史上最強ソフト、MSX界を直撃!
グラディウス2
対応機種 : MSX
メディア : ROMカートリッジ
(1Mbit ROM)
定価 : 5,800円
発売日 : 1987年8月22日
再販日 : 1991年4月
販売元 : コナミ
○SCC搭載 (カシオ PV7使用不可)
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PROMO WORD
グラディウス伝説、新たなる章へ...
侵略者は復活したヴェノムであった。
グラディウス暦6664年、グラディウス帝国宇宙科学技術庁長官であったヴェノムによるクーデター発生。同6666年、追放されたヴェノムはバクテリアンの手により復活し、グラディウス本星に迫った!!!
MSX初
新開発SCC(ウェーブ音源LSI)搭載 全8音ポリフォニックの驚異
はじめに
不滅のシューティングゲームとして大人気を博している「グラディウス」。この「グラディウス」をベースに、ストーリーを発展させ、内容を大幅にグレードアップしたものがここに完成した「グラディウス2」です。
今回、この「グラディウス2」の開発にあたり、最近とくにユーザーの皆さんから要望の強い「沙羅曼陀」をどのように取り扱うかと言うことに関して、開発の企画会議で相当の議論を戦わせました。その結果として「沙羅曼陀」ではない「グラディウス2」の制作を進行するという、自信に満ちあふれた結論に到達した訳です。
「グラディウス2」では、数々の新しい試みを行っています。その一部をご紹介しましょう。
(1)アーケードゲームに匹敵する音響効果を実現するため、新たにSCC(音響専用ウェーブ音源)を開発しました。これによりMSXのPSG音源をはるかに超越した全8音ポリフォニック音響が実現しました。
(2)ストーリー重視のゲームデザインを行いました。これによりゲームの奥行き、期待感がグンとアップしました。また、ストーリーに添ったデモンストレーションも圧巻です。
(3)すべてのMSXユーザーに楽しんでいただくため、MSXにターゲットを合わせました。そこで気になるグラフィックは、と言うとMSX2ソフトかと見間違うほどの高品質。コナミだから可能です。
ストーリー
グラディウス暦6644年、亜時空星団バクテリアンとの間で勃発した、第一次プラネットウォーは、グラディウス史記の中では「北十字戦記」として記されている。この戦いでグラディウス帝国の受けた被害は惑星全体の65%に及び、その大半が帝国都市のある北半球に集中した。しかし、闇に閉ざされた南半球側へのわずかな被害が、後にグラディウス帝国を危機へと導くトリガーとなることを、誰が予見しただろうか。
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惑星グラディウスは、太陽系から2億8千万km離れたところに位置し、その地軸は太陽に対してほぼ水平を保つ。このため、北半球では一年中太陽の恩恵を受け、逆に南半球は常に闇に閉ざされていた。
ここを母星とするグラディウス帝国は、人口約20億人、周囲に7つのネオ・スペースプラントと呼ばれる植民星を持つ。帝国の主要機能は、太陽のあたる北半球に集中し南半球の開拓はほとんど行われていない。
リーク人は、惑星グラディウスの南半球に住む唯一の民族であった。彼らの生活形態は原始的ではあったが、他の種族と一線を画するサイコパワーを持っていた。リーク人の持つサイコパワーは、リーク・パワーと呼ばれ、あらゆる動力機器及び生体のエネルギー源として利用可能であることが知られていた。その特異で強靱なパワーは、常に体内に保有する強力で特殊なマグネティック・イオンによって維持され、それゆえ自然界に存在する多種雑多な宇宙線を極度に嫌い、比較的宇宙線量の少ない南半球に住居を求めたのであった。しかし、帝国政府は、原始的な彼らリーク人の存在を憂い、認知を拒否していた。
「北十字戦」におけるグラディウス本星への攻撃で、リーク人居住地域への直接攻撃はほとんどなかったが、流れ弾の爆発時に放出される宇宙放射線の影響によって多くのリーク人が死亡した。この戦いのあと、生き残ったリーク人はわずか12名。しかし、復興に手間取る帝国政府の救助活動がリーク人に及ぶことはなく、その後4名が死亡した。この時を期して、リーク人の帝国に対する不信と憎悪は急速に増大していった。
生き残ったリーク人の中で、最も帝国に対して憎悪を抱いたのはヴェノムであった。しばらくして、彼は仲間ら4名と共に帝国政府のある北へ向かい、やがて音信は絶えた。こうして残ったリーク人は3名となり、その中にジェイムス=バートンがいた。ジェイムスは当時3歳、両親を北十字戦で失った孤児であった。
グラディウス暦6645年、リークパワーの研究に着手していたグラディウス帝国宇宙科学庁は、そのパワーの分析と利用価値に関する報告書を完成、その重大性から、リーク人の早期認知を帝国政府に答申した。
この報告に基づき、政府はリーク人の正式認知を決め、リーク人保護政策を打ち出したのに続き、大掛かりなリーク人実態調査を実施した。
しかし、帝国に対して不信感を抱くリーク人たちは、帝国の保護政策に反発、リークパワー研究のため宇宙科学庁に収容されたジェイムズを除く全リーク人が、間もなく帝国政府のもとを去った。ジェイムスは、将来の帝国宇宙空軍への参加を志し、宇宙科学庁に残った。
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グラディウス暦6647年、第16代皇帝が死去。かわって、ラーズ17世が第17代皇帝の座に就いた。
この頃から、惑星グラディウスを照らし続けてきた太陽に異変が起こった。太陽黒点が消滅し、中心部の温度が異常上昇を始めたのだ。太陽光は次第に青みを増し、光量も増加していった。地表の温度は徐々に上昇し、気候にも変化の兆しが見え始めた。
これらの変化に対する対応は、グラディウスの技術力で十分可能であったが、重大なことはグラディウス帝国の全エネルギー源が、太陽光に含まれるリカベラー粒子を抽出して生成されているという事実であった。太陽の異変によって、リカベラー粒子の抽出は不安定となり、エネルギーの供給に大きな影響が出始めたのであった。
帝国政府は、新しいエネルギー源としてリークパワー応用技術の確立を急いだ。そのためにはリーク人の全面的な協力が必要になってくる。帝国政府が、リーク人の探索、保護政策を急いだのもこういう背景があってのことであった。この政策は、一部のリーク人の反発を招いたが、おおむね順調に進行していった。
グラディウス暦6653年、宇宙科学庁は、リークエネルギー生成システムの開発に成功、さらにはリークパワーエンジンを搭載した初めての超時空戦闘機「ビックバイパー」が完成した。
しかし、これと相前後して宇宙科学庁内部では、リーク人技術者とグラディウス人との間に対立が深まった。ジェイムス=バートンは、両者間の対立を憂い、宇宙科学庁から国防省へと移籍した。
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グラディウス暦6658年、バクテリアンの再度の攻撃をきっかけに、第二次プラネット・ウォー(「闇の女神戦」)が勃発した。(グラディウス1)
この戦いで、ジェイムス=バートンはリークパワーエンジンを搭載した超時空戦闘機「ビックバイパー」のパイロットに任命され、激戦の末バクテリア軍の撃退に成功した。
この戦いを契機にリークパワーは大いに注目され民間の研究期間をも巻き込んだ開発競争が激化していった。開発競争が激化してゆく状況のもと、宇宙科学庁初のリーク人の技術庁長官が誕生した。彼こそが、「北十字戦」後、忽然と消え音信を絶った、ヴェノムであった。
ヴェノム長官指揮のもと、エネルギー効率を飛躍的に改善するための「ハイパードライブシステムⅡ」が開発され、このシステムをリークパワーエンジンに応用したサイキック・リークパワー推進装置が実用化されるに至った。国防省は、次期超時空戦闘機への本推進装置の本格的採用を決め、宇宙技術庁は最新鋭超時空戦闘機「メタリオン」の開発に着手した。
そのような状況の中で帝国政府は、ヴェノムの宇宙科学庁長官就任に対して秘かな疑惑を持ち始め、ヴェノム長官周辺の調査を実施した。時を同じくして、宇宙科学庁内部のリーク人とグラディウス人との対立は静かに、しかし確実に進行していった。
やがてその対立は、宇宙科学庁と帝国政府間の対立へと発展する様相を見せ始め、グラディウス暦6664年、ついに宇宙科学技術庁によるクーデター勃発に至ったのである。
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グラディウス暦6664年、宇宙科学庁長官であるヴェノム博士を始めとする10名によるクーデターは、17代皇帝ラーズのグラディウス軍緊急発動により鎮圧された。ヴェノム博士らは逮捕されクーデターは失敗に終わった。
軍事裁判ののちヴェノムらは惑星サードへと追放された。しかし、クーデターの影響による政局の混乱は続き、翌6665年、不穏分子の凶弾により皇帝ラーズが暗殺され、さらに帝国政府の後継者争いから政局は混迷の色を深め、事態は最悪を迎えた。
この間、ヴェノムら10名は、第三者の荷担によって惑星サードから脱出逃亡し、行方不明となった。
グラディウス暦6665年、政局混迷の中、ヴェノムが帝国宇宙科学庁長官であった頃より開発の進められていた超時空戦闘機「メタリオン」が完成した。
「メタリオン」は、度重なるテストフライトで優秀な性能を如何なく発揮したが、エネルギー増幅システムである「ハイパードライブシステムⅡ」の効果が不安定である事実が指摘された。調査の結果、国防省にもたらされた報告は、ヴェノムが惑星外に持ちだした「バイオコンピュータシステム」との連動が不可欠、というものであった。
グラディウス暦6666年、惑星グラディウスのネオ・スペースプラント7惑星からの通信が一斉に途絶えた。いわゆる「サイレント・ナイトメア事件」である。帝国政府の調査により、何者かによる侵略であることが判明した。同年後半、侵略の兆候がグラディウス本星へと及ぶに至り、事態は急速に緊迫の度を増していった。侵略者は、バクテリアンの手により復活したヴェノムであった。
ヴェノムは、皇帝ラーズによって惑星サードに追放されたのち、バクテリアンの荷担により惑星シンへと逃れた。バクテリアンは、ヴェノムの野望を利用することで、惑星グラディウス侵攻の実現を狙っていた。バクテリアンは、ヴェノムに対してリーク人特有の超能力を最大限に引き出すため、大掛かりなサイボーグ手術を施した。
惑星シンにベースを構えた新生ヴェノムは、7つスペースプラントを次々と侵略し、今まさにグラディウス本星に魔の手を延ばしつつあった。
グラディウス帝国政府は、新開発スペース・ファイター「メタリオン」の出動を決めた。しかし、エネルギー増幅システムに不安材料のある「メタリオン」を駆っての出撃は冒険であった。ヴェノムの持ちだした「バイオ・コンピュータ・システム」とのリンクを試みながら、ヴェノム艦隊を打ち倒さなければならない。その重要かつ困難な使命を帯びたパイロットに、帝国政府首脳は、「ビックバイパー」の元パイロットでありヴェノムと同じリーク人のジェイムス=バートンを指名した。
カウントダウンが発進管制基地に響き渡る。爆裂音!地響きと共に、「メタリオン」が発進。
惑星グラディウスの命運をかけた闘いが、いま始まった。
グラディウス2について
MSXでグラディウスの続編が出たのは確かアーケード版よりこちらが先だったと思う。かなり立派なオープニングに、漢字ROMを持たないMSXで漢字を表示させたり凝った作りだった。また時代背景などの設定もしっかりしていた部分は、それだけでやる気にさせた。
しかし、ゲームの難易度が高すぎた。少しでも気を抜くとアッという間に死ぬし、コンティニューの戻される地点がかなり前になる。中盤までに死ぬと最初に、中盤以降で死ぬと中盤に戻される感覚だ。コナミのゲームの絶妙な点は戻される地点や復活が絶妙な点だったが、このゲームはそうはいえない。
新たな要素として、ボスを倒した直後にボスに突っ込むとボスに侵入して特殊な武器を手に入れることが可能なのだが、ここも難しい。更に全面クリアの後の逆戻りでギャフン!だ。これを楽しいと思う人はいるのだろうか?こういうシーンこそビジュアルシーンのエンディングで纏めて見せてくれればいいのだ。
X68000で後に「ネメシス'90改」として移植されているが、グラフィックは流石な出来映えなのに難易度は辛口のまま。音楽の評価が低かったりと移植の時間が数年掛かった割には満足いかない結果だった。求めるのはプレイスステーション2に移植されたグラディウス3のような、難易度を調整したモードを付けるべきだった点だろう。これは、同様に原作でもEASYなどのモードを付加すべきだった。
音楽はこの作品よりSCC音源というコナミのオリジナル音源をROM内に搭載。この頃のコナミは音源拡張に力を入れており、ファミコンなどでも音源拡張を行っていた。音に関しては微妙な音でPSGとFM音源の間にあるとすれば、明らかにPSG寄りで、リッチな音色とは言えないが相当感動した。また、独特な音色でファンは絶えない。FM音源の音で懐かしさを感じる!というよりは、具体性のある音だ。
曲に関しては全てオリジナル。これも評価が高く、CDやテープが色んな形で出回った。ステージの曲は短いのだが、相変わらずコナミらしさのある曲だし違和感はない。その割にステージが長く感じるのはやはり…。なお、オープニングとエンディングの曲が長いのは、この系統のゲームでは異例だった。特にグラディウスにおいては。
裏技の紹介
【強制ステージクリア】
NEMESISRETURNの順に入力する。
【45秒無敵】
METALION の順に入力する。
【フル装備】
LARS18TH の順に入力する。
TRACK LIST
ラジオ収録曲(SCC音源+PSG)
+ 内蔵音源
音源チップ:SCC, GI AY-3-8910
01 オープニング
02 クレジットスタート
03 空中戦闘
04 巨像惑星(STAGE 01&13)
05 植物惑星(STAGE 02&12)
06 古代惑星(STAGE 03&11)
07 浮遊大陸(STAGE 04&10)
08 炎の惑星(STAGE 05&09)
09 生命惑星(STAGE 06&08)
10 要塞惑星(STAGE 07)
11 スペーストリッキー
12 大型母船ヴェノム艦
13 ボスBGM
14 帰還<リターン>
15 ボス艦内BGM
16 エンディング・テーマ
17 ゲームオーバー
合計時間 : 14:14
作曲者 : 古川もとあき, 碇子正広, 水谷郁
再販情報
DISCOGRAPHY
オリジナル・サウンド・オブ
グラディウス2 MSX VERSION
発売日: 1987年10月5日
価格: 1,200円
商品番号: BY12-5022
販売元: アポロン
収録曲
01 オープニングテーマ~スタート!!
02 空中戦闘のテーマ《各ステージ共通》
03 巨像惑星のテーマ《第1ステージ&第13ステージ》
04 植物惑星のテーマ《第2ステージ&第12ステージ》
05 古代惑星のテーマ《第3ステージ&第11ステージ》
06 浮遊大陸のテーマ《第4ステージ&第10ステージ》
07 炎の惑星のテーマ《第5ステージ&第9ステージ》
08 生命惑星のテーマ《第6ステージ&第8ステージ》
09 要塞惑星のテーマ《第7ステージ》
10 スペーストリッキーエリアのテーマ《エクストラステージ》
11 大型母船ヴェノム艦のテーマ《ラストステージ》
12 ボスBGM
13 帰還のテーマ
14 ボス艦内BGM
15 エンディングテーマ~ゲームオーバー!!