全MSXファンよ戦闘準備はいいか?
沙羅曼蛇(サラマンダ)
対応機種 : MSX
メディア : ROMカートリッジ
(1Mbit ROM)
定価 : 6,800円
発売日 : 1987年12月26日
販売元 : コナミ
○RAM16K以上必要
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PROMO WORD
タクティカル沙羅曼陀登場!
惑星ラティスを救え!!
宇宙暦6671年、惑星ラティスから緊急信号を受信した
グラディウスの皇帝ラーズ18世は直ちに最新鋭時空ファイター、
スラッシャーとサーベルタイガーを緊急発進させた!!
「沙羅曼陀」発売記念!
オリジナルテレホンカードプレゼント
1. 驚異 マルチスクロール。
「グラディウス」シリーズでは実現しなかった、上下左右方向へのスクロールが実現しました。
2. 感動 マルチエンディング。
神秘の予言書「炎の予言」によって示される平和なる未来をつかむためには、ヒット作「グラディウス2」が大きな役割を果たします。「グラディウス2」を一緒に使用することでエンディングが変化するマルチエンディングでゲームの楽しみを倍加させました。
3. 競演 マルチプレイ。
1人プレイや2人の交替プレイはもちろんのこと、2人の同時プレイもOK。さらには、1人プレイの時に2人同時プレイへの変更も簡単に出来るという、充実したマルチプレイが楽しめます。
4. 必殺 4オプション。
MSXの限界を、超越した4体のオプションが装備できます。
5. 最高 SCCミュージック。
「グラディウス2」でド肝を抜いた "SCC"を搭載し、14曲の音楽と46種類もの臨場感溢れる効果音が、あなたを包み込みます。
6. 緊迫 タクティカル戦略モード。
敵の配備状況を、ナビゲーション・コンピュータを使って分析し、戦うステージを決定するという、タクティカルなゲーム進行が楽しめます。
7. 充実 ストーリーデモ。
緊迫のグラフィカル・デモンストレーションが、充実したストーリーをさらに効果的に演出します。
8. 迫力 超弩級巨大戦艦出現。
一画面内には到底収まらない、常識を越えた超弩級とも言うべき巨大ボス敵があなたを待ち受けています。
9. 実現 グラディウス2完全対応。
ストーリー
予言された運命の歴史
1
わが故郷、ラティス系惑星群。生命誕生から1億2千万年の歴史を有するテスラ系銀河の中に位置する惑星群だ。この惑星群は、惑星ラティスを中心に4つの惑星で構成されており、各惑星にはアイアネス、ラウィニア、キルケ、オデュッセウスの名がある。
ラティス系惑星群は文明の星であり、その歴史は、ラティス文明の興隆とともに形づくられてきた。ラティス文明は大きく2つに分類される。そのひとつは約1億年前に興った古代ラティス文明である。
古代ラティス文明はリークパワーを巧みに利用した生活文明で、文化的に非常に高度な文明であった。古代ラティス人は争いごとを嫌い、極度の自己制御能力を持っていた。なぜなら、彼らの持つサイコパワーは、あまりに強力すぎて、ひとたび戦争が起きると宇宙の破滅に直結することを彼ら自身が熟知していたからである。
古代ラティス文明が滅亡した直接の原因は、古代太陽が死滅するに至り、大量の宇宙放射線がラティスに照射されたことによる。この時、彼らが宇宙放射線に耐えきれなかったのも徹底した自己制御によるリークパワーの低下が原因のひとつであると考えられている。
古代ラティス人が使用したリークパワーは原始リークパワーと言われ、現在の私達が実用化しているリークパワーとは根本的に異なる。そのパワーは私達の想像を絶するものであったと聞いている。
原始リークパワーに関しては私達よりも惑星グラディウスにおいて特に研究が進んでいる。これは、惑星グラディウスのリーク人を中心とする研究グループによものだが、それというのも、実は惑星グラディウスのリーク人の祖先は古代ラティス人と同一種族から派生したものとされているからである。
2
私の兄は、惑星グラディウス帝国宇宙考古学研究所の所長・ヴァン=イアンドロス=フレーリーである。私はその兄から、古代ラティス文明の遺産のひとつに「炎の予言」があるというのを聞いている。
古代ラティス人はリークパワーを利用して、未来の予言を行った。予言は極めて神聖な儀式として日食の日(1万年に1回あった)に地下祭場にて行われた。彼らは1億年先のことがらまで予言する能力があったと言われている。
彼ら古代ラティス人は、自分達の子孫、つまり私達の滅亡を予言してしまった。彼らは「炎の予言・序章」に次のように記している。
われらは 赤き太陽の 永遠に沈みし時から
やがて滅び行く運命と知りしものなり。
われらは われらの子孫を救うため われらの見うる
来たるべき世界の予言を行うものなり。
そして今、その予言の時がやってきたのだ。
惑星ラティスを取り巻く4惑星は、"沙羅曼陀" と呼ばれる謎の艦隊によって攻撃された。彼らは惑星オデュッセウスに拠点要塞を置き、わが故郷、惑星ラティスをも制圧した。私達は、輸送中継ステーションZOTに待避した。しかし、間もなくここも攻撃を受けることだろう。
『私達は、このまま滅亡の時をむかえるのでしょうか……。』
3
私は、惑星グラディウス帝国宇宙考古学研究所所長・ヴァン=イアンドロス=フレーリーである。いま、惑星ラティスに残したわが弟から最期の便りが届いた。
「今、私達は、"予言" の時をむかえています。兄さんの教えてくれた悪魔のようなあの"予言" は現実のものとして私達の眼前に迫りつつあります。
これが最期になるかもしれません。私達は、このまま滅亡の時をむかえるのでしょうか……。」
私は、当初原始リークパワー研究のために、単身惑星グラディウスへとやって来た。その後、私の興味は、最近発見された「炎の予言」の研究へと移行した。
「炎の予言」は、最近私がまとめた報告書のとおり、断片的にしか解明されていない。しかし、ヴェノム事件をはじめとする、6644年の「北十字戦」以降の異変は、まぎれもなく「炎の予言」が示唆していると断言できる。今が「炎の予言」によって予言された時代にかかっているとすれば、わが故郷ラティスの異変も、古代ラティス人とリーク人の関係も説明がつくではないか!
わが弟よ、故郷ラティスは救われるぞ。「炎の予言」は、"滅亡"ではなく、来たるべき"未来" を予言しているに違いない。
今、運命ともいうべき「炎の予言」によって、新たな "歴史" が形づくられようとしているのだ!
沙羅曼蛇について
MSX2専用のゲームが大半を占めるようになってきた1987年。その年末に発売されたのがMSX1でも遊べるサラマンダだった。今回も想像を絶する難易度。妙な緊張感を強いずにファミコンの様に遊びやすさを兼ね備えたゲームを期待していただけにゲッソリだった。
それは、原作のサラマンダは死んでもその位置からの継続プレイなのだが、このゲームはグラディウス形式で戻される。それが例え2人プレイの時もだ。「2人プレイの時も」というのが曲者でうまくいってるときに片方が死んだりしたら、殴り合いの喧嘩が起こってもおかしくない。
ゲームはアーケードと似たステージと完全オリジナルに別れている。また、横スクロール画面でも機体が横を向いたまま上下にスクロールしたりするからかなり厳しい。スクロールも例の如くガタガタスクロールなのでタイミングがずれるとすぐにドカンだ。
オリジナル過ぎてサラマンダで最も目立った3面ボス「イントルーダ」が出ないのはガックリした。それ以前に炎のステージがないのはハードの所為なのか、それとも意図したものなのか?
他に特徴的なのはダライアスの様なコースセレクトが2面クリア後に行えることだ。最後にプレイする面は難易度が高いのがお決まりなので、得意な面が最後に来るような選択ができるというわけだが、どうもこれに関しては蛇足の感がある。
パワーアップはアーケードと異なりグラディウス形式。いや、この際だからライフフォース形式と書くべきか。しかし、序盤からスピードがかなり必要で3回くらいはスピードのパワーアップをしないと1面のボスの触手から逃げられない。シリーズの常識をうち破るパワーアップの必要性がある。とにかく慣れが必要なゲームだ。慣れるとズンズン進めるらしいが、敵のランダム出現等が数多く1度死ぬとリセットするほうが早いという記事をちらほら見かける。
普通にクリアするとバッドエンドというのが有名なゲームで、本当のエンディングを見るためにはグラディウス2をもう一つのスロットに挿しておく必要がある。他にも必要なアイテムを揃えていないと同様にアウト。グラディウス2をセカンドスロットに差し込んでいると、最終面の直前でグラディウス2の最終面ヴェノム艦がプレイでき、クリアすれば最終面へ突入、そして本当のエンディングを見ることができるという仕組み。なんたる理不尽さ。当時の小中学生が2タイトルを同時に購入する経済力を持っていたとメーカーは考えていたのだろうか。それ以前に、これほどの難易度でバッドエンドというのは解せないだろう。いくら取扱説明書にそれらしいことが書いてあったにしてもだ。真のエンディングもイマイチだしね。
音楽はアーケードのサラマンダ(7曲)とライフフォース(1曲)の曲で構成されており、デモ画面やエンディング、ヴェノム艦だけがオリジナル要素。ヴェノム艦に関してはグラディウス2の使い回しでアレンジは一切無い。目新しさというより、SCC版が聞ける程度に思う他は特筆すべき点はない。音楽単体で聞くとSCCの音の心地よさと味があるのに…。それもこれもゲームとの一体感を感じない所為だ。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(SCC音源+PSG)
+ 内蔵音源
音源チップ:SCC, GI AY-3-8910
01 Operation Seedleek (Opening)
02 Power of Anger (1sr BGM)
03 Poison of Snake (Boss BGM)
04 Prophet Fire (Course Select)
05 Fly Again (2st BGM)
06 Combat (3st BGM)
07 Starfield (4st BGM)
08 Burn the Wind (5st BGM)
09 Odysseus (Extra DEMO)
10 Destroy Them All (6st BGM)
11 Departure Again (Ending DEMO(BAD))
12 Last Exit (ヴェノム艦 BGM)
13 Conclusion (Ending DEMO 2(GOOD))
14 Crystal Forever (Game Over)
合計時間 : 10:25
作曲者 : 古川もとあき, 碇子正広
DISCOGRAPHY
オリジナル・サウンド・オブ 沙羅曼蛇 MSX VERSION
発売日: 1988年11月21日
価格: 1,200円
商品番号: BY12-5020
販売元: アポロン
収録曲
01. OPERATION SEEDLEEK
02. PLANET RATIS
03. PROPHET FIRE
04. DESTROY THEM ALL
05. ODYSSEUS
06. DEPARTURE AGAIN
07. CONCLUSION
08. CRYSTAL FOREVER
09. S.E.