2プレイR・P・G
ザ・リターン・オブ・イシター
対応機種 : NEC PC-8801mkⅡSR以降
メディア : 5inch 2D (1枚)
定価 : 6,800円
発売日 : 1987年8月(発売予定1987年7月7日から延期)
オリジナル販売元 : ナムコ
開発・販売元 : エス・ピー・エス
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PROMO WORD
コンティニュー機能付! 同時二人プレイOK!
イシターの復活
黄金の騎士ギルは数々の危険を乗り越え、見事ドルアーガ打倒を果した。囚われていた恋人カイもドルアーガの魔力が解け、人間の姿に戻ることができた。
ドルアーガの魔力により修復されていた塔は、魔力を失なうと再び元の廃墟へと化した。モンスターたちはより狂暴になり、二人は出口さえもわからなくなってしまった。だが、この暗黒の世界を救うためカイとギルは、女神イシターの力の源『ブルー・クリスタル・ロッド』を手に、何としても等を脱出しなければならない。
●コンティニュー機能
ゲーム終了時にパスワードが表示されます。このパスワードにはスタート時に入力した名前、そしてカイ&ギルの戦いの記録がデータ化されています。
次回ゲームをする時にこのパスワードを使えばパワーアップされたカイ&ギルでプレイでき、前回のゲームの続きができます。
▶あなただけのパスワードであなただけのゲームを!!
ストーリー
ドルアーガ打倒のために塔に向かった黄金の騎士ギルを待っていたのは、無数のモンスターたちや、さまざまな種類のワナだった。
しかしながらギルは、数々の危険を持ちまえの勇気で突破していった。
そんな姿を見た女神イシターは、ギルにドルアーガを倒すためのいろいろな力を与えた。そしてギルは、ブルー・クリスタル・ロッドの輝きを得てドルアーガを倒し、ドルアーガの魔力をルビーメイスと共に封じ込めることができたのである。
ドルアーガの魔法が解けたために、ギルの恋人カイは人間の姿にもどることができた。しかし、ドルアーガの魔力で修復されていた塔は、再び元の廃墟へ化してしまい、出口がわからなくなってしまったのである。
塔の本来の住人だった龍のクオックスは、ドルアーガの呪縛が解けたおかげで自分の住み家に帰っていったが、その他のモンスターたちは、コントロールされていた力を失ってより狂暴になり、あてもなく塔内をさまよい続けている。
ドルアーガを倒したとはいえ、世界はいまだ暗黒に閉ざされていた。世界を救うためにカイとギルは、女神イシターの根源であるブルー・クリスタル・ロッドを、何としても塔から持ち出さなければならない。
世界は「イシターの復活」を心待ちにしているのである。
仕様(メーカー公表)
・88VAで動作しない(発売後に発覚)
88VA対応版は通信販売のみ受け付け。
・88版ではウーズにスリープの呪文が効かない
スリープの魔法がフリップフロップなために本来スリープの有効な敵の場合でも二度スリープをかけてしまい効かないと勘違いする場合がある。
・126面以降で、PASSWORD CONTNUEすると最初からになる
88版ではPASSWORD CONTINUEで126面以降から始めることはできない。
・アーケード版のPASSWORDが入らない
アーケード版のPASSWORDは一切入らない。同時にアーケード版ではROOM PASSWORDが64面で繰り返していたが、88版では128面別々のものになる。
ザ・リターン・オブ・イシターについて
ザ・リターン・オブ・イシター(イシターの復活)は、ナムコが1986年7月8日にアーケードゲームとして稼働させたもので、ドルアーガの塔 の続編にあたる。このNEC PC-8801mkⅡSR版が最初の移植作だった。SPSはMSX2版(1987年9月22日発売)を除き、NEC PC-9801版(1987年3月11日発売)、SHARP X68000版(1987年9月発売)、SHARP X1turbo版(1987年9月21日発売)、富士通 FM-77版(1988年3月発売)と5機種に渡って移植を行っている。なお、発表当初の発売予定どおりに発売された機種は1つもなく、NEC PC-8801mkⅡSR版とSHARP X68000版以外は大幅に開発が遅れている。
あのドルアーガの塔の続編!カイが主人公、そしてフル装備姿のギルも登場で2人プレイ可能!キャラクターサイズは大きくなりグラフィックスは綺麗に!!雑誌に掲載される画面写真だけで魅力は十分伝わってくる作品だった。
しかし、当時アーケード版をプレイできる環境にあった人は多くなかったと思われる。ファミリーコンピュータで遊べる日を夢見ていた人も多いだろう。しかし、そんな日はこない。スーパーファミコンの時代になっても移植されることは無かった。家庭用ゲーム機で遊ぶにはプレイステーション登場を待たねばならず、移植されるまでオリジナル稼働から実に9年を要したのだ。
そんな状況ながら早々に発表されたのがこのPC-8801mkⅡSR版だった。家庭用ゲーム機を差し置いてパソコンでプレイできる!所有ユーザーは狂喜乱舞したに違いない。
当時のパソコンはゲーム向きの作りではない上にCPU自体も非力だったので100%の再現は当然不可能。しかし、レイアウト構成は変わっているが、登場キャラクターの再現性はかなり高かった。上の画像を見て瞬時に違う!とわかる人はほとんどいないだろう。そして実際にプレイしてもアーケードの攻略がそこそこ通じるあたり当時としては最高レベルの移植だった。このゲームをプレイするためにNEC PC-8801mkⅡSRシリーズのフルセットを購入したユーザーもきっといるに違いない。そう思わせるくらいの出来栄えだった。
1987年8月当時のPC-8800シリーズ(モニターは別売)
マイコンベーシックマガジンには早々にSPSからアーケード版と異なる部分が公表されている。
(上記 "PC-8801SR SPECIFICAION")
公表されている内容自体に不満を持つことはなかったが、個人的に我慢ならなかったのは魔法選択時のディスクアクセスだ。
ディスクアクセスが発生するとゲームも瞬間ながら止まってしまうのだ。上下の選択はかなり遅く素早く魔法変更するのはかなり困難だった。
そして、素人でも気づいてしまうどうにかできる筈なのにどうにもなっていないのが音楽である。音色の再現性はともかくとして音程が外れまくっているのだ。プレイすれば誰でも気づくであるうこの音痴問題。X68000版においては音色は多少マシになったものの音程は相変わらず外れていた。
音楽が使用されている場面もかなりデタラメだ。本来例外を除いてローパー出現ステージではローパーの音楽が流れる。しかし、NEC PC-8801mkⅡSR版はメインテーマで代用されていることがざらにあった。(特に前半のルームが適当な印象)また、サッカバスのBGMが最初に鳴る ルームNo.6 JEWELY STORAGE もBGMはメインテーマのままだった。(サッカバスの音楽はどのステージで鳴るのか調べるのに骨が折れて挫折)
裏技の紹介
【隠しグラフィックを見る】
ふとどきな考え(製品のコピー行為)をおこすとぼげら~ちゃんのグラフィックを見ることになる。BGMとしてドルアーガの塔ネーミング曲が流れる。なお、PC-9801版でも同様にふとどきな考えを起こすと見られる。
ぼげら~ちゃんは当時学生アルバイトであった 仲村浩史(なかむらひろし)さんが発案したもの。高校生時代から大学卒業までアルバイトだったが、卒業後の1988年4月には新入社員としてめでたく正社員になられたそうだ。
twitter で公開された画像
■ドルアーガの塔などのキャラクターデザイナー篠﨑雄一郎さんのツイッター投稿画像リンク
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+SSG)
ノーマル音源
音源チップ:YAMAHA YM2203(OPN)
01 オープニング・テーマ~メインテーマ
02 ドルアーガ
03 クオックス
04 ラウンドクリア
05 ラウンドスタート~ローパー
06 サッカバス
07 ドルアーガ(ENTRANT HALL)
08 最終ラウンドクリア~コングラチュレーション~ゲームオーバー
09 名前入れ、おめでとうメッセージ(ぼげら~)
合計時間 : 8:42
作曲者 : 小沢純子
DISCOGRAPHY
ナムコゲームミュージックVOL1
発売日: 1987年7月25日
価格: 2,800円
商品番号: 28XA-170
販売元: アルファレコード
収録曲
1 THE RETURN OF ISHTAR
2 THUNDER CEPTER
3 HOPPING MAPPY
4 ROLLING THUNDER
5 源平討魔伝
当時の広告
イシターの復活 ザ・リターンオブ・イシター 『PC-8801 サウンドボードⅡでステレオ化 98実機』 [1080p60fps] The Return of ISHTAR
エンディングムービー
■エンディングムービー