S.F. ANIMATION ADVENTURE GAME
サイオブレード
対応機種 : SHARP X1turboシリーズ
メディア : 5inch 2D (5枚)
定価 : 8,800円
発売日 : 1988年12月17日(発売予定9月から延期)
販売元 : ティーアンドイーソフト
○2ドライブ専用
○特製ディスケットケース&メロディーモジュール付
○FM音源対応のステレオサウンド
○X1動作不可
○ユーザーディスクの作成にディスケットが1枚必要
目次
サイオブレード for X1turbo
※マニュアル抜粋
PACKAGE REPRODUCTION
『サイオブレード』X1turbo版について
◆『サイオブレード』X1turbo版概要
サイオブレード(PSY-O-BLADE)(サイキック・オフェンシブ・セル・ブレードの略称)のSHARP X1turbo版はティーアンドイーソフトが開発し1988年12月17日に発売したS.F.アニメーションアドベンチャーゲームでNEC PC-8801mkⅡSR版(1988年11月19日発売)の移植作。ティーアンドイーソフトのX1作品としては最終作となった。
開発途中にはノーマルX1も対応の可能性を示唆していたが最終的に対応はならなかった。理由としては漢字ロムおよび2ドライブが必須であることに加えて割り込みの付いたボード(マウス・FM音源・立体視のいずれか)が必要だったためとされている。
◆『サイオブレード』開発スタッフ
ゲームデザイン、グラフィック(主に背景)、メインシナリオは中島健二(Kenji Nakashima, 1962年7月1日-)が担当。移植担当は不明。キャラクターデザインと原画はアニメ制作会社(スタジオシップ?)に外注だったということだが、パッケージを描かれたのは漫画家の宮尾岳(Gaku Miyao, 1959年5月21日)であったことが判明している。
移植版は他にも富士通 FM77AV版が12月3日、MSX2版が12月17日に発売。(MSX2は12月23日に延期の可能性あり)NEC PC-9801VM/UVシリーズ用は翌年の1989年4月22日に発売された。
https://x.com/GAKUJIRA/status/659922257637040128(2015)
https://x.com/GAKUJIRA/status/1093028688218583041(2019)
◆あれ?アニメーションのコマ数が…
『サイオブレード』の特徴は全100シーンが総てアニメーションで構成されていることだ。中割りは動画スタジオ(スタジオシップ?)に依頼する本格志向だ。オープニングデモを見るとその細かさと滑らかさが理解できる。
ただし、X1turbo版は残念ながら一部中割りがかなり削減されている。
上記シーンではNEC PC-8801mkⅡSR版は合計14コマだが、X1turbo版では9コマに減っている。パッケージ画像は機種関係なく共通なため、X1turbo版には含まれていない画像があるのだ。加えてディスクアクセスがあり、途中で一瞬止まってしまうのだ。
だが、残念ながらオープニングの一部に総ての労力を注いでおり、各キャラクターがゲーム中において滑らかに大きな動きを見せることはない。中割のない2コマで終わるものが殆どだ。また、スクロールやパレットを使った目新しくない技術でお茶を濁している部分も多い。期待した程アニメーションしないという現実がそこにはあった。
その現実には、1日に描ける画像が2,3枚であったということから時間的な問題が大きく絡んでいた模様だ。当時は分業化が進んでいたとはいえ、グラフィックを描くスタッフも数名しかいない上に、ディスクの容量(2Dディスク1枚で320キロバイト)も少ないといった制約がある。中割の存在するアニメで満たすのは事実上不可能だった。
◆グラフィックやシナリオの進歩
アニメーションはさておき、グラフィックは他社を含めて数年前のアドベンチャーゲームと比べれば1988年は大きな進歩を遂げている。『サイオブレード』も例外ではない。宇宙編ではSF作品らしいデザインに仕上がっているし、地上編でもジャングルや収容所内のグラフィックの完成度は非常に高い。
グラフィックだけではなく、シナリオも凝っている。後にシーズウェアが発売した『デザイア』(1994年発売)や『EVE burst error』(1995年発売)でマルチサイトシステムが有名になったが、少し視点を変えればこの『サイオブレード』が先を行っていたと言えるだろう。
宇宙編と地上編で完全に主人公は異なり作戦目的も全く異なる。宇宙編では『2001年宇宙の旅』の影響を受けたというシナリオに、閉鎖空間でのパニックシーンが描かれている。地上編ではシュルツ博士の救出劇のため、ハラハラする緊張感のあるシナリオが描かれている。地上編でシュルツ博士の救出が無ければ宇宙編の物語は成さないが、宇宙編の結果がヒューイに影響を及ぼすことが無いという表裏を成していた。
◆何度諦めようと思ったかわからない3Dアクションシーン
グラフィックもシナリオも抜群で、物語はテンポよく進んでいく。しかし、唯一のプレイヤー泣かせの場面が登場する。プレイした人ならトラウマになるであろう地上編の3Dアクションゲームシーンだ。細菌兵器の研究所は巨大な上、シュルツ博士の捕らわれている座標はプレイするたびに変化する。これだけであれば地道にマッピングを行えば済むだけの話だが、戦闘員が配置されている上に素早く倒さなければ結構なダメージを受けてしまうのだ。
テンポのいいゲーム故に、あっという間にエンディングを迎えるのを防ぐためだろうか。なかなか強烈な難易度でヒューイの体力は簡単に無くなりあっけなくゲームオーバーを迎える。何度ここでプレイを諦めようと思ったことか。苦い思い出が残り、未だにトラウマである。(この点があるため初めてプレイされる方には改善されたPC-9801VM/UVシリーズ用をお勧めしたい)
◆『サイオブレード』の代名詞とも言えるメロディーモジュール
『サイオブレード』を象徴するものとして真っ先にイメージされると思われるのは残念ながら全編アニメーションでもシナリオでもない。皮肉にもコピープロテクトとして使用された「メロディーモジュール」である。ラクーンから流れる音楽の曲名を3連続で当てるために使用する。デザインはSHARP X68000の標準マウスを思わせるもので、8曲の電子音が収められている。
メロディーモジュールを所有していないと先に進めないと思わせるが、カセットテープに録音しておけば頭出しの面倒さはあるものの突破できてしまうというものだった。(回数制限が無く何度でもチャレンジできるのでデタラメに試していてもいつかは突破できる)
なぜ、このようなものが組み込まれたのか?はたして企画で挙がったものなのだろうか?という疑問が残る。社長と製作会社との付き合いによって上で決められたものがトップダウンとして指示され組み込まれた…と予想する。
◆『スナッチャー』と被り不運だった発売時期
なぜ『サイオブレード』の印象は薄くなるのか。少なくとも原因の1つは同時期にコナミより販売されたアドベンチャーゲームである『スナッチャー』の存在が挙げられるだろう。コナミというネームバリューと安定感、世界観、話題性、ボリュームは残念ながら『スナッチャー』に軍配が上がる。PC-8801mkⅡSR版の発売日が11月26日と数日しか違わない。その上、本来MSX2版も同時発売予定であったのに12月23日に延期するなど、機種別に販売時期をそれとなく近づけたように見えた。意識したのかは謎だが、わざとじゃないのかと勘ぐらせる発売日だ。これはティーアンドイーソフトにとっての不運だろう。
◆システム、シナリオ、グラフィックなど全てに優れたA.V.G
『サイオブレード』が『スナッチャー』に劣るとは思わない。アドベンチャーゲームとして肝になるシステム、ストーリー、グラフィック、そしてメロディーモジュールのアイデアはかなり優れたものだ。
また、宇宙編をプレイすれば、エニックスの『ジーザス』(1987年4月28日発売)が類似ゲーム作品として真っ先に思い浮かぶだろう。同じく宇宙船内でのパニックものであり、音を扱い、アニメーションや高度なグラフィックを採用した先駆けだからだ。しかし、同じカテゴリーに属するが故に色々な点で被らないように気を使って製作されているのがよく分かる。『サイオブレード』は色々な作品をオマージュしつつ世界観を構築している優れたゲームの一つだと思うのだ。
ただ、ストーリーが短い上にプレイヤーによる謎解きもほとんど無い。テンポよく進みすぎてプレイ時間が短いのは時代にそぐわなかったのかもしれない。しかし、逆手に取れば時間の無い人にもプレイしやすい環境が整っているとも言えるだろう。大作は始めるまでに体力が必要なのだ。時間が少ないと言われる現代人が多い今、『サイオブレード』が見直される時代が到来しているのかもしれない。
◆PC-88SR版より迫力を増したX1turbo版のBGM
『サイオブレード』のBGMを担当したのは長谷川和伯(Kazunori Hasegawa)と冨田茂(Shigeru Tomita)。長谷川和伯が音楽制作陣として新加入となり、作曲を担当。全16曲中4曲はクラシックからの流用だ。ボロディンの「中央アジアの草原にて」、ビゼーの「ハバネラ」、シューベルトの「白鳥の歌」より「セレナーデ」(2曲は原曲が同じ)が使用されている。冨田茂はサブに回っており、作曲ではなく音楽データ作成で参加している。(メロディーモジュールの作曲は冨田茂の可能性あり)
BGMは『ハイドライド3』に続き、『サイオブレード』も拡張音源のステレオタイプFM音源ボード(CZ-8BS1)に対応している。またNEC PC-8801mkⅡSR版のようにパート制限した作りではなく、ほぼフルパート(FM音源8声)で演奏される。(「SOUTH ISLAND」は5声、「ARTHER」は6声、「SWEET HERT」「BGM2」は7声)。ただし、常時フルパート演奏されている曲は少ない。空いたチャンネルを使って別のを音を鳴らすというようなテクニックは使用されておらず贅沢な作りになっている。また、これまでのX1作品のように音色も含めて大幅なアレンジが行われていないため、他機種と明らかに異なる音になったということはなく、NEC PC-8801mkⅡSR版プラスアルファというリッチなイメージで聞くことができる。そういった意味ではX1turbo版が最強の出来栄えと言える。
不気味な曲や穏やかな曲が多い中、テンションの高い曲も数曲含まれている。当時、ゲームミュージックでちょっとした流行にもなっていたベースのチョッパー奏法再現に関して「OPENING」と「ENDING」では独特の演奏を聞かせてくれた。また、スネアドラムが派手に鳴る「Final Attack」もテンションを上げる代表的な曲だ。3Dアクションシーンを乗り切れたのはこの音楽のお陰でもあるだろう。
ストーリー
太陽系外探査機に関するレポート
07/12/2085
参照:連邦データファイル
アクセス6B-774C
ファイルNo.75480916-4451, 4677,4889,4991,7556,8332,
アクセス8J-※※※※ 3353-91721972年3月2日午後8時49分に米国ケープケネディー基地より打ち上げられた「パイオニア10号」は、人類が初めて太陽系外に送り出した人口物体となった。パイオニア10号は太陽の光さえ届かぬ外惑星の探査を目的とするため、太陽電池発電をあきらめ原子力熱電気発生装置を動力源とした。機体は直径3mの大型パラボラアンテナを中心に設計され、総重量は258kgであった。機体には太陽系外の知的生命体へのメッセージとして、人類と太陽系の図が刻印されたアルミ板が埋め込まれていた。
パイオニア10号は木星を目指して航行、1973年12月3日、木星に最接近、木星の上空131,400kmより、木星及びその衛星の接近写真を地球に電送した。そしてパイオニア10号は木星の重力場によりその進路を曲げ、1987年冥王星軌道通過、初の太陽系脱出人工物体となった。軌道計算によると800万年後、現在アル デバランが位置する宇宙空間に到着する予定。
翌1974年12月5日、10号の後を追うように打ち上げられた「パイオニア11号」も順調に航行を続け、1979年9月1日土星に最接近、10号同様人類に多大な成果をもたらした。
1977年には2機の惑星探査機、「ボイジャー1,2号」が相次いで打ち上げられた。当時1970年代から1990年代にかけては、精密機械工学が最も飛躍的に進歩した時代でもあり、パイオニアから僅か3年後にもかかわらず、ボイジャーはパイオニアに比べ、遥かに精密な観測結果をもたらした。木星の衛星エウロパイオ等の詳細データ、土星における新たなる衛星の発見、数々の貴重な観測結果を地球に電送し続けた。そして2007年3月15日、太陽系から150億kmの地点から最後の通信を受けたのち、消息を絶った。
2031年8月9日、世界宇宙開発機構によって、へびつかい座バーナード星の探査を目的とする「セプテミウス1」が打ち上げられた。セプテミウス1は核融合パルス推進システムによって、太陽系脱出後も加速を続け、最大速度は光速の13%になった。2077年バーナード星に到達したセプテミウス1から発せられた観測データは56兆kmもの距離をマイクロウエーブに乗り、2083年1月22日午前2時14分、エウロパ通信ステーションに届いた。セプテミウス1から送られた観測データは、打ち上げ当初に予測されたとおり、バーナード星が人類生存可能な惑星であることを示していた。
2087年打ち上げ予定の「セプテミウス2」は、人類初の太陽系外有人探査機になる予定であるが、連邦最高機密J-443によりファイルはオープンされていない。現時点で詳細は全く不明であるが、京都組織細胞学研究所のファイルを情報衛星シーラを通してデータジャックに成功、統括コンピュータ判明。開発コードJZB2086、完全AIを実現するニューロコンピュータ、通称
「R・A・C・C・O・O・N」AD2030年世界は3つの勢力に分割されていた。
3つの勢力それは……20世紀後半に形成された、自由主義国家。
同じく20世紀後半に形成された、共産主義国家。
17億の人口をバックに21世紀に入り、驚異的な経済発展を遂げた。中国である
軍事的には、キラー衛星の本格配備に伴って、その処理範囲を上回る核兵器が西と東をとめどなく覆っていた。
それに対し、中国は非核武装を宣言し、通常兵器による防衛網の強化に、努めていた。
しかし、このような状況下においてかろうじて世界の軍事的均衡は保たれていた。
だが、2052年、3国の軍事的均衡を揺がす事件が起きた。
中国により開発された、「雷電」とよばれるキラー衛星の出現である。※「雷電」
電磁ビーム砲と超高速AIコンピュータを備えたキラー衛星。 従来の数百倍の能力を持ち、いかなる核兵器も中国本土に到達する以前に抹消することを可能にした超防衛兵器である。核兵器の無力化により「眠れる獅子」といわれる中国帝国復興の黒い野望がついに目覚め始めたのである。
しかし2065年に、西側、東側が相次いで「雷電」と同機能のキラー衛星を配備したことによって、中国の軍事的優勢がくずれた。世界は新たなる最終兵器を求めていた…。
時は移って21世紀後半………
恒星間有人探査機「セプテミウス2」は全世界の注目を浴びてエウロパ基地を後にした。
目的地の、へびつかい座バーナード星系への往復は約28年。先発の無人探査機「セプテミウス1」を追い越し再び太陽系に戻ってくる予定である。
AD2101年、遂に人類は太陽系外の地に降りたった。
そして「セプテミウス2」は順調に任務を消化し、帰途についた。
しかし、減速期に入って247日目に異変が起きた。
メインコンピュータ「ラクーン」の不可解なメッセージを最後に通信は途絶え、航路を徐々に外れていったのである。
「セプテミウス2」の乗務員の安否が気遣われる中、宇宙省は8名のスタッフを乗せた救命艇「キャサワリー」を派遣した。
時を同じくして「ラクーン」の設計者シュルツ博士が失そうした。ニューロコンピュータの最高権威である博士は、厳戒の研究所から、 なぜかコツゼンと姿を消したのである。
登場人物
キース・マクダネル(主人公)
19歳 宇宙省特別航宙士 アメリカ国籍
16歳の若さで、M.I.Tを主席卒業。当時、注目の的であった航宙宇宙省に入る。第16期特別航宙士のデストに合格。運動神経抜群で責任感が強い。正確は少々優柔不断なところがある。女性と話すことが苦手。今回が初めての任務となる。
ソフィア・ノイマン
17歳 ニューロコンピュータ技師 カナダ国籍
幼い頃から工学博士の父親の英才教育を受け、15歳の時に1級ニューロコンピュータ技師の資格を得た才女。キースと同じ大学を卒業、ひそかに彼のことを想っている。「ラクーン」の設計に参加経験のあることからメンバーに選ばれた。
ロバート・グレン
29歳 宇宙省主席航宙士 アメリカ国籍 既婚
米国有数の大企業、ワークス・トレード・カンパニーの御曹司。次期社長の椅子を蹴って、子供の頃からの夢であった航宙士の道に走る。沈着冷静で、すばやい判断力を持つ。統率力もあり、今回の任務のリーダー。日本食が好物。
マイケル・ウォード
27歳 宇宙機械工学技師 アメリカ国籍
元連邦空軍のエースパイロットだった経歴を持つ。特別航宙士の第一期生。セプテミウスのエンジン設計にも深い関わりを持つ。その行動力から今回のスタッフに選ばれた。明るい性格で誰からも好かれている。
ボブ・ハスラム
27歳 宇宙省特別航宙士 イタリア国籍
専門は航宙力学。キャサワリーではナビゲーターを務める。忙しい航宙士任務の傍ら、週に何回かは付属大学の教壇に立つ。性格はちょっとクールな部分もあるが、正義感でおしゃれ。通信士の資格も持つ。
フェミニン・ミシェル
25歳 情報分析学者 フランス国籍
情報分析ではトップクラスの実績を持つ。ニューロコンピュータにも詳しく、今回はセプテミウスの持ち帰った情報を分析するために選ばれた。美人だが、自分はそれに気づいていない。少々口うるさいのが欠点。
ジミー・柴垣
51歳 医学博士 ブラジル国籍 既婚
米国立医療センターの宇宙病理学研究所に勤務する。宇宙線の人体に及ぼす障害に関する研究で有名。宇宙省には所属していないが、政府側の特別な推薦で、今回の救助スタッフに医師として加わった。
マーク・クリフォード
24歳 化学分類学者 カナダ国籍
希望の大学に進むためアメリカに移り住む。化学分類学者の中では名が通っている。フェミニンと同じく、資料分析のために宇宙省の特別スタッフとして選ばれた。宇宙に出るのはこれが初めて。好奇心旺盛で研究熱心。
ヒューイ・マークフィールド(主人公)
24歳 連邦情報局工作員 アメリカ国籍
軍の工作部隊の指揮官を務めるエリート士官だったが、その高い実績に目をつけた連邦情報局は、強引に彼を引き抜いた。現在では情報局のナンバーワンである。頭脳明晰、並外れた体力、精神力を持つ。ひとりごとを言う癖がある。
ブルーノ・シュルツ
68歳 光電子工学博士 西ドイツ国籍
光電子組織細胞学の最高権威と評され、ヒューマンタイプ ニューロコンピュータ の第一人者である。セプテミウス2の メインコンピュータ「ラクーン」の主設計者。性格は穏やかだが、頑固な一面もある。動物好きで平和主義者。現在行方不明。
ルイス・ブルーデル
28歳 連邦情報局工作員 アメリカ国籍
経歴不明、語学力に長け、単独の内偵活動を得意とする。1年程前から東側の地下軍事基地を探っていたが、シュルツ博士が発見されたために、ヒューイとペアで博士救助の任を命じられる。性格は陽気で、ちょっとエッチなところがある。アレキサンダーという名の猿を飼っている。
セプテミウス2、キャサワリー船内構造図
② 着陸船格納庫
③ カプセル室
④ 資料室
⑤ 実験室
⑥ コンピュータ室
⑦ キャサワリーとの
接続通路
⑧ 第1エアロック
⑨ 居住室
⑩ 機関室
⑪ 倉庫
⑫ 第2エアロック
⑬ 第1エレベーター
⑭ 第2エレベーター
①
②
③
④
⑤
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
操作方法
ゲームは基本的にマウスカーソルで画面上をクリックすることによって進行する。マウスカーソルの事を「アイポイントカーソル」と呼ぶ。
アイポイントカーソルの移動
278
左46右
272
下
27↑
左←→右
27↓
下
ジョイスティック(ジョイパッド)はレバーを倒した(ボタンを押した)方向に対応する
コマンドの選択
コマンドを選択する時、上記のキーボードなどの方向キーを移動させてコマンドを選択する。
決定キー(左ボタン)
画面のものを指したり、コマンドを選択したりする時に使用する。
キーボードでは スペース キーまたはリターンキーもしくはZキーに対応する。
キヤンセルキー(右ボタン)
その他のコマンド(移動・持ちもの・SAVEなど)を表示させる時に使用。
キーボードではESCキーまたはXキーに対応する。
アクションゲームシーンについて
ゲーム途中、ヒューイはシュルツ博士を救出するために、迷路のような研究所を探し回るシーンがある。そこではリアルタイムアクションとなり、操作方法も特別なものに切り替わる。なお、アクションゲームシーンでは途中でセーブができない。
①
②
③
④
⑤
⑤
⑤
⑥
⑦
⑦
① アイポイントカーソル
武器の種類、照準、移動を選択および決定に使う。
② DIRECTION(コンパス)
ヒューイが現在向いている方角を示す。
③ RANGE-METER(距離計)
シュルツ博士がいる場所との直線距離を示す。数値が小さいほど博士に近づいたことになる。
④ ENEMY(敵)
敵に近づくと、敵のいる方向の「EMENY」部分が点滅する。移動用パッドとしても使用可能。
⑤ WEAPON SELECT(武器選択)
SHOT GUN
LAUNCHER
数発で敵を倒せるが発射間隔が長い。
1発で複数の敵を倒すことが可能。
⑥ DAMAGE(ダメージ)
ヒューイの体力を示す。ダメージを回復する手段は無い。
⑦ 移動用パッド
3D通路を移動する時に使用する。右の表示はヒューイの行動を順次表示する。
アクションゲームシーンでのポイント
キーボードではアイポイントカーソルを使用しない素早い操作が可能となっている。
SHOT GUN
LAUNCHER
:F2キー
:F3キー
メロディーモジュールの曲について
ゲーム途中、パッケージの中に入っているメロディーモジュールが必要となるシーンがある。上画像の曲名をクリックするとメロディーを鳴らすことができるように作成してみた。(音は実際のメロディーモジュールの音ではなくゲーム中に鳴る音を録音したもの。)
「ボブに聞く」は、本来メロディーモジュールの1曲目が分からなくなったときのために用意されているが、今回停止用とした。
セプテミウス2の怪
隠れキャラとして「セプテミウス2七つの怪」を作ろうと画策され、実現された1つ。
パソコン上の時間が午前2時0分~59分までを示している間にドナン夫妻の写真を見るとアーサーの肩に手が…。写真を取ってしまうと二度と見られないので注意!
ロバートに頼まれた船体図の光ディスクを持った状態で第1エレベータを使って移動すると1回だけ故障して止まってしまう事がある。これは乱数によって起こる。
キスシーンの秘密
ソフィア とのキスシーンには3パターンある。即「キスする」を選択するとビンタを食らう。「話しかける」を選択するとキスすることが可能となる。目を開けている時に選択するとおでこに、目を閉じている時に選択すると唇にキスする。
機種による違い
◆X1turbo版
『サイオブレード』は移植される機種によって細かな改良が加えられている。PC-8801mkⅡSR版ではスタッフロール後に真っ暗な画面で終了するが、X1turbo 版では「fin」と表示されるようになった。
◆PC-98版
パソコン版の最終移植となった PC-9801VM/UVシリーズ版では上記の「fin」に加えて更に改良された。主たるものは地上編の3Dシーンだ。ポリゴンサーフェース方式を採用し表示が滑らかになっている。マップが一新され過去の攻略方法は使えなくなったが、敵の銃撃スピード低下やダメージ量の軽減から難易度は大幅に下がっている。
他、PC-9801VM/UVシリーズ版では他機種では明確にされなかった、ドクター(柴垣)についてラクーンによって語られるシーンが追加されている。一度読み終わると選択肢は消えるので注意!
TRACK LIST
ラジオ収録曲(FM音源)
ステレオタイプFM音源ボード
音源チップ:YAMAHA YM2151(OPM)
01 Game Start
02 Opening
03 BGM 1 (Septemius2 BGM 1)
04 South Island (South Hachett Island)
05 Captured
06 Sorrow
07 Sweet Heart (Sofia Love Scene)
08 Something Dangerous
09 Athur
10 BGM 2 (Septemius2 BGM 2)
11 Final Attack (3D Dangeon)
12 Raccoon
13 Jean
14 Count Down
15 悲しい結末 (Game Over)
16 Ending
原曲
03 中央アジアの草原にて
アレクサンドル・ボロディン
04 歌劇カルメンより「ハバネラ」
ジョルジュ・ビゼー
15 歌曲集「白鳥の歌」より「セレナーデ」D.957-4
フランツ・ペーター・シューベルト
合計時間 : 23:20
作曲 : 長谷川和伯, 冨田茂, ボロディン(03), ビゼー(04), シューベルト(06,15)
DISCOGRAPHY
サイ・オ・ブレード&レイドック2・スーパーレイドック
~T&Eソフトゲーム・ミュージックシーン1~
発売日: 1989年4月25日
価格: 3,024円(税込)
商品番号: H28X-10002
発売元: DATAM
販売元: ポリスター
収録曲
『PSY-O-BLADE』
01 PSY-O-BLADE組曲
02 GAME START
03 OPENING
04 BGM1
05 SOUTH ISLAND
06 CAPTURED
07 SORROW
08 SWEET HEART
09 SOMETHING DANGEROUS
10 ARTHUR
11 BGM2
12 FINAL ATTACK
13 RACCOON
14 JEAN
15 COUNT DOWN
16 悲しい結末
17 ENDING
『SUPER LAYDOCK』
18 MISSION STRIKER
19 MENU
20 ASTEROID BELT
21 BATTLE SHIP
22 THE TERROR SPACE
23 COUNTERATTACK OF 'VRITRA'
24 OVER TO SOLEIL
25 BI-SHA-MO-N-TE-N
26 DANGEROUS WARP
27 TAKO SAN TO DANDAN
28 HEAT ROCK
29 CRASH! CRASH!
30 INTO THE DEFENCE LINE
31 IN THE DEFENCE LINE
32 THE LAST TENSION
33 WINNING MUSIC
『LAYDOCK2』
34 LAST ATTACK
35 ICE OF DEATH
36 COLD AMEBA
37 MAD FLAME
38 BIG POWER
39 BEYOND THE DIMENSION
40 GET THE LUCK
41 INORGANIC BEAT
42 BIO-MONSTER
43 INTERLUDE
44 RETURN OF PEACE
45 YOUR RANK
46 TO THE GRAVE
47 NEVER NEVER
48 LAYDOCK2組曲
『あーぱーみゃーどーく(付録)』
49 オープニングテーマ
50 プレイ中BGM
51 オープニングテーマ
52 プレイ中BGM
リーフレット
当時の広告
証言
そういえば、このサイオブレードのオリジナル曲を作っていた長谷川和伯さんは、今どうされているのかな。当時、彼も学生さんだったよね?
— Tommy (@MusicaTommy) June 24, 2015
サイオブレードの「メロディーモジュールなるもの」。ディスクだけバックアップツールで複製しても、メロディーモジュールがないと先に進めない、よく考えたプロテクト方法でしたね。あの単音のビープメロディは曲が区別できるようにしなきゃと結構てこずりました。元ネタはCM曲が多かったような。笑
— Tommy (@MusicaTommy) June 24, 2015
昔の仕事 整理してたらこんなの出てきた。
— 宮尾岳 (@GAKUJIRA) October 30, 2015
「サイオブレード」ってパソコン用ソフト。
えーと1989年ころ?
これのパッケージイラスト描きました。
当時の仕事場にはパソコンの欠片もなかったので
どんなゲームだったのか全然わかりません。 pic.twitter.com/MxyzwZPTuA
これはメガドラ版パッケージですが
— 宮尾岳 (@GAKUJIRA) February 6, 2019
【サイオブレード】のパソコンソフトのパッケージ描きました。
パソコン用にはバックにマフィア団みたいなのがいたかな?
これは基本のゲーム用キャラクターがあって、それをよりカッコよくしました。
ゲームの仕事は一期一会が多いね。 pic.twitter.com/fIAye1yUFZ
エンディングムービー
ロバート、マイケル、ボブ救出パターン