾薬は無制限などという甘っちょろいものではなく現地調達。仲間が途中で死ねば生き返ることが無いという激辛仕様。また同様にクリアを命辛々で行えたとしても、次のマップでは体力は殆ど回復しない。それはそうだ。基本的にシナリオは最後まで連結されており、彼等に休息の時間など無いからだ。
気に入っているのがビジュアルシーン。テレネットの歴史からすれば、映像面では口パクやまばたきだけの小さなもので特筆するべき点はないのだが、仲間達の会話が渋い。また、巧くストーリーを繋げる雰囲気もその後のあらゆる作品と比べても抜きん出ている。「ジョーカーを引いてしまった。」などの台詞など忘れられない人も多い筈だ。
X1シリーズ版は、PC-8801mkⅡSRシリーズ版の移植作として出たものだ。見た目はそのものでも実際に進めてみるとかなり異なっている。まず、PC-8801mkⅡSRシリーズでやり玉に挙がるのが、「障害物に引っかかるパートナー」である。引っかかると前に進めなくなるというものだが、X1版ではこれが改善されているように感じる。
また、隠されたアイテムというのは無くなっており、Wマークを取ることで弾薬の補充だったり武器の調達だったりする。そして、敵の弾や味方の弾が銃弾型からゲームっぽいカラーボールに変更。他、フォーメーションも文字だけだったのが絵で分かりやすく見せるようになったり、POWERも分かりにくかったものが正方形のマスにすることに改善されたりと移植時期が後だっただけに改善?された部分が数多く見受けられる。また、マップ自体も比べてみると違いが結構ある。他にもダメージを受けた際には後ろに弾き飛ばされるものが、その場で倒れるだけになったりと、ゲーム進行を行いやすくなったりもしている。
ただ、それらの改善点は、PC-8801mkⅡSRシリーズ版を見て待ち焦がれていたユーザーに対しては「改悪」としか見られていない場合もあった。
悪いと思われる点は何点かある。といってもプログラム要素的な問題なのだがX1版は爽快さに欠ける動作スピードでノロノロとした動きなのだ。また、ハッピーエンドにおける全キャラクターの半透明重ね合わせが行われず、一人ずつ出ては消えという演出になっている点や、最後の星が輝きのアニメーションの無い点。意外に受ける印象が違うのでガッカリした。この点は明らかにPC-8801mkⅡSRシリーズ版が優れている。
謎なのが、ハリボテと噂のあったGN-16Bは実際の所本物だったのだろうか?エンディングでの爆発シーンはそれの破壊活動の成功の意味を示す物なのか、それとも…。エンディングに浮かぶキャラクター達の顔が、何故か憂いを帯びた悲しみを感じさせるのは何故だろうか。
音楽に関してはテレネット作品X1版で最初のFM音源対応版だった筈だ。FM3音+PSG3音の原曲をステレオ化+アレンジしたFM8音で構成。音源部は当時最も優れたパソコンだっただけに優越感を感じられる部分だった。特にステレオ対応というのは大きく、エコー効果で贅沢に誂えらた点に加えて新たなパートが追加されていたりと、テレネットX1版作品の中で最もデキの良いものではないかと感じている。また、効果音はPSG部分に任せており音楽パートが途切れることの無いのも誇れる点だった。
ただ、理由は不明だがポイントマン選出時の1曲が消えているのは残念。曲という程ではないのだけど…。これだけで20秒程節約できたのですぐさまゲームがスタートできる点は有り難かったけど。
ちなみに音楽の録音と編集は30分程度で済んだのにゲーム攻略に4時間以上費やし、更にこのページの作成に1時間以上かかってしまった。
裏技の紹介
【ミュージックモード】
【ステージセレクト】
ビジュアルシーンでESCを押し、パスワード入力画面で"TAMAHO"(大文字)と入力する。
いただいた情報
探し物がまとめてここに!? 投稿者:nastu
投稿日: 2007年 3月26日(月)03時02分55秒
syabu様へ
はじめまして~
結構前から、MIDIファイル等で聞きたい曲を探しておりました。
偶然にもこちらを発見し、当初は「外人さんって平気ですごい(お咎め大丈夫?)サイトをやるもんだなぁ」と驚きながら楽しませていただいたものの、日本のお方だったとは(笑
HPのトップはかなり後から覘いた形でして、、、スミマセン
それよりもなによりも、
すべてのものがこちらにありました、本当に!
しかもオリジナルで聴けるので馬鹿みたいに喜び中です。
拾ってきたMIDIファイルを再生しては、落胆の繰り返しばかり。
そんななか、X68のエメラルドドラゴンのエンディング他、
もう懐かしくてうれしくて仕方のない状況です。
ファイナルゾーンを知人の88でプレイし、待望したX1版にはガッカリ・・・
ミサイルがカラーボール、エンディングが2重スクロールしないetc
X1の構造上仕方ないんですけれども、、、無理して入手したFM音源ボードのおかげで、音だけは満足していました。
もうこれ以上は贅沢なんでしょうけれど、
・X1のFM音源版、ファイナルゾーンのエンディング「Fly Away」
・同じくPSG版、レリクスのOP(クリスタルキング作曲でしたよね?)が入荷するといいな、と思っております。
しかし、MSX版のウォーロイドまであるとはすっかりヤラレました。
さぁ、あとはどうやっていつも聴けるようにするか、、、スキルがないんでサッパリです。
X1 投稿者:あわん
投稿日: 2007年 3月26日(月)23時45分47秒
いやーX1ユーザ、熱いですね。
ぼくとしては、X1といえばリボルティーⅡ。末期中の末期のゲームなんで、知らん方も多いと思います。
ファイナルゾーンX1は、正直ゲームになってなかったですね
テレネッターとしても擁護の仕様がないです。
そういえば、ヤシャX1のデモディスク、都市伝説かと思っていたのですが、実在していたのですね。
X1版ファイナルゾーンの漢字表示について 投稿者:みやむ
投稿日: 2016年 4月 8日(金)20時07分46秒
gyushabu2001様
度々拝聴させて頂いています、みやむと申します。
X1版ファイナルゾーンに関して、一言コメントさせて下さい。
実は、X1とturboでは、メンバーの会話シーンに違いがありまして、
X1は、ひらがなメッセージですが、Turboは、88版の様にかな漢字メッセージとなります。
X1からTurboに乗り換えた際に、その作り込みの細かさに感心した記憶があります。
X1エミュレータでも再現出来ますので、お手すきの際にでも、ご確認ください。
学生時代に遊び倒したゲームミュージックが聴けるサイトとして、大変懐かしく、これからも
ちょくちょく利用させて頂きます。このようなサイトを開設頂き、有り難う御座います。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
ステレオタイプFM音源ボード
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)
01 Commision of Wolf (ビジュアル)
02 FINAL ZONE (オープニング)
03 Zone Attack!! (BGM-1)
04 Death Game (ピンチ)
05 Daydream is Over (バッド・エンド)
06 Menace of Welder (BGM-2)
07 Legend of "GN16-B" (バッド・エンド)
08 Fly Away (ハッピー・エンド)
合計時間 : 15:46
作曲 : 恋瀬信人
DISCOGRAPHY
テレネット
ゲーム・ミュージック・コレクションVol.1
発売日: 1987年7月5日
価格: 3,000円
商品番号: K30X 7707
販売元: キングレコード
収録曲
<夢幻戦士ヴァリス>
01 THE FANTASM SOLDIER (Opening)
02 FLASH OF SWORD (BGM-1)
03 LONELY SOLDIER (BGM-2)
04 DEATH WHISPER (BGM-3)
05 THE WILDERNESS (BGM-4)
06 DARK FOREST (BGM-5)
07 CELLULAR TISSUE (BGM-6)
08 OGRE BATTLE (Boss Character)
09 DEATH ZONE (Pinch)
10 OVER THE RAINBOW (Game Over)
11 THE SOLDIER IS BORN (Visual)
12 ENTER LOGLESS (Visual)
13 SADNESS...REIKO (Visual)
14 REQUIEM (Bad End)
15 MISS BLUEに微笑みを (Happy End)
<神羅万象>
16 THE UNIVERSE (Opening)
17 窮極界 (BGM-1)
18 GRAND CROSS (BGM-2)
19 オーディーン (BGM-3)
20 BATTLER -運命の戦士- (2D BGM)
21 GREATNESS (Boss Character)
22 BLACK BLOOD (Pinch)
23 SAD FLAME (Bad End)
24 SUPER SONIC SAILING (Happy End)
25 FROM THE LIGHT TOWER (Basasu End)
26 CYGNET (Game Over 2)
27 目覚めぬ朝に (Game Over)
<ファイナルゾーン>
28 COMMISSION OF WOLF (Visual)
29 FINAL ZONE (Opening)
30 ZONE ATTACK!! (BGM-1)
31 DEATH GAME (Pinch)
32 DAYDREAM IS OVER (Bad End)
33 MENACE OF WELDER (BGM-2)
34 LEGEND OF 'GN16-B' (Bad End)
35 FLY AWAY (Happy End)
<女神転生>
36 MAJOR 2 (Opening)
37 MAGNETIC MAGICIAN (BGM-1)
38 イザナミ (Visual)
39 SI-SI-SI (Boss Character)
40 OVER THE MOON (Game Over)
41 ゴーギャンの靴 (Visual)
42 A STATUETTE OF LOSER (BGM-2)
43 YUMIKO (Visual)
44 女郎花 (Visual)
45 ケルンの朝 (BGM-4)
46 ROMANTIC HELL (Bad End)
47 BRIGHT MORNING (Happy End)
<ハイグレード・スペシャル・バージョン>
48 THE FANTASM SOLDIER VALIS (Opening)
49 FAINAL ZONE (Opening) 2:18
50 MISS BLUEに微笑みを (Happy End)
51 BRIGHT MORNING (Happy End)
52 ROMANTIC HELL (Bad End)
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■エンディングムービー