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ディーヴァ 【STORY2 ドゥルガーの記憶】

対応機種 : 富士通 FM77AV
メディア : 3.5inch 2D (2枚)
定価 : 7,800円
発売日 : 1987年2月(発売予定1986年12月12日→1987年1月下旬から延期)
販売元 : ティーアンドイーソフト

○ 1ドライブ対応
○ FM音源対応
◯ データディスケット作成にブランクディスクが1枚必要
◯ 二人プレイにはジョイスティックが必要

TRACK LIST

ラジオ収録曲(FM音源+SSG)

標準音源
音源チップ:YAMAHA YM2203(OPN)

01 MEMORY IN DURGA (オープニング)
02 NIRSARTIA DRIVEⅠ (戦略シーン)
03 FREET BATTLE (艦隊戦)
04 DRIVING ARMOR (惑星戦1)
05 NIRSARTIA DRIVEⅡ(惑星戦2)
06 DAIVAⅠ(エンディング)

合計時間 : 6:07

作曲者 : 浅倉大介(02,03,05,06), 冨田茂(01, 04)
編曲者 : 冨田茂

DISCOGRAPHY

ディーヴァ/浅倉大介

CD写真

発売日: 1987年3月4日
価格: 3,000円
商品番号: CA30-1399
販売元: 東芝EMI

収録曲

01 ディーヴァⅠ
02 ヴリトラの炎
03 ナーサティア・ドライブⅠ
04 ニルヴァーナの試練
05 アスラの血流
06 ドライビング・アーマーⅠ
07 ナーサティアの玉座Ⅰ
08 ソーマの杯
09 フリート・バトル
10 ドゥルガーの記憶
11 ナーサティア・ドライブⅡ
12 ディーヴァ・リプリーズ~
13 ドライビング・アーマーⅡ
14 ナーサティアの玉座Ⅱ
15 神々の星
16 ディーヴァⅡ

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T&E SOFT 創立5周年記念ゲームミュージックライブラリー

【2022/4/16】浅倉大介が語る ゲーム音楽の世界【GAME×MUSIC】│ヤマハミュージックリテイリング

貴重な証言

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ノーマルエンド
完全エンド

■ST0RY ナ―サティア双惑星

 ナ―サティア双惑星………赤と青の二つの星から成る謎の双惑星。過去何億年にも渡って人々の往来を拒み続けてきた禁断の惑星。そして、時を同じくして7人の男達が、まるで何者かに導かれるかのように、このナーサティア双惑星を目指していた。
 ルシャナとラトナは、ロングセンサースクリーンに映る赤と青の点を見つめていた。二つの点は次第に大きさを増し、そのラグランジュ点(二つの惑星の動力均衡点)に向かって赤と青の帯が伸びているのが、確認できるまでになった。二人はどちらの惑星を目指すのか決めかね、とりあえずラグランジュ点に艦隊を向かわせた。このような考えをいだいたのは、彼らだけではなかった。ア・ミターバ、マータリ、クリシュナ、そしてアモーガとアクショーも、同様にラグランジュ点を目指していた。
 全く奇怪なできごとであった。同時に5つもの艦隊が遭遇するなど、誰しも予想しえなかった。ラトナはアモーガとの再会を喜び、他の者達もこの偶然について話し合った。突然クリシュナが言った。
 「たぶん、おれが………、おれがあなたたちを呼んだ………。」
 あっけにとられる6人を尻目に、クリシュナは続けた。
 「理由も解からないし、どのようにして呼んだのかさえ覚えていないが……確かにおれがここへ導いた。」
 「どうしてそんな………」
 ラトナがつぶやいた瞬間、かすかな振動と共に警告音が響き渡った。各艦のセンサーは正確に赤い惑星を指していた。
 「ヴリトラだっ!!」
 クリシュナが叫んだ。
 「ばかな!!。こんなに早く作れるわけがない。」
 鉱石惑星マトゥラーを壊滅状態に追いやったマータリは、信じられない声をあげた。
 しかし、確かにそれはヴリトラだった。それも体長数十kmにも巨大化した3体のヴリトラが赤い惑星をバックに青白く浮き上がっていた。そして、その半透明の体を通して、無数とも思われる大艦隊が確認できた………
 「おれに続いてくれ。おれの艦のOM砲は総てγ3タイプを使っている。すぐにあの化物を吹き飛ばしてやる。」
 クリシュナは言い終わると、艦首をヴリトラに向け突っ込んでいった。
 クリシュナの艦は、ヴリトラから伝わってくる超波動に震えながらも、徐々にその距離を詰めていった。そして計5門のOM砲がいっせいに火を吹いた。青白い放電光に包まれる化物と、幾筋もの光の矢が交錯し、クリシュナの視界は白一色に覆われた。すぐにもとの視界を取り戻すが、なにごともなかったように、3体のヴリトラが蠢いていた。
 「ふっ。愚かなやつ。そのヴリトラはアスラによって命を吹き込まれた。そんなことさえ解からぬとは………。」
 声の主はシヴァ・ルドラだった。そして、確かにヴリトラは以前のものと異なっていた。青白い放電光に包まれながらも、その中身は赤黒い影によって形造られていた。
 「それにしても目ざわりですね。私はあなた達と遊んでいる暇などないんですよ。」
 「ヴリトラよ。この邪魔なごみどもを、早く掃除しなさい。」
 シヴァ・ルドラの目標は彼ら7人ではなかった。過去何百億年、いや双惑星がここに存在した時から、僅か数十万kmの距離にありながら、アスラが一度も侵すことのなかった惑星………青の惑星。今、シヴァ・ルドラは初めてその星域に足踏み入れようとしていた。
 距離を詰めすぎたクリシュナは、避ける間もなくヴリトラに呑込まれ、しばらくして通信は途絶えた。
 「このままじゃ、おれたちもやられる。回り込んでやつらの艦隊に突っ込むぞ!!。やつらの艦隊の中で入り乱れて闘えば、あのでかぶつも攻撃できないからな。」
 マータリの声だった。そしてそれはいかにも海賊らしい戦法だった。
 艦隊はどうにかヴリトラを避け、シヴァ・ルドラの大艦隊へ突入していった。
 しかしヴリトラの脅威から逃れはしたものの、圧倒的大多数のシヴァ・ルドラの艦隊を相手に、劣勢は免れなかった。
 「こうなったら、中からたたき潰すしかないな。」
 ラトナは高速艇に乗り込み、シヴァ・ルドラの艦を目指した。そして、ア・ミターバの機とともにシヴァ・ルドラの艦の排出口への侵入に成功した。しかし、二人は捕えられそして、シヴァ・ルドラのところへ連れていかれた。
 部屋は、外の壮絶な戦闘とは全く関わりのないように、静かだった。
 二人の前には、シヴァ・ルドラが、幾つかの計器らしきものを備えた銀色のソファーに深く腰をおろしていた。冠をとったシヴァ・ルドラは、二人が想像していたより若く、長く伸びた髪は赤く光っていた。
 「ア・ミターバとやら、またお会いすることになるとは思っていませんでしたよ。それも、お友達までご一緒とは。」
 「シヴァ・ルドラは、おもしろいものを見るように二人を眺めた。」
 「所詮、ディーヴァの造った下等な生物。われらアスラには及びもせんか。」
 右手で赤い髪をかきあげながら、シヴァ・ルドラは腰を上げ、二人に向かってゆっくりと歩きだした。ア・ミターバの前で立ち止まると、燐光がその奥でちろちろと燃える眼を細めて、シヴァ・ルドラは陰湿な笑みを浮かべた。
 「そういえばあなた、ひとつ大変な誤解をしている。」
 「何を………だ。」
 「あなたは妻を私に奪われたと、おっしゃっていたでしょう。」
 「そうだ、おまえはサティーを2年前おれの前からさらった。」
 「でも、その女がもともと私の妻だったとしたら………いかがですか。」
 シヴァ・ルドラは楽しそうに言った。
 「そんな馬鹿なことが、あるわけない。」
 「ところが本当なのですよ。"あれ" は、私がこの醜いディーヴァの姿をしているときの妻………もちろんあの為にだけ造られた "もの" だったのですがね。ところが、私が目を離した隙に逃げ出して、いつのまにやら涼しい顔をして、あなたのものになっていたというわけです。」
 確かにア・ミターバは彼女の過去を知らなかった。だが、それは彼女に始めて出会った時、すでに彼女は記憶を失っていたのだ。
 「誰が………そんなでまかせを信じるものか。おまえは惑星マトウラーでサティーを殺した………俺の目の前で。いくら裏切られたとはいえ、かつて愛した女をあんなに簡単に殺せるはずが………ないだろうが。」
 ア・ミターバは明らかに動揺していた。
 「愛した………ですって!。"愛" 、なんと陳腐な響き、なんと不浄な言葉。あなたがたディーヴァに仕える者は、どこまで愚かしいんでしょうか。"愛" などとは偽りの感情、ディーヴァがあなたがたを拘束するための足かせなのですよ。」
 シヴァ・ルドラはわざと大袈裟に叫んだ。
 「………………。」
 ア・ミターバは返す言葉がなかった。ラトナも黙ってことの成行きを見つめていた。
 「しかたありませんね。それでは、あなたにおもしろいものをお見せしましょう。さあドゥルガー、こちらへおいで。」
 シヴァ・ルドラが声をかけた方向に人影が動いた。ア・ミターバは息を呑んだ。そこにはサティーが、死んだはずの妻がそこに立っていた………
 「サティー、生きていたのか。」
 かすれた声が、ア・ミターバの口から洩れた。
 「"これ" はね………あなたのいうサティーじゃないんですよ。"あれ" と同じ人工有機体なんですよ。もっとも、まだ "これ" は処女でして………。どうですか、あちらのほうも同じかどうか、お試しになり………げふっ。」
 いきなり、どす黒い血がシヴァ・ルドラの口からあふれ、白いスーツの胸を赤く染めた。その胸には、大きな穴がぽっかりと開いていた。シヴァ・ルドラは、とても信じられないとてもいった顔つきで、鮮血に染まった自分の手を見つめ、突然悪魔の形相に変わり、後ろを振り返った。
 そこには、OMブラスターを手にしたドゥルガーが立ちすくんでいた。
 「ま………、まさかおまえが、私を………。」
 シヴァ・ルドラは口からあふれでる血液にむせ、胸にあいた穴からひゅうひゅうと音を鳴らせて言葉を吐き出すと、その場に倒れこんだ。そして、その容姿はみるみるうちに崩れてゆき、赤黒き影となって部屋から消えていった。
 「わたしはドゥルガー………。いえ、サティー………、わからない。遠い……記憶が、あります。」
 信じられない出来事が起こりつつあった。ドゥルガーにはサティーの記憶が宿り始めていた。
 ラトナとア・ミターバは彼女を連れ、シヴァ・ルドラの艦を後にした。暫くして艦は、二人が動力源に仕掛けた爆薬によって、大爆発を誘発した。それを機に、アモーガ達は攻勢に転じたが、その時シヴァ・ルドラの声が響き渡った。
 「醜いディーヴァの肉体など失っても、どうってことはない。今こそアスラは一つになる。そろそろ終わりにしよう。」
 戦場は巨大な赤黒い影に覆いつくされていた。そして、ヴリトラは敵味方関係なく、艦を呑み込み始めた。ヴリトラから逃げ惑ううちに、戦場は青の惑星の大気圏近くまで移動していた。そしてついに戦場を失ったマータリの艦に、さきほどクリシュナの艦を呑み込んだヴリトラの、数kmに及ぶ巨大な口が迫ってきた。ヴリトラから発せられる強力な超波動によって、マータリの艦はきしみ、今にも分解を始めそうな轟音に包まれていた。
 しかし次の瞬間、吹き飛んだのはヴリトラのほうであった。そして巨大な青い影が現れ、赤黒い影を徐々に侵食し始めた。
 「しまった!」
 アスラの声が、一瞬宇宙空間に響き渡ったかと思うと、目もくらむようなすさまじい光が空間を覆い、ヴィシュヌ銀河を閃光が駆け巡った。それは、わずか数秒の出来事であったが、閃光の去った後、宇宙は平穏を取り戻していた。艦隊は動きを止め、残り2体のヴリトラは姿を消していた。ヴィシュヌ銀河全域においても数十万の人間が消えた………アスラの宿っていた者達である。
 スクリーンには、ヴリトラに呑み込まれ、死んだと思われていたクリシュナの顔があった。
 「私の星………、青の惑星で待っています。総てをお話します………。」
 クリシュナの導きによって6人は、青の惑星へと降下していった。

■ST0RY エピローグ ⎯神々の星⎯

 青の惑星………なんて心地よいところだろう。まるで、遠い昔、母の温かい胸に抱かれていたかのような、懐かしい感触が6人を包んでいた。
 目の前には小さな美しい神殿があった。そしてその中央に、クリシュナがたたずんでいた。
 「よかった。やっぱり生きていたのか。」
 6人は口を揃えていった。
 「心配してくれて、ありがとう。でも私は皆さんにあやまらなければなりません。」
 クリシュナの顔からは、記憶の喪失による苦痛は消えうせ、実にすがすがしい笑みをうかべていた。それは、彼が男であるにもかかわらず、まるで女神であるかのような素晴らしい表情だった。
 クリシュナは言葉を続けた。
 「私がヴリトラに呑み込まれた時、総ての記憶が明白になりました。」
 「私はディーヴァ。貴方がたが神と呼んでいる者です。そして、アスラは悪魔と呼ばれているんでしょ?」
 6人は疑うということを忘れて、黙って聴きいっていた。
 「この銀河が形成される前、ここにあったのはアスラの支配する赤い星と、ディーヴァの支配する青い星だけでした。」
 「そして、アスラとディーヴァの争いの結果として、このヴィシュヌ銀河が生まれました。それ以来も、幾度となく争いが起こり、その度に私………私たちディーヴァは勝利をおさめてきました。」
 「でもそれは、いつも私たちの子供………貴方がたの力によるものではなく、ディーヴァの力によるものでした。」
 「こんどは、子供達だけの手で闘ってほしいと思い、貴方がたをここへ導きました。ごめんなさい。でも結果………私たちが救われることになりました。」
 「まさか、アスラが私たちの星域に攻めいってくるとは思ってもいませんでした。アスラは実体化していたにもかかわらず、私たちの星域に深く入り込んでいるのを忘れていました。」
 「ディーヴァとアスラは、その実態において、決してお互いの星域を侵すことはできません。あそこでアスラを倒すのは容易なことでした。」
 「ところでア・ミターバ。人口有機体も立派な人間だと思いませんか。」
 「はいっ。」
 ア・ミターバは、やけに賢まって答えた。
 「ありがとう。かわいがってあげてください。ドゥルガー、いえサティーも、私たちにとっては、孫のようなものです。」
 「それと………、マータリ。約束どおり、新しい皇帝を努めて下さい。」
 「これはおもしろい。昨日の海賊が明日の皇帝か。神様も粋なことをするもんだ。」
 ラトナは、ふきだした。
 クリシュナ、いやディーヴァは笑みを残しながら、そして静かに姿を消した。
 銀河は………、新しい時代に向けて動き始めていた………………

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