KONAMI ORIGINAL GAME SOFTWARE

悪魔城ドラキュラ

対応機種 : SHARP X68000/X68030シリーズ
メディア : 5inch 2HD (2枚)
定価 : 9,800円 (税別)
発売日 : 1993年7月23日
販売元 : コナミ

○MIDI 内蔵音源対応
○ＲＡＭ対応
○ハードディスク対応
○Ｘ６８０３０対応
○キーボード及びジョイスティック操作対応
○ユーザーディスク用ラベル付き

数字ボタンを選択すると映像を再生

SC-55版店頭デモ
FM音源版店頭デモ

GALLERY

スタート！

1ブロック修道院は毎度お馴染みの背景。

1ブロックボス

2ブロック　地下水路　半透明処理が活きる

2ブロックボス。尻尾で筏を揺さぶる。

3ブロック　中庭

3ブロックボス　回転機能が凄い！

4ブロック　赤煉瓦の礼拝堂　血の涙がモンスターに…

4ブロックボス　メデューサ

5ブロック　時計塔

5ブロックボス　狼少女　時計はリアルの時間だ

6ブロック　空中廊下

6ブロック　人形の館　サンプリングで叫ぶ！

6ブロックボス　鏡が割れて飛び出してくる！

7ブロック　拷問部屋　実験室

8ブロック　ドラキュラ伯爵の塔

8ブロックボス

エンディング

8ブロックボス

PACKAGE REPRODUCTION

魔王再臨。

唸る鞭､砕け散る人骨､闇に舞う怨念の炎。
ほとばしる猟奇が､未曾有の戦慄が
ゴシックホラーの姿を借りて今､あなたの手に。
いつしかそこは
血に憑かれた者たちの呪われし饗宴の中･･･。

名作｢悪魔城ドラキュラ｣が､ついにＸ68000シリーズで登場!
ドラキュラシリーズ最強の地獄絵図を鮮烈にディスプレイ。
ＭIＤI対応｡ハイクオリティ･サウンドの臨場感が､プレイヤーの背筋も凍らせる。

■MIDI/内蔵音源対応

ローランド社MT-32､CM-32L､CM-64､ SC-55､CM-300､CM-500､SC-33､SC-155
MIDIを使用するには別売のMIDIボード（SHARP）CZ-6BM1または､（SYSTEM SACOM）SX-68M
が必要です。

■RAM対応

2Mバイト以上のメモリを搭載したハードをお持ちの方は､オンメモリでプレイできます｡もちろん､1Mバイトでも
通常プレイができます。

■ハードディスク対応

■X68030対応

■キーボード及びジョイスティック操作対応

マウスでの操作対応はしておりません。

■ユーザーズディスク用ラベル付き

■本製品を無断で複写すること及び賃貸業に使用することを禁じます。

コナミ株式会社

〒105 東京都港区虎ノ門4-3-1 ＴＥＬ03-3432-5526㈹

No.353918

MADE IN JAPAN

\9,800

消費税別

ストーリー

中世ヨーロッパにある平和な小国トランシルバニア。この国にはドラキュラにまつわる伝説がある。
「魔王ドラキュラは百年に一度キリストの力が弱まるころ、邪悪な心を持つ人間の祈りによって復活する。そして、その復活のたびに彼の魔力は強くなる。」
過去に一度、ドラキュラはこの世に復活した。しかし、全世界を暗黒の雲でおおい、闇の世界に君臨しようとするドラキュラの野望は、英雄クリストファー・ベルモンドによって打ち砕かれたのであった。
ドラキュラがクリストファー・ベルモンドとの死闘に破れ、トランシルバニアの片田舎に再び眠りについて百年がたとうとしていた。イースターの夜、町ではキリストの復活を記念して盛大なカーニバルが催されていた。
しかし、町はずれの荒廃した修道院跡では、邪教徒によってドラキュラ伯爵の亡骸に人間の生血を注ぎ、不死の生命を復活させようとする黒ミサの儀式がとり行なわれていた。
そして、邪悪な雷雲が町をおおい、一筋のいなずまが修道院をつらぬいた瞬間、暗黒の野望を持つ魔王ドラキュラが再びこの世に舞い戻ったのである。
この危機を救おうと、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは、父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に、一人ドラキュラ城へ乗り込んで行ったのである。

悪魔城ドラキュラについて

コナミからX68000で再び新作が出る…と早々に雑誌で発表された。周りではグラディウスⅢでは？スナッチャーでは？と噂されていたが、フタを開けると予想だにしない 悪魔城ドラキュラ だった。ファミリーコンピュータのディスクシステム版が原点となり数々の亜種が発売されてきた悪魔城シリーズ。グラディウスと並んで当時はコナミの看板とも云える作品だった。リメイク作品としてX68000の機能とそれ以上の技術力を伴わせて登場した。

　1991 パロディウスだ！
　1991 生中継68
　1992 出たな!!ツインビー
　1992 グラディウスⅡ
　そして、…
　1993 悪魔城ドラキュラ

　この作品がコナミのX68000最終作になった。
　発売前には店頭用デモディスクが配布された。2ブロックのボスまで収録されており苦手なゲームながら練習した。ちなみにデモディスクには珍しくコピープロテクトがかけられておりコピーできないようになっていた。(ラベルはワープロ打ちのコピーなのに）
　発売日に購入して、そのまま友人と徹夜で遊びに出かけ、オールナイトでジュラシックパーク(初代)を見て、朝帰りしてゲーム開始した記憶が鮮烈に残っている。

　ファミリーコンピュータの原点に近くかつ当時の技術レベルで最も高いレベルであったのがこのX68000版だった。多色化、多重スクロールは当然のこと、ブロック２では半透明機能、ゼリー状の壁などの処理、ブロック3ではボスが悪魔を呼び出した際の回転機能、5ブロックでも同様の歯車の滑らかな回転に驚いた。もちろん機能だけでなく数々の用意された罠や演出にもドキドキしたものだ。X68000版ならアーケード版を！というユーザーも多かったと思われるが(出回った数は少なく、当時の中古基板も10万近くするプレミア価格だった)、ゲーム性を考えればリメイクという選択は正解だったと思われる。また、音楽面ではオリジナル作品からだけではなく、シリーズから広く集めており上手くドラキュラシリーズを取りまとめている。

　処理だけでも色々な驚きがあるが、やはり恐るべしなのは演出だ。ブロック1こそ控えめだが、初めてプレイした人なら必ず驚く演出が必ず用意されている。「Bloody Tears(血の涙)」という曲目は、血の涙の演出に合わせてきた。その演出自体も技術力を要するものが多く、よくぞここまでのレベルのものをディスク2枚で作れたものだと思う（しかも、ディスク容量は割と残っている）しかも、開発チーム全員がX68000での開発は初めてということで驚く。(開発に使用されたソフトにはフリーソフトが目立つ)

　更に当時の流行であった外部MIDI音源にも対応。Roland MT-32を中心としたLA音源とSC-55を中心としたGS音源の2種に個別対応していた。(裏技でGM音源にも対応)

　ただ、個人的に解せないのが難易度の高さ。序盤のステージでこそ1ダメージで減るライフゲージが１つなのだが、後半になるに従い1発食らうと2となり3となりでステージ自体の難易度に加えてライフゲージの減り方も激しくなるので難易度は更に高くなる。個人的に詰まったのは6ブロック目のボス。鏡に映っている自分が鏡を蹴破って現れるボス。そこに辿り着くまででもなかなか大変なのにアルゴリズムが分からず諦めそうになった。当時から10年どころじゃない年月が経過しているのにその苦労が未だ忘れられない。ただ、発売翌月のOh!X(悪魔城に関しては初掲載)ではいきなり6周目の攻略法が記事になっていた。上級レベルを基準にされると難しすぎてゲームを楽しめなくなるなぁと思ったものである。(X68000向けと、調整された苦い思い出の作品ではサークのボス全般や、イース3のガルバラン戦)

Roland SC-55を中心とするGS音源版だが、出たなツインビーに比べるとインパクトは余り無かった。もともとGS音源の音色構成がこういう曲に適していないのだ。ディストーションギターに関しても当時のGS音源は1種類しかなかったためにがチープに感じる。(音源の制約でディレイなどのエフェクトをパート毎に掛けることができない）しかしながら、GS音源だけに用意されたソロパートが力の入れ具合を示している。"Vampire Killer"と"Bloddy Tear"がそれだが、特に"Vampire Killer"だけは必聴。MT-32を中心とするLA音源も頑張ってはいたが、ソロパートは入っていなかった。

発売当時には既にMIDI機器を所有していたのでFM音源でのプレイはほとんどしなかったのだが、試しに聞いた感じではやはりGS音源版と比べるとイマイチ感が拭えない。FM音源の音色が練り込まれているとか、打ち込みテクニックが凄い！というような事はなく、スタンダードな出来で制作者はGS音源に全ての力を注いだのではないかと思われる。ADPCMのスネアドラム音も「スタン！」という軽めの音で雰囲気が軽めなのが意外。

新曲は勿論存在するが、ファミコン、スーパーファミコンの各作品がオリジナルなものもある。スーパーファミコンの作品はプレイしたことがないので思い入れはないのだが、ドラキュラ1の"Vampire Killer", ドラキュラ2の"Bloody Tears"などは他のX68000版以前にも悪魔城シリーズでも採用されている。"Vampire Killer"はその中でも最もポピュラーな曲で当時のプレイヤーで知らない人はいないだろう。

裏技の紹介

【隠しメッセージ】

ディスクAに開発.読というドキュメントファイルが入っている。

TRACK LIST

ラジオ収録曲（MIDI音源）

01 LOADING
02 Black Mass (オープニングタイトル)
03 Something Loopy (メニュー)
04 Bathead～Vampire Killer (スタート～ステージ１悪魔城入口)
05 Creatures In The Depth (ステージボス)
06 ステージクリア
07 Thrashard In The Cave(STAGE2 地下水脈)
08 Wicked Child (STAGE3 悪魔城庭園)
09 Bloody Tears (STAGE4 礼拝堂)
10 The Tower Of Gears (STAGE5 時計塔)
11 Moon Fight (STAGE6A 悪魔城外壁)
12 The Tower Of Dolls (STAGE6B 人形の塔)
13 Etude For The Killer (STAGE7 拷問部屋)
14 Theme Of Simon Belmondo (STAGE8 Last Stage)
15 You Goddamned Bathead! (ドラキュラ)
16 Last Stage Clear
17 Mother Earth (エンディング)
18 Game Over

合計時間 : 22:17

ラジオ収録曲（FM音源+ADPCM）

内蔵音源
音源チップ：YAMAHA YM2151（OPM）+ OKI OKI MSM6258

合計時間 : 19:52

作曲 :
　中村圭三, 小林裕
　寺島里恵(04), 山下絹代(08), 松原健一(09)

DISCOGRAPHY

MIDI POWER ver.3.0 X68000 COLLECTION

発売日: 1993年7月21日
価格: 2,800円(税込)
商品番号: KICA-7615
販売元: キングレコード

収録曲

グラディウスⅡI ～伝説から神話へ～
01 Prelude of Legend (タイトルBGM)
02 Invitation (セレクトBGM)
03 Departure for Space (空中戦1BGM)
04 Sand Storm (1st.BGM)
05 Aqua Illusion (2st.BGM)
06 In The Wind (3st.BGM 1)
07 Underground (3st.BGM 2)
08 Congratulations (ビギナーエンディングBGM)
09 Game Over (ゲームオーバーBGM)
10 High Speed Dimension (4st.BGM)
11 Try to Star (空中戦2BGM)
12 Easter Stone (5st.BGM)
13 Dead End Cell (6st.BGM)
14 Fire Scramble (7st.BGM)
15 Cosmo Plant (8st.BGM)
16 Crystal Labylinth (9st.BGM)
17 King of Kings (ランキングBGM)
18 Mechanical Base (10st.BGM 1)
19 Final Shot (10st.BGM 2)
20 Dark Force (ボスBGM)
21 Escape to The Freedom (高速脱出BGM)
22 Return to The Star (エンディングBGM)
23 A Long Time Ago (メドレーBGM)

X68000 悪魔城ドラキュラ
24 File Load BGM
25 Black Mass (オープニングBGM)
26 Something Loopy (ネーミングBGM)
27 The Bathead (スタートデモBGM)
28 Vampire Killer (Block 1 BGM)
29 Creatures in The Depth (ボスBGM)
30 Stage Clear BGM
31 Thrashard in The Cave (Block 2 BGM)
32 Wicked Child (Block 3 BGM)
33 Bloody Tears (Block 4 BGM)
34 The Tower of Gears (Block 5 BGM)
35 Moon Fight (Block 6 BGM 1)
36 The Tower of Dolls (Block 6 BGM 2)
37 Etude for The Killer (Block 7 BGM)
38 シモンのテーマ (Block 8 BGM)
39 You Goddamned Bathead (最終ボスBGM)
40 最終Stage Clear BGM
41 Mother Earth (エンディングBGM)
42 Game Over BGM