エネルギー充電!エンジン始動!PC-88とX1がパワー全開で走り出す｡

スペースハリアー

対応機種 : NEC PC-8801mkⅡSR以降
メディア : 5inch 2D (2枚)
定価 : 7,800円
発売日 : 1988年7月25日
オリジナル販売元 : セガ
開発 : マイコンソフト
販売元 : 電波新聞社

○ジョイスティック対応
○2ドライブ専用
○アナログディスプレイ対応

GALLERY

PROMO WORD

さあ、ファンタジーゾーンへ。

超自然現象と正体不明の敵により、凶悪な魔生物に占領されたドラゴンランド。正義のドラゴン＝ユーライアは、平和を取り戻すため、ハリアーに助けを求めた。ハリアーとは、地球からきた、超能力戦士だ。さあ、今こそキミはハリアーとなり、魔生物たちを倒してドラゴンランドに平和をよび戻してほしい！
人気ばつぐんの3Dシューティング・ゲーム。オリジナルの臨場感をそのまま再現!!

ドラゴンランドの魔生物たち

　ハリアーの行手には、たくさんの魔生物が迫ってくる。その攻撃をかわし、そして倒しながら、ハリアーは前進あるのみだ！　各魔生物は、オリジナルと同じ動きで表現してあります。

ストーリー

　銀河系の遥かかなた、ここドラゴンランドは、平和と愛に満ちあふれた、地球型星系であった。だが突如発生した超自然現象と正体不明の凶悪な魔生物の出現により、その様相はすっかり変わってしまったのである。
　地球人の超能力戦士 "ハリアー" に、正義のドラゴン "ユーライア" から救助を求める連絡が入ったのは当然のことだったと言えるだろう。
「コノ　セカイノ　ヘイワヲ　トリモドシタイノダ！　イソイデ　クレ！　ハリアー！」
ユーライアの悲痛な要請を受け、ハリアーは前進を開始した。
走れ！翔べ！撃て！スペースハリアー。

スペースハリアーについて

1988年7月25日にX1版と同時に発売された。同時発売故に開発者も同じかと思いきや全くの別人で別環境。PC-8801mkⅡSR 版に関しては当時専門学校生であった石井和久さん。ファーストクイーンで有名な呉ソフトの社長は中学時代の理科の先生だったらしい。高校生時代に疑似3Dゲームを通じて電波新聞社に依頼され開発されたのがこのスペースハリアー。ちなみにX1版は高校時代のご友人とのことだ。

スコアの表示フォントがノーマルだったり、残りプレイヤー数がクローバーマークだったりとX1と比べて見劣りする部分がある。ただ、ゲーム内容に関してはX1とは比べものにならないほど上を行く。というのは見栄えではなく、アーケードに割と近いニュアンスで楽しめる。例えば、当たり判定ひとつにしてもそうだが、アーケードで感じたあの「破壊できるはずの障害物を破壊できずにぶつかって死ぬ」という部分が再現できている点。X1の場合は敵や障害物に当たることは殆ど無かったから、「あれ、この部分…これだよな」と感じる。ボスキャラもそうだがステージ１のボスも背面からの攻撃が通じるところも、うまく再現できている。
それ故にだが、X1に比べて明らかに難易度は高い。プレイヤー数を増やすこともできず、難易度設定もないのだからそうだろう。コンティニューは基本的にボーナスステージ直後からになるから、辿り着けないと、コンティニューしてもステージ１からとなる。難易度の高い理由は、破壊できるか見分けの付かない背の高い障害物。１面は木だけだから大丈夫だが、進むと大変だ。X1よりスムーズに展開する分避けようがなかったりする。

音楽に関しては音色データのみアーケード基板からデータを吸い出しているためメロディの音色だけ似ている。ただアーケードと同じ音源故これは寂しい。しかもこの時代でサウンドボードⅡに対応させなかったのも残念。その理由は、処理速度に割り当てたかったからという理由があるかもしれないが、逆の意味で割り切って欲しかった。。