
悪魔城ドラキュラ for MSX2
作品名 : 悪魔城ドラキュラ
販売 : コナミ
対応機種 :
メディア : ROMカートリッジ(1Mbit ROM)
サウンドチップ : GI AY-3-8910
サウンド性能 : PSGx3
定価 : 5,800円
発売日 : 1986年10月30日
GALLERY
PROMO WORD
魔王ドラキュラが復活する!
スリル&サスペンスのRPGアドベンチャーに君はもう眠れない。
───魔王ドラキュラが復活する!中世のヨーロッパ小国トランシルバニアにある古城で、闇を引き裂く雷光とともに今甦える魔物たち。邪教徒による黒ミサが始まる。
───青年シモンは英雄クリストファー・ベルモンドの血をひく勇者である。魔王ドラキュラの復活によって危機の迫った平和な小国を守るため彼は立ち上がった。父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に一人悪魔城へと向った。
ストーリー
ゲルマンの民族大移動の衝撃によって古代都市が衰滅したあとのヨーロッパでは、一般に12~13世紀に中世都市が成立した。そんな中で、比較的早く、10世紀後半に興ったトランシルバニア国では、いわゆるゲルマン社会の影響を強く受けたゲルマン都市であった。
トランシルバニア国には、古くから『英雄クリストファー伝説』なるものが語り伝えられた。百年に一度、邪悪な人々の黒ミサによってこの世に復活するという魔王ドラキュラを古城カルバートの塔に封じ込めた勇者の伝説であった。
魔王ドラキュラがカルバートの塔に封じ込められて百年目にあたる年がやってきた。イースターの夜、天空を暗雲がおおい、雷光が闇を引きさいたその時、悪は復活した。都市は悪霊と邪教徒たちによって荒廃していった。
この危機を救うため、英雄クリストファー・ベルモンドの血を受け継ぐ青年シモンは、父の不思議なムチを手に今立ち上がり、悪魔の巣くう古城へと向った。
遊び方
- このゲームは1人用です。
- キーボード、ジョイスティックのどちらでも使用できます。
- スペースキー(またはショットボタン)を押すとゲームがスタートします。
- プレイヤーは、次々とあらわれる敵を倒しながら、各ステージのどこかにある扉の鍵を見つけ出します。この扉の鍵を持って扉の前に行くと、自動的に扉は開きステージクリアです。
- プレイヤーの武器は最初「ムチ」だけです。しかし、城内のあちらこちらに隠されたさまざまな武器や防具を取ることでパワーアップできます。
- プレイヤーは、3人設定です。敵に当たるとダメージを受け体力が減ります。体力が0になったら1人失います。(プレイヤーは増えません。)
- 悪魔城は全部で18ステージに分かれており、3ステージ毎に魔物の部屋があります。魔物の部屋には、それぞれ異なった強力な敵が住んでいます。
- 敵を倒し悪魔城の塔の最上にいるドラキュラを倒した時、それまで姿を隠し、魔物たちをあやつっていた真の支配者がプレイヤーをおそいます。これを倒せばトランシルバニアには本当の平和が訪れ、ゲームは終了します
- ゲームを中断したい時はF1キーを押して下さい。
また、ゲームを再開する時は、再びF1キーを押して下さい。
操作方法
操作は、キーボードでもジョイスティックでもできます。
ただし、アイテムに関する操作は、一部キーボードしか使えないものがあります。
基本操作
左・・・・左移動(階段では、左上り、又は左降り)
右・・・・右移動(階段では、右上り、又は右降り)
下・・・・しゃがみ(階段の上では、しゃがまない)
下・・・・階段を降りる(下りの階段の入口で)
上・・・・階段を上る(上りの階段の入口で)
上(ショット2)・・・・ジャンプ(階段の上では、ジャンプしない)
スペース(ショット1)・・・・攻撃
アイテムの操作
ジャンプ中に左・・・・聖水を左方向に投げる
ジャンプ中に右・・・・聖水を右方向に投げる
ジャンプ中に下・・・・タイムストップ
F2・・・・地図表示
スペース(ショット1)・・・・老婆との取引きに応じる
シフト(ショット2)・・・・老婆との取引きに応じない
ある場所で下を押しながら上を押す・・・・通路間のワープ(ステージ12のみ)
F1・・・・ゲームストップ(ポーズ)
悪魔城ドラキュラについて

1986年9月26日にファミコン版(ディスクシステム)が発売。そのおよそ1ヶ月後にこのMSX2専用版が発売された。
ファミコン版の移植版という位置づけではなく、独立したオリジナル版である。隠された扉の鍵を見つけないと扉が開かない点や、攻撃以外でも成長していく点など幅広い追加仕様がある。他にも、宝箱の存在や、壁を壊すと出てくる老婆とハートの数でアイテムを取り引きするなど、ファミコン版と違う面が多くゲーム性そのものを変えてしまっている。
当時はMSX2のゲームが全盛というわけでもなく、下位機種を捨てて何故にユーザー数の少ないMSX2専用で出したのか?と疑問に思った。しかし、MSXではファミコンのグラフィックを再現できないということがはっきり分かり、MSXの終焉を予感した。コナミにとってはタイミングのいいことに、悪魔城ドラキュラ発売と同時期にPanasonicから29,800円という低価格でアシュギーネを起用したFS-A1が発売。MSX2は爆発的に普及していく。

ステージ構成はファミコンと共通で18ステージ。ただし、マップ構成はステージ12の地下通路はワープステージとなっているなど全く異なり、MSX2版は比較すると広大になっている。
ファミコン版と異なりコンティニューは存在しないなどプレイスタイルも大きく異なる。中断して後日への持ち越しプレイができないので、通しでプレイする必要があるのだ。初見だと隠された鍵を探すために色々な箇所を歩き回るためダメージを受ける機会が増えてしまうことになる。スコアによる1UPもないなど、トータルで考えると難易度が高くなっている。
一気に出口扉を目指すのではなく、宝箱の確認や、ホワイトキー位置などのマッピングなどを行い、じっくり進めるというのが大人らしい昔ながらのパソコンゲームの醍醐味と考えているのだろうか。ステージ毎の時間制限は撤廃されており、体力が0になるまで時間をいくらかけてもいいことになっている。(そのため、得点により1人増えるというシステムが成り立たなくなったのだろう)
どうしてもクリアが難しいという場合の最終手段は同社から1985年12月に発売されていたゲームを10倍楽しむカートリッジ(4,800円)を購入することだ。これにより、ステージ数設定、プレイヤー数設定、ゲームストップ機能、コマ送り機能、コンティニュー機能など、追加機能が使いゲームを簡単に進めることができた。

ファミコン版と比べて広大なマップの救済策として用意されたアイテムの1つが地図だ。アイテム欄には巻物のように表示され、合計3回まで見ることができる。
プレイヤーの現在地とステージ出口の位置が表示される。ただし、ホワイトキーの位置は表示されない。ホワイトキーの探索はゲーム性を左右する鍵と位置づけているからだろう。
地図を使うもう一つのメリットは、穴だ。ミスになるのか、下のフロアへ繋がっているかの判断材料にできることだ。MSX2版ではホワイトキー取得のために飛び降りが必要な場面もあり、一か八かという場面で効果を発揮するようになっていた。

音楽に関して、ステージBGMはファミコン版と共通になっている。メニューBGMが存在しない事やエンディングテーマが異なる。
MSXやMSX2に搭載されている AY-3-8910 はファミコンと比べて音源チップの違いもあり角ばった音になる。デチューンが綺麗に聞こえる特徴があり、礼拝堂(ステージ4~6)で使用されたStalkerの後半部分、渡り廊下(ステージ7~9)、中庭(ステージ11)、地下通路(ステージ12)で使用されたWiched Childの中盤部分が透き通って聞こえる。また、牢獄部屋(ステージ13)、実験室(ステージ14)、額のある部屋(ステージ15)で使用されたHeart of Fireのイントロでは緊張感の伝わり方が格段に異なって聞こえる。
TRACK LIST
ラジオ収録曲
01 Vampire Killer (GAME START~BGM A)
02 Stalker (BGM B)
03 Wiched Child (BGM C)
04 Walking on the Edge (BGM D)
05 Heart of Fire (BGM E)
06 Out of Time (BGM F)
07 Poison mind (BOSS)
08 Nothing to Lose (Dracura)
09 Black Night (Last Boss)
10 All Clear~StaffRoll
11 Game Over
合計時間 : 7:39
作曲者 : 山下絹代, 寺島里恵
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YouTube
Castlevania - Vampire Killer (MSX) in 17:32.07