更にS・U・P・E・R
スーパーレイドック ⎯ MISSION STRIKER ⎯
対応機種 : SHARP X1シリーズ
メディア : 5inch 2D (2枚)
音源チップ : YAMAHA YM2151, GI AY-3-8910
最大同時発音数 : FMx8, PSGx3
定価 : 6,800円
発売日 : 1987年12月26日(12月中旬発売予定から延期)
販売元 : ティーアンドイーソフト
○1ドライブ対応
GALLERY
PROMO WORD
更にS・U・P・E・R。
★2人で共同出撃。2機のネオ。ストーミーガンナーは、それぞれ縦・横に合体可能。(もちろん1人でもプレイ可能)
★パイロットとコ・パイロットの交替OK!合体時の状況に応じて、一方がパイロット(操縦士)、もう一方がコ・パイロット(オプションウエポン操作)となります。
★オプションウエポンは11種類。ゲーム中にコ・パイロットの操作により、任意のオプションウエポンに変更可。このオプションウエポンは1人プレイ時でも使用可能。
★シールドエネルギーに加えて、ドッキングエネルギーを採用。2機の合体は、ドッキングエネルギーが一定値以上ないとできません。そして、このドッキングエネルギーは2機が分離している間に増加。
★ネオ・ストーミーガンナーは、スピードを3段階に調節可能。
★ステージ数は14。高速スクロールステージあり。
★640x200ドットの高解像度により、MSX2のレイドックに勝るとも劣らない美しいグラフィックスを実現(X1 turboのハイレゾリューションにも対応)。オープニング、エンディングはもちろん、各種アニメーションを挿入。
★BGMはPSGをフルに使い切った16曲。そしてFM音源対応の、高感度サウンド。
★途中ゲームデータは、データディスクにセーブ。
★当然ジョイスティックにも対応。
ストーリー
惑星ベイムートン奪還作戦(オペーレーション・レイドック)を成功させた連邦宇宙軍は、これを機に一斉反撃に転じ、ギルセン軍を追いつめて行った。意気上がる連邦宇宙軍は、優勢に戦いを進め、ついにギルセン軍の本星である惑星ゾンデに迫ったのであった。
が、ギルセン軍もここで必死に反撃、ついには超巨大惑星基地・ソレイユを完成させ、反撃に出た。ソレイユの威力は絶大で、連邦宇宙軍のいかなる戦艦の攻撃にも耐え、その攻撃力は惑星をも消滅させるほどであった。ソレイユの出現により、一気に形勢は逆転しつつあった。
事態を重くみた連邦宇宙軍司令部では、航空宇宙技術局に対してかねて要請していた、ネオ・ストーミーガンナーの開発を急がせた。ネオ・ストーミーガンナーは、レイドック作戦によって多大な成果をおさめたストーミーガンナーを改良、パワーアップを図るとともに、レイドック作戦においてその有効性を証明したオプションウエポンをより一層充実させたものであった。
しかし、そのネオ・ストーミーガンナーは、まだ試作段階に過ぎなかった。
事態は急迫していた。今ソレイユを叩かなければ、ギルセン軍はまた力をつけ、反撃に転じるであろう。今しかない……連邦宇宙軍司令部は、ついに、ネオ・ストーミーガンナーの出動を要請したのであった。
そして、"スーパーレイドック作戦"が始動した。暗号名"ミッションストライカー"と呼ばれるこの作戦は、連邦宇宙軍の上層部でも一部の人間にしか知らされず、秘密裡のうちに進行した。士官候補学校より二人の優秀な若者が選ばれ、人知れず激しい訓練を受けていたが、満足な訓練も受けられないまま、二人の若者はネオ・ストーミーガンナーに乗り込むことになった。
目的は超巨大惑星基地ソレイユ、そして惑星ゾンデにあるというギルセン軍基地心臓部のコスモゾーンだ!
そこに待ち受けるものは何か?
それをつきとめ撃破するのが、君たち"ミッションストライカー"だ!!
スーパーレイドックについて
『スーパーレイドック』(SUPER LAYDOCK)はMSX専用としてティーアンドイーソフトが開発し1987年7月18に発売した縦スクロール形式のシューティングゲーム。SHARP X1シリーズ版はその移植作で1987年12月26日に発売された。また「T&E SOFT創立5周年記念作品」の1つとして発売されたため初回ロットには特典が付属している。
X1シリーズ版のメインプログラマーを務めたのは守實克師(Katsushi Morizane)さん。過去の作品では『ディーヴァ』(ニルヴァーナの試練)の開発を手掛けている。
元々MSX自体もスクロールするシューティングというものは得意では無かったが、X1も同様だ。しかし、半年も経たずして640x200ドットの解像度を使いグレードアップしての移植が行われている。更に気合いの入ったアニメーションオープニングデモも追加されている。ただ、SHARPのX1というマイナー機種のみの発売+移植作だったためか広告では大きく掲載されていたのに、話題性は乏しかった。特集記事などが無く内容に関しては一般的に知られていない部分が大きい。当時は同社のT&E SOFT創立5周年記念作品としてハイドライド3が世間を賑わせており、寂しい作品になった。ただし年末にこ多数の種類の作品を用意できた点はT&E SOFTとして最も元気のあった時期であったことを感じさせる。(ディーヴァの98版は1998年3月にずれ込んだ)
■専用エンベローブの採用
■T&E SOFT ソフトコレクション
■ゲームミュージックライブラリー
ゲームミュージックライブラリーに関しては1988年1月末生産分までの限定品。
-A-
1.スターアーサー伝説
2.ハイドライドI~ハイドライドⅡ(メドレー)
3.ディーヴァ
a.メインテーマ
b.ヴリトラの炎
c.アスラの血流
d.ドゥルガーの記憶
e.カリ・ユガの光輝
-B-
1.スーパーレイドック
a.テーマミュージック
b.ブラックストーミーガンナー~
~前線基地~
~毘沙門天(メドレー)
2.ハイドライドⅡI
ディーヴァのa.b.c.dは使い回しで他は新収録。全てアレンジ版。
ゲームはMSXと同様、ライフ制のシューティングで2人同時プレイ可能。ドッキングシステムも健在とそのままだ。しかしながら、ドッキング時のオプションウエポンとして"WING(ウイング)"が追加されている。
WING(ウイング)
シールド派を前方に向けて放つ極めて強力なオプションウエポンである。ただし、エネルギー供給が不安定なため、その大きさがたえず変化してしまう。敵の弾をも消滅させてしまうほど強力であるから、最大パワー時に発射すれば絶大な威力を発揮するであろう。
スペースキーまたはAボタンを押している間、ウイングは大きさを変化させている。そして、スペースキーまたはAボタンを離すと、その時の大きさのまま発射される。しかし、ボタンを押していても、ウイングが敵や敵の弾に触れると、その時点で勝手に発射されてしまう。
ステージ構成はMSX版と同じ。ただし見た目が同じように見えるだけでマップ配置、敵配置などは大きく変わる。ステージボスは変更されているものもあり、ラストボスに関しては顕著に変わっている。またMSXのステージ12,13,14ステージは連続したステージで背景の細胞?の色が変化したり敵配置が変わるだけという理由からか、X1版はパッケージに"全14ステージ"と記載しているもののステージ12でひとくくりにしている。(構成は同じ)残念なのは2面の敵を吐いてくる丸い大きな地上キャラを破壊できなくなっている点。ハッチの開いた瞬間を狙って破壊というのが醍醐味だったのだ。
MSXはスプライトの制約があり、出せるキャラクターの数も限られていたが、X1版はその制約が解除。敵キャラクターの数が結構多めに感じられ難易度はMSX版より高めになっているように感じた。
X1版をベースにすると思われたX68000版が出る予定はあったのだが、長らくの発売予定が途中で中止になっている。時期的にずれ込んだ時にはX68000市場の技術レベルが非常に高くなっておりベタ移植では厳しいと踏んだのだろうか?謎ではあるが、アンデッドラインなどを移植するのであれば、スーパーレイドックの移植が多く望まれていたと思われる。
音楽面では、X1という環境であるためPSGとFM音源の2種類の環境が別々に用意されている。収録しているのはFM音源版だが、PSG版はMSX版がそのまま移植されている。X1版はオープニングシーンが長いのでMSX版で尻切れになっていたオープニング曲も問題なく聞けるのが美味しい。新曲としてMenuの曲が追加されている。
T&E SOFTのX1作品でFM音源を初めて使用したのはディーヴァだ。しかも、PSGのみの曲とFM音源のみの曲を織り交ぜるような不完全なものだった。全曲FM音源対応になったのはこのスーパーレイドックからだった。
PC-8801mkⅡSRシリーズのFM音源チップと異なるYM2151だったのが原因か不明だが音色が割と軽い。メロディーもトランペット系やオルガン系のベタな音色なのだが、巧く作られているため非常に纏まって聞こえる。
ただ、PC-8801mkⅡSRシリーズのハイドライド3で聞かせたPSGの上にFM音源を乗せるような使い方をしないので完全に別物の雰囲気。PSG自体が練り込まれていたので、それを考えるとPSG主体すべきだったのでは?と思う。冨田氏のPSGテクニックを同期させたFM音源アレンジを聞いてみたいと思った。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
ステレオタイプFM音源ボード
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)
01 Mission Striker (Opening)
02 Menu
03 Asteroid Belt (Stage1)
04 Battle Ship (Boss)
05 The Terror Space (Stage2)
06 Counter Attack of "VRITRA" (Stage3)
07 Over to Soleil (Stage4)
08 BI-SHA-MO-N-TE-N (Stage5)
09 Dangeous Warp (Stage6)
10 Tako San to Dandan (Stage7)
11 Heat Rock (Stage8)
12 Crash! Crash! (Stage9)
13 Into the Defence Line (Stage10)
14 In the Defence Line (Stage11)
15 The Last Mission (Stage12)
16 Winning Music (階級章)
17 Password
合計時間 : 11:52
作曲者 : 冨田茂, 丸山恵市(03のみ)
DISCOGRAPHY
サイ・オ・ブレード&レイドック2・スーパーレイドック
~T&Eソフトゲーム・ミュージックシーン1~
発売日: 1989年4月25日
価格: 3,024円(税込)
商品番号: H28X-10002
発売元: DATAM
販売元: ポリスター
収録曲
『PSY-O-BLADE』
01 PSY-O-BLADE組曲
02 GAME START
03 OPENING
04 BGM1
05 SOUTH ISLAND
06 CAPTURED
07 SORROW
08 SWEET HEART
09 SOMETHING DANGEROUS
10 ARTHUR
11 BGM2
12 FINAL ATTACK
13 RACCOON
14 JEAN
15 COUNT DOWN
16 悲しい結末
17 ENDING
『SUPER LAYDOCK』
18 MISSION STRIKER
19 MENU
20 ASTEROID BELT
21 BATTLE SHIP
22 THE TERROR SPACE
23 COUNTERATTACK OF 'VRITRA'
24 OVER TO SOLEIL
25 BI-SHA-MO-N-TE-N
26 DANGEROUS WARP
27 TAKO SAN TO DANDAN
28 HEAT ROCK
29 CRASH! CRASH!
30 INTO THE DEFENCE LINE
31 IN THE DEFENCE LINE
32 THE LAST TENSION
33 WINNING MUSIC
『LAYDOCK2』
34 LAST ATTACK
35 ICE OF DEATH
36 COLD AMEBA
37 MAD FLAME
38 BIG POWER
39 BEYOND THE DIMENSION
40 GET THE LUCK
41 INORGANIC BEAT
42 BIO-MONSTER
43 INTERLUDE
44 RETURN OF PEACE
45 YOUR RANK
46 TO THE GRAVE
47 NEVER NEVER
48 LAYDOCK2組曲
『あーぱーみゃーどーく(付録)』
49 オープニングテーマ
50 プレイ中BGM
51 オープニングテーマ
52 プレイ中BGM