もう、言葉だけでは物語を語りつくせない。
アクション・アドベンチャー
ヴァルナ
対応機種 : NEC PC-8801mkⅡSR以降
メディア : 5inch 2D (3枚)
定価 : 7,800円 (税別)
発売日 : 1989年5月19日(発売予定1988年12月下旬→1989年1月→4月から延期)
販売元 : システム サコム
○ 2ドライブ専用
○ ジョイスティック対応
○ 音源ボードⅡ対応
目次
ヴァルナ for PC-8801mkⅡSR
※マニュアル抜粋
PACKAGE REPRODUCTION
『ヴァルナ』について
◆『ヴァルナ』概要
『ヴァルナ』(VALNA)はシステムサコムが開発を行い、NEC PC-8801mkⅡSR以降用として1989年5月19日に発売したアクション・アドベンチャー・ゲーム。本来は1988年12月に発売予定であったがおよそ半年延期となっている。
ゲームデザイン及び原案は原田弘(Hiroshi Harata)、プログラムは石川立城(Tateki Ishikawa a.k.a クリィミー石川)が務めた。石川立城は過去に、『メルヘン・ヴェールミュージックライブラリー』作成や、『シャティー』のミュージックドライバー作成、『ドーム』の移植(X1シリーズ版)などを手掛けている。
◆発売日延期による不遇
発売日延期による不遇はあった。『ヴァルナ』発売4日後にはマイクロキャビン開発のロールプレイングゲーム『サーク』が発売。発売日が度々延期され本当に発売するかどうか分からない作品ではなく彗星のごとく現れた期待の新作に大きな特集が各誌で組まれた。発売前後には『サーク』を店頭デモで流しているショップも多く日々増していく存在感。斯くしてノヴェルウェアシステムの『ヴァルナ』はVRシステムを擁する『サーク』の影に完全に隠れてしまい目立たぬ状況でひっそりと販売された。
◆『ヴァルナ』はRPGではなくAVG!
『ヴァルナ』のジャンルは「アクション・アドベンチャーゲーム」だ。当時の各雑誌掲載記事ではアドベンチャーゲーム扱いとなっているが、現代においてはアクション・ロールプレイングゲームと誤って記されることが多い。なお、同時期に同社から発売された『プロヴィデンス』は「ロールプレイングゲーム」としており、扱いも理解した上で分けられていることがわかる。アクションが絡むロールプレイングとアドベンチャーのジャンル定義は非常に曖昧だ。そのため、メーカーの公言したジャンルを製作側の意思として尊重すべきだろう。
そんな『ヴァルナ』を語る上で忘れてはならないのが1987年12月17日に同社から発売された ユーフォリー だろう。『ヴァルナ』の街シーンは『ユーフォリー』を踏襲しているように思える。今でこそアクション・アドベンチャーに分類されることもあるが『ユーフォリー』は製作サイドよりジャンルが明示されなかったため、当時のパソコン雑誌ではロールプレイングゲームやアクションゲームと表記されていた。
◆AVGながら多くのRPG要素
『ヴァルナ』のように一見、見下ろし型ロールプレイングゲームだが実はアドベンチャーゲームという作品は以前にも数作存在している。製作側もロールプレイングゲームを意識していないわけではないだろう。むしろ、どうすればアドベンチャーゲームとして成立させることができるかという一つのチャレンジだったようにも思える。
と、アドベンチャーゲームのジャンルを支持しているわけだが、正直なところ『ヴァルナ』はアドベンチャーゲームとしてはかつてないほどロールプレイング要素が多いのも事実だ。経験値が無くレベルが存在しないこと以外はアクションロールプレイングゲームそのもの。敵を倒して手に入れたお金を貯めて強い武器や防具を購入、装備し強くなっていく様はロールプレイングゲームにしか思えないだろう。
そして、ロールプレイングゲームのレベルアップのように最大HPが上がっていくシステムを採用している。どうやって?と疑問に思われるだろう。実は宿屋に泊まるだけでMAX HPを4(1ブロック)上げることができる。(街により上げられる最大値は変わる)つまり、ここでも主に敵を倒して手に入るお金が重要な役割を果たしている。お金を使ってパラメータを上げるというシステムは過去のロールプレイングゲームでも見受けられたので、『ヴァルナ』はまさにロールプレイングゲームの一端であるとも言えるだろう。
逆に、お金も経験値もレベルもHP上昇もない『プロヴィデンス』こそアクション・アドベンチャーに思えてしまう。
◆AVG要素は一体どこに?
では、どこにアドベンチャー要素があるのかというとコマンドに集約される。「話す」以外にも「たずねる」、「わたす」、「見る」などのコマンドを使って必要な情報を得たり行動することや、正しい答えを選択肢から選び謎を解いていくシーンが多いことだろう。
一般的なアドベンチャーゲームと異なるのは「移動する」というコマンドが無いことくらいだ。移動に関しては自由度が高いので割とどこにでも行けてしまう。それゆえに、会話で必要な話を引き出せておらず次に何を行うかわからなくなると再び流れに乗せるのに大変な思いをする。
◆謎の残るノヴェルウェア要素
謎な点は当時の雑誌紹介で必ず記載されていた「ノヴェルウェアのシステムによりストーリーが変化する」という点だ。しかし、アイテム関連のフラグは順番がかなりガッチリ決まっているので取得の順番はクリスタル以外には不可能。延期の間にストーリーが変化するという仕様は変更されたのだと思われた。
しかし発売後に寄せられた情報から『ヴァルナ』のストーリーは実際に分岐するらしい情報が掲載される。キャッチした情報によるとクリスタル関係でストーリーが変わるらしい。そこでクリスタルを手に入れる順番を総当たりで変えてエンディングまでプレイしてみたが一切変化は無かった。一体全体どこにノヴェルウェアシステムによるシナリオ管理が活かされているのか今のところわかっていない。
ちなみに、サブイベントは確認できているが、ストーリーに直接影響を与えるようなことは一切無い。あらゆる事を試したつもりだが現状何も変化がない状況だ。もしかしたらサブイベントの事を勘違いして書かれていたのか、真相は謎だ。ちなみに記載されている『クリスタルを取るためのフラグ』は「メガネ」で間違いない。
完全な憶測だが、発売が半年も遅れたのはシナリオ分岐に関しての問題があったからかもしれない。発売延期前に掲載されていたマップを見ると「フェスト」なる製品では存在しない街らしきものも見られるが、そのあたりの名残だろうか。こういうときの頼みの綱「The inside affair of SACOM」でも扱いは小さく、開発秘話や内容はほとんど語られなかったため真実は闇の中だ。
◆往年のRPG、AVG好きにはぜひオススメしたい隠れた名作
ストーリーの変化に関しては現状眉唾な作りとなっている『ヴァルナ』。ゲームそのもののデキに関してはどうだったのか。これに関しては☆5つを与えたい良作だ。突出していたのがアクションパート及びアドベンチャーパートの謎解きやトリックの多さだ。少し考えると解ける(一部の謎解きは英語が絡むので小学生だと厳しいかも)という『私にとっては』絶妙な難易度設定が心地よい。
アクションシーンもよくできている。経験値は無いが敵を倒せばお金や回復の宝石を出すこともあり単なるおじゃま虫になっていない。レベルを上げるために敵を倒して経験値稼ぎという単純作業はないが、最低限のお金を稼ぐための単純作業は必要だ。そして、ダメージを受けたH.Pや使用して減ったM.Pはフィールドでじっとしていても回復しない。回復手段は宿屋と薬を除き敵から得られる宝石しかないので積極的に倒す必要もあるという点はアクションロールプレイングゲームらしい部分だ。
そして、ボスキャラもお約束のように登場する。ボスは手応えのある強さだが理不尽だったり絶望的な難易度ではない。攻撃パターンが変わるというような複雑な攻略は求められないが割とスピーディーなのでそれなりの手捌きが必要になる。私も矢野健太郎(Kentaro Yano 1957年10月3日-)と同じく『イース』でもかなり苦戦した思い出があり、ゲームレビューに共感できた数少ない一人だろう。
もちろん、粗探しをすれば残念な点もある。それはアドベンチャーパートだ。ノヴェルウェアならば文章は流れるように表示されるが『ヴァルナ』は一気に表示されるので、斜め読みしてしまうことが多くせっかくのストーリーも頭にあまり入ってこないことが多い。(私個人の問題だが)
また、アドベンチャーゲームというジャンルにしては圧倒的に文字量と地の文(情景描写や心理描写、また登場人物の行動)が少なく一般的なアクションロールプレイングゲームのメッセージという域を出ていない。文字を読ませ感情移入させるための技術は過去のノヴェルウェア作品で培ってきたはずなのに活かされていないように思える。
ビジュアル面では漫画家のアシスタント経験2年ありという触れ込みの近藤敏信(Toshinobu Kondo 1969年9月14日-)を迎え入れての作品だったのだが、ほとんどキャラ絵がゲーム中に出てこないのも残念。せめて全ての重要キャラクターには会話時にキャラ絵を表示させるなどアドベンチャー色を濃くする部分も欲しかったところだ。
製作側も本当はアクションロールプレイングゲームを作りたかったけど、同時開発されていた『プロヴィデンス』とジャンルがモロ被りなので、ノヴェルウェアという要素を付け加えてアドベンチャーとした…というのが顛末のような気がする。
『ヴァルナ』は何度プレイしても、黒騎士の心境変化やエンディングの展開がよくわからなかったりする。ノヴェルウェアやアドベンチャーということに固執しなければ、「プレイして楽しい」のだからストーリーは後付のおまけと考えてもいいかもしれない。むしろ、それがもっとも『ヴァルナ』のプレイに相応しいとも言えるのだろう、きっと。
◆ゲームも良いが、BGMもかなり良い
『ヴァルナ』の楽曲を手掛けたのはシステムサコムといえばおなじみの斎藤学(Manabu Saito a.k.a マサ斉藤 1970年1月26日-1992年10月1日)。同時期に3作の開発が行われており他にも『プロヴィデンス』、MSX2 用の『幽霊君』を並行して手掛けている。(おまけで1曲づつデータが入っている。そして3作仲良く発売延期)
拡張音源であるサウンドボードⅡにも独立対応しており、最大でステレオ12音源(FM音源6和音+リズム音源6音)にて演奏される(SSG音源は未使用)。拡張音源未使用時にはFM音源3和音+SSG3和音での演奏だ。
『ヴァルナ』は『プロヴィデンス』と同じくファンタジー世界を舞台とした作品であり、用意されている楽曲に大きな差別化は無いようだ。ただし、『ヴァルナ』には『プロヴィデンス』には無い「街」のBGMが用意されており、これが『ユーフォリー』を思い出させる鼻歌で歌えるようなポップな曲でお気に入りだ。『お店』のBGMに至っては聞き続けていると『ユーフォリー』の音楽まで流れる(UME-3さん情報)。
メインとなるフィールドの曲は2曲用意されているがいずれも鼻歌で歌えるようなメロディアスで勇ましい曲だ。後半のアエウ・ルヴェノ山脈で流れるフィールド曲は斉藤学のお気に入りだったのかもしれない。なぜなら、ゲームオーバーの曲がこの曲をモチーフにしたものだからだ。
『ヴァルナ』は特に鼻歌でついつい歌ってしまう曲が多い。プレイしながら鼻歌で歌い、風呂場やトイレでも鼻歌で歌う。そんな中毒性のある何かがきっと仕込まれている。プレイした直後は特に注意していただきたい。
INTRODUCTION
彼の覚えている父の姿は、いまではひどくあいまいなものとなっていた。ただ、小さな彼を抱き上げて笑う父の、逞しい腕の感触をときおり思い出すことがあった。
無口ではあったが、しかし厳しい父親だった。
彼にとって父は誇りだったし、彼の知っていた昔話の、どんな宝よりもすばらしいものだった。
だが、あれはいつだろう……ある日を境に、父の顔から笑顔が消えた。
父だけではない。彼の知っているすべての人たちの表情から。
外で遊ぶことは許されなくなった。外には魔物が出るのだと、彼の母が教えた。
それは信じようにも信じられないことだったが、まぎれもない事実であった。
父はほとんど家に帰らなくなった。
ときおり、やつれた顔で家に戻ってくる父は、独り言のように繰り返しひとつの台詞をつぶやいていた。
「クリスタルを……」
それからいくつかの季節が過ぎた、ある寒い朝のことだった。
彼の父は、大切に壁にかけられ、彼がこれまで手を触れることも許されなかった長剣を手にとると彼に手渡し、そして言った。
「今日からこの剣の所有者はおまえだ。いまは無理にしても、いずれは使いこなせるだろう。」
当時の彼の身長ほどもあったその剣は重く、彼は何度も剣を床に落としそうになりながら抱きかかえていた。
「その剣が本当に必要になるようなことは、おそらくあるまい。
いや、そうせねばならんのだ。もしわたしが……」
そこで父の言葉は途切れた。
そのとき父の見せた複雑な表情の意味は、幼すぎた彼には汲み取ることができなかった。
「何も恐れるな。おまえはこのディール・ギャラットの息子なのだから」
父は心配げな彼を見おろすと、そう言って笑った。
それは久しく見ていない、彼の大好きな父の笑顔であった。
彼にとって、それが最後の、そして最も鮮明な父の記憶だった。
そしていま、幼かった少年カミル・ギャラットは一人の戦士となり、王国ユニテリオンの地を踏みしめていた。
画面説明
ヒットポイント (H.P)
マジックポイント (M.P)
お金(GOLD)
コマンドメニュー
ボスキャラの
ヒットポイント(ENM)
基本操作
[移動]…テンキーの2,4,6,8
[攻撃]…スペースキーまたはXキー、0キー
[特殊魔法]…⏎またはZキー
[一時停止]…STOPキー
[コマンドモード]…ESCキー
[決定キー]…スペースキーまたはXキー、0キー
[キャンセルキー]…⏎またはZキー
※スペースキーを押すことにより魔法(タマ)を発射するが、敵が近くの場合は剣を出す。
※ボスキャラシーンでは特殊魔法は使えない。また、コマンドモードにも入れない。
サブイベントについて
ノヴェルウェアシステムによるサブイベントが用意されている。ただし、メインのストーリーに関わることはなく終了するおまけ程度のもの。
◆ソフィアとの結婚フラグ
火山洞のエルと会う前に、ルーブゼーニの街でソフィアと会話して『心配している』というセリフを引き出していることが最初の条件。先にエルと会ってしまっているとこのサブイベントを迎えることができない。
その後、エルにソフィアについてたずねると「どうだカミル、ソフィアをめとってはくれんか」という話になる。先にソフィアと会っていなければ選択肢に出て来ない。
その足で再びルーブゼーニの街に戻りソフィアにエルの事をたずねると「あたしよろこんであなたと結婚するわ」ということで一方的に結婚が決定する。その後、火山洞を越えたコリントの街近くで再び大きなイベントがありこの一連のイベントは終了する。
ちなみにイベントを回避して放置したまま炭鉱を攻略すると姿を消す。その後ソフィアはどこにも出てこなくなる。
◆謎の息子探索
最初に「YELLOW CRYSTAL」を入手し、火山洞の入り口まで行くと女性がいる。話しかけると「息子が帰ってこないんです。もしかしたら、レジスタンス狩りに………」と会話があり探索イベントが発動する。「YELLOW CRYSTAL」を取らず炭鉱を進めてしまうと女性の姿は無くなるが、大抵のプレイヤーはそんなことはしないのでこのイベントは見ている筈だ。
最初にエリノアの街を出たときにいたガディスと再会。あっけなくイベントは終了する。謎なのは『家』というのはどこにあるのかということ。エリノアの街やルーブゼーニの街には存在しない。この後母親も消えてしまう。ガディスもこの後二度と出てこなくなる。キャラ絵がある数少ないキャラクターなのにこの扱いは謎だ。
攻略のポイント
完全なネタバレはなし。どうしても進まなくなったときのヒントは上の『SCREENSHOTS』を見れば少しは分かるように時系列で表示されるようにしている。
マップは面倒と思われる場所だけをマッピングしている。画像をクリックすると別ウインドウで開く。記憶力が良くなければ後半はマッピングなしでは苦戦するだろう。(私はダメだった)
◆MAX HP を上げる方法
先述しているがマニュアルにも「MAX HP」を上げる方法は一切記載されていない。MAX HPを上げても攻撃力や防御力が上がるわけではないので注意。気づいていないプレイヤーも多いのではないだろうか。
方法は魔法の宿に宿泊すること。お金で解決できる。魔力によって疲労を回復させてくれるというがHPも4(1ブロック)上がる。つまり、寝泊まりするのはゲームの進行上必須なので経験値は無いのに敵を倒しお金を貯める必要がある。なお、街の宿屋ごとにMAX HPを上げる上限が決まっているようだ。(エリノアの街はHP100まで/ルーブゼーニの街はHP120まで/コリントの街はHP148まで/メカキシュの街はHP160まで)
ギャラナーの洞窟では一気にMAX HPが120までアップするイベントがある。このイベントで前半の宿屋でMAX HPを上げる作業を無くすことができる。もちろん、MAX HPが120の状態でイベントを迎えた場合は単なる体力回復にしかならない。
◆ゲーム開始時のヒント
序盤に陥りやすいのがどこにでも行けてしまうが故に物語を進めるフラグを立てるには何をすればいいのかわからなくなること。何も言われていないのに外へ出ても何も起こらない。とにかく最初はひたすらエリノアの街でフラグを立てまくるのだ。やることは結構ある。
◆開始直後に「SMALL SHIELD」をタダでゲット
ゲーム開始直後にいるキャラクターにレジスタンスの内容が出るまで「話す」を繰り返す。次にレジスタンス→紅い閃光をマーベラの内容が出るまで「たずねる」を繰り返す。その後、地下の家にいるマーベラに会いに行く。
マーベラと名乗るまで「話す」。孫→イクシュで「たずねる」を繰り返すと「SMALL SHIELD」が手に入る。イクシュに会うまでストーリーを進めてしまうと貰えなくなるのでゲーム開始直後に貰っておく進行はほんの少しだけ楽になる。
SMALL SHIELDの防御力は1(400GOLDで購入できるWOOD SHILEDでも防御力は2)と高くはないが、お金が無い序盤では貴重な防具となる。
◆ギャラナーの洞窟マップとヒント
最初に探索をする(序盤に訪れる火山洞は探索といえない)ことになるダンジョン。開始直後に来ることもできるが、アイテムの一部を先行入手できるくらいでイベントは一切発生しない。頃合いにやってきてもイベントが発生しない場合は火山洞やエリノアの街の会話でフラグが立っていないということだ。じいさんが出てくるまでガンバレ。そして即死トラップもあるので宝箱イベントは注意!なお、この洞窟はもう一度来ることになるぞ。
◆地下洞窟マップとヒント
洞窟内には数カ所仕掛けが用意されており謎を解かなければならないが特に難しくはないだろう。敵が何気にやらしい動きをするのでその点に気をつければマッピングさえも不要かもしれない。なお、気になるアイテムがあると思うが放置で構わない。
◆火山洞マップとヒント
序盤に一度訪れるが、その後も何度か訪れ走破することになる洞窟。中盤には上下がループしているというやや面倒なマップがある。が、なんとなく適当でも行けてしまうだろう。そしてお待ちかねのボスがいる。初めてのボスにしては手強いぞ。
火山洞の奥まで進むと岩が邪魔して通れなくなっている場所に行き当たるだろう。ここであのアイテムを使えば一部の岩を動かすことができるのだ。ただし、その間は聖なるローブの力が失われるのでダメージを受け続ける。もし動かし方を間違えたら画面を切り替えれば元に戻る。
◆火山洞のボス攻略方法
このゲームで最強・最悪のボスだ。動きが早いのとどこから出てくるかわからないので体当たりを完全に避けるのは非常に困難。絶対の安全地帯はなく体当たりによる大ダメージを連発で受けやすい。与えられるダメージは小さく長期戦になりやすいので、その間にダメージを食らって終了というパターンがほとんどだろう。
最も簡単な攻略方法はこのボス退治を後回しにすること。メカキシュの街で装備を整えてから来ると与えるダメージは大きくダメージはあまり受けないので倒しやすい。(それでも油断すればあっという間にやられてしまうだろう。)
◆炭鉱マップとヒント
床やカベに書かれている6ケ所の暗号『ЦЛЗШΓИ』を見つけて解読しなければならない。本来はメモは必須だがここに記しておく。
『Цは理解するあたま』
『Лは何もないあたま』
『Зはヘビのあたま』
『Шはエリノアのはじまり』
『Γはすべての言葉のはじまり』
『Иは生命のはじまり』
以上の暗号を解読が必要。以前にプレイをして答えを知っていても暗号文字を実際に見つけていなければ正しい答えの文字が表示されておらず解答できない。そして、全て正解してもまだ試練は続く。宝箱に辿り着いてもやはり簡単にアイテムを手に入れることはできない。落ち着いて炭鉱内で暗号をどうやって見つけたか思い出してみてほしい。部屋の中に秘密は隠されている。
なお、最初の宝箱横にある暗号に関する文章を読んでいないと、6カ所の暗号場所を周って最後の地点に辿り着いても暗号を解くことはできない。
◆炭鉱のボス 安全地帯
左上から一歩右に移動した位置が安全地帯だ。1体だけが本物なので射程内にやってくるまでかなり時間はかかるがノーダメージで倒すことができる。
赤い閃光のアジトマップ・アドバイス
訪れる前に赤い薬を持っているか確認しておこう。アジトに入る条件はズバリ「クリスタル」を3つ所有していること。それですんなり進むことができる。
イベント終了後、アジト内にある宝箱に「STAR LIGHT」の魔法があるので、H.Pに余裕があれば取って帰ろう。面倒ならもっと強力な「THUNDER」の魔法が後に手に入るので無くても特に問題はない。
マップはやたら広いが抜けるだけなら扉を抜ければ最後の地点のすぐそばに繋がっているどこでもドア状態なので意外に簡単。(しんどいのはマッピングだけ)なお、マップの出口付近はループしている箇所が多いので適当。
◆ブランザーク城・地下マップとヒント
まずはここに来る前に「THUNDER」の魔法を持っているか確認だ。持っていなければ城内を探索して取得してから挑むと楽だ。画面毎に使えばノーダメージで進むことができる。
奥の牢へ行く途中にトラップがあり、壁穴から針が飛んできて大ダメージ(106ポイント)を受ける。「番兵は無傷で通れる」という情報やトラップ手前にあるダイヤルは恐らく意味はない(どこかに解法があるかもしれない)。H.Pがかなり残っていれば、ダメージを受けながら通れる。「どうやら、カギが必要らしい。カギをさがさなければ!」というメッセージを見たら赤い薬を使ってH.Pを回復させ地下から抜ける。(赤い薬を持っていなければアウト)
この後の情報が無いため「牢屋のカギ」を探し回ることになるだろう。実は、ブランザーク城の西に「仲間を呼んでくる」と言ってちっとも動かないデュアスが持っている。フラグは「どうやら、カギが必要らしい。カギをさがさなければ!」というメッセージを見なければならないので面倒だ。そして、再びトラップ地帯を戻る際に使う赤い薬を買いにメカキシュの街へ戻る必要がある。
◆フィーニナーの塔マップとヒント
フィーニナーの塔で手に入る重要アイテムはFIRE SWORD、石仮面、真偽の鏡。すんなり手に入るわけもなく数々の仕掛けをクリアしなければならない。最上階では妖精にまつわるあのアイテムの出番だ!
◆フィーニナーの塔のボス 必勝法
ダメージは受けるがスタート時のH.Pさえあればひたすら打ち続ければ勝つことができる。
◆祖先の島・地下マップ
最後の試練。ここはマップが広いものの謎は何一つ無い。目指す場所は1箇所のみ!ただし、ラスボスを倒すにはまた1つ謎がある。それは、装備を見直さなければならないというどこかで聞いたことがある謎だ。メニュー内の思わぬ場所に気づかれにくいように普通に鎮座しているぞ。
トリビア
◆YM2203で演奏させるとキーオンがおかしい
いちおう調べてありました。 :) pic.twitter.com/MU8zN9BAfG
— UME-3 (@ume3fmp) October 18, 2022
裏技の紹介
◆ミュージックモード
ドライブ1に システムディスク、ドライブ2に シナリオディスクⅠ を入れF1キーを押しながら起動する。『ドライブ-2に、DISK-2を入れてスペース・キーを押してください』とメッセージが出たら指示に従うとミュージックモードに入る。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源+リズム音源)
サウンドボードⅡ
音源チップ:YAMAHA YM2608(OPNA)
01 オープニング
02 街1(エリノアの街/ルーブゼーニの街)
03 お店
04 戦闘イベント
05 平原
06 火山洞
07 洞窟(ギャラナーの洞窟/地下の洞窟)
08 ボス
09 アエウ・ルヴェノ山脈
10 街2(コリントの街/メカキシュの街)
11 悲しみのイベント
12 炭鉱
13 赤い閃光のアジト
14 ブランザーク城
15 ブランザーク城・地下
16 フィーニナーの塔
17 祖先の島
18 祖先の島・神殿地下
19 魔王
20 エンディング
21 スタッフクレジット
22 アイテム入手
23 ゲームオーバー
24 未使用曲(幽霊君ボス曲)
合計時間 : 25:48
作曲 : 斎藤学
注)曲名は勝手につけたもので公式のものではない。
エンディングムービー
■エンディングムービー