Magical Fantasy Adventure
ぽっぷるメイル
対応機種 : NEC PC-8801mkⅡSR以降
メディア : 5inch 2D (6枚)
定価 : 8,700円 (税別)
発売日 : 1991年12月20日
販売元 : 日本ファルコム
○FM音源対応
○ジョイスティック対応
○サウンドボードⅡ完全対応(PC-8801-23不可)
○CD対応
○アナログディスプレイ専用
○V2モード専用
GALLERY
PACKAGE REPRODUCTION




かっとびメイルとタットの 明朗快活かっとび 冒険談!!
見た目は変な
怪獣
だけどやっぱり変な奴ガウ
おかしな仲間とともに森の奥へと進む。
はるかな時の流れの中に戦乱の時代があった。
いまここに、そんなことおかまいなしで暴れまわる
元気な娘
がいた。
賞金稼ぎ
を日々のなりわいとし剣の技も冴えたる若いエルフの娘
メイル
いま欲しいものは金、 金、 金。
賞金首
はいずこ
!
賞金首を追って、今日もメイルは上を下への
大奮戦



森の中は敵
だらけ!
神出鬼没の
マリオネット強盗団
この地のつつうらうらまでも鳴り響く悪名高き首領
ナッツ・クラッカー




行方しれずの師匠を探す
魔法使い
の弟子タット






かっぱらい、嘘つき、
タヌキ族
そして姿を現す
最大の敵XXXXXX!

イントロダクション
~メイルの絵日記より~
○月 ×日 はれ
今日は森のタヌキ族を捕まえて、お金をもらうって予定があったの。一匹につき$50っていう話。 普段なら賞金稼ぎのあたしがそんな仕事なんかは引き受けたりしないんだけど、お金がない今、背に腹は変えられないわ。
しょーがないからやってはみたんだけど、これがけっこう疲れるのよね。
タヌキ族も以外にすばしっこかったし。
なんとか1ダース捕まえることができたのに、あの悪徳商人め、あたしをだまくらかして逃げてっちゃった。
まったくもお!
ふざけるんじゃないわよ!
□月 △日 はれ
森の中を歩いていたら、思いもよらないものが落ちていたの。なんとお金よ、お・か・ね。でも道に落ちているお金に手をだしたのが、マズかったみたい。それはなんとタヌキ族のワナだったのよ!
あやしいとは思ったんだけどなぁ。
んもお。アミがからまって抜け出せないじゃない。かよわい乙女になんてことするのかしら。
あら!?な、なんかいっぱい集まってきたじゃないの。
そんなたくさんで、あたしをどうしようっていうのよ。
ちょっと、はなしなさいってば!
×月 ○日 はれ
え~ん!あたしのピンチよ、大ピンチ!タヌキ族に捕まっちゃった~~。でも、あたしをどうするつもりなのかしら。あの鍋がとっても気になるんだけど。
ちょ、ちょっと、みんなして仲良くテーブルについちゃって。まさかあたしを食べようってつもりじゃ……
あー!な、なにその包丁は!あたしなんか肉だって少ないし、おいしくないんだから!
もう、今日はさんざんな一日だわ。
あたしがいったい何したっていうのよぉ…
やっぱり不幸のヒロインなんだわ。
□月 ○日 はれ
ふう…マリオネット強盗団の首領、ナッツ・クラッカーを追い詰めたんだけど、もう少しのところで逃げられちゃった。
あぁ、ショック。ついでにもうひとつお金も乏しいし、困ったなぁ。
でも、そう落ち込んでもいられないのよ。
今度は$200万の賞金首、マテリアル・ホルンよ。これでしばらくはゼイタクができるはずよ、きっと。
そうと決まればこんなところでウジウジしててもしょうがないわ。
さっそく出発しよ~っと。
$200万は あたしがもらうと決まっているんだからねー
~タットの絵日記より~
△月 ○日 くもり
おつかいから戻ってみると、お師匠様がいなかった。なんと行方知れずになってしまったんだ。ネズミといっしょになって部屋をいろいろと捜していたら、紙きれを見つけた。それには見まちがえようもない、お師匠様の字が書かれていた。
どうやらお師匠様はずうっと前からとんでもないことを考えていたらしい。
ボクにおつかいに行くように言ったのも、このためらしいんだ。こうしちゃいられない。なんとかして、お師匠様をつれもどさなきゃ。
……それにしても、お師匠様も困った人だなあ。
~ガウの絵日記より~
☆月 ◎日 はれ
おれはきょう、朝ゴハンが抜きだったガウ。なか間の一人が魚をとってしまっていたガウ。ハラへったガウなあ……
どおくつの中は静かでいいガウ。
でもとってもたいクツなところガウ。
おれのうけもちは宝ものを守ることだガウ。でもこんなところじゃ誰もとりにきたりはしないと思うガウ。
たいクツガウ。
あーなにかかわったことでもおきないガウかな。
ぽっぷるメイルについて

ぽっぷるメイルは1991年12月20日にNEC PC-8801mkⅡSR以降用として最初に発売された。後にNEC PC-9801VM/UV以降用に移植されている。また、コンシューマにも移植が行われた。
1991年という時代背景としてPC-8801mkⅡSR以降のソフトが殆ど発売されなくなっていた。理由として、殆どのメーカーはプラットホームをかねてからの上位モデルであったPC-9801VM/UV以降シリーズに移していたからだ。また、PC-9801VM/UV以降で設計したソフトをPC-8801mkⅡSR以降に移植し直すには配色(16色→8色)や解像度、処理スピードなどの点で無理な作品が殆どを占めた。また、ゲームを中心としたホビー層もPC-9801VM/UV以降への移行を始めておりPC-9801VM/UV以降で出せば大半のユーザーは問題ないという状況にもなっていた。そんな時期にファルコムがPC-8801mkⅡSR以降ユーザーのパワー低下を愁いて1年ぶりに出した新作がこのぽっぷるメイルだった。PC-8801mkⅡSR以降のパワーを盛り返すつもりで、ぽっぷるメイルの広告自体に、伏せ字ではあるが英雄伝説Ⅱ(これがファルコムではPC-8801mkⅡSR以降最後の作品)の発売を予告している。(年内は1万本の限定出荷と記載されているが、末期のマシンでこれだけ売れれば充分であると思われる。)
遊びやすさもあって家庭用ゲーム機も幅広く移植されている。しかし、パソコンに関してはPC-8801mkⅡSR以降, PC-9801VM/UV以降の2機種に留まり、2007年5月現在でもリメイク作品として販売されていない。リサイクル的な見込みの無い作品だとファルコムには考えられているのだろう。

ゲームはメイル、タット、ガウの3キャラクターを使い分けるアクションゲーム。交代自体はボス戦以外はリアルタイムに可能で、独立したアイテム管理(装備していない物とお金に関しては共同管理)を行う。攻撃は体当たりと間接的な魔法(タット)や炎(ガウ)である。割とシンプルに構成されており、始める前のルール覚えのかったるさもなく気軽に開始できるのが今までのファルコム作品と大きく異なる所。最初のジャングルのステージはボス戦を含めて難易度も非常に低く好印象だった。ただ、ステージを追うごとにポップなストーリーとは様相を呈した驚愕の難易度へと変化していく。
まず、最初に詰まると思われるのは怪獣を追いかけて爆弾が必要だと言われ探しに行くこと。最初のボスと戦った場所に宝箱があるのだが、そこにある!というズバリの解答が無いので少々面倒。その後もステージをまたぐお使い的な分かりにくい面倒な行程がしばしば登場する。そして、鍵の存在。ステージを抜ける際に必要になるこの鍵。場所によっては2連続で鍵の必要な扉を抜けなくてはなかったりで、足りなくなった所で探し回ると面倒なことになる。

そして、誰もが悩むボス戦。結構巧く造られており、必ずパターン化した動きと必勝法が存在する。ただ、問題なのが与えられるダメージが少なく反復作業を数多くこなさなければならないこと。また、数多くこなせば単純ミスも発生したりするのだが、その際に受けるダメージがハンパでなかったりする。後半になれば、攻略の楽しさからウザいだけに変わる。誰もが思うであろうラストの3連戦に関しては途中のセーブができないので、1ミスで最初からという地獄が待っている。ぽっぷるメイルでまず思い浮かべるのはこのボス戦の苦しさ。これが待っていると考えるだけで再プレイを躊躇してしまう。
しかしながら、再プレイすれば初プレイでは手にしなかった武器を手に入れたりすることもあり攻略方法が変化して優しくなったりと色々な点で発見があった。

音楽はファルコム作品で初のサウンドボードⅡ対応作品となった。しかしながら、PC-8801-23には対応しておらず、FHとMHの2機種よりも前の機種では非対応となる。ただ、残念ながら、サウンドボードⅡが無いと悔しいほどのデキかというとそうでも無かった。サンプリングやリズム音源には対応しておらず、ステレオ効果程度にしか恩恵を受けられない。また、PC-8801MCのCD-ROMにも対応。ただし、当時はぽっぷるメイルのCDは販売されていなかったので意味は殆ど無かった。(英雄伝説はCDが販売されておりアレンジ版をそのまま使えた)
曲に関しては細かく作成されておらず大まかなステージ毎に作られているので曲を覚えやすい。また、曲だけでシーンをイメージできるのがこの作品の特徴。それ故にプレイした人とそうでない人の曲に対するイメージは大きく異なると思われる。
作品としてリズム部分のハイハットに関してオープンとクローズをここまで使い分けた作品はファルコムとして初だったのではないだろうか?サウンドボードⅡの恩恵というのはここに集約されているかもしれない。戦闘シーンはどうしても脳裏にこびりついている。テンポ良く進ませるためのBGMとしての効果も抜群だった。洞窟ステージくらいまではマップを未だに全部把握できてる(と思う)
PC-8801mkⅡSR以降版と後に出たPC-9801VM/UV以降版の違いに関しては基本的に分かりやすいものは少ない。まずFM音源とSSGのバランスが異なる。PC-9801VM/UV以降版は色んな環境で聞いてみたがSSGの音量が小さめ。また左右の独立した音量が大きめに設定されておりステレオ感の増したデキになっている。マニアックかもしれないが普通に聞き分けられてしまうレベルだと私は思う。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+SSG)
サウンドボードⅡ
音源チップ:YAMAHA YM2608(OPNA)
01 バックアップ作成
02 オープニング -遙かなるヴァルハラ-
03 オープニングデモ1
04 オープニングデモ2
05 メニュー(Now Loading)
06 JUNGLE(探検)
07 JUNGLE(戦闘)
08 ショップ
09 中ボス
10 ゲームオーバー
11 JUNGLE~CAVE(ビジュアルシーン)
12 CAVE(探検)
13 CAVE(戦闘)
14 宝箱
15 ステージボス
16 ステージクリア
17 CAVE~VOLCANIC ZONE(ビジュアルシーン)
18 VOLCANIC ZONE(探検)
19 VOLCANIC ZONE(戦闘)
20 VOLCANIC ZONE~ICE BERG(ビジュアルシーン)
21 ICE BERG(探検)
22 ICE BERG(戦闘)
23 ICE BERG~CASTLE(ビジュアルシーン)
24 CASTLE(探検)
25 CASTLE(戦闘)
26 ガイストレイス
27 エンディング1 -誰かがあなたを愛してる-
28 エンディング2
合計時間 : 39:34
作曲者 : 石川三恵子, 白川篤史
DISCOGRAPHY
ファルコム・スペシャルBOX'93

発売日: 1992年12月24日
価格: 6,980円(税込)
商品番号: KICA-9012~5
販売元: キングレコード
収録曲
Disc.1
ミュージック・フロム・ロード・モナーク/アドバンスド・ロード・モナーク
01 オープニング
02 メニュー
03 マップエディット
04 ロードモナーク 通常
05 ロードモナーク 勝利目前
06 プレイヤー勝利
07 表彰式
08 フーズパニック 通常
09 フーズパニック ~勝利目前
10 戦乱の陣 通常
11 戦乱の陣 勝利目前
12 メカニックテクノ 通常
13 メカニックテクノ 勝利目前
14 ファンタジーパステル 通常
15 ファンタジーパステル 勝利目前
16 エンディング(ロードモナーク)
17 ゲームオーバー
18 モンスタードミニオン 通常
19 モンスタードミニオン 勝利目前
20 シーパークアドヴェンチャー 通常
21 シーパークアドヴェンチャー 勝利目前
22 ミッドナイトパニック 通常
23 ミッドナイトパニック 勝利目前
24 ミルキーワールド 通常
25 ミルキーワールド 勝利目前
26 エンディング(アドバンスド・ロードモナーク)
Disc.2
ミュージック・フロム・ブランディッシュ
01 オープニング
02 RUINS
03 ショップ2
04 古代の彫像
05 ドーラ=ドロン
06 ショップ(1)
07 ディンク
08 クラブデビル
09 ステージクリア
10 タワー
11 ヘッドレス
12 ラクシャーサ
13 CAVE
14 蜘蛛女
15 忍者
16 DARK ZONE
17 ゲームオーバー
18 FORTRESS
19 ロブスター
20 アジタカーハ
21 ガドビスタル
22 エンディング(1)
23 エンディング(2)
24 エンディング(3)
25 ディスクコピー
Disc.3
ミュージック・フロム・ぽっぷるメイル
01 バックアップ作成
02 オープニング~遥かなるヴァルハラ
03 オープニングデモ(1)
04 オープニングデモ(2)
05 メニュー
06 JUNGLE(探検)
07 JUNGLE(戦闘)
08 ショップ
09 中ボス
10 ゲームオーバー
11 JUNGLE~CAVE
12 CAVE(探検)
13 CAVE(戦闘)
14 宝箱
15 ステージボス
16 ステージクリア
17 CAVE~VOLCANIC ZONE
18 VOLCANIC ZONE(探検)
19 VOLCANIC ZONE(戦闘)
20 VOLCANIC ZONE~ICE BERG
21 ICE BERG(探検)
22 ICE BERG(戦闘)
23 ICE BERG~CASTLE
24 CASTLE(探検)
25 CASTLE(戦闘)
26 ラストステージ
27 ガイストレイス
28 エンディング(1)~誰かがあなたを愛してる
29 エンディング(2)
Disc.4
イース4/風の伝説ザナドゥ/ブランディッシュ2 プレリリース
01 セルセタの樹海(YsIV)
02 バトル#58(YsIV)
03 峠~追跡(YsIV)
04 希望を求めて(風の伝説ザナドゥ)
05 DAWN OF MAKRIA(風の伝説ザナドゥ)
06 船(風の伝説ザナドゥ)
07 哀愁の戦士たち(Brandish2)
08 BR2056「ラボ」(Brandish2)
09 カール・キャレス(Brandish2)
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エンディングムービー
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