究極のスーパーアクションアドベンチャー登場!
アシュギーネ STORY Ⅱ
虚空の牙城
対応機種 : MSX2
メディア : ROMカートリッジ
(2Mbit ROM)
定価 : 6,800円
発売日 : 1987年12月
開発 : ティーアンドイーソフト
販売 : パナソフトセンター
○要RAM 64KB以上
○要VRAM 128KB以上
○パナアミューズメントカーリッジ対応
○カセットテープ対応
GALLERY
PROMO WORD
凄いゲームがやってきた。
究極のスーパーアクションアドベンチャー登場!
■1ドット単位の上下スムーズスクロール、高度な圧縮技術により、フルグラフィックス約180画面のマップを可能にしています、
各ステージ、変化に富んだ美しいマップを用意しています。扉や階段、ワープゾーンが多くあり、それぞれ複雑な階層構造になっています。
■主人公(アシュギーネ)は、オリジナルを忠実に再現するために、32×64ドット(通常の8倍)を採用! 敵キャラクターの平均サイズは、32×32ドット(4倍)となっています。
■リアルな戦闘シーンは、実戦さながらの大迫力!長大な剣を突き刺すと、敵キャラは血しぶきを上げて倒れ、剣には真赤な血糊がつきます。
■ゲームを盛り上げるオリジナルBGMは、全8曲。
■アイテムは8種類。武器を効率よくパワーアップして、次々と襲いかかる強力な敵を倒そう。
■データのセーブは、パナアミューズメントカーリッジもしくはカセットテープにもできます。
『アシュギーネ 虚空の牙城』について
『アシュギーネ 虚空の牙城』(ASHGUINE)は1987年12月にMSX2専用としてティーアンドイーソフトが開発し、パナソフトから発売したアクションアドベンチャーゲーム。アシュギーネとはパナソニックから発売されたMSX2パソコン「Panasonic A1」のイメージキャラクターだ。『虚空の牙城』は、各社で開発されたアシュギーネを主人公としたゲームの1作であり、そのストーリⅡとして企画された。
メインプログラマーはMSX版『スーパーレイドック』を担当した山本哲也(Tetsuya Yamamoto a.k.a 山本ふーたろー, 1967年3月28日-)さん。
ストーリー
黎 明 期
惑星ネペンテスは二連太陽をまわる星であった。この惑星の地軸は、太陽に対して常に平行に位置していたため、赤道付近以外の気候は苛酷で、古代の人々(ブリタニアン)は地下に文明を築いた。南の極は、厚い氷に蝕まれていった。
文明は発展を遂げ、その科学力は、大きく進歩した。遺伝子操作が盛んに行われ、ブリタニアンは地底奥深い所でも生活が可能になった。操作に失敗した者は、地表に放たれ、大半は、陽光に身を焼かれるか氷漬けになり、死亡した。そして人々は、星の中心部と極を除き、惑星の隅々にまで住むようになった。ネペンテスの内部は掘り尽くされ、その影響は、極の侵食とともに、星の衰退に拍車を掛けた。
科学者たちは、ネペンテスの気候を温暖にするために、地軸の移動計算を立てた。赤道上に、遠心加速装置を備えた巨大な壁(リング)を建造し、強力な磁場を設け、惑星の姿勢を修正しようとした。多くの人命と莫大なエネルギーを使ったこの計画は、初期段階ではうまくいくかのように見えた。地軸は少しずつ移動し、さしたる変化のないまま、惑星の気温は平均化していった。南の火山は大噴火を起こし、北の氷河は異常なスピードで溶け、想像を絶するほどの津波が北半球を駆け巡った。ネペンテスは震撼し、地下都市は滅びた。
長い年月がたち、生き残った僅かな人々(後にエリトリア人と呼ばれる。)は、南半球の黎明地帯で生活するようになった。気候は多少温暖になったが、文明は何百年も後退してしまった。
同じ頃、壁を隔てた北半球では、先の気候激変の時、溶けた氷の中から遺伝子操作に失敗した者が蘇り、極地の冷血動物と結合し、いくつかの新たな種を産みつつあった。ほとんどの劣勢な種はすぐに滅んだ。アズムラルとグールの二種族は生き残った。そして、その繁殖力と頭脳は、驚くべきものがあった。
グール人もアズムラル人も好戦的な性格を持っていたが、両国の間には、広く深い地表の亀裂があったので、それぞれ互いの存在を知らなかった。
戦 乱 の 時 代
グールから第十四代目の王ドイスの悪政は、誰の目にも明らかであった。彼はグール人の多数派民族ヂィ族の生まれで、(ヂィ族は、最も残虐な民族で、グール軍の大多数を占めていた。)軍部を背景に好き放題の政策を進めたため、民衆の生活は貧しくなり、不満は日増しに高まっていった。無能な統治者は、安易な解決策を思いついた。つまり、民衆の不満を外に向けることにしたのである。そして、まず最初に、グール軍の中でも比較的おとなしい少数民族を、すべてエリア(エリトリア人の土地)へ追いやったのであった。
こうして、グール人のエリトリア侵攻が始まった。戦う術を知らぬエリトリア人は、逃げ惑うばかりで、どんどん南の山岳地帯に追い込まれた。急なことでグール軍のまとまりも欠けていたが、あっという間にエリトリア人の3分の1が死に、領土の半分がグール人のものになった。
エリトリア人の反撃が始まったのは、それから20ヶ月後のことであった。彼らは、広大な土地をすばやく移動し、ゲリラ的にグール軍を各個撃破していった。いきなりの奇襲に、まったく油断していたグール兵は、隊列を整える間もなく、次々と捕虜になった。反撃の指導者は、エリトリア王弟ファシュア卿であった。卿は若く、知力、行動力に優れ、剣の腕も右に出るものはなかった。卿が先頭を切って戦いを進めているのが知れわたると、若者は、競って兵に志願した。この時、始めてエリトリアは、組織的な軍隊というものを持ったのである。
もともとエリトリアの科学力、工業力の方が優れていたので、まきかえしは早かった。グールの優位は崩れ去り、(リング)付近まで押し戻された。グール軍はそこで増援部隊と合流し、かろうじてエリトリア軍の動きを止めた。精鋭部隊をいくつも失ったグール軍は、いったん兵を引き、立て直しを計った。エリトリアも消耗していたので、深追いはせず、グール軍の動きを見守った。両軍は、(リング)を挟んでにらみあった。(リング)は以後、緩衝地帯となり、時折こぜりあいが起こる程度であったが、それでも、何年かに一度は、思い出したようにグール軍が大攻勢をかけ、そのたびに、エリトリアが追い返す、というようなことが何十年も続き、泥沼化していった。絶え間のない戦争のため、ひとびとは疲弊し、国土は荒れ放題であった。
アズムラル
永い不毛の戦いにも終止符を打つ時がやってきた。それらは、空を越えてやってきた第3の民族、アズムラル人によってもたらされた。両国が、争っている間にもアズムラルは、着々と科学力を発展させ、ついには飛行技術を身につけた。彼らは、始めて(リング)の向こうの世界を知ったのだった。
そして、その凶悪な性格から、グール人と一時的に連合し、エリトリアに攻め入った。戦いのバランスは大きく崩れ、エリトリア人は、最後の砦ネシュア城に立て籠った。難攻不落を誇ったこの城も、アズムラルの新兵器、飛行戦車の攻撃には耐えられず、僅か三日で陥落した。
アズムラルの長、バヌーティラカスは、グールの忠告を無視して、エリトリア人にとって伝説の戦士、ファシュア卿を捕え、無残に処刑してしまう。バヌーティカラスは、民家に押しいって、略奪を働くアズムラル兵をいさめるばかりか、自ら先頭に立って、エリアを荒し回り、非道の限りを尽くしていたのである。
連合軍として、協力してきたグール人とアズムラルであったが、戦争の集結を境に、アズムラルの態度は一転し、グール人に対して高圧的なものになった。
バヌーティカラスのあまりの非道ぶりに、グール軍師団長ギーは、アズムラルを裏切って、幽閉されていたファシュアの娘ネシュアを助け、砂漠を横断し、かつて栄えた地下文明の遺跡の深部に身を潜めた。
ネシュアは、初めこそギーを憎んだが、すぐ彼の優しい心により打ち解けていった。ふたりの子、アシュギーネはエリトリア人とグール人の間にある遺伝子の違いを越えて誕生した。
そして彼は、遺跡の中で少年時代を過ごし、やがて頼もしい若者になっていく。
惑星生命体 (ヴィ)
ついに、ギー達の隠れ住む地下遺跡にも、討伐隊の手がのびた。両親は捕えられ、バヌーティカラスによって惨殺されてしまう。
必死の思いでその場を逃れ、更に奥深い地下神殿にやってきたアシュギーネは、そこで惑星生命体(ヴィ)と接触した。それは、ネペンテスの核であり、惑星の命そのものであった。そして、復興しかけたネペンテスに、災いを振りまく殺戮者バヌーティカラスを憎んでいた。(ヴィ)は、ネペンテスに古くから点在する転送装置を通じて、アシュギーネを支援することを約束し、強力な武器を与えた。
(ヴィ)の力を得たアシュギーネは、今、ここに伝説の聖戦士となり、仇敵バヌーティカラスの居城ギゼマール城へと旅立った。
エンディングムービー
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