
ディーヴァ [STORY1●ヴリトラの炎] for NEC PC-8801mkⅡSR以降
作品名 : ディーヴァ [STORY1●ヴリトラの炎]
販売 : T&E SOFT
対応機種 :
メディア : 5inch 2D (2枚組)
サウンドチップ : YAMAHA YM2203
サウンド性能 : FMx3, SSGx3
定価 : 7,800円
発売日 : 1987年2月6日(発売予定1986年11月末→12月上旬→1987年1月下旬から延期)
GALLERY
PROMO WORD
パスワードによる全機種完全データ互換を実現!!
ACTIVE SIMULATION WARとは
★シミュレーションウォーゲームをアクション化した、ニュータイプのゲーム。
★2人での同時プレイが可能。
★ストーリーが宇宙を舞台として7つのストーリーから成り、それぞれが7機種に割り当てられ、ディーヴァという一つの大きなストーリーを形造っている。そのため、各機種のゲーム内容(画面を含む)も部分的に異なり、各機種の特徴を十分生かした*1ものとなっています。
★パスワードによる機種間の完全データ互換を実現(ファミコンを含む)。これにより、自分の戦力をパスワードの形で持ち出して別の機種に入り込み、2人同時プレイが可能です。
★アドベンチャーゲームの要素を持ち、何度もゲームをするうちにストーリーの全ぼうが明らかになってきます。
▲戦略シーン
画面左側の星系図と情報を見て作戦を立てて、画面右側で生産・政策・艦隊戦・惑星戦等の命令を実行します。左下は情報表示とデータセーブのコマンドで、右上は年月表示です。
▲艦隊戦シーン
画面左が自軍の艦隊、右が敵艦隊です。自軍の艦の配置を終ると、敵艦をコンピュータが配置して戦闘が始まります。左上は各艦の防衛力表示です。
▼惑星上リアルタイムシーン
惑星上空に着くと、まず援護爆撃と補給エネルギーの投下位置を決めます。
この判断を誤ると、地上に降下した時苦戦します。地上に降りたらドライビングアーマーを操り、バルカン砲で敵防衛軍を撃破します。
惑星戦30!それぞれの異なる30シーンで、その上、ウォーデータ(パスワード)を持って他機種(他の星域)へ行けば、使用武器も背景も全く異なるシーンでの2人プレイが楽しめます。
つまり、7機種・200の惑星上リアルタイムシーンが君のものになるのです。
PC-8801mkⅡSRシリーズの特徴
★FM音源完全対応のオリジナルミュージック
★FD装置は1基でも可。
★フルカラーでの重ね合わせスクロール処理。
STORY

■ルシャナ・パティー
辺境星系スートリの司政官。ルシャナ・パティーは、シヴァ・ルドラの操る惑星破壊を目的とした巨大人工有機体「ヴリトラ」の攻撃を受け、婚約者ラーナと惑星ペレナスを失う。クリシュナ・シャークの力を借りて、シヴァ・ルドラとヴリトラへの復讐を誓う。
辺境惑星スートリは、帝国崩壊後も唯一平穏を保っている星系であった。それは、銀河辺境という地の利もさることながら、司政官を努める "ルシャナ・パティ" の行政によるところのものであった。彼は、惑星アルジェナ消失後、ただちに中央とのナーサティア航路を閉鎖し、同時に通信管制を敷くことによって、星系を完全に孤立させた。突然の孤立に多少の混乱をきたした惑星もあったが、自給体制が確立するにしたがって徐々に平穏を取り戻していった。それと同時に、ルシャナは中央の情報収集のため、幾度か特使を派遣するが、いずれも無事に帰還できた者はいなかった。
星系はその強大な防衛網によって、外からの侵入を確実に阻止していた。しかし、ルシャナが絶大の信用をおいていたその防衛網も、突然崩される日が来る。
ヴリトラ………物質反応も生命反応も示さない人工有機体。体長は絶えず変化しながらも常時数kmにも及ぶ。体内から発する放電光によって、唯一その姿を外界にさらし、半透明の巨大な黒竜を思わせる。
ヴリトラは次々と防衛艦隊を呑込み、統治惑星ベレナスを目指す。惑星ベレナスに降り立ったヴリトラは、都市の破壊を繰り返し、エネルギー吸収によってさらに巨大化していった。体長が数十kmに及んだころ、ヴリトラは突然破壊を停止し、青白い放電光を惑星の中心に向けて放ち始めた。それとともにヴリトラは縮小を始め、その体長が数kmに戻るころには、惑星のコア(中心核)は異常発達を起こし始めていた。数時間後、惑星ベレナスはその短い一生を終え、無数の小片に姿を変え宇宙空間に漂っていた。一つの人工有機体とともに。
統治惑星ベレナスを失ったことによって、星系スートリも他の星系同様、混沌の海に呑込まれていった。
ヴリトラの襲来によって、婚約者ラーナと惑星ベレナスを失ったルシャナは脱出艇にて宇宙空間をさまよっていた。そして、僅かに生き残った防衛艦隊に救助される。ルシャナはこの数少ない艦隊を率い、ヴリトラへの復讐を誓うが、各艦の損傷は予想以上に大きく、またそれらを補修すべき安息の地は、すでに惑星スートリにはなかった。
ルシャナはヴリトラを捜し求め、惑星ベレナス………正確にはかつて存在したというべきだが………へと向かった。しかし、そこで彼が目にしたのはヴリトラの姿ではなく、帝国のそれとは明らかに異質の大艦隊であった。当然のごとく、認識番号も発せられていない。ルシャナが戦闘体制をとった直後、その艦隊との交信回線が開けた。
その艦隊の総司令官は "クリシュナ・シャーク" と名乗った。ヴリトラは、インドゥーラ帝国繁栄の基盤ともなった超波動力学の産物で、シヴァ・ルドラによって創造された。そして、シヴァ・ルドラはヴリトラの実験惑星にベレナスを選んだ。クリシュナはこの情報を察知し、ヴリトラを追って惑星ベレナスへ来たが、時既に遅く惑星ベレナスは宇宙空間から姿を消していた。クリシュナは、ルシャナがヴリトラを追っていることを聞くと、同行の補修船にてルシャナ艦隊を補修し、ヴリトラ迎撃用としてOM砲をルシャナ艦に装着し去っていった。この間ルシャナは、幾度となくクリシュナに面会を求めるが、クリシュナはかたくなにそれを拒絶した。しかし、ルシャナにとって敵でないことは確かだった。
数ヶ月後、惑星トラントランの成層圏にて、ルシャナの復讐の炎と化したOM砲が、ヴリトラの巨体を貫き、その凶悪な人工有機体はもとの無機質な塵となって、成層圏を覆った。ルシャナは、ヴリトラと惑星トラントランの関係を重くみて、単身惑星トラントランへの潜入を試みる。
惑星トラントランは、銀河全域にはびこる密教 "リュカーン教" の総本山であった。この惑星の全ての住民は狂信的なリュカーン教徒であり、おりからいけにえの儀式の真最中であった。彼らのあがめる神 "アスラ" の生けにえとして、壇上には一人のいけにえが祭られていた。そして、そこでルシャナは思わぬ人物を目撃する。シヴァ・ルドラ、彼は教祖の一人として、この儀式を取り仕切っていた。
儀式は数十万リュカーン教徒の、巨大なうめきと思われる異様な呪文に包まれ、最後の時を迎えようとしていた。既にアスラの力はいけにえに及び、男は初めて体験する形容しがたい苦痛に顔をゆがめていた。壇上を赤い影が覆いつくし、中央に立つシヴァ・ルドラからは更に赤い影が立ちのぼり、その姿は悪魔以上の凶悪な何かを連想させるに充分だった。
ルシャナは上空に待機する艦隊に、ビーム砲の照射を命じた。数秒と発たぬ間に、ビームの雨が数十万の教徒に降りそそぎ、儀式は蠢く教徒達の修羅場と化した。混乱に乗じ、ルシャナはいけにえとなっていた男を助け、シヴァ・ルドラを追うが、既に彼の姿は惑星トラントランには無かった。
男は名を "ラトナ・サンバ" と言った。彼は裏切られた親友がリュカーン教と関係があることを知り、艦隊を率つれ惑星トラントランに辿り着いたが、艦隊はヴリトラの餌食となり、捕らわれの身となってしまった。しかし彼はこの惑星にて、リュカーン教がナーサティア双惑星と関係のあることをつきとめていた。
そしてルシャナは、ラトナとともにシヴァ・ルドラを追って、ナーサティア双惑星へと向かった。
IMPRESSION

パソコンの所有が学校の1クラスに一人か二人程度の時代、パソコンの種類は10種類以上もあり、かつ互換性は殆ど無い状態だった。互換性がないということはメーカー側は基本部分を除いてはその機種毎にゲームを開発・移植せねばならなかった。その逆手の部分を旨く取ったのがディーヴァだった。まず、機種毎に主人公を変更。主人公には共通の敵シヴァ・ルドラが存在。同じ銀河の中でそれぞれのキャラクターがシヴァ・ルドラに向かうという設定になっていた。また、星系外へ移動することによりパスワードが発行され、このパスワードにより他機種へ移動できた。
問題はパソコンを持っている人が余りにもいない上に同じゲームを所有するという率が相当な低かったことだろう。お互いのデータをやりとりする環境がユーザー側に提供できていなかったのが問題だった。
後の問題は、ゲーム内容の基本部分が殆ど変わらないこと。つまり、キャラクターを用意したにも関わらず、マニュアルに記載されている設定以上のストーリーがゲーム上で展開されないのだ。

そんな中で出た1つのメディア展開がコミック化だった。ディーヴァデータブックという細かい書籍もあったが、ゲームコミックという形でキャラクターごとのストーリーが最後までキッチリ展開されている。難点はゲームブックということと、絵柄が全て違うこと。ストーリーはオリジナル要素が入ってはいるが、与えられたデータに関しては忠実に描かれていた。
今思えばゲームのシミュレーション部分はチープなものだが小中学生レベルで理解するのはこの程度でギリギリだったのではないかと思う。当時このゲームシステムを理解するのに当時は相当時間が掛かった記憶がある。
問題はアクションシーンで、PC-8801版はとにかく難易度が高かった。また、4MHzの機種ではキャラクターの動きが遅すぎてゲームにならなかった。こういう部分の詰めが制作を同時進行させるとしわ寄せが来るのだと感じた。また、シミュレーションの割にフラグ立てを行わないと、ガンマ3の鉱石が発掘されなかったり、最後への道が開けなかったりといった要素があった。数少ないメッセージから把握せねばならず、元々フラグという存在自体を考えもせずプレイしていたので随分詰まった記憶がある。
とにかく、キャラクターや設定が前歩きしすぎた。私もゲームよりその設定をかなり気に入った口で、出ていたカンペンや下敷きを集めたりもした。CDとかも早々に購入しよく聞いていた。
音楽に関しては浅倉大介氏を使っての音楽作りとなっている。基本が3和音で構成されているのでかなりチープに聞こえる。そのあたりはメーカー側も考えていたのが早々にイメージサウンドトラックという朝倉大介本人によるアレンジが入ったCD/テープが発売された。
TIPS
惑星戦練習モード
AディスクとBディスクを逆に入れて起動し、「NAITOH」と入力する。
TRACK LIST
ラジオ収録曲
01 FLAME OF VLITRA (OPENING)
02 NIRSARTIA DRIVE I (STRATEGY)
03 FREET BATTLE (FREET BATTLE)
04 DRIVING ARMOR (ACTION)
05 NIRSARTIA DRIVE Ⅱ (ACTION -PINCH-)
06 DAIVA I (ENDING)
合計時間 : 6:03
作曲者 : 浅倉大介, 冨田茂(04のみ)
編曲者 : 冨田茂
DISCOGRAPHY
ディーヴァ/浅倉大介

発売日: 1987年3月4日
価格: 3,000円
商品番号: CA30-1399
販売元: 東芝EMI
収録曲
01 ディーヴァI
02 ヴリトラの炎
03 ナーサティア・ドライブI
04 ニルヴァーナの試練
05 アスラの血流
06 ドライビング・アーマーI
07 ナーサティアの玉座I
08 ソーマの杯
09 フリート・バトル
10 ドゥルガーの記憶
11 ナーサティア・ドライブⅡ
12 ディーヴァ・リプリーズ~
13 ドライビング・アーマーⅡ
14 ナーサティアの玉座Ⅱ
15 神々の星
16 ディーヴァⅡ
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